片山雄哉
2019年5月25日 ナゴヤ球場 | |
基本情報 | |
---|---|
国籍 | 日本 |
出身地 | 愛知県安城市 |
生年月日 | 1994年6月18日(30歳) |
身長 体重 |
177 cm 84 kg |
選手情報 | |
投球・打席 | 右投左打 |
ポジション | 捕手 |
プロ入り | NPB / 2018年 育成選手ドラフト1位 |
初出場 | 2022年5月25日 |
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度) | |
| |
この表について
|
片山 雄哉(かたやま ゆうや、1994年6月18日 - )は、愛知県安城市出身のプロ野球選手(捕手)。右投左打。
経歴
[編集]プロ入り前
[編集]安城市立桜町小学校3年時に「横山北ソフトボール」に入団しソフトボールを始める[1]。安城市立安城南中学校では軟式野球部へ入部し野球に転向、捕手を務めた[1]。
愛知県立刈谷工業高校時代は全国大会と縁がなく[1]、卒業後は至学館大学短期大学部へ進学。後に至学館大学へ編入する予定であったもののそのまま卒業、在籍2年で野球部を退部し[注 1]、BCリーグ・福井ミラクルエレファンツへ入団した[2]。背番号は22。
BC福井時代
[編集]2015年には、捕手兼外野手としてリーグ戦39試合に出場したが、打率.164に終わった。
2016年には、阪神タイガースから派遣された藤井彰人がバッテリーコーチに就任したことを機に捕手へ専念。リーグ戦58試合の出場で打率.271を記録し、プロ初本塁打を皮切りに2本塁打を放つ。
2017年にはリーグ戦49試合の出場で打率.285、5本塁打の成績を残した。しかし、NPBドラフト会議での指名はなかった。
2018年には、リーグ戦64試合に出場。前年までの反省から意識改革とトレーニングに励んだ結果[3]、打率.330、14本塁打、62打点、18盗塁とほとんどの打撃部門で自己最高の成績を残した。
2018年のNPB育成ドラフト会議で、阪神タイガースから1巡目で指名。支度金200万円、年俸300万円(金額は推定)で育成選手として入団した。背番号は122[4]。
阪神時代
[編集]2019年、高知県安芸市での二軍春季キャンプに参加。キャンプ中の実戦では3試合連続で3安打を放つなどアピールし、二軍監督の平田勝男から同キャンプMVPに選ばれた[5]。キャンプ後の教育リーグでは主に指名打者として起用され、ウエスタン・リーグの公式戦では育成選手ながら4月上旬から一時4番打者に抜擢[6]。後に調子を落としたものの、7月11日のフレッシュオールスターゲーム(楽天生命パーク)では、ウエスタン・リーグ選抜の捕手として途中出場を果たした[7]。7月30日、支配下選手契約を締結したことが球団から発表された。背番号は95[8]。最終的にウエスタン・リーグ75試合に出場し、打率.202、5本塁打、17打点、40安打、長打率.313、出塁率.251の成績だった。
2020年はキャンプは一軍スタートとなったが、レギュラーシーズンでの一軍昇格はなく、ウエスタン・リーグ55試合に出場し、打率.220、2本塁打、19打点の成績だった[9][10]。
2021年、2月21日に行われた三菱自動車倉敷オーシャンズとの練習試合で打席でスイングした際に右手を痛め、検査の結果、右手有鈎骨の骨折と診断された[11]。
2022年、5月21日付の公示でプロ入り後初めて一軍に昇格した[12]。
2023年は打撃向上を掲げてシーズンに臨み、ウエスタン・リーグで79試合に出場し、0本塁打ながら163打数47安打で自身最高の打率.288を記録した[13][14]。しかし、一軍出場はなくシーズンを終えた。
2024年も二軍では90試合に出場して.310の打率を残すも一軍登録はなく、10月1日に戦力外通告を受けた[15]。
選手としての特徴・人物
[編集]俊足強打の打撃型捕手[1]。50m走で6.1秒を記録し、また二塁送球1.8秒を記録する強肩を持ち合わせる[16]。
打撃では、アッパー気味にも見える豪快なフルスイングが持ち味。実際はレベルスイングになっているものの、本人は「ボールのやや下を上に上げる感じ」と説明しており、「遠くに飛ばしたい、ホームラン打ちたい、強い打球を打ちたいってやったのが自然にああなった」とも語っている[3]。
詳細情報
[編集]年度別打撃成績
[編集]年 度 |
球 団 |
試 合 |
打 席 |
打 数 |
得 点 |
安 打 |
二 塁 打 |
三 塁 打 |
本 塁 打 |
塁 打 |
打 点 |
盗 塁 |
盗 塁 死 |
犠 打 |
犠 飛 |
四 球 |
敬 遠 |
死 球 |
三 振 |
併 殺 打 |
打 率 |
出 塁 率 |
長 打 率 |
O P S |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2022 | 阪神 | 2 | 2 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | .000 | .000 | .000 | .000 |
通算:1年 | 2 | 2 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | .000 | .000 | .000 | .000 |
- 2024年度シーズン終了時
年度別守備成績
[編集]年 度 |
球 団 |
捕手 | ||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
試 合 |
刺 殺 |
補 殺 |
失 策 |
併 殺 |
守 備 率 |
捕 逸 |
企 図 数 |
許 盗 塁 |
盗 塁 刺 |
阻 止 率 | ||
2022 | 阪神 | 2 | 6 | 0 | 0 | 0 | 1.000 | 0 | 0 | 0 | 0 | ---- |
