山田遥楓

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山田 遥楓
東北楽天ゴールデンイーグルス #005
基本情報
国籍 日本の旗 日本
出身地 佐賀県佐賀市
生年月日 (1996-09-30) 1996年9月30日(27歳)
身長
体重
180 cm
84 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 内野手
プロ入り 2014年 ドラフト5位
初出場 2018年6月16日
年俸 800万円(2024年)[1]
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

山田 遥楓(やまだ はるか、1996年9月30日 - )は、佐賀県佐賀市出身[2]プロ野球選手内野手育成選手)。右投右打。東北楽天ゴールデンイーグルス所属。

経歴[編集]

プロ入り前[編集]

3歳の時、右耳が先天性の難聴であることが判明(詳しくは後述[3]

小学校2年生の時に兄の影響で野球を始めた[4]佐賀市立鍋島中学校に進むと、2年生の時から硬式の「藤本ベースボールクラブ」でプレーした[2][5]。同チーム出身者のプロ入りは堤裕貴以来2人目[2]

佐賀県立佐賀工業高等学校では1年生の秋からレギュラー[4]、3年時に主将になった[5][6]。その年の第96回全国高等学校野球選手権大会・佐賀大会の佐賀県立佐賀北高等学校との決勝戦では安打を放ち同点のホームを踏んだ他、投手としてリリーフ登板もしたが、延長戦の末に敗れている[6]

2014年10月23日に行われたプロ野球ドラフト会議にて埼玉西武ライオンズから5位指名を受け[7]、契約金2500万円、年俸600万円(金額は推定)で仮契約を結んだ[8]。背番号は52

西武時代[編集]

埼玉西武ライオンズ時代
(2022年4月15日 京セラドーム大阪)

2015年2016年は一軍での試合出場はなかった。

2017年6月30日に一軍初昇格となったが、先発投手との兼ね合いにより、3日で出場選手登録を外れた[9]。7月13日に草薙球場で行われたフレッシュオールスターゲーム2017では、イースタン選抜として出場した[10]。最終的に、二軍では106試合に出場し、6本塁打、37打点、6盗塁、打率.245の成績を残した[11]。11月25日から台湾で開催された2017アジアウインターベースボールリーグにおいて、NPBウエスタン選抜に選出された[12]

2018年、6月16日に中日ドラゴンズ戦(メットライフドーム)で代打として出場し、プロ初出場を果たした[13]。9月19日、「8番・三塁手」で初先発出場した北海道日本ハムファイターズ戦(メットライフドーム)で、プロ初安打初本塁打を達成[14]

2019年は前年と比べて出場機会は減り、一軍出場は4試合であった。

2020年は二軍で打率.288、OPS.858と打力の向上が見られたが、一軍出場は8試合に留まった。

2021年は初の開幕一軍入りを果たす。外崎修汰山野辺翔が共に怪我により長期離脱すると、二塁でのスタメン出場が増加。山川穂高が一軍復帰してからは呉念庭と併用される形になったが、源田壮亮新型コロナウイルスへの感染により離脱すると遊撃でのスタメン出場が増加した[15]。源田の復帰後は三塁(中村剛也)の守備固めでの出場が中心となり、この年は一塁を3試合、二塁を39試合、三塁を24試合、遊撃を31試合を守り[16]、98試合に出場した。

2022年は例年通り、松田宣浩他数選手と共に熊本での自主トレに参加した。その途中で新型コロナウイルスの集団感染[17]に見舞われたために出遅れたが、2月のキャンプはA班でスタート[18]。オープン戦は11試合に出場し、9打数2安打・打率.222・失策0の成績で、開幕一軍となる[19]。開幕当初はベンチスタートが続くが、4月2日に外崎修汰の代打としてシーズン初打席に立ち左前適時打[20]、翌4月3日はシーズン初となる7番・二塁手で先発出場し、2月26日の練習試合から打者24名を無安打に抑えられていた佐々木朗希からチーム初となる右前安打を記録[21]。4月10日、6番・三塁手としてシーズン2度目の先発出場し、5回表無死一・二塁の守備で甲斐拓也の放った三塁線へのゴロを捕ると、すかさず三塁ベースを踏み二塁へ送球。二塁手の外崎修汰が一塁へ送球し、トリプルプレーを完成させた[22]

日本ハム時代[編集]

2022年11月2日に、佐藤龍世とのトレードによる北海道日本ハムファイターズへの移籍が発表された[23]

2023年2月14日に全内視鏡腰椎椎間板ヘルニア摘出術の手術を受け、この年の一軍出場は29試合にとどまった。オフの10月29日に戦力外通告を受けた[24]

