島内宏明

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島内 宏明
東北楽天ゴールデンイーグルス #35
H shimauchi20160304.jpg
さいたま市営浦和球場にて(2016年)
基本情報
国籍 日本の旗 日本
出身地 石川県小松市
生年月日 (1990-02-02) 1990年2月2日(32歳)
身長
体重
180 cm
75 kg
選手情報
投球・打席 左投左打
ポジション 外野手
プロ入り 2011年 ドラフト6位
初出場 2012年3月30日
年俸 1億2000万円(2022年)
※2021年から4年契約[1]
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

島内 宏明(しまうち ひろあき、1990年2月2日 - )は、石川県小松市出身のプロ野球選手外野手)。左投左打。東北楽天ゴールデンイーグルス所属。

経歴[編集]

プロ入り前[編集]

明治大学時代(2011年)

御幸中学校時代は「全小松ボーイズ」でプレーした。

星稜高校時代は2年の秋から主将となり、3年の夏には甲子園に「1番・一塁手」として出場。初戦の長崎日大高校戦では2安打1盗塁と活躍したが、チームは1-3で敗退した。高校時代の野球部の同期には高木京介がいる。

明治大学へ進学し、硬式野球部に入部。1年次の秋から六大学リーグ戦に出場。3年次の秋から外野手としてスタメン起用されるようになる。秋には規定打席不足ながら打率.400を記録。4年次の春は中盤以降で率を落としたもののリーグ3位の打率.385を記録し、初のベストナインに選出された。秋も打率.349の成績で2季連続でベストナインに選ばれ、第42回明治神宮野球大会でも優勝を飾った。元々はプロ志望ではなかったが、野球部監督の善波達也や寮長に発破をかけられ、4年次の活躍でプロを志望するようになった[2]。大学ではベストナイン1回受賞。大学時代の野球部の同期には野村祐輔柴田章吾がいる。

2011年のNPBドラフト会議で、東北楽天ゴールデンイーグルスから6巡目で指名。契約金3000万円、年俸600万円(金額は推定)という条件で入団した[3]背番号35

楽天時代[編集]

横浜スタジアムにて(2012年)

2012年、同年の楽天の新人の中では唯一、開幕一軍に入った。俊足を買われて代走要員としてのベンチ入りだったが、走塁ミスが多く[4]、一軍と二軍を行ったり来たりの状態が続いた[5]。しかし、8月22日の千葉ロッテマリーンズ戦(Kスタ宮城)で「9番・中堅手」として初めて先発出場すると、プロ初打席で適時打を打つなど2安打3打点の活躍でお立ち台に上がった[5]。8月24日の北海道日本ハムファイターズ戦(Kスタ宮城)ではプロ初本塁打を打ち、8月28日のロッテ戦(QVCマリン)ではプロ初の猛打賞を記録した[4]。9月5日の日本ハム戦(東京ドーム)には同じく新人の岡島豪郎とのアベック本塁打を打つ。新人2人によるアベック本塁打は1989年中日ドラゴンズ大豊泰昭山口幸司以来23年ぶり。そのままシーズン終了まで一軍に帯同、左翼手の準レギュラーとして打席数は少ないながらも打率.299、100打席以上立った選手の中ではチームトップとなる長打率.443と結果を残した。

2013年、シーズン序盤は前年同様、相手投手の左右に合わせて右打者の中島俊哉との併用で左翼手としての出場が主だったが、セ・パ交流戦ごろからは相手先発が左投手の試合でも右翼手として先発出場するようになり、そのままレギュラーに定着した。聖澤諒が離脱した際には中堅手として先発出場し、打率.284、OPS.717、6本塁打と"恐怖の9番打者"として活躍するが、9月13日のオリックス・バファローズ戦(Kスタ宮城)の9回の守備中に左肩を痛め、球団初のリーグ優勝を目前にして離脱、優勝の輪に加われなかった[6]。しかし、チームメイトは島内の貢献を称え、ベンチの中に島内のユニフォームが飾られた[6]日本シリーズには復帰を果たし、第4戦に代打として1試合出場した。

2014年、シーズン序盤に打撃不振で二軍調整を経験したが、聖澤が戦線を離脱した後半戦には、一軍の正中堅手に定着。一軍公式戦では66試合の出場で、前年と同数の6盗塁を記録したが、打率(.242)・本塁打(2)・打点(18)とも前年を下回った。

2015年、1月5日に2歳年下の一般女性と結婚[7] したが、一軍公式戦では25試合の出場で、入団後初めて本塁打を1本も放てなかった。シーズン終了後には、球団を通じて広島のトレーニングクラブ「アスリート」の門を叩くと、肉体改造に取り組んだ。

