青山浩二

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ナビゲーションに移動 検索に移動
青山 浩二
東北楽天ゴールデンイーグルス #41
K aoyama20160419.jpg
東京ドームにて(2016年)
基本情報
国籍 日本の旗 日本
出身地 北海道函館市
生年月日 (1983-08-12) 1983年8月12日(36歳)
身長
体重
180 cm
80 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 投手
プロ入り 2005年 大学生・社会人ドラフト3巡目
初出場 2006年3月25日
年俸 5,000万円(2019年)[1]
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

青山 浩二(あおやま こうじ、1983年8月12日 - )は、北海道函館市出身のプロ野球選手投手)。右投右打。プロ入りから東北楽天ゴールデンイーグルス所属一筋のフランチャイズ・プレイヤー

経歴[編集]

プロ入り前[編集]

小中学時代は主に外野手を務め、北海道函館工業高等学校時代から本格的に投手に転向。高校3年春の全道大会では決勝で北海高等学校に敗れて準優勝。高校3年の夏は南北海道大会でベスト4に進出した。

青森県八戸学院大学に進学し、大学通算20勝無敗の成績を挙げた。2005年明治神宮野球大会代表決定戦では、エースとして同期入団の松崎伸吾(当時、東北福祉大のエース左腕)と投げ合い、延長10回の末、6-5で東北福祉大が勝利。2005年大学生・社会人ドラフト会議東北楽天ゴールデンイーグルスから3巡目指名を受け入団した。大学で同級生の内藤雄太は3巡目で横浜ベイスターズに入団した。

楽天時代[編集]

2006年、新人で開幕一軍入りし、主に中継ぎとして起用された。先発投手が早く降板した試合ではロングリリーフも務めた。交流戦終了時にはチーム最多の34試合に登板。5月31日の阪神タイガース戦でプロ初勝利を挙げた。阪神リードで8回裏2アウトから登板し、4球しか投げなかったが、9回に味方が逆転したため勝利投手となった。その後、8月上旬に二軍降格。9月下旬に再び一軍に合流し、最終戦に中継ぎで登板。11月1日、仙台市内の病院で秋季キャンプ練習中に傷めた右膝(半月板損傷)の手術を受けた。

2007年、開幕から先発ローテーション入りを果たし、開幕2戦目の西武ライオンズ戦に先発し、6回1失点に抑えて先発での初勝利を挙げた。5月7日には、北京オリンピックアジア予選日本代表第一次候補に選出される(最終メンバーには入れず)と、5月13日のオリックス・バファローズ戦では、初完投、初完封、初無四球試合を記録。しかし、その後は9試合で1勝7敗の成績で中継ぎに配置転換された。7月下旬には二軍に降格し、9月下旬に再び一軍に合流した。

2008年は抑え投手として起用、3月30日の日本ハム戦でプロ初セーブを挙げた。シーズン途中で小山が抑えに起用されると、中継ぎと谷間の先発をどちらもこなすスウィングマンを担った。

2009年、故障により出遅れる。5月19日の昇格後は抑えを務めるが、7月からは日本球界に復帰した福盛和男が守護神で固定された。以降は中継ぎを務めていたが、7月中盤には二軍降格。9月の再昇格後は先発として起用され、楽天の球団史上初となるクライマックスシリーズ進出を決めた10月3日の西武戦(Kスタ宮城)で先発して3本の本塁打を打たれるも9回5失点で2年ぶりの完投勝利を挙げた[2]。またこの年の7月に高校時代の同級生の女性と結婚した。

2010年、3月31日の千葉ロッテマリーンズ戦で先発するが、左脇腹痛を起こしわずか2球で降板した[3]。先発投手が2球で降板は球団の最短記録である(先頭打者の西岡剛との対戦がカウント1ボール1ストライクで完了する前に降板したため、対戦打者数は0人)。復帰後は中継ぎで起用されセットアッパーに定着し、片山博視小山伸一郎との勝利の方程式「スリーマウンテンズ[4]」の一角を担った。この年は41試合に登板し、自己最多の5勝、チーム最多タイの15ホールドポイント、防御率1.72の成績を残した。

2011年、開幕当初は先発で、開幕カードでも先発登板したが中継ぎに戻った。二軍降格を経験するするが、51試合に登板し、3勝4敗2セーブ、チーム最多の26ホールドポイント、防御率2.79を記録した。

