宋家豪

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宋 家豪
Sung Chia-Hao
東北楽天ゴールデンイーグルス #43
S chia-hao20180605.jpg
東京ドームにて(2018年)
基本情報
国籍 中華民国の旗 中華民国 (台湾)
出身地 台東県
生年月日 (1992-09-06) 1992年9月6日(28歳)
身長
体重
185 cm
92 kg
選手情報
投球・打席 右投左打
ポジション 投手
プロ入り 2015年
初出場 2017年8月11日
年俸 4,670万円(2021年)[1]
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)
国際大会
代表チーム チャイニーズタイペイの旗 チャイニーズタイペイ
WBC 2017年
プレミア12 2015年
宋 家豪
各種表記
繁体字 宋 家豪
拼音 Sòng Jiāháo
注音符号 ㄙㄨㄥˋㄐㄧㄚㄏㄠˊ
発音転記: ソン・ジャーハオ
英語名 Sung Chia-Hao
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獲得メダル
男子 野球
チャイニーズ・タイペイの旗 チャイニーズ・タイペイ
アジア競技大会
2014

宋 家豪(ソン・ジャーハオ、1992年9月6日 - )は、台湾出身のプロ野球選手投手)。右投左打。東北楽天ゴールデンイーグルス所属。

経歴[編集]

プロ入り前[編集]

台湾の国立体育大学出身で、2014年には仁川アジア競技大会第1回21U野球ワールドカップ野球チャイニーズタイペイ代表として出場した[2]

2015年には、中華職業棒球大聯盟 (CPBL) が6月に催したドラフト会議で、統一ライオンズから2巡目で指名されるも、日本球界を目指すため入団を拒否した[3]2015年夏季ユニバーシアード[3]第1回WBSCプレミア12に、第1回WBSCプレミア12のチャイニーズタイペイ代表として参加した[4]。プレミア12では、1次ラウンドのキューバ戦に先発。7回途中1失点(自責点0)という好投によって、チームの勝利に貢献した[5]

2015年10月20日に、東北楽天ゴールデンイーグルスと1年間の育成選手契約で合意したことが発表された。入団当初の背番号は143で、登録名は、本名の読み方をカタカナで表記したソン・チャーホウ[2][注 1]

楽天時代[編集]

2016年には、育成選手として二軍生活に終始し、イースタン・リーグ公式戦では6勝3敗、防御率2.44という好成績をマーク。勝利数は、ジェイク・ブリガムおよび濱矢廣大とともにチームトップであった。シーズン終了後の11月28日には、推定年俸440万円という条件で、育成選手契約を1年延長。2日後の11月30日には、登録名の表記を本名の宋家豪に変更することが発表された[6]

2017年には、NPBのオープン戦期間中に開かれた第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に、チャイニーズタイペイ代表の一員として参加した[7]韓国での1次ラウンドA組で、第2戦のオランダ戦に先発したが、4回途中4失点という内容で降板[8][9]。チームも、この試合を含めた3戦全敗でA組の最下位に終わり、東京での2次ラウンド進出に至らなかった。

