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安田悠馬

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
安田 悠馬
東北楽天ゴールデンイーグルス #55
2023年4月20日 京セラドーム大阪
基本情報
国籍 日本の旗 日本
出身地 兵庫県神戸市須磨区
生年月日 (2000-03-03) 2000年3月3日(24歳)
身長
体重
185 cm
105 kg
選手情報
投球・打席 右投左打
ポジション 捕手
プロ入り 2021年 ドラフト2位
初出場 2022年3月25日
年俸 1500万円(2025年)[1]
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

安田 悠馬(やすだ ゆうま、2000年3月3日 - )は、兵庫県神戸市須磨区出身のプロ野球選手捕手)。右投左打。東北楽天ゴールデンイーグルス所属。

経歴

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プロ入り前

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高校野球の指導者である父の影響で、幼少期より野球を始める[2]

神戸市立妙法寺小学校時代は妙法寺少年野球部に所属し、神戸市立横尾中学校時代は軟式野球部に所属して神戸市の大会で優勝している[2]

神戸市立須磨翔風高等学校では1年夏からベンチ入りし、2年春から主に一塁手でプレーした[3]。高校通算5本塁打[4]。高校時代の1学年上に才木浩人がいた。

高校卒業後は愛知大学に進学。入学直後の2018年春季リーグ戦から主に指名打者として出場し、打率.267、5打点で新人賞を受賞[4]。1年秋の名城大学戦では栗林良吏から両翼99.1mの瑞穂野球場の右翼席中段にリーグ戦初本塁打を放ち[5]、2年夏の東海理化とのオープン戦では立野和明から本塁打を放つなど[5]、下級生時から長打力を発揮した。3年春からは捕手兼任[3]。4年秋の名古屋学院大学戦では推定飛距離130mの本塁打を記録[5]。大学通算32本塁打[3]

2021年10月11日に行われたドラフト会議にて、東北楽天ゴールデンイーグルスから2位指名を受け[6]、11月14日に契約金7000万円、年俸1100万円で入団に合意した(金額は推定)[7]。背番号は55[8]

楽天時代

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2022年3月25日に楽天生命パーク宮城で行われた千葉ロッテマリーンズとの開幕戦に「8番・捕手」として先発[9]。球団史上初新人捕手の開幕戦先発となった[9]。同カードの27日に佐々木朗希159キロの直球を左前に運びプロ初安打を記録し、初めてのヒーローインタビューも経験した[10]。開幕4戦目となった3月29日のオリックス・バファローズ戦(京セラドーム大阪)では同年の新人第1号となるソロ本塁打を記録した[11]。しかし、3月31日にPCR検査新型コロナウイルスの陽性判定を受け、NPBの特例2022に基づいて登録抹消された[12]。その後5月4日の西武との二軍戦で左人差し指を骨折して[13]、9月17日に一軍復帰したが[14]、復帰後はスタメンマスクを1試合も被ることなくシーズン終了を迎え、打率.200、1本塁打、1打点の成績に終わり、オフには現状維持となる推定年俸1100万円で契約を更改した[15]

2023年も3月20日の北海道日本ハムファイターズ戦(エスコンフィールドHOKKAIDO)で開幕マスクを任され、田中将大とバッテリーを組む[16]。4月14日の福岡ソフトバンクホークス戦(楽天モバイルパーク)では、2回同点の場面で和田毅から右翼へ勝ち越しの3点本塁打を放ち、本拠地で初めて本塁打を記録した[17]。最終的に53試合に出場し、打率.218、3本塁打、7打点を記録。オフに、200万円増となる推定年俸1300万円で契約を更改した[18]

2024年年は前年より少ない34試合出場にとどまり、2本塁打、9打点、打率.297を記録。一方でイースタン・リーグでは出塁率.383を記録し、自身初の二軍タイトルとなる最高出塁率を獲得[19]

選手としての特徴

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大学通算32本塁打の長打力が武器[20]。二塁送球のタイムは最速1.76秒[5]

人物

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風貌が松井秀喜に似ていることから「青ゴジラ」と呼ばれる[21][22]

詳細情報

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年度別打撃成績

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O
P
S
2022 楽天 5 12 10 2 2 0 0 1 5 1 0 0 0 0 2 0 0 4 1 .200 .333 .500 .833
2023 53 127 110 7 24 2 0 3 35 7 0 0 0 0 16 0 1 25 5 .218 .323 .318 .641
2024 34 128 122 12 32 6 0 2 44 9 0 0 0 0 6 0 0 38 1 .262 .297 .361 .658
通算:3年 92 267 242 21 58 8 0 6 84 17 0 0 0 0 24 0 1 67 7 .240 .311 .347 .658
  • 2024年度シーズン終了時

年度別守備成績

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捕手守備


捕手






















2022 楽天 5 24 1 0 0 1.000 1 3 3 0 .000
2023 45 161 26 1 2 .995 2 17 13 4 .235
2024 14 51 6 0 2 1.000 0
通算 64 236 33 1 4 .996 3
内野守備


一塁












2023 楽天 1 2 0 0 0 1.000
2024 2 5 0 0 0 1.000
通算 3 7 0 0 0 1.000
  • 2024年度シーズン終了時[注 1]

