木浪聖也

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木浪 聖也
阪神タイガース #0
基本情報
国籍 日本の旗 日本
出身地 青森県青森市
生年月日 (1994-06-15) 1994年6月15日(25歳)
身長
体重
178 cm
80 kg
選手情報
投球・打席 右投左打
ポジション 内野手
プロ入り 2018年 ドラフト3位
初出場 2019年3月29日
年俸 1,000万円(2019年)
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

木浪 聖也(きなみ せいや、1994年6月15日 - )は、阪神タイガースに所属する青森県青森市出身のプロ野球選手内野手)。

経歴[編集]

プロ入り前[編集]

青森市立篠田小学校の1年時に「安田ヤンヤン少年野球チーム」で軟式野球を始めると、3年時まで投手、4年時以降は二塁手を務めた。その一方で、小学4年時からは陸上競技部にも所属。手動計測ながら100メートル走で最速14秒台を記録したほか、青森市の陸上競技大会の同種目で2位に入るなど、俊足を発揮していた[1]

青森山田中学校時代には、「青森山田リトルシニア」に所属[2]。系列校の青森山田高校へ進学すると、1年時からベンチ入りを果たした後に、二塁手と三塁手を務めた[3][4]。三塁手としては、同学年の京田陽太とのコンビで三遊間を守っていた。1学年上に山崎晃大朗、1学年下に西村凌がいた[5]が、在学中は北條史也のいた八戸学院光星高校甲子園球場の全国大会で3季連続の準優勝を果たすほど強く、青森山田高校では全国大会と無縁であった[6][4]

亜細亜大学では、入学直後から東都大学野球のリーグ戦に出場。3年時の春季リーグ戦から主力選手として活躍する[7]と、4年時の秋季リーグ戦では、右手を骨折した影響で最終規定打席に届かなかったものの、打率.364という高打率を残した。在学中には、リーグ戦に通算40試合出場。本塁打を1本を放てなかったものの、打率.236(110打数26安打)、7打点、7盗塁[5]という成績を残すとともに、3連覇(1年春・秋および2年春)と2連覇(3年秋・4年春)を経験した。さらに、1年時と3年時には、明治神宮野球大会でも優勝している[4]

大学からの卒業後にHondaへ入社すると、「ゼロ(0)からのスタート」として背番号0を着用。1年目の2017年には、二塁と三塁を守りながら、内野のレギュラーの座を確保した[4]ばかりか、都市対抗野球全国大会の1回戦で決勝の3点本塁打を含む4打点を記録した[7]。2年目の2018年には、正遊撃手に定着。都市対抗野球全国大会までは1番打者[2]、以降は3番打者に起用されていた。

2018年のNPBドラフト会議で、北條の所属する阪神タイガースから3巡目で指名[3]。契約金6,000万円、年俸1,000万円(金額は推定)という条件で入団した[8]。背番号はHonda時代と同じ0[9]で、Hondaのチームメイトである齋藤友貴哉も、阪神からの4巡目指名を経て入団している[10]

なお、ドラフト会議の指名後には、Hondaの内野手として日本選手権に出場。JR東海との初戦に「3番・遊撃手」としてスタメンで出場したが、5打数無安打と振るわず、チームも延長12回タイブレークの末に敗れた[11]

プロ入り後[編集]

2019年には、新人選手から齋藤や近本光司外野手と共に一軍春季キャンプへ参加[12]。正遊撃手の座を北條や鳥谷敬などと争いながら、キャンプ期間中に出場した練習試合のすべてで安打を放った[13]オープン戦では、NPB全12球団の選手で最も多いの22安打を放った末に、阪神の新人選手としての歴代最多安打記録を樹立[14][15]。最終規定打席に到達した選手で3番目に高い打率(.373)も記録したため、オープン戦の終了時点で、一軍監督の矢野燿大からレギュラーシーズン開幕戦でのスタメン起用を明言されるまでに至った[16]3月29日に、東京ヤクルトスワローズとの開幕戦(京セラドーム大阪)で「1番・遊撃手」としてスタメンに起用(詳細後述[17]。公式戦で初安打を放つまでに18打席を要した[18]ものの、途中から出場した4月19日の対読売ジャイアンツ(巨人)戦(阪神甲子園球場)では、7回裏の初打席でプロ初本塁打を菅野智之からの3点本塁打で記録した[19]6月下旬には出場7試合連続安打も記録した[20]が、攻守とも徐々に調子を落としたことに加えて、内外野を守れるスイッチヒッターヤンガービス・ソラーテ7月7日に球団が獲得。一軍の打線全体が得点力不足に見舞われていたこともあって、7月26日には、ソラーテなどと入れ替わる格好でプロ入り後初めて出場選手登録を抹消された[21]