NPBのレギュラーシーズンでは、イースタン・リーグ公式戦33試合に登板。防御率4.28ながら、古川侑利と並んでチームトップの8勝を挙げ、チーム2位の5セーブを記録した。7月31日に、同期入団の八百板卓丸と共に支配下選手契約へ移行し、背番号を94に変更[10]。8月11日の対オリックス・バファローズ戦7回裏に、救援投手として一軍公式戦へのデビューを果たした。この試合では、最速152km/hと一軍初の奪三振をマーク。外国人枠との兼ね合いで8月14日に出場選手登録を抹消されたが、レギュラーシーズン終盤の10月4日に再び登録されると、10月7日の対オリックス戦(いずれも京セラドーム大阪)で初ホールドを記録した。レギュラーシーズン全体では、一軍公式戦への登板が5試合にとどまったものの、同月の登板ではオール救援で4試合連続無失点。10月10日には、千葉ロッテマリーンズとのシーズン最終戦(Koboパーク宮城)で、2イニングにわたって4者連続奪三振を記録した。一軍監督の梨田昌孝は、この試合での投球を高く評価。チームがレギュラーシーズン3位でポストシーズンを迎えることを背景に、宋をクライマックスシリーズ(CS)での救援要員に抜擢すると[11]埼玉西武ライオンズとのファーストステージ(メットライフドーム)で第1戦(10月14日)と第3戦(10月16日)に救援で登板させた。両チームとも1勝1敗で臨んだ第3戦では、1点リードの6回裏無死1塁から登板すると、後続の打者を三者凡退に抑えて交代。チームがこのまま勝利したため、宋はレギュラーシーズンを含めた一軍公式戦での初勝利、チームは2013年以来4年振り(勝ち上がりは2009年以来8年ぶり)のCSファイナルステージ進出を果たした。福岡ソフトバンクホークスとのファイナルステージ(福岡ヤフオク! ドーム)でも、第2戦(10月19日)の救援登板で勝利投手になった[12]。翌10月20日の第3戦にも、6回裏に1点リードの場面で登板。しかし、2者連続被本塁打(内川聖一の同点ソロ本塁打と中村晃の逆転ソロ本塁打)で敗戦投手になった[13]。チームはCS敗退、シリーズ終了後の11月27日には、1年契約による宋の残留と背番号43への変更が球団から発表された[14][15]

2018年、外国人枠の関係で開幕を2軍で迎えるものの外国人野手、中継ぎ陣の不調が重なった事もあって5月に一軍昇格。その後は外国人枠の関係でしばらく降格と昇格を繰り返すものの6月にゼラス・ウィーラーの骨折、8月にはジャフェット・アマダーのドーピング問題等もあり、一軍に定着。6月24日の日ハム戦(楽天生命パーク)でレギュラーシーズンにおける来日初勝利を記録[16]。シーズン最終盤ではセーブ機会は無かったものの抑えを任されるようになった。40試合の登板で5勝3敗、防御率1.73という好成績を挙げた。

2019年は新外国人投手のアラン・ブセニッツと外国人枠を争う形となったが、これを制して初の開幕一軍入りを果たす[17]。開幕後も安定したピッチングを続けたが、6月には防御力が悪化し、13日に登録抹消[18][19]。その後はファームでも苦しいピッチングが続いたが[20]、8月22日に一軍昇格を果たすと[21][22]、その後はシーズン終了まで無失点の好投でシーズンを終えた。最終的に防御率2.18でチーム4位の48試合に登板し、チーム3位の24ホールドの成績を残してチームのクライマックスシリーズ出場に貢献した。オフには2019 WBSCプレミア12 チャイニーズタイペイ代表に選出されるも、出場を辞退した[23]

2020年は、開幕2戦目から1軍に合流したものの[24]不安定なピッチングが続き、一時調子を取り戻したが、7月21日の対オリックス戦では、若月健矢に逆転満塁ホームランを打たれ敗戦投手となった[25]。その後も一発に苦しめられ、9月1日には2度目の敗戦投手となり、9月21日に登録抹消[26]。再び10月6日に登録されるが[27]、最終的な成績は38試合に登板し1勝2敗10ホールド、防御率6・94の成績に終わった。

選手としての特徴[編集]

投球フォームはオーバースロー[3]。直球の最速は156km/hを計測する[28]。変化球はスライダー、カーブ、チェンジアップの3種類を投げる[3]

詳細情報[編集]

年度別投手成績[編集]





















































