才木浩人

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才木 浩人
阪神タイガース #35
基本情報
国籍 日本の旗 日本
出身地 兵庫県神戸市西区
生年月日 (1998-11-07) 1998年11月7日(20歳)
身長
体重
189 cm
80 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 投手
プロ入り 2016年 ドラフト3位
初出場 2017年10月5日
年俸 1,500万円(2019年)[1]
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

才木 浩人(さいき ひろと、1998年11月7日 - )は、阪神タイガースに所属する兵庫県神戸市西区出身のプロ野球選手投手)。右投右打。

経歴[編集]

プロ入り前[編集]

小学1年生から捕手として野球を始める。神戸市立王塚台中学校時代には軟式野球部へ所属[2]。2年生の秋から投手へ転向したが、野球の名門校や私立高校から入学を誘われなかったことから、実兄の母校でもある神戸市立須磨翔風高等学校へ進んだ[3]

須磨翔風高等学校では、同期に神戸市の中学校野球大会で優勝や準優勝を経験した投手がいた中で[3]、1年秋からベンチ入りを果たし、2年春にはエースとしてチームを兵庫県大会準決勝進出へ導いた。春夏とも甲子園とは無縁であったが、140km/h台後半に達するストレートを武器に活躍したことから、「公立の星」としてNPBのみならずMLB球団のスカウトからも注目された[4][5]

2016年のNPBドラフト会議で、地元の阪神タイガースから3巡目で指名。契約金5,000万円、年俸600万円(金額は推定)という条件で入団した[6]。背番号は35

阪神時代[編集]

2017年には、4月27日の対オリックス・バファローズ戦(阪神鳴尾浜球場)を皮切りに[7]ウエスタン・リーグ公式戦14試合に登板。1勝5敗、防御率4.88ながら、主に先発投手として実戦経験を積んだ。レギュラーシーズン終盤、10月5日の対中日ドラゴンズ戦(阪神甲子園球場)で、救援投手として一軍デビュー。1イニングを1被安打無失点に抑えたことから、プロ初ホールドを記録した。一軍公式戦ではこの試合を含めて2試合に登板すると、いずれも無失点でシーズンを終えた。

2018年には、入団後初めて一軍の沖縄春季キャンプへ参加。参加メンバーでは最年少(19歳)であったが[8]、キャンプ期間中の実戦やオープン戦で好投を見せたため、一時は開幕ローテーション入りを期待された[9]。実際は開幕後しばらく二軍で先発要員としての調整を続け、5月9日の対読売ジャイアンツ戦(東京ドーム)での中継ぎ登板でシーズン初登板[10]5月20日の対中日戦(ナゴヤドーム)でプロ初先発登板を果たし、松坂大輔と投げ合った末に5回12安打5失点という内容で初黒星を喫した[11]。19歳6ヶ月で迎えた5月27日の対巨人戦(甲子園)で先発し、6回を2安打7奪三振無失点という内容でプロ初勝利を挙げた[12][13]。阪神の投手による対巨人戦でのプロ初勝利は、2003年に救援登板で記録した久保田智之以来15年振り、先発登板では1987年猪俣隆以来31年振りであり[14]、10代の投手としては初[15]。チーム事情から救援要員として帯同していた6月30日の対東京ヤクルトスワローズ戦(明治神宮野球場)では、先発の岩貞祐太が1回裏に2番打者・青木宣親への危険球によって退場処分を受けたことから、無死1・2塁の局面で緊急登板。登板の直後に内野ゴロで1点を失ったものの、6回までを自責点0に抑え、シーズン2勝目を救援での初勝利で挙げた[16]。その後も、チーム事情に応じて先発・救援の両方で起用され、特に9月下旬以降は藤川球児の戦線離脱を背景にセットアッパーへ抜擢されたが、球団史上初の10代投手による一軍公式戦でのセーブを記録するまでには至らなかった[17]。最終的に、22試合に登板し、6勝10敗1ホールド、防御率4.61という成績を残した。オフには900万円増の1500万円(金額は推定)で契約を更改[1]

選手としての特徴[編集]

肩の可動域の広さを活かしたしなやかなフォームを持ち味とし、最速152km/h[18]のストレートを軸にスライダーカーブフォークを投げ分ける本格派右腕で、プロ入り後からはカットボールの習得にも取り組んでいる[19][20]

阪神入団時の一軍監督・金本知憲からは、ストレートについて「インハイ(内角高め)のストレートはなかなか前に飛ばせない」と評価されている他[21]、元中日・杉下茂は才木のフォークを「こじんまりとせず大きく投げている」と高く評価している[22]

人物[編集]

身長が189cmと大柄であることから、身長197cmで阪神の先輩に当たる藤浪晋太郎を、目標の投手に挙げている。才木自身も、藤浪と同じく、高卒1年目から阪神の投手として一軍公式戦へ登板した[6]

中学3年生の冬に地元の野球教室で、能見篤史から指導を受けた際に、「投球フォームがきれい」と称賛された[2]。才木が私立高校から入学を誘われなかったことや、公立高校を受験することを能見へ打ち明けると、「この先に見返してやればいいんだ。スカウトに言っておくよ」と励まされたという[3]。奇しくも、才木はそれから3年後に阪神からドラフト会議で指名された末に、能見とチームメイトとなった。

高校時代には、硬式野球部のエースとして活躍するかたわら、学級委員長も務めた[23]。その一方で、新垣結衣の大ファンであることを、阪神への入団当初から公言。プロ野球選手として一軍で活躍した暁に、番組などで新垣と共演することを熱望している[24]

詳細情報[編集]

年度別投手成績[編集]





















