2012年3月18日、横浜スタジアムにて

2012年、キャンプではダレル・ラズナーからの守護神の奪還を目標に掲げ[5]、5月からはそのラズナーの故障により抑えに定着。同9日から15日にかけて6試合連続セーブの日本タイ記録を達成、初の月間MVPにも選ばれた。オールスターにも監督推薦で初出場した。そのままシーズンを通して抑えを務め、チーム最多の61試合に登板。2006年に福盛和男が挙げた21セーブを超える22セーブを挙げて球団記録を更新した[6]

2013年、抑えとして起用されるが、5月の後半からはラズナーと役割が入れ替わり中継ぎとして起用されるようになる。その後は6月12日~8月3日まで16試合連続無失点を記録するなど、セットアッパーとして復調。この年も60試合に登板し、2年連続の60試合登板と監督推薦でのオールスター出場を果たした。リーグ優勝を決めた試合では、共にブルペンを支えながら怪我により無念の途中離脱となっていたラズナーのユニホームを着込みビールかけに参加[7]日本シリーズでは怪我のためベンチ入り出来なかった。オフの契約更改では年俸は大台となる1億円となった。

2014年、キャンプでは守護神争いに加わるも、開幕一軍に入ることができなかった。昇格後は中継ぎとして起用されたものの、5月に二軍落ちとなる。また、セットアッパーとして福山博之が台頭したこともあり、再昇格した6月28日には自身3年ぶりとなる先発登板を経験し6試合に先発する。8月に再び二軍へ降格となり、最終的な登板数はプロ入り最少となり、2007年以来のセーブ数0に終わる。

2015年、守護神奪回をテーマに掲げたが、クローザーは高卒2年目の松井裕樹で固定されることとなった。セットアッパーとして開幕を迎えた。自身最多タイとなる61試合に登板し、WHIPも初めて1を切るなどリーグ2位タイの35ホールドポイントをマーク。これは前年に福山博之が記録した27HPを上回り、球団新記録となった。また、6月28日には通算400試合登板、9月14日には通算100ホールドをそれぞれ記録し、海外FA権も取得。5歳上の小山伸一郎がこのシーズン限りで引退となったことにより、生え抜き投手では最年長となった。

2016年、主に8回のセットアッパーを任される。開幕3戦目となる3月27日の福岡ソフトバンクホークス戦で延長10回に登板すると、2/3イニングを5失点と打ち込まれ、敗戦投手となった。他の中継ぎ投手も不安定だったことからその後も接戦で起用されるが、6月15・16日の読売ジャイアンツ戦では2試合連続で救援に失敗。前半戦は5敗、防御率は6.39の成績で前半戦終了と共に2軍降格となった。その後ファームでは8試合で無失点を記録し、8月19日に再昇格。9月は登板した全13試合を無失点に抑えるなど、15試合連続無失点のままシーズンを終える。オフに海外FA権は行使せず、楽天の残留を表明[8]

2017年、キャンプ中に右太もも内側を負傷。完治まで約3週間を要し、開幕一軍を逃した。4月に昇格するも、3試合の登板で降格。その後は3か月近くをファームで過ごしたため自身最少の登板となったが、再昇格となった7月27日以降は14試合連続無失点を記録。10月9日には史上99人目、球団の生え抜きでは初となる500試合登板を達成した[9]。球団は青山を自由契約にすることも視野に入れていたが、星野仙一球団取締役副会長の進言で留まり、オフの契約更改では減額制限(25%)を大幅に超える67%減(6000万→2000万)でサインした[10]

2018年、1月に沖縄での自主トレへ出発する前日に、軸足である右足首の靭帯を損傷。しかし自分が厳しい立場にあったことを自覚していたため治療はせずに周囲に隠したまま自主トレやキャンプを強行した[11]。シーズンでは、開幕一軍は逃したが4月25日に一軍昇格。当初はビハインドや大差での起用が中心だったが、勝ちパターンの松井や福山などが不調だったことから5月末頃からセットアッパーに定着。チーム3位の52試合に登板して防御率1.85と、8年ぶりに1点台を記録。チーム最多の30ホールドポイントを挙げた。

2019年は開幕一軍入りすると、6月2日のホークス戦では、2点リードの7回1死満塁の場面で登板。内川聖一を三ゴロ併殺に打ち取り、NPB史上6人目となる通算150ホールドを達成した[12]。8月14日のホークス戦では史上41人目、球団の生え抜きでは初となる通算600試合登板に到達[13]。この年は接戦での起用が増えたことからキャリアハイとなる62試合に登板した。

選手としての特徴[編集]