W
H
I
P
2017 楽天 5 0 0 0 0 0 0 0 3 ---- 18 4.2 3 0 1 0 0 6 0 0 2 2 3.86 0.86
2018 40 0 0 0 0 5 3 0 6 .625 167 41.2 26 5 21 5 0 38 0 0 9 8 1.73 1.13
2019 48 0 0 0 0 3 2 0 24 .600 186 45.1 34 2 23 2 0 40 1 0 14 11 2.18 1.26
2020 38 0 0 0 0 1 2 0 10 .333 162 36.1 35 7 17 2 1 29 2 0 29 28 6.94 1.43
通算:4年 131 0 0 0 0 9 7 0 43 .563 533 128.0 98 14 62 9 1 113 3 0 54 49 3.45 1.25
  • 2020年度シーズン終了時
  • 各年度の太字はリーグ最高

年度別守備成績[編集]



投手












2017 楽天 5 0 0 0 0 ----
2018 40 3 7 0 0 1.000
2019 48 2 10 0 0 1.000
2020 38 3 11 0 0 1.000
通算 131 8 28 0 0 1.000
  • 2020年度シーズン終了時

表彰[編集]

国際大会
  • 第1回U-21野球ワールドカップ最優秀防御率

記録[編集]

背番号[編集]

  • 143(2016年 - 2017年7月30日)
  • 94(2017年7月31日 - 同年終了)
  • 43(2018年 - )

登場曲[編集]

代表歴[編集]

脚注[編集]

[脚注の使い方]

注釈[編集]

  1. ^ ただし、これは台湾語読み[要出典]で、台湾における「宋 家豪」の標準中国語での読み方は、「ソン・チャーホウ」ではなく「ソン・ジャーハオ」である。

出典[編集]