W
H
I
P
2017 阪神 2 0 0 0 0 0 0 0 1 .--- 13 2.2 2 0 3 0 0 3 0 0 0 0 0.00 1.88
NPB:1年 2 0 0 0 0 0 0 0 1 .--- 13 2.2 2 0 3 0 0 3 0 0 0 0 0.00 1.88
  • 2017年度シーズン終了時

年度別守備成績[編集]



投手












2017 阪神 2 0 0 0 0 .000
通算 2 0 0 0 0 .000
  • 2017年度シーズン終了時

記録[編集]

初記録
打撃記録
  • 初打席:2018年5月20日、対中日ドラゴンズ11回戦(ナゴヤドーム)、3回表に松坂大輔から死球
  • 初安打:2018年8月1日、 対中日ドラゴンズ15回戦 (ナゴヤドーム) 、2回表に松坂大輔から右前安打
  • 初打点:2018年8月22日、対中日ドラゴンズ17回戦 (ナゴヤドーム) 、2回表に小熊凌祐から遊撃ゴロの間に記録

背番号[編集]

  • 35 (2017年 - )

登場曲[編集]

  • 「Good Time」 - OWL CITY (2017年 - )

出典[編集]

  1. ^ a b 阪神才木900万増に「率直にうれしかった」と笑顔. 日刊スポーツ (2018年11月22日). 2018年12月9日閲覧。
  2. ^ a b 阪神能見のイチ押し 須磨翔風・才木「藤浪超え」だ 日刊スポーツ 2016年12月5日閲覧
  3. ^ a b c 阪神3位 須磨翔風・才木「藤浪さんいつか超える」 スポーツニッポン 2017年10月21日閲覧
  4. ^ 【兵庫・須磨翔風の187センチ右腕・才木「私立には絶対負けない」 スポーツ報知 2016年12月5日閲覧
  5. ^ 【兵庫】「藤浪2世」須磨翔風・才木、2回戦で散る…日米12球団25人のスカウトは絶賛 スポーツ報知 2016年12月5日閲覧
  6. ^ a b 阪神ドラフト3位・才木が仮契約 「1年目の藤浪さんに近づければ」 デイリースポーツ 2017年3月3日閲覧
  7. ^ 金本監督が高卒新人右腕の才木、浜地を絶賛…2軍公式戦デビュースポーツ報知
  8. ^ “2018年春季一軍キャンプメンバーについて”. 阪神タイガース. (2018年1月24日). http://hanshintigers.jp/news/topics/info_5399.html 2018年1月26日閲覧。 
  9. ^ “阪神・才木、開幕ローテ前進!4回無失点も「まだまだ上を」”. スポーツニッポン. (2018年3月7日). https://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2018/03/07/kiji/20180307s00001173051000c.html 2018年5月21日閲覧。 
  10. ^ 阪神才木、今季初登板「ピンチを…」1回0封も反省 日刊スポーツ 2018年5月10日
  11. ^ “松坂「18歳差対決」制す!阪神先発・才木は…あの甲子園春夏連覇98年生まれ”. スポーツニッポン. (2018年5月20日). https://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2018/05/20/kiji/20180520s00001173309000c.html 2018年5月21日閲覧。 
  12. ^ “阪神5連勝、才木プロ初勝利 巨人4連敗で借金生活”. 日刊スポーツ. (2018年5月27日). https://www.nikkansports.com/baseball/news/201805270000133.html 2018年5月28日閲覧。 
  13. ^ “阪神才木で巨人3連倒、直球で「押して押して」0封”. 日刊スポーツ. (2018年5月28日). https://www.nikkansports.com/baseball/news/201805280000091.html 2018年5月28日閲覧。 
  14. ^ “金本政権初の巨人戦3タテ 才木がプロ初勝利”. デイリースポーツ. (2018年5月27日). https://www.daily.co.jp/tigers/2018/05/27/0011298253.shtml 2018年5月27日閲覧。 
  15. ^ “才木、プロ初星 歴史的G斬り!10代投手の巨人戦でのプロ初勝利は球団初”. デイリースポーツ. (2018年5月28日). https://www.daily.co.jp/tigers/2018/05/28/0011299982.shtml 2018年5月30日閲覧。 
  16. ^ “阪神才木、緊急登板にも動じず6回無失点プロ2勝目”. 日刊スポーツ. (2018年7月1日). https://www.nikkansports.com/baseball/news/201807010000293.html 2018年7月4日閲覧。 
  17. ^ “中継ぎの阪神才木、19歳でセーブならば球団最年少”. 日刊スポーツ. (2018年9月27日). https://www.nikkansports.com/baseball/news/201809270000007.html 2018年11月17日閲覧。 
  18. ^ https://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2018/05/28/kiji/20180527s00001173370000c.html
  19. ^ 才木世代にする!高校BIG4に挑戦状 阪神ドラフト3位「世代No.1」宣言 デイリースポーツ 2016年12月5日閲覧
  20. ^ 阪神・才木、新球習得だ!小さく変化…香田投手C直伝「カットボール」 SANSPO.COM 2017年11月15日
  21. ^ 阪神・才木が強気ピッチ!金本監督、ガチ打席で最終チェック「あのインハイ無理」 SANSPO.COM 2017年11月19日
  22. ^ フォークの神様も認めた阪神才木、金本監督らが絶賛 日刊スポーツ 2018年2月14日
  23. ^ 2016年ドラフト総決算 阪神3位・才木浩人(須磨翔風高・投手) 公立校のエースが甲子園の星へ 週刊ベースボールONLINE 2017年10月21日閲覧
  24. ^ 阪神ドラフト3位才木 “恋敵”大谷にメラッ 紅白でガッキーの隣うらやましい スポーツニッポン 2017年10月21日閲覧

関連項目[編集]

外部リンク[編集]