最高球速151km/h、平均球速約143km/h[14]を記録している。

変化球はその他にフォークボールシュートカーブも投げる。

また、2012年までまれに投げていたカットボールチェンジアップを2018年から再び投げるようになった。

投球後のフィールディングへ移るのが遅いことが指摘されており、度々一塁へのベースカバーが間にあわずに内野安打を許す場面が見られる。

2019年シーズン終了時点でシーズン40試合以上登板を10回、50試合以上登板を7回記録しているが肩肘に大きな故障をしたことはなく、通算登板数、ホールド数で楽天の球団記録を保持している。

人物[編集]

  • 2012年1月5日に函館市内の病院で第一子となる長男が誕生[15]
  • 2015年7月1日に仙台市内の病院で第二子となる長女が誕生[16]

特技の習字は硬筆・毛筆ともに7段を取得済み[17]

好物はカレーライス[18]。 スタンドではエスビー食品の「カレーの王子さま」をもじった「カレーの浩二様」という応援ボードが掲げられる事もあり、球場では青山がプロデュースしたカレーが販売されている。

詳細情報[編集]

年度別投手成績[編集]





















































W
H
I
P
2006 楽天 42 2 0 0 0 1 3 0 4 .250 305 65.2 90 6 18 1 3 46 6 0 48 43 5.89 1.64
2007 26 12 1 1 1 4 8 0 0 .333 385 84.2 101 10 33 0 4 62 1 0 54 44 4.68 1.59
2008 41 6 0 0 0 3 8 4 5 .273 348 78.2 86 8 26 0 4 61 3 0 39 34 3.89 1.42
2009 28 6 1 0 0 3 5 5 2 .375 281 62.1 70 10 25 1 4 53 1 0 43 38 5.49 1.52
2010 41 1 0 0 0 5 1 1 15 .833 217 52.1 48 2 14 0 0 63 1 0 13 10 1.72 1.19
2011 51 2 0 0 0 3 4 2 23 .429 290 71.0 58 4 23 2 3 64 3 0 23 22 2.79 1.14
2012 61 0 0 0 0 5 4 22 2 .556 260 64.2 48 2 19 0 4 54 1 0 18 18 2.51 1.04
2013 60 0 0 0 0 3 5 11 17 .375 263 60.1 61 6 20 2 1 60 3 0 24 23 3.43 1.34
2014 22 6 0 0 0 1 4 0 1 .200 230 52.2 52 6 20 0 2 49 3 0 30 26 4.44 1.37
2015 61 0 0 0 0 4 5 0 31 .444 223 57.2 37 3 18 1 1 58 2 0 18 18 2.81 0.95
2016 50 0 0 0 0 1 5 0 14 .167 227 50.1 53 5 24 0 0 46 3 0 29 27 4.83 1.53
2017 17 0 0 0 0 1 1 0 3 .500 68 15.2 12 1 6 0 3 16 0 0 4 4 2.30 1.15
2018 52 0 0 0 0 4 1 0 26 .800 200 48.2 35 2 21 2 4 37 1 0 11 10 1.85 1.15
2019 62 0 0 0 0 2 4 0 16 .333 208 53.1 37 8 18 4 0 36 1 0 16 16 2.70 1.03
通算:14年 614 35 2 1 1 40 58 45 159 .408 3505 818 788 73 285 13 33 705 29 0 370 333 3.66 1.31
  • 2019年度シーズン終了時

年度別守備成績[編集]



投手












2006 楽天 42 2 9 1 0 .917
2007 26 3 11 1 0 .933
2008 41 5 4 0 1 1.000
2009 28 1 10 0 1 1.000
2010 41 3 2 0 0 1.000
2011 51 3 10 0 3 1.000
2012 61 5 12 0 1 1.000
2013 60 4 6 0 0 1.000
2014 22 0 7 0 0 1.000
2015 61 3 6 0 0 1.000
2016 50 2 5 0 0 1.000
2017 17 0 4 0 0 1.000
2018 52 1 4 0 0 1.000
2019 62 1 7 0 0 1.000
通算 614 33 97 2 6 .985
  • 2019年度シーズン終了時

表彰[編集]

  • 月間MVP:1回 (投手部門:2012年5月)

記録[編集]