  1. ^ ブセニッツ、宋家豪が残留 プロ野球・楽天 時事通信 2021年1月17日閲覧。
  2. ^ a b “【ソン・チャーホウ(宋家豪)選手】育成契約合意に関して” (プレスリリース), 東北楽天ゴールデンイーグルス, (2015年10月20日), https://www.rakuteneagles.jp/news/detail/5809.html 2015年10月24日閲覧。 
  3. ^ a b c d Toyokawa, Ryo (2015年10月21日). “ドラフト指名を拒否して日本へ。チャイニーズ・タイペイ代表・宋家豪が楽天と育成契約”. ベースボールチャンネル (カンゼン). http://www.baseballchannel.jp/npb/11746/ 2015年10月24日閲覧。 
  4. ^ 2015第一屆世界12強棒球錦標賽 中華隊28人名單正式公布” (中国語). 中華民国野球協会 (2015年9月30日). 2015年10月24日閲覧。
  5. ^ 2015年11月14日 チャイニーズタイペイvs.キューバ”. Sportsnavi. 世界野球プレミア12. Yahoo! JAPAN. 2015年11月17日時点のオリジナル[リンク切れ]よりアーカイブ。2021年4月4日閲覧。
  6. ^ “楽天浜矢の背番号を13→46 アマダーは49に”. 日刊スポーツ. (2016年11月30日). https://www.nikkansports.com/baseball/news/1745538.html 2021年4月4日閲覧。 
  7. ^ 王, 真魚 (2017年1月23日). “快訊/經典賽中華隊28人名單 陽岱鋼入列” (中国語). ETtoday運動雲. https://sports.ettoday.net/news/855000 2017年1月24日閲覧。 
  8. ^ “オランダ、またバレンティンが口火! 右前打から3得点で再逆転に成功”. Full-Count. (2017年3月8日). https://full-count.jp/2017/03/08/post60231/ 2021年4月4日閲覧。 
  9. ^ 投打成績 - 2017年03月08日 オランダ対チャイニーズ・タイペイ”. 2017World Baseball Classic特設サイト. 試合速報・結果 (2017年3月8日). 2021年4月4日閲覧。
  10. ^ 新規支配下選手登録”. 2017年度公示. 日本野球機構. 2021年4月4日閲覧。
  11. ^ “【楽天】CS秘密兵器!梨田監督、宋家豪投手のベンチ入りを明言”. スポーツ報知. (2017年10月10日). オリジナルの2017年10月17日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20171017042832/http://www.hochi.co.jp/baseball/npb/20171010-OHT1T50194.html 2021年4月4日閲覧。 
  12. ^ “楽天宋家豪が白星「一発で仕留められない」うなる嶋”. 日刊スポーツ. (2017年10月19日). https://www.nikkansports.com/baseball/news/201710190000715.html 2021年4月4日閲覧。 
  13. ^ 金野, 正之 (2017年10月22日). “<楽天>継投裏目、悪夢再び 宋家豪まさかの連続被弾”. 河北新報. https://kahoku.news/articles/20171022kho000000024000c.html 2021年4月4日閲覧。 
  14. ^ “外国人選手の契約更新に関して” (プレスリリース), 東北楽天ゴールデンイーグルス, (2017年11月27日), https://www.rakuteneagles.jp/news/detail/00000840.html 2021年4月4日閲覧。 
  15. ^ “楽天、ウィーラーら外国人6選手と契約更新を発表”. 日刊スポーツ. (2017年11月27日). https://www.nikkansports.com/baseball/news/201711270000563.html 2021年4月4日閲覧。 
  16. ^ 栗田, 尚樹 (2018年6月25日). “楽天宋家豪が初勝利、妻の前で「サイコーデース」”. 日刊スポーツ. https://www.nikkansports.com/baseball/news/201806250000137.html 2018年6月25日閲覧。 
  17. ^ 2019年3月公示 出場選手登録・抹消”. 東北楽天ゴールデンイ―グルス. 2021年4月4日閲覧。
  18. ^ 2019年6月公示 出場選手登録・抹消”. 東北楽天ゴールデンイーグルス. 2021年4月4日閲覧。
  19. ^ “【13日の公示】日本ハム・吉田輝、ヤクルト・館山、ソフトB・和田ら抹消”. スポーツニッポン. (2019年6月13日). https://www.sponichi.co.jp/baseball/yomimono/kouji/kiji/20190613s000013CB240000c.html 2021年4月4日閲覧。 
  20. ^ 2019年度 東北楽天ゴールデンイーグルス 個人投手成績(イースタン・リーグ)”. 日本野球機構. 2021年4月4日閲覧。
  21. ^ 2019年8月公示 出場選手登録・抹消”. 東北楽天ゴールデンイーグルス. 2021年4月4日閲覧。
  22. ^ “【22日の公示】巨人、田中俊太らを登録 広島・田中広輔は抹消”. スポーツニッポン. (2019年8月22日). https://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2019/08/22/kiji/20190822s00001173282000c.html 2021年4月4日閲覧。 
  23. ^ “最速158キロ&両打ちの“二刀流”! MLB球団と契約の20歳が台湾代表としてプレミア12参戦”. Full-Count. (2019年10月25日). https://full-count.jp/2019/10/25/post584735/ 2019年10月25日閲覧。 
  24. ^ “ヤクルト中村が抹消、楽天松井ら登録/20日公示”. 日刊スポーツ. (2020年6月20日). https://www.nikkansports.com/baseball/news/202006200000254.html 2021年4月4日閲覧。 
  25. ^ “オリックス若月が逆転満塁弾「なんとか勝ちたいと」”. 日刊スポーツ. (2020年7月21日). https://www.nikkansports.com/baseball/news/202007210000964.html 2021年4月4日閲覧。 
  26. ^ “巨人石川ら登録、ヤクルト藤井ら抹消/21日公示”. 日刊スポーツ. (2020年9月21日). https://www.nikkansports.com/baseball/news/202009210000481.html 2021年4月4日閲覧。 
  27. ^ “11人陽性ロッテ、藤原ら11人入れ替え/6日公示”. 日刊スポーツ. (2020年10月6日). https://www.nikkansports.com/baseball/news/202010060000418.html 2021年4月4日閲覧。 
  28. ^ 聯合新聞網 (20210505T180636Z). “日職/宋家豪飆156公里生涯最速 連7場未失分 | 聯合新聞網:最懂你的新聞網站” (中国語). 聯合新聞網. 2021年5月5日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]