選手としての特徴[編集]

強肩堅守の遊撃手で、安定した送球や、高い身体能力を生かした守備範囲の広さが持ち味[22]。青森山田高校の1年時に同級生の京田がチーム事情から正遊撃手として抜擢されたことがきっかけ[23]で、遊撃以外にも、内野の全ポジションをこなせる[4][24]

打撃では、打球を広角に打ち分ける技術とパンチ力が武器[22][25]。高校・大学時代を通じて公式戦で本塁打を放てなかった[26]が、Hondaへの入社後に西郷泰之ヘッドコーチの指導で下半身の強化と打撃フォームの改造に取り組んだこと[7][4]によって、社会人野球の公式戦通算で24本塁打を記録するまでに長打力を向上させた[26]

小学生時代には100メートル走で14秒台を記録したほど足が速かったが、本人曰く、「成長期に入ってから足が遅くなった」という[1]

人物・エピソード[編集]

野球を始めたきっかけは、草野球の選手である実父との間で、3歳の頃からキャッチボールを始めたことにある。もっとも、実父の都合などでキャッチボールができない時には、自宅近くのブロック塀にボールを当ててから捕球する「壁当て」を日課にしていた。「壁当て」で内野守備の基本姿勢が身に付いたことから、小学1年生ながら実父の所属するチームの守備練習へ参加した時には、誰も教えていないはずのショートバウンドを難なく捕球するほどにまで守備の技術が上達していたという。後に所属する「安田ヤンヤン少年野球チーム」では、「内野の守備が好き」という理由で投手から遊撃手に転向すると、青森市内の大会で優勝している[1]

阪神での1年目である2019年セントラル・リーグ開幕戦で、「1番・遊撃手」として、「2番・中堅手」の近本と共にスタメン出場を果たした[17]。阪神の新人選手2人による一軍開幕戦の同時スタメン出場は、1972年中村勝広望月充以来47年振りで、1番・2番打者としての出場は球団史上初めてであった[27]。以上の打順によるスタメンは開幕4戦目で解消されたが、近本・木浪とも後にレギュラーへ定着。このような活躍を背景に、阪神の新人選手としては珍しく、後半戦の応援からヒッティングマーチ委員会によるオリジナルの応援歌が演奏されている[28]

松坂大輔(14歳年上の中日ドラゴンズ投手)と同じく青森市内にあった二神産婦人科(現在は廃院)で出生した縁から、阪神への入団会見では、対戦したい投手に松坂の名を挙げていた[29][30]。入団1年目の2019年7月16日には、松坂が先発した対中日戦(ナゴヤドーム)に「8番・遊撃手」としてスタメンで出場。中日の正遊撃手である京田の前で松坂との初対戦が実現した[31]が、2打数無安打1三振という成績に終わった[32]。ちなみに、松坂の実父と木浪の実母は、いずれも青森県東津軽郡外ヶ浜町(旧蟹田町)の出身である[33]

詳細情報[編集]

記録[編集]

背番号[編集]

  • 0 (2019年 - )

登場曲[編集]

  • 「HandClap」 - Fitz and the Tantrums (2019年 - )

出典[編集]