楽天時代[編集]

2023年11月19日、東北楽天ゴールデンイーグルス育成選手として入団することが発表された。背番号は005[25]。翌20日に楽天モバイルパークで入団会見が行われた[1]

選手としての特徴[編集]

内野全ポジションを守れるユーティリティープレイヤー[26]、高い守備力と強肩に定評がある[27][28]。打撃では粘り強さが魅力[29]

声出しに非常に積極的で、メディアから度々「元気印」と称される[30][31]

人物[編集]

愛称は「ハルキチ[32]

松田宣浩を「目標とする人」として挙げており[33]、オフシーズンの自主トレにも同行している[34]。また、プロ初本塁打の際には松田のホームランパフォーマンスである「熱男」を自ら披露し[35]、以降は「熱男」をアレンジした「獅子男」パフォーマンスを本塁打時に披露している[36]

同郷の埼玉西武ライオンズ元監督・辻発彦が主催する小中学生向け野球教室に生徒として参加した経験がある[37]

2019年のオフに、6歳年上の一般女性と4年間の交際を経て結婚していたことを公表した[38]

難聴のハンディを持つ選手として[編集]

先述のように、山田は生まれつき右耳の聴力がないというハンディを持っている。そのため、父親は山田の少年時代から聞こえている左耳がプレー中の事故で聞こえなくなることを常に懸念しており、周りからも左耳が悪くなるから野球は危ないと言われ続けていたという。しかし、山田はハンディを持つ自分を試したいと強豪校であった佐賀工業高校に進み、熱心に練習に取り組むなど常に向上心を持ってプレーを続けていた[39]

また、右耳が聞こえないことで、耳だけでは誰がどこから声かけをしているのかを正確に判断することができない[40]。そのため、フライ性の打球が自分の守備範囲に飛んできた場合、セオリーでは打球から決して目を離さずに野手同士の声かけ連携によって打球処理をするが、山田は打球から一旦目を切って他の野手の位置を確認したり、周りの野手の口の動きを見て打球の行方を判断して動いている。このように、声だけに頼らない打球の追い方を身に付けることで、ハンディの差を埋める方法を日々模索しながらプレーを続けている[41][42][43]

詳細情報[編集]

年度別打撃成績[編集]

















































O
P
S
2018 西武 14 19 17 1 1 0 0 1 4 2 0 0 0 0 1 0 1 6 0 .059 .158 .235 .393
2019 4 13 12 2 2 0 0 0 2 0 0 0 0 0 1 0 0 4 1 .167 .231 .167 .397
2020 8 5 5 1 1 0 0 0 1 0 0 0 0 0 0 0 0 1 0 .200 .200 .200 .400
2021 98 173 147 14 29 6 1 0 37 18 1 2 10 3 13 0 0 41 1 .197 .258 .252 .509
2022 74 93 80 6 16 2 0 0 18 9 1 0 4 1 8 0 0 21 0 .200 .270 .225 .495
2023 日本ハム 29 46 41 1 11 2 0 0 13 1 0 0 0 0 4 0 1 6 0 .268 .348 .317 .665
通算:6年 227 349 302 25 60 10 1 1 75 30 2 2 14 4 27 0 2 79 2 .199 .266 .248 .514
  • 2023年度シーズン終了時

年度別守備成績[編集]



一塁 二塁 三塁 遊撃
















































2018 西武 - - 10 4 8 0 0 1.000 -
2019 - - - 4 4 8 0 2 1.000
2020 - - 8 1 4 0 1 1.000 -
2021 3 10 3 1 1 .929 39 56 80 1 23 .993 24 5 10 0 1 1.000 31 45 66 3 20 .974
2022 8 65 4 1 7 .986 2 3 2 1 0 .833 47 6 18 1 3 .960 18 16 19 1 1 .972
2023 日本ハム 8 10 0 0 2 1.000 8 8 11 1 3 .950 2 0 0 0 0 ---- 13 12 13 3 6 .893
通算 19 85 7 2 10 .979 49 67 93 3 26 .982 91 16 40 1 5 .982 66 77 106 7 29 .963
  • 2023年度シーズン終了時

記録[編集]

初記録

背番号[編集]

  • 52(2015年 - 2022年)
  • 49(2023年)
  • 005(2024年 - )

登場曲[編集]

現在の登場曲[編集]

過去の登場曲[編集]

代表歴[編集]

関連情報[編集]

出演[編集]

脚注[編集]