2016年、開幕を二軍で迎えたが、岡島が戦線を離脱した4月に一軍へ昇格すると、岡島に代わって「1番・右翼手」として起用された。岡島は後に戦線へ復帰したが、後半戦に入って深刻な打撃不振に陥ったことに加えて、シーズン途中から入団したカルロス・ペゲーロが右翼手に起用されたことから、8月以降は「1番・中堅手」として先発に定着。8月30日の対日本ハム戦(東京ドーム)では、一軍公式戦では自身初の1試合2本塁打を記録した。このうち、1回表に先頭打者として打った本塁打は、一軍公式戦における球団通算1000本塁打にもなった。一軍公式戦全体では、114試合の出場で、打率.287、球団の生え抜き野手としては当時最多の9本塁打[8]、自身初の2桁盗塁を記録した。

2017年、レギュラーシーズンでは、「6番・中堅手」として開幕戦初の先発出場を果たしたことを皮切りに、正中堅手として一軍公式戦全143試合出場を初めて達成。パシフィック・リーグの最終規定打席へ初めて到達するとともに、自己最高の14本塁打・47打点を記録するなどの活躍で、チーム4年ぶりのAクラス入りとクライマックスシリーズ進出に貢献した。シリーズ終了後の契約交渉では、推定年俸5500万円(前年から2200万円増)で契約を更改。その際に球団から背番号の変更を打診されたが、従来の35と同じ2桁の背番号を提示されたため、打診を固辞した[9]

2018年、前年に続いて、レギュラーシーズンの開幕戦から18試合連続で先発出場した。4月19日の対ソフトバンク戦(福岡ヤフオク!ドーム)では、一軍公式戦で初めて4番打者を務めた。しかし、この試合の走塁中に右内腹斜筋を損傷。4月20日の診察で、実戦への復帰までにおよそ1か月を要することが判明したため、同日付で出場選手登録を抹消された[10]。6月中旬に一軍復帰すると自身の故障中に田中和基が中堅手に定着していたため左翼手にまわり、梨田昌孝監督の辞任によって平石洋介監督代行が就任すると打順は3番に固定された。以降の試合は出続けて2年連続で規定打席に到達し、ドラフトを経た生え抜き選手としては初の2年連続の2桁本塁打、自己最多の53打点、自己最高でリーグ8位となる打率.292を記録。さらに左翼手の守備では12球団トップのUZR17.1を記録した。

2019年、オープン戦中盤から4番候補として挙げられると開幕戦に「4番・左翼手」として先発出場。ドラフトを経た生え抜き選手が開幕戦に4番で出場するのは球団史上初となった。4番で先発出場した4月20日の第2打席で通算45本目の第1号2ランを打ち、日本プロ野球11人目の全打順本塁打を達成した[11]。通算45本塁打目での達成は五十嵐章人に次ぐ史上2番目に少ない本塁打数での達成である。また、ドラフトを経た生え抜き選手としての連続2桁本塁打を3年に伸ばした。

2020年は大半の試合を4番もしくは5番で先発出場し、4年連続2桁本塁打とはならなかったが打率.281、8本塁打、53打点を記録した。シーズン中に国内FA権を取得したが行使せず、2000万円増の推定年俸1億2000万円で4年契約を締結した[12]

2021年は開幕当初3番を務めていたが5月から4番に座る機会が多くなる。得点圏での高打率と3番に座る浅村栄斗の高出塁率も手伝って打点を量産し、オールスター前でリーグトップかつ自身のキャリアハイを更新する66打点を記録。この活躍から監督推薦で自身初のオールスターに選出され、第2戦(楽天生命パーク)で先発出場し、2度の勝ち越し適時打を放つなど4打数3安打3打点の活躍で全パの勝利に貢献、MVPに輝いた。その後も打点を稼ぎ、2位のブランドン・レアードと1打点差の96打点で自身初の打点王のタイトルを獲得。シーズン96打点はイーグルス生え抜き選手としては最多且つ初となる打撃三冠部門(首位打者・本塁打王・打点王)でのタイトルホルダーとなった。他にも21本塁打を放って生え抜き選手のシーズン最多本塁打数を更新し、34本の二塁打(リーグ4位)、97四球(リーグ2位)、出塁率.385(リーグ6位)、OPS.863(リーグ6位)など様々の打撃面でキャリアハイを更新するシーズンとなった。ちなみに星稜高校出身のプロ野球選手としては松井秀喜以来の打撃タイトル獲得者である[13]