初記録
節目の記録
  • 100ホールド:2015年9月14日、対埼玉西武ライオンズ23回戦(コボスタ宮城)、8回表2番手で救援登板、1回無失点
  • 150ホールド:2015年9月14日、対福岡ソフトバンクホークス11回戦(ヤフオクドーム)、7回表3番手で救援登板、2/3回無失点[12]
  • 500試合登板:2017年10月9日、対北海道日本ハムファイターズ25回戦(Koboパーク宮城)、8回表に3番手で救援登板、1回無失点 ※史上99人目[9]
  • 600試合登板:2019年8月14日、対福岡ソフトバンクホークス19回戦(楽天生命パーク宮城)、7回表に3番手で救援登板、1回無失点 ※史上41人目[13]
その他の記録

背番号[編集]

  • 41 (2006年 - )

登場曲[編集]

脚注[編集]

[ヘルプ]
  1. ^ 楽天 - 契約更改 - プロ野球.日刊スポーツ.2018年12月20日閲覧。
  2. ^ “青山143球!完投で3勝目”. スポニチ Sponichi Annex (スポーツニッポン). (2009年10月3日). http://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2009/10/03/kiji/K20091003Z00001630.html 2013年11月5日閲覧。 
  3. ^ “初回緊急リリーフ!長谷部が初勝利”. スポニチ Sponichi Annex (スポーツニッポン). (2010年4月1日). http://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2010/04/01/kiji/K20100401Z00002100.html 2013年11月5日閲覧。 
  4. ^ 柴川友次 (2015年9月27日). “楽天球団創設時を知る唯一の投手。リリーフ専門、闘将が絶大な信頼を寄せた小山伸一郎”. ベースボールチャンネル. 2019年10月18日閲覧。
  5. ^ “楽天青山抑え宣言、ラズナーから奪いたい”. 日刊スポーツ. (2012年2月14日). http://www.nikkansports.com/baseball/news/p-bb-tp0-20120214-903535.html 2012年9月15日閲覧。 
  6. ^ “楽天 勝率5割復帰!牧田先制2ラン 青山球団新22S”. Sponichi Annex (スポーツニッポン). (2012年10月6日). http://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2012/10/06/kiji/K20121006004272930.html 2012年10月8日閲覧。 
  7. ^ “右肘手術で帰国 ラズナーのユニ青山が着込んだ”. スポニチアネックス. (2013年9月27日). https://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2013/09/27/kiji/K20130927006697420.html 2018年7月30日閲覧。 
  8. ^ “「楽天イーグルスが好き」青山残留表明 聖沢に続いた”. スポニチアネックス. (2016年11月10日). http://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2016/11/10/kiji/K20161110013696840.html 2016年11月10日閲覧。 
  9. ^ a b “楽天青山、12年目で生え抜き初の500試合登板”. 日刊スポーツ. (2017年10月9日). https://www.nikkansports.com/baseball/news/201710090000665.html 2018年7月30日閲覧。 
  10. ^ “【楽天】青山、減額制限超え67%減…来季は「中継ぎ陣に割って入る」”. スポーツ報知. (2017年12月21日). https://www.hochi.co.jp/baseball/npb/20171220-OHT1T50179.html 2018年7月30日閲覧。 
  11. ^ “<E番ノート・球譜>最古参青山、復活の年 逆境越え堂々の成績”. 河北新報. (2018年10月17日). https://www.kahoku.co.jp/sports/eagles/20181017_01.html 2018年10月22日閲覧。 
  12. ^ a b <楽天>青山、150ホールド達成「今後も積み重ねていきたい」”. 河北新報 (2019年6月3日). 2019年9月14日閲覧。
  13. ^ a b 楽天青山、生え抜き初600試合達成に平石監督敬意”. 日刊スポーツ (2019年8月14日). 2019年9月14日閲覧。
  14. ^ 『2012プロ野球オール写真選手名鑑』日本スポーツ企画出版社、2012年、67頁。ISBN 978-4-905411-04-8
  15. ^ 青山浩二選手 第一子(長男)誕生のお知らせ”. 東北楽天ゴールデンイーグルス (2012年1月5日). 2019年9月14日閲覧。
  16. ^ 青山浩二選手に第二子(長女)誕生”. 東北楽天ゴールデンイーグルス (2015年7月1日). 2019年9月14日閲覧。
  17. ^ 楽天・青山浩二投手「習字は毛筆、硬筆ともに7段です」/プチ自慢”. 週刊ベースボールONLINE (2019年4月19日). 2019年10月7日閲覧。
  18. ^ 楽天・青山浩二投手「中辛と甘口を混ぜたような感じのカレーが好き」/おふくろの味”. 週刊ベースボールONLINE (2018年10月19日). 2019年10月7日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]