  1. ^ a b 楽天が育成選手で獲得した山田遙楓が入団会見「支配下を勝ち取りたい」年俸は800万円」『Sponichi Annex』、2023年11月20日。2023年11月20日閲覧。
  2. ^ a b c ライオンズ山田「早く1軍に」 佐賀藤本BBCからプロ2人目 西日本新聞 2014年12月04日掲載
  3. ^ 右耳の先天性難聴を抱える西武・山田が母へ感謝の思い - スポニチ Sponichi Annex 野球”. スポニチ Sponichi Annex. スポーツニッポン. 2022年8月19日閲覧。
  4. ^ a b 難聴乗り越えプロへ ドラフト西武5位、佐賀工・山田選手 西日本新聞 2014年10月24日掲載
  5. ^ a b =プロ野球ドラフト会議= 佐賀工高・山田、西武5位 佐賀新聞LiVE 2014年10月24日掲載
  6. ^ a b 佐賀工、快進撃に幕 光った粘り 佐賀新聞LiVE 2014年07月24日掲載
  7. ^ 2014年ドラフト会議 全指名選手 埼玉西武ライオンズ オフィシャルサイト
  8. ^ 西武が4位・玉村、5位・山田と合意 スポニチ Sponichi Annex 2014年11月7日掲載
  9. ^ “【球界ここだけの話(956)】西武の元気印は3年目・山田 先天性難聴を乗り越え1軍での活躍誓う”. SANSPO.COM. (2017年7月4日). https://www.sanspo.com/article/20170704-BNSSK7F2LVK3XFS6IJAFBANNHI/ 2018年9月21日閲覧。 
  10. ^ プロ野球フレッシュオールスターゲーム2017 出場者一覧”. 日本野球機構 (2017年7月11日). 2017年11月21日閲覧。
  11. ^ 2017年度 埼玉西武ライオンズ 個人打撃成績(イースタン・リーグ)”. 日本野球機構. 2017年11月21日閲覧。
  12. ^ a b 2017アジアウインターベースボールリーグ(AWB)NPBメンバー一覧”. 日本野球機構 (2017年11月17日). 2017年11月21日閲覧。
  13. ^ 株式会社スポーツニッポン新聞社マルチメディア事業本部 (2018年6月16日). “西武4年目・山田「人生で一番緊張」プロ初出場 代打凡退も「自分のスイングできた」”. https://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2018/06/16/kiji/20180616s00001173411000c.html 2018年9月21日閲覧。 
  14. ^ “西武山田遥楓「夢を…」プロ初先発初安打が初アーチ”. 日刊スポーツ. (2018年9月19日). https://www.nikkansports.com/baseball/news/201809190000783.html 2018年9月21日閲覧。 
  15. ^ コロナ禍や負傷…離脱者が止まらない西武 それでも光明もたらす“3人の躍動””. Full-Count. 株式会社Creative2 (2021年5月31日). 2021年5月31日閲覧。
  16. ^ 2021年度 埼玉西武ライオンズ 個人守備成績(パシフィック・リーグ)”. 日本野球機構. 2021年12月6日閲覧。
  17. ^ ソフトバンク松田宣浩ら6選手の合同自主トレでも集団感染 柳田、清宮ら8選手に続き判明”. 中日スポーツ (2022年1月17日). 2022年4月11日閲覧。
  18. ^ 埼玉西武ライオンズ 春季キャンプ2022情報 期間日程スケジュール キャンプ地 メンバー振り分け一覧”. ベースボールチャンネル (2022年1月29日). 2022年4月11日閲覧。
  19. ^ 埼玉西武ライオンズ開幕一軍選手一覧”. dazn (2022年3月27日). 2022年4月11日閲覧。
  20. ^ 【西武】山田遥楓が今季初打席で初安打初打点”. スポーツ報知 (2022年4月2日). 2022年4月11日閲覧。
  21. ^ 【西武】佐々木朗希から今季25人目でようやく初安打…2月に3回完全、5回に山田遥楓が左前安打”. スポーツ報知 (2022年4月3日). 2022年4月11日閲覧。
  22. ^ 【西武】山田遥楓が「想定通り」の三重殺&5点目となる適時打”. スポーツ報知 (2022年4月10日). 2022年4月11日閲覧。
  23. ^ “西武山田遥楓と日本ハム佐藤龍世が1対1の交換トレード”. nikkansports.com (日刊スポーツNEWS). (2022年11月2日). https://www.nikkansports.com/baseball/news/202211020000323.html 2022年11月2日閲覧。 
