高梨雄平

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高梨 雄平
東北楽天ゴールデンイーグルス #53
170304 Takanashi Yuhei.jpg
基本情報
国籍 日本の旗 日本
出身地 埼玉県川越市[1]
生年月日 (1992-07-13) 1992年7月13日(25歳)
身長
体重
175 cm
81 kg
選手情報
投球・打席 左投左打
ポジション 投手
プロ入り 2016年 ドラフト9位
初出場 2017年4月2日
年俸 800万円(2017年)[2]
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

高梨 雄平(たかなし ゆうへい、1992年7月13日 - )は、東北楽天ゴールデンイーグルスに所属する埼玉県川越市出身[1]プロ野球選手投手)。左投左打。

経歴[編集]

プロ入り前[編集]

川越市立高階南小学校3年時に川越リトルで野球を始めると、川越市立高階西中学校時代には川越シニアへ所属した[1]

川越東高等学校への進学後は、ヤクルトスワローズ千葉ロッテマリーンズで投手として活躍した阿井英二郎監督の下で、1年春からベンチ入り。3年夏の選手権埼玉大会では、準々決勝で春日部共栄高校を相手に、延長14回を1人で投げ切った。この試合の14回裏にチームがサヨナラ勝ちを収めると、花咲徳栄高校との準決勝でも延長10回を投げたが、決勝には進めなかった[3]

早稲田大学への進学後は、1年生の春から東京六大学野球のリーグ戦で、救援を中心に10試合へ登板。通算投球イニング19回で、防御率0.95という好成績を残した。1年の秋季リーグ戦では、先発投手として5勝1敗、防御率2.21をマーク。2年の春季リーグ戦では、4勝1敗、防御率2.31という好成績で、チームを3季ぶりのリーグ優勝に導いた。この優勝によって出場した第61回全日本大学野球選手権大会では、奈良産業大学との準々決勝に先発すると、3回1/3を無失点に抑えている。しかし、2年の秋季リーグ戦では、通算投球イニングが10回1/3にとどまった。3年の春季リーグ戦では、東京大学打線を相手に、リーグ史上3度目の完全試合を達成[1]。ただし、リーグ戦全体ではその1勝のみで、防御率も4.41にまで達した。4年生の時には左肩痛やイップスで調子を崩したため、春秋通算でも5試合の登板で、通算投球イニング6回2/3、防御率9.45にとどまった[4]。ちなみに、在学中のチームメイトには、有原航平中村奨吾重信慎之介などがいる。

大学卒業後に入社したJX-ENEOSでは、1年目から公式戦に出場すると、2年目の夏場に投球フォームをスリークォーターからサイドスローに転向[2]第42回社会人野球日本選手権大会では、NTT西日本との初戦に登板したが、打者1人を抑えただけで交代した[5]

2016年のNPBドラフト会議で、東北楽天ゴールデンイーグルスから9巡目で指名。支配下登録選手としての指名では全12球団の最後(85番目)であった[6]が、希望する球団や順位を特に示さなかったことから、契約金2,500万円、年俸800万円(金額は推定)という条件で入団した[2]。背番号は53で、担当スカウトは後関昌彦。この会議では、JX-ENEOSのチームメイトである糸原健斗も、阪神タイガースからの5巡目指名を経て入団している。

プロ入り後[編集]

2017年には、同期入団の新人投手から、森原康平菅原秀と共に中継ぎ要員として開幕一軍入り。4月6日の対福岡ソフトバンクホークス戦(Koboパーク宮城)5回表に救援で登板すると、1回を無失点に抑えた末にプロ初勝利を挙げた。当日は千葉ロッテマリーンズ佐々木千隼ZOZOマリンスタジアムでの対北海道日本ハムファイターズ戦で初登板・初先発・初勝利を記録。しかし、楽天対ソフトバンク戦が51分早く終了したため、高梨はNPB全球団の新人投手による一軍公式戦の勝利一番乗りを果たした[7][8]4月26日の対ロッテ戦(Koboパーク)で自責点1ながら1死も取れずに5失点を喫したため、6月上旬までは二軍での再調整を余儀なくされたものの、一軍への復帰後は17登板試合連続で無失点を達成。一時は0点台の防御率を記録するなど、ワンポイント・リリーフやショート・リリーフでチームの4年振りクライマックスシリーズ(CS)進出に貢献した。レギュラーシーズン全体では、一軍公式戦46試合に登板。通算投球イニングは43回2/3で、1勝0敗14ホールド、防御率1.03という好成績を残した。CSでは、埼玉西武ライオンズとのファーストステージ(メットライフドーム)全3試合で救援したほか、福岡ソフトバンクホークスとのファイナルステージ(福岡ヤフオク!ドーム)でも第3戦(10月20日)を除く4試合に登板。ファーストステージ第1戦からファイナルステージ第2戦までは5試合連続の救援登板で、通算投球イニングは4回1/3ながら、1点も失わずにシーズンを終えた。このような活躍を背景に、12月8日の契約交渉では、推定年俸3,000万円(前年から2,200万円増)という条件で契約を更改。昇給率は275%で、球団の歴代新人選手としては、則本昂大2012年ドラフト会議2巡目指名を経て2013年入団)の400%、田中将大2006年高校生ドラフト会議1巡目指名を経て2007年入団)の300%に次いで高いとされている[9]

