藤平尚真

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ナビゲーションに移動 検索に移動
藤平 尚真
東北楽天ゴールデンイーグルス #19
S fujihira20190331.jpg
ZOZOマリンスタジアムにて(2019年)
基本情報
国籍 日本の旗 日本
出身地 千葉県富津市[1]
生年月日 (1998-09-21) 1998年9月21日(21歳)
身長
体重
185 cm
85 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 投手
プロ入り 2016年 ドラフト1位
初出場 2017年6月16日
年俸 1,800万円(2019年)[2]
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

藤平 尚真(ふじひら しょうま、1998年9月21日 - )は、東北楽天ゴールデンイーグルスに所属する千葉県富津市出身[1]プロ野球選手投手)。右投右打。

経歴[編集]

プロ入り前[編集]

富津市立吉野小学校の1年時から野球を始めると、5年時に出場した第25回全国小学生陸上競技交流大会千葉県選考会では、ソフトボール投げで大会新記録の71m13cmを樹立して優勝した。ただし、千葉県代表として出場した全国大会では、68m30cmで18位にとどまった。

小学6年時の2010年に、千葉ロッテマリーンズジュニアチームに選抜されると、NPB12球団ジュニアトーナメントで優勝[3]富津市立大貫中学校時代では、千葉市リトルシニアに所属しながら[4]石原彪などと共にU-15日本代表に選抜された[3]

横浜高校への進学後は、1年時の春からベンチ入りを果たすと、1年時の秋からエースの座を確保した。2年時夏の選手権神奈川大会では決勝まで進んだが、小笠原慎之介吉田凌を擁する東海大相模高校の前に敗退。東海大相模高校は後に、本大会で優勝している。2年時の秋には、神奈川県大会を制しながら、関東大会の初戦の常総学院高校に敗れた[5]、3年時の夏にようやく選手権神奈川県大会を制すると、本大会[3]初戦の東北高校戦で、7回途中まで13奪三振1失点と好投[6]。2回戦で寺島成輝擁する履正社高校に敗れた[7]が、2試合通算で13回を投げて、20奪三振、防御率0.69という好成績を残した。さらに、大会終了後に催されたWBSC U-18ワールドカップにも、日本代表の一員として出場している[3]。2学年先輩に淺間大基高濱祐仁渡邊佳明、1学年後輩に増田珠、2学年後輩に万波中正がいる。

2016年のNPBドラフト会議1巡目で、東北楽天ゴールデンイーグルスから単独指名[3]。契約金1億円、年俸1,500万円(金額は推定)という条件で入団した[8]背番号は、野村克也が監督を退任した2009年から空番として扱われていた19[9]。入団会見では、「チームの中心選手になれるよう気持ちをもってやりたいです」という抱負を述べた[10]

楽天時代[編集]

2017年、春季キャンプを一軍で過ごし[11]ながら、公式戦を二軍でスタート。しかし、イースタン・リーグ公式戦で開幕から先発で好成績を残していたこと[12]を背景に、6月16日の対阪神タイガース戦(阪神甲子園球場)で先発投手として一軍公式戦へのデビューを果たした。この試合では5回2失点ながら黒星を喫したが、7月13日に静岡県草薙総合運動場硬式野球場で催されたフレッシュオールスターゲームでは、イースタン・リーグ選抜の先発投手として優秀選手賞を受賞した[13]。8月22日にZOZOマリンスタジアムで催された千葉ロッテマリーンズ戦で再び先発すると、5回を無失点に抑える好投で一軍公式戦初勝利。この年に高卒でNPBの球団に入った新人投手の初勝利一番乗りを果たす[14]とともに、チームの連敗を6で止めた[15]。チームが10連敗で迎えた9月5日の対北海道日本ハムファイターズ戦(富山アルペンスタジアム)でも先発を任されると、6回裏まで日本ハム打線を無安打に抑えた末に、7回裏まで投げて1被安打無失点という内容で2勝目[16]。このように、先発登板で2度にわたってチームの窮地を救ったことから、「連敗ストッパー」と呼ばれるようになった[17]。レギュラーシーズン全体では、一軍公式戦8試合の登板で、3勝4敗、防御率2.28を記録。しかし、チームがレギュラーシーズン3位で臨んだクライマックスシリーズの登板までには至らなかった。

2018年、公式戦の開幕から一軍の先発陣に組み込まれると、5月中旬までに一軍公式戦6試合に登板した。しかし、1勝3敗、防御率5.10を記録するほど振るわず、5月14日に出場選手登録を抹消された。抹消後に復調したことから、一軍先発陣の一角を担っていた美馬学が右肘痛の発症で戦線を離れたことを機に、8月上旬から一軍に復帰[18]。復帰後も8試合の先発登板で2勝4敗と黒星が先行したが、10代最後の登板であった9月17日の対ロッテ戦(ZOZOマリン)では、シーズン4勝目を一軍公式戦初完投で挙げた[19]

2019年イースタン・リーグ公式戦19試合に登板すると、リーグの最終規定投球回に到達。9勝2敗、リーグ最多の3完投・2完封勝利、規定投球回到達者としてはリーグトップの勝率.818と107奪三振、リーグ3位の防御率2.91という好成績で、勝率第1位最多奪三振のタイトルを獲得した。もっとも、一軍公式戦での登板はわずか3試合で、0勝1敗、防御率10.38という成績にとどまった。シーズン終了後の12月6日に、推定年俸1,500万円(前年から300万円減)という条件で契約を更改[20]