記録

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初記録

背番号

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  • 55(2022年 - )

脚注

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注釈

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  1. ^ 捕手守備における企図数・許盗塁・盗塁刺・阻止率については参考文献参照。

出典

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  1. ^ 楽天 - 契約更改 - プロ野球」日刊スポーツ。2024年11月22日閲覧
  2. ^ a b 愛知連盟 秋季リーグ開幕直前ドラフト候補紹介〔後編〕愛知大の青ゴジラ 安田悠馬!」『中日新聞』2021年8月23日。2024年4月6日閲覧
  3. ^ a b c 早くも面白キャラ全開 楽天ドラ2安田 初体験の寒さ対策は「筋トレ」」スポーツニッポン、2021年11月15日。2022年2月21日閲覧
  4. ^ a b 愛知連盟 秋季リーグ開幕直前ドラフト候補紹介〔後編〕愛知大の青ゴジラ 安田悠馬!:達人に訊け!」中日新聞Web、2021年8月23日。2022年2月10日閲覧
  5. ^ a b c d 愛知大・安田悠馬 スケールはゴジラ級の「打てる捕手」 「見ている人に憧れられるホームランバッターに」」スポーツニッポン、2021年10月6日。2022年2月21日閲覧
  6. ^ 【ドラフト】楽天2位愛知大・安田悠馬 思わず涙 “杜の都のゴジラ”に」日刊スポーツ、2021年10月11日。2022年1月23日閲覧
  7. ^ 楽天2位愛知大・安田悠馬が珍宣言「筋トレして温めて」仙台の寒さ乗り切る」日刊スポーツ、2021年11月15日。2022年1月23日閲覧
  8. ^ 楽天が新人の背番号発表 D1位・吉野は9、D2位・安田は55」サンケイスポーツ、2021年12月4日。2022年1月23日閲覧
  9. ^ a b 【楽天】石井監督「勝利と育成のバランス」球団初の新人開幕マスクなどフレッシュな風吹かせる」日刊スポーツ、2022年3月26日。2022年3月29日閲覧
  10. ^ 【楽天】2位安田悠馬プロ初安打で初のお立ち台「背番号55の安田悠馬と申します」」『日刊スポーツ』2022年3月27日。2024年4月6日閲覧
  11. ^ 【楽天】“東北のゴジラ”安田悠馬12球団新人プロ1号「希少価値高い」石井監督も賛辞」日刊スポーツ、2022年3月29日。2022年3月29日閲覧
  12. ^ 【楽天】1日先発予定だった則本昂大や安田悠馬ら6選手コロナ陽性 1、2軍ともに活動は継続」日刊スポーツ、2022年4月1日。2022年4月8日閲覧
  13. ^ 【楽天】ドラフト2位・安田悠馬が左人さし指骨折で全治1か月 実戦復帰は6月中旬以降か」『スポーツ報知』2022年5月20日。2023年2月23日閲覧
  14. ^ 楽天D2位・安田悠馬が約5カ月ぶりの1軍昇格 石井監督「捕手が3人入っている方が今はベストな布陣」」『サンスポ』2022年9月17日。2023年2月23日閲覧
  15. ^ 【楽天】ルーキー安田悠馬は現状維持1100万円「悔しい1年」コロナ感染とケガで長期戦線離脱」『日刊スポーツ』2022年11月2日。2023年2月23日閲覧
  16. ^ 【日本ハム】プロ野球開幕戦 スタメン発表。日本ハム開幕投手は加藤貴之!」『テレ東スポーツ』2023年3月30日。2024年1月24日閲覧
  17. ^ 【楽天】安田悠馬が東北ファンの前で初めての1発「チャンスだったので」本拠地第1号先制3ラン」『日刊スポーツ』2023年4月14日。2024年1月24日閲覧
  18. ^ 【楽天】安田悠馬200万円増1300万円で更改 来季は「レギュラー取りたい」」『スポーツ報知』2023年11月25日。2024年1月24日閲覧
  19. ^ 2024年度 イースタン・リーグ リーダーズ(打撃部門) NPB (2024年10月24日閲覧)
  20. ^ 【楽天】ドラフト2位の安田悠馬捕手「エンジゴジラと呼ばれるように頑張りたい」」スポーツ報知、2021年12月5日。2022年1月23日閲覧
  21. ^ 楽天2位の“青ゴジラ”安田悠馬は涙「今までの人生が走馬灯のように」【ドラフト会議】」中日スポーツ・東京中日スポーツ、2021年10月11日。2022年1月23日閲覧
  22. ^ 楽天ドラ2安田悠馬、背番号55で「エンジゴジラ」定着目指す」日刊スポーツ、2021年12月4日。2022年1月23日閲覧

参考文献

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  • ベースボール・マガジン社(編)、2022年『ベースボール・レコード・ブック』2023日本プロ野球記録年鑑、ベースボール・マガジン社。ISBN 978-4-583-11546-7 52ページ参照。
  • ベースボール・マガジン社(編)、2023年『2023プロ野球シーズン総決算号』別冊新春号、ベースボール・マガジン社、91頁。ASIN B0CPQ6FZRV

関連項目

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外部リンク

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