  1. ^ a b c 阪神ドラフト3位木浪(上) 日課の“壁ドン”で築き上げた下地スポーツニッポン 2018年11月23日
  2. ^ a b 阪神ドラフト3位木浪「虎1号」指名後初実戦2安打2打点 日刊スポーツ 2018年10月28日
  3. ^ a b ドラフト3位・木浪聖也、黄金世代に挑戦状 “虎のセイヤ”になる! デイリースポーツ 2018年10月25日
  4. ^ a b c d e f 阪神3位・木浪、遊撃ポジション奪う!青森の同級生・北條に「負けないぞ」/ドラフト サンケイスポーツ 2018年10月26日
  5. ^ a b 阪神ドラフト3位・木浪、虎1号!指名後初実戦2安打2打点サンケイスポーツ 2018年10月28日
  6. ^ 阪神3位木浪、青森同学年北條に「自分よりうまい」日刊スポーツ 2018年10月25日
  7. ^ a b c Hondaルーキー木浪 先制3ラン含む4打点「最高です」 スポーツニッポン 2017年7月16日
  8. ^ 阪神3位木浪、指揮官の望む「準備力」で開幕一軍だ 日刊スポーツ 2018年11月20日
  9. ^ 阪神近本ら7選手入団会見「幸せな日を」矢野監督 日刊スポーツ 2018年12月3日
  10. ^ 阪神3位ホンダ木浪「うれしい」4位斎藤「光栄」 日刊スポーツ 2018年10月25日
  11. ^ 阪神ドラフト3位のホンダ・木浪は5打数無安打で終戦「大舞台で結果が出せるようになりたい」/日本選手権サンケイスポーツ 2018年11月6日
  12. ^ 阪神がキャンプ一軍メンバー発表 近本ら3新人参加 産経ニュース 2019年1月23日
  13. ^ 阪神木浪「準MVP」開幕1軍へOP戦もアピールだ 日刊スポーツ 2019年2月28日
  14. ^ 阪神ドラフト3位木浪 マルチでOP戦21安打、12球団新人最多安打更新スポーツニッポン 2019年3月24日
  15. ^ 阪神ドラフト3位・木浪、1番ヒット打って「1番・遊撃」決めた!矢野監督が明言サンケイスポーツ 2019年3月25日
  16. ^ 阪神ルーキー木浪&近本、開幕スタメンつかんだ!虎初の1・2番デビュースポーツニッポン 2019年3月25日
  17. ^ a b 木浪&近本の新人1、2番/阪神開幕スタメン - プロ野球 日刊スポーツ 2019年3月29日
  18. ^ 阪神木浪プロ初安打「苦しかった」キナチカ復活へ光 日刊スポーツ 2019年4月12日
  19. ^ 阪神のルーキー木浪がプロ初本塁打 前日の懲罰交代の汚名返上 産経WEST 2019年4月19日
  20. ^ 阪神木浪聖也が7試合連続安打「どうしても先頭で」 日刊スポーツ 2019年6月30日
  21. ^ 阪神も荒療治 木浪、能見ら降格 7人入れ替え敢行 日刊スポーツ 2019年7月26日
  22. ^ a b <ドラフト>阪神3位 木浪聖也内野手(ホンダ)「身体能力の高さ武器」 河北新報オンラインニュース 2018年10月26日
  23. ^ 【阪神ドラフト選手紹介・木浪聖也(下)】高校時代に現中日・京田と守った三遊間 デイリースポーツ 2018年12月3日
  24. ^ 阪神3位木浪「競争が始まる」ポジション争いに闘志 日刊スポーツ 2018年10月26日
  25. ^ 阪神ドラフト3位・木浪、虎1号!指名後初実戦2安打2打点 (2) サンケイスポーツ 2018年10月28日
  26. ^ a b 阪神ドラ3木浪“虎1号” あいさつ代わり長打力アピールスポーツニッポン 2018年10月28日
  27. ^ 阪神D1・近本&D3・木浪、新時代出撃!新人コンビが矢野虎元年飾るサンケイスポーツ 2019年3月29日
  28. ^ 阪神木浪「すごくありがたい」新しい応援歌に感謝日刊スポーツ 2019年7月15日
  29. ^ 【阪神ドラフト選手紹介・木浪聖也(下)】高校時代に現中日・京田と守った三遊間 デイリースポーツ 2018年12月3日
  30. ^ 阪神3位木浪聖也、同じ病院生まれの松坂と対戦希望 日刊スポーツ 2018年12月3日
  31. ^ 中日にかもられる阪神 若い力で流れを変えてほしい日刊スポーツ 2019年7月15日
  32. ^ 2019年7月16日 中日対阪神戦(ナゴヤドーム)スコア詳細日刊スポーツ 2019年7月16日
  33. ^ ドラフト3位木浪、vs中日・松坂熱望 生まれた病院同じデイリースポーツ 2018年12月4日

関連項目[編集]

外部リンク[編集]