  24. ^ 【日本ハム】西武から移籍1年目の山田遥楓が戦力外「チャンスがあれば」現役続行希望 日刊スポーツ(2023年10月29日)
  25. ^ 【楽天】前日本ハム山田遥楓と育成契約、背番号「005」 内野のユーティリティープレーヤー」『日刊スポーツ』、2023年11月19日。2023年11月20日閲覧。
  26. ^ 「ケンケンも練習」!? 西武期待のユーティリティー、21歳が目指す打者像とは”. Full-Count. 株式会社Creative2 (2018年5月31日). 2022年5月10日閲覧。
  27. ^ レギュラー白紙から見事返り咲いたソフトバンク・今宮健太 パ・リーグ6球団「遊撃手事情」は? | 野球コラム”. 週刊ベースボールONLINE. 2022年5月10日閲覧。
  28. ^ 「球浮き上がっとるやん」 一塁手のミット突き刺す“爆肩”が「メジャーリーガーばり」”. Full-Count. 株式会社Creative2 (2022年5月6日). 2022年5月10日閲覧。
  29. ^ チームのピンチはチャンス!西武・山田遥楓が迎えた好機と正念場”. BASEBALL KING. 2022年5月10日閲覧。
  30. ^ 西武山田遥楓が元気印、デカい声で圧倒/今日の一番”. 日刊スポーツ (2018年2月21日). 2019年11月9日閲覧。
  31. ^ ライオンズの元気印!! 山田遥楓のキャンプ声出しまとめ”. プロ野球速報・ライブ中継 パーソル パ・リーグTV (2019年2月8日). 2019年11月9日閲覧。
  32. ^ 西武ドラ5山田「ハルキチと呼んで」 - ドラフト会議2014ニュース”. 日刊スポーツ (2014年12月11日). 2019年11月9日閲覧。
  33. ^ 西武の熱男・山田遥楓の憧れ。松田宣浩は「常に目標とする人」(市川忍)”. Number Web (2018年11月1日). 2019年11月9日閲覧。
  34. ^ 松田宣浩はInstagramを利用しています:「亜細亜自主トレ終了‼️」”. Instagram (2019年1月20日). 2019年11月9日閲覧。
  35. ^ 西武に熱男~!山田遥楓プロ1号、難聴ハンディ何の”. 日刊スポーツ (2018年9月20日). 2019年11月9日閲覧。
  36. ^ 本家から熱男使用許可も…西武山田、次は獅子男~!”. 日刊スポーツ (2018年9月21日). 2019年11月9日閲覧。
  37. ^ 故郷・佐賀でV効果実感。西武・辻監督の野球教室に山田遥らが参加”. SANSPO.COM(サンスポ). サンケイスポーツ (2019年1月6日). 2019年11月9日閲覧。
  38. ^ “レオの熱男”山田遥楓が結婚!今季出場4試合…来季こそ飛躍だ”. SANSPO.COM(サンスポ). サンケイスポーツ (2019年11月26日). 2019年12月9日閲覧。
  39. ^ 日本放送協会. “「夢をかなえるために」 ─埼玉西武ライオンズ・山田遥楓(はるか)─前編─ | NHK ろうを生きる難聴を生きる”. NHKハートネット 福祉情報総合サイト. 2022年8月19日閲覧。
  40. ^ INC, SANKEI DIGITAL (2017年7月4日). “【球界ここだけの話(956)】西武の元気印は3年目・山田 先天性難聴を乗り越え1軍での活躍誓う”. サンスポ. サンケイスポーツ. 2022年8月19日閲覧。
  41. ^ INC, SANKEI DIGITAL (2017年7月4日). “【球界ここだけの話(956)】西武の元気印は3年目・山田 先天性難聴を乗り越え1軍での活躍誓う”. サンスポ. サンケイスポーツ. 2022年8月19日閲覧。
  42. ^ 日本放送協会. “「夢をかなえるために」 ─埼玉西武ライオンズ・山田遥楓(はるか)─後編─ | NHK ろうを生きる難聴を生きる”. NHKハートネット 福祉情報総合サイト. 2022年8月19日閲覧。
  43. ^ 「ケンケンも練習」!? 埼玉西武期待のユーティリティー、21歳が目指す打者像とは|パ・リーグ.com|プロ野球”. pacificleague.com. 2022年8月19日閲覧。
  44. ^ "「夢をかなえるために」─埼玉西武ライオンズ・山田遥楓(はるか)─前編─". ろうを生きる難聴を生きる. 16 April 2016. NHK. 2021年6月19日閲覧
  45. ^ "「夢をかなえるために」─埼玉西武ライオンズ・山田遥楓(はるか)─後編─". ろうを生きる難聴を生きる. 30 April 2016. NHK. 2021年6月19日閲覧

関連項目[編集]

外部リンク[編集]