選手としての特徴・人物[編集]

プロ入り直後は積極的で思い切りがよい打撃が持ち味だったが、レギュラー定着後は選球眼が良くなりIsoDが毎年0.08を超えている。2012年には少ない打席数ながら長打率.443を記録、2017年から2019年まで3年連続二桁本塁打を放つなどパンチ力も秘めている[14]。一方で打線の中軸を任されるようになっても状況によっては送りバントを決めることができる器用さもある。遠投95メートル[15]50メートル5.8秒を記録する俊足を持つが、判断の誤りから走塁ミスが多い[2][4]

2021年には打点王をとるなど勝負強さがあるが、調子にムラがあることもあり、2022年5月の時点で併殺打のリーグトップになるなど、昨年度の成績を引き合いに出されて批評されることもある[16]

楽天入団時の監督である星野仙一明治大学の先輩であり、厳しい言葉を掛けられていた[5]

愛称は「ウナギイヌ[17]。楽天のチーム内ではムードメーカー・いじられキャラである[18]

適時打や本塁打などを打った後の独特なコメントは「島内語録」と呼ばれ話題となり[19]、グッズ化もなされている[20]

練習法としては自宅でさまざまな打者の動画を研究し、阪神などで活躍した金本知憲を参考にして長打力アップにつなげたといわれる[21]

詳細情報[編集]

年度別打撃成績[編集]

















































O
P
S
2012 楽天 41 104 97 11 29 6 1 2 43 17 1 0 4 1 2 0 0 8 2 .299 .310 .443 .753
2013 97 329 299 36 85 6 4 6 117 38 6 4 4 5 21 0 0 44 6 .284 .326 .391 .717
2014 66 243 215 26 52 7 3 2 71 18 6 1 7 2 19 0 0 22 5 .242 .301 .330 .631
2015 25 81 74 6 15 2 3 0 23 6 5 1 2 1 4 0 0 6 0 .203 .241 .311 .551
2016 114 388 342 43 98 9 2 9 138 41 10 2 7 4 33 0 2 48 7 .287 .349 .404 .753
2017 143 577 494 62 131 14 3 14 193 47 3 6 12 3 64 0 4 67 8 .265 .352 .391 .743
2018 103 453 394 53 115 16 3 11 170 53 11 5 3 3 47 0 6 45 10 .292 .373 .431 .805
2019 133 585 506 68 145 21 5 10 206 57 3 4 9 1 58 0 11 65 11 .287 .372 .407 .779
2020 114 471 406 50 114 17 2 8 159 53 9 1 6 4 48 1 7 71 8 .281 .363 .392 .755
2021 141 599 486 64 125 34 5 21 232 96 2 2 2 6 97 2 8 87 15 .257 .385 .477 .863
通算:10年 977 3830 3313 419 909 132 31 83 1352 426 56 26 56 30 393 3 38 463 72 .274 .355 .408 .763
  • 2021年度シーズン終了時
  • 各年度の太字はリーグ最高

年度別守備成績[編集]



外野












2012 楽天 32 46 0 0 0 1.000
2013 90 170 4 3 1 .983
2014 62 127 5 2 0 .985
2015 20 25 0 0 0 1.000
2016 111 207 2 0 0 1.000
2017 139 274 4 1 1 .996
2018 102 195 6 1 3 .995
2019 130 264 4 0 2 1.000
2020 93 168 5 2 0 .989
2021 103 164 7 2 0 .988
通算 882 1640 37 11 7 .993
  • 2021年度シーズン終了時
  • 各年度の太字はリーグ最高

タイトル[編集]

表彰[編集]

記録[編集]

初記録
節目の記録
その他の記録

背番号[編集]

  • 35(2012年 - )

登場曲[編集]

脚注[編集]