人物[編集]

中学3年のときには陸上走り高跳びジュニアオリンピックで優勝経験をもつ[3]

詳細情報[編集]

年度別投手成績[編集]





















































W
H
I
P
2017 楽天 8 8 0 0 0 3 4 0 0 .429 176 43.1 30 2 15 0 4 44 0 0 12 11 2.28 1.04
2018 14 14 1 0 0 4 7 0 0 .364 361 81.1 65 17 54 1 3 68 6 1 43 40 4.43 1.46
2019 3 3 0 0 0 0 1 0 0 .000 45 8.2 9 4 7 0 3 6 0 0 10 10 10.38 1.85
通算:3年 25 25 1 0 0 7 12 0 0 .368 582 133.1 104 23 76 1 10 118 6 1 65 61 4.12 1.35
  • 2019年度シーズン終了時

年度別守備成績[編集]



投手












2017 楽天 8 2 5 1 1 .875
2018 14 1 12 1 0 .929
2019 3 0 0 0 0 ----
通算 25 3 17 2 1 .909
  • 2019年度シーズン終了時

記録[編集]

投手記録
打撃記録
  • 初打席:2017年6月16日、対阪神タイガース1回戦(阪神甲子園球場)、3回表に岩貞祐太から投前犠打

背番号[編集]

  • 19(2017年 - )

代表歴[編集]

脚注[編集]

[ヘルプ]
  1. ^ a b 中2のリトルシニア時に全国制覇/楽天藤平尚真略歴”. 日刊スポーツ (2017年8月22日). 2017年12月26日閲覧。
  2. ^ 楽天 - 契約更改 - プロ野球. 日刊スポーツ. 2019年3月8日閲覧。
  3. ^ a b c d e f “【楽天1位】横浜・藤平尚真、単独指名で交渉権獲得”. スポーツ報知. (2016年10月20日). http://www.hochi.co.jp/baseball/npb/20161020-OHT1T50180.html 2016年11月10日閲覧。 
  4. ^ 藤平尚真(横浜) 日刊スポーツ 2016年10月20日配信
  5. ^ 横浜夏切符!藤平粘投“弟分”増田2発援護/神奈川 日刊スポーツ 2016年8月1日配信
  6. ^ 横浜 対 東北
  7. ^ 横浜 対 履正社
  8. ^ 楽天ドラ1藤平が合意 背番号19はマー君超え意図 - 野球”. 日刊スポーツ (2016年11月8日). 2017年5月8日閲覧。
  9. ^ “楽天ドラ1藤平 背番号「19」 「いずれ」はマー背番「18」を”. スポニチアネックス. (2016年11月8日). http://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2016/11/08/kiji/K20161108013684370.html 2016年11月10日閲覧。 
  10. ^ “楽天 藤平ら入団会見「チームの中心選手に」 地震で一時は会見中止も検討”. スポーツニッポン. (2016年11月22日). http://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2016/11/22/kiji/K20161122013771160.html 2016年11月23日閲覧。 
  11. ^ “楽天藤平「すごくフレンドリー」松井裕と宿舎同部屋”. 日刊スポーツ. (2017年1月30日). https://www.nikkansports.com/baseball/news/1772207.html 2019年2月11日閲覧。 
  12. ^ “楽天ドラフト1位藤平、5月に一軍デビューへ 先発6番手”. 日刊スポーツ. (2017年1月30日). https://www.nikkansports.com/baseball/news/1812873.html 2019年2月11日閲覧。 
  13. ^ プロ野球フレッシュオールスターゲーム2017表彰選手NPB日本野球連盟
  14. ^ “楽天・藤平 救世主プロ1勝 高卒新人一番星で連敗止めた”. スポーツニッポン. (2017年8月23日). http://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2017/08/23/kiji/20170822s00001173348000c.html 2019年2月11日閲覧。 
  15. ^ “連敗を6で止めた 楽天・藤平の「18歳らしくない」部分”. 日刊ゲンダイ. (2017年8月23日). https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/sports/212012 2019年2月11日閲覧。 
  16. ^ “則本から託された思い…18歳楽天・藤平 気迫109球「納得の投球です」”. スポーツニッポン. (2017年9月26日). https://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2017/09/06/kiji/20170906s00001173073000c.html 2019年2月11日閲覧。 
  17. ^ “楽天・藤平尚真投手 エースの背中を見て/2018年期待度NO.1”. 週刊ベースボール. (2018年1月15日). http://column.sp.baseball.findfriends.jp/?pid=column_detail&id=015-20180115-05 2019年2月11日閲覧。 
  18. ^ “蘇った藤平の直球を見よ!9日に日本ハム戦先発/東北スポーツ”. サンケイスポーツ. (2018年8月7日). https://www.sanspo.com/baseball/news/20180807/gol18080710000001-n1.html?view=pc 2019年2月11日閲覧。 
  19. ^ “楽天藤平クイック投球でプロ初完投「成長の証し」”. 日刊スポーツ. (2018年9月17日). https://www.nikkansports.com/baseball/news/201809170000721.html 2019年2月11日閲覧。 
  20. ^ “楽天藤平300万円減 心機一転で岸と合同自主トレ”. 日刊スポーツ. (2019年12月6日). https://www.nikkansports.com/baseball/news/201912060000392.htmll 2019年12月6日閲覧。 

関連項目[編集]

外部リンク[編集]