人物[編集]

  • 川越東高校出身のプロ野球選手は、高梨が初めてである。
  • 楽天への入団に際しては、早稲田大学時代のチームメイトで、北海道日本ハムファイターズに在籍する有原投手をライバルに挙げている[10]
  • 早稲田大学時代には、哲学者デカルトの著書を読んだことをきっかけに、イップスを克服した[11]
  • 投手ながら打撃のセンスも高く、早稲田大学時代には、一塁手として東京六大学のリーグ戦に中村・重信と並んでスタメンで出場したこともある[6]
  • 禅語の「日々是好日」という言葉を大切にしている[12]
  • JX-ENEOS時代の都市対抗野球大会では、1年目にバットボーイとして、チームの全国大会へ同行。2年目の予選では、投手としてベンチに入れなかったため、ビデオ係としてチームの予選敗退を見届けた。2年目のドラフト会議で楽天に指名されていなければ、早稲田大学時代に経験のある野手への転向を予定していたという。2年目の夏場にサイドスローへ転向したのも、引退を覚悟したことによる。それでも、楽天スカウトの後関は、他の左投手に比べて投球時に肘を低く出す高梨を熱心に視察。社会人野球の名門チームの選手では珍しく、高梨がドラフト会議での指名球団・順位にこだわらなかったこともあって、9巡目での指名ながら楽天への入団に至った[13]。高梨自身も、楽天への入団後に、後関を初めとする球団関係者を「野球人生の危機を救った命の恩人」と述べている[6]

詳細情報[編集]

年度別投手成績[編集]





















































W
H
I
P
2017 楽天 46 0 0 0 0 1 0 0 14 1.000 183 43.2 31 2 17 1 2 48 0 0 13 5 1.03 1.10
通算:1年 46 0 0 0 0 1 0 0 14 1.000 183 43.2 31 2 17 1 2 48 0 0 13 5 1.03 1.10
  • 2017年度シーズン終了時

年度別守備成績[編集]



投手












2017 楽天 46 1 6 1 1 .875
通算 46 1 6 1 1 .875
  • 2017年度シーズン終了時

記録[編集]

投手記録

背番号[編集]

  • 53 (2017年 - )

脚注[編集]

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  1. ^ a b c d 2016年プロ野球ドラフト ◇楽天9位指名 高梨雄平”. スポーツニッポン. 2016年12月11日閲覧。
  2. ^ a b c 【楽天】ドラフト9位高梨「目指す」森福2世!中継ぎで40試合以上期待 スポーツ報知 2016年11月11日配信
  3. ^ 痛みに耐え力投も…川越東・高梨、涙の敗戦 スポニチアネックス 2010年7月28日配信
  4. ^ リーグ戦・選手個人通算成績 髙梨 雄平
  5. ^ 11月2日 京セラドーム大阪 第2試合 1回戦
  6. ^ a b c 「命の恩人」への恩返し「自分くらいのポテンシャルなら命をかけて投げないと」”. FullCount. 2017年11月7日閲覧。
  7. ^ 楽天ドラフト9位高梨 12球団新人白星一番乗り 千隼より51分早く”. スポーツニッポン (2016年4月7日). 2017年6月8日閲覧。
  8. ^ 楽天ドラフト9位高梨雄平が12球団新人一番星「まさか」
  9. ^ 楽天・高梨 球団新人3番目275%UP 則本、マー君に次ぐ評価”. スポーツニッポン (2017年12月8日). 2017年12月11日閲覧。
  10. ^ 2016年楽天9位高梨雄平は早大同期ハム有原にライバル心”. 日刊スポーツ. 2016年12月1日閲覧。
  11. ^ 楽天高梨、ドラフト9位“哲学者”が新人一番星
  12. ^ 【楽天好き】道具に記された「言葉」の理由(投手編)
  13. ^ バット引き、ビデオ係…引退覚悟した社会人時代、才能を見出した楽天スカウト”. FullCount. 2017年11月7日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]