通算 | 2 | 6 | 0 | 0 | 0 | 1.000 | 0 | 0 | 0 | 0 | ---- |
- 2024年度シーズン終了時[注 2]
記録
[編集]- 初記録
- 初出場:2022年5月25日、対東北楽天ゴールデンイーグルス2回戦(阪神甲子園球場)、8回表に坂本誠志郎に代わり捕手で出場
- 初打席:同上、8回裏に宋家豪から空振り三振
独立リーグでの打撃成績
[編集]年 度 |
球 団 |
試 合 |
打 数 |
得 点 |
安 打 |
二 塁 打 |
三 塁 打 |
本 塁 打 |
打 点 |
三 振 |
四 球 |
死 球 |
犠 打 |
犠 飛 |
盗 塁 |
失 策 |
併 殺 打 |
打 率 |
出 塁 率 |
O P S |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2015 | 福井 | 39 | 55 | 11 | 9 | 0 | 1 | 0 | 2 | 16 | 8 | 1 | 4 | 0 | 7 | 2 | 0 | .164 | .281 | .445 |
2016 | 58 | 144 | 20 | 39 | 5 | 4 | 2 | 26 | 37 | 22 | 2 | 8 | 3 | 8 | 5 | 2 | .271 | .368 | .639 | |
2017 | 49 | 151 | 30 | 43 | 12 | 3 | 5 | 35 | 37 | 28 | 3 | 5 | 2 | 2 | 6 | 3 | .285 | .402 | .687 | |
2018 | 64 | 227 | 55 | 75 | 18 | 4 | 14 | 62 | 50 | 58 | 2 | 1 | 1 | 18 | 5 | 4 | .330 | .469 | .799 | |
通算:4年 | 210 | 577 | 116 | 166 | 35 | 12 | 21 | 125 | 140 | 116 | 8 | 18 | 6 | 35 | 18 | 9 | .288 | .404 | .692 |
背番号
[編集]- 22(2015年 - 2018年)
- 122(2019年 - 同年7月29日)
- 95(2019年7月30日 - 2024年)
登場曲
[編集]- 「Jump & Sweat(feat. Sanjin)」Garmiani(2019年)
- 「Lovumba」Daddy Yankee(2020年)
- 「交差点 feat. EXPRESS」BANTY FOOT(2021年 - 2022年)
- 「止まらないHa〜Ha」矢沢永吉(2023年)※奇数打席
- 「Lose Yourself」Eminem(2023年)※偶数打席
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ a b c d 阪神育成1位片山、打つ守る走る「男前2世」捕手だ 日刊スポーツ 2018年10月31日
- ^ 崖っぷちからプロ野球選手という夢を掴んだ男、片山雄哉(阪神タイガース・育成1位) Yahoo!ニュース 2018年11月3日
- ^ a b 「絶対プロにいく!」―生まれ変わった片山雄哉捕手(BC・福井)の執念《2018 ドラフト候補》 Yahoo!ニュース 2018年7月20日
- ^ 阪神近本ら7選手入団会見「幸せな日を」矢野監督 日刊スポーツ 2018年12月3日
- ^ 阪神育成片山二軍キャンプMVP 平田監督が絶賛 日刊スポーツ 2019年2月27日
- ^ 阪神片山二軍戦1発含む3安打「実力での4番」監督 日刊スポーツ 2019年4月5日
- ^ 2019年7月11日(木) 楽天生命パーク【フレッシュオールスターゲーム】 イースタン・リーグvsウエスタン・リーグNPB日本野球機構 2019年7月11日
- ^ 片山雄哉選手との支配下選手契約締結について 阪神タイガース公式サイト 2019年7月30日
- ^ 「阪神・片山は現状維持の年俸420万、川原は20万円減の460万円。」『サンスポ.com』2020年11月25日。2021年3月17日閲覧。
- ^ 「2020年 投打成績」『阪神タイガース』。2021年3月17日閲覧。
- ^ 「阪神片山が右手有鉤骨を骨折 21日練習試合で負傷」『日刊スポーツ』2021年2月23日。2021年3月17日閲覧。
- ^ 「阪神・板山、ソフトバンク・千賀を抹消 DeNA佐野を登録【21日公示】」『デイリースポーツ online』。2022年5月23日閲覧。
- ^ 「2023年度 阪神タイガース 個人打撃成績(ウエスタン・リーグ)」『NPB.jp 日本野球機構』。2023年11月22日閲覧。
- ^ 「【阪神】片山雄哉450万円現状維持「30歳の年、競争厳しい。強い意志持って戦っていきたい」」『日刊スポーツ』2023年11月17日。2023年11月22日閲覧。
- ^ 「来季の選手契約について|球団ニュース|ニュース」『阪神タイガース公式サイト』2024年10月1日。2024年10月1日閲覧。
- ^ 「阪神育成1位・片山 1年で支配下に上がることが自分の使命」『Baseball Gate』2018年12月3日。2018年12月23日閲覧。
参考文献
[編集]- ベースボール・マガジン社(編)、2022年『ベースボール・レコード・ブック』2023日本プロ野球記録年鑑、ベースボール・マガジン社。ISBN 978-4-583-11546-7。 296ページ参照。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 個人年度別成績 片山雄哉 - NPB.jp 日本野球機構
- 選手の各国通算成績 Baseball-Reference (Japan)
- 選手情報 - 週刊ベースボールONLINE