[脚注の使い方]
  1. ^ 楽天島内宏明、来季は仰天目標「ベンツを提供してもらう」現状維持でサイン”. 日刊スポーツ (2021年11月23日). 2021年11月26日閲覧。
  2. ^ a b “楽天島内、9回代打決勝打!”. 日刊スポーツ. (2013年5月29日). http://www.nikkansports.com/baseball/news/p-bb-tp0-20130529-1134515.html 2013年5月29日閲覧。 
  3. ^ “ドラ6・島内、星稜の先輩松井が目標”. スポーツ報知. (2011年12月3日). http://hochi.yomiuri.co.jp/tohoku/baseball/news/20111203-OHT1T00081.htm 2011年12月4日閲覧。 
  4. ^ a b c “島内 初の猛打賞もまた走塁ミス 星野監督「4回目か」”. Sponichi Annex. (2012年8月29日). http://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2012/08/29/kiji/K20120829003997120.html 2012年9月15日閲覧。 
  5. ^ a b c “島内 明大魂のV打 先輩・星野監督「褒めてやりたい」”. Sponichi Annex. (2012年8月23日). http://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2012/08/23/kiji/K20120823003957310.html 2012年9月15日閲覧。 
  6. ^ a b “楽天 “恐怖の9番”島内がCS絶望 左肩痛め全治6~8週間”. Sponichi Annex. (2013年9月14日). http://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2013/09/15/kiji/K20130915006617030.html 2013年9月16日閲覧。 
  7. ^ 【島内宏明選手】入籍のお知らせ”. 東北楽天ゴールデンイーグルス (2015年1月6日). 2015年3月25日閲覧。
  8. ^ 楽天、生え抜き野手に期待がかかる“球団史上初”って何?”. BASEBALL KING (2016年9月27日). 2021年6月21日閲覧。
  9. ^ 【楽天】島内、2200万円アップでサイン「言いたいことは言わしてもらった」”. スポーツ報知 (2017年12月5日). 2021年6月21日閲覧。
  10. ^ 楽天島内一軍抹消「右内腹斜筋損傷」復帰まで1カ月”. 日刊スポーツ (2018年4月20日). 2021年6月21日閲覧。
  11. ^ 島内が史上11人目の全打順弾!楽天、通算900勝&首位キープ”. SANSPO.COM (2019年4月21日). 2021年6月21日閲覧。
  12. ^ 楽天島内、1億2000万円で4年契約 FA権行使せず「自信がなかった」”. Full-Count (2020年12月11日). 2021年6月21日閲覧。
  13. ^ 楽天・島内「打点王になっちゃいましたね」「基本的に適当にやっていました」”. デイリースポーツ online (2021年12月15日). 2022年8月19日閲覧。
  14. ^ “島内宏明 打ち出したら止まらない俊足アベレージヒッター”. Sponichi Annex. (2011年10月27日). http://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2011/10/27/kiji/K20111027001904650.html 2011年11月5日閲覧。 
  15. ^ “楽天 「走れる男」明大・島内を指名へ!”. Sponichi Annex. (2011年10月27日). http://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2011/10/27/kiji/K20111027001899060.html 2011年11月5日閲覧。 
  16. ^ 楽天10連勝 GW負けなし!また球団記録更新 島内弾で決めたチーム貯金「17」”. デイリースポーツ online (2022年5月9日). 2022年6月12日閲覧。
  17. ^ 楽天・島内 ウナギイヌで自虐声だし”. デイリースポーツ online (2015年2月7日). 2021年5月27日閲覧。
  18. ^ “楽天島内23歳の誓い「レギュラー獲る」”. 日刊スポーツ. (2013年2月3日). http://www.nikkansports.com/baseball/news/p-bb-tp0-20130203-1080356.html 2013年2月3日閲覧。 
  19. ^ 日々更新! 島内語録2021”. パーソル パ・リーグTV (2021年4月6日). 2021年8月26日閲覧。
  20. ^ “【6/25(金)10:00】新商品販売のご案内” (プレスリリース), 東北楽天ゴールデンイーグルス, (2021年6月24日), https://www.rakuteneagles.jp/news/detail/00003885.html 2021年8月26日閲覧。 
  21. ^ 楽天の島内、現状維持1億2千万初の打点王を獲得”. デイリースポーツ online (2021年11月23日). 2022年7月20日閲覧。
  22. ^ “【楽天】プロ11年目の島内宏明が通算1000試合出場、石井監督が労い「やっぱり体の強さ」”. 日刊スポーツ. (2022年4月30日). https://www.nikkansports.com/m/baseball/news/202204300000445_m.html 2022年4月30日閲覧。 
  23. ^ “【楽天】島内宏明が本塁打で通算1000安打達成 生え抜きでは銀次に次いで球団史上2人目”. 日刊スポーツ. (2022年7月23日). https://www.nikkansports.com/m/baseball/news/202207230000991_m.html 2022年7月23日閲覧。 
  24. ^ “楽天島内11人目の全打順弾 あとの10人は誰?”. 日刊スポーツ. (2019年4月21日). https://www.nikkansports.com/m/baseball/news/201904210000105_m.html 2022年4月30日閲覧。 

関連項目[編集]

外部リンク[編集]