増田大輝

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増田 大輝
読売ジャイアンツ #0
基本情報
国籍 日本の旗 日本
出身地 徳島県徳島市
生年月日 (1993-07-29) 1993年7月29日(28歳)
身長
体重
172 cm
68 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 内野手外野手
プロ入り IL / 2013年 ドラフト3位[1]
NPB / 2015年 育成ドラフト1位
初出場 NPB / 2019年4月19日
年俸 2,200万円(2021年)[2]
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

増田 大輝(ますだ だいき、1993年7月29日 - )は、徳島県徳島市出身のプロ野球選手内野手外野手)。右投右打。読売ジャイアンツ所属。

経歴[編集]

プロ入り前[編集]

徳島県立小松島高等学校では野球部主将を務めた。3年時の夏の県大会では投手として全試合完投、35.1回22三振8失点の好成績を残すが、準決勝で徳島商業高等学校に敗れた。甲子園に進めなかった8月には日本高野連の四国地区選抜チームの一員としてハワイ遠征を体験した[3]。選抜チームでのチームメイトに木下雄介がいた。

高校を卒業後、近畿大学に入学するも2013年(2年次)に中退した[4]。いったん帰郷し鳶職についたが、高校のコーチの薦めで四国アイランドリーグplusのトライアウトを受験し、徳島インディゴソックスから3位指名を受け入団した[4][1]

四国IL・徳島時代[編集]

2014年はルーキーながらも二塁手のレギュラーとして定着し[4]、同年チームは独立リーグ日本一(グランドチャンピオンシップ優勝)となった。

2015年は選抜チーム「四国アイランドリーグplus ALL STARS」の一員として北米遠征(カナディアン・アメリカン・リーグに参戦)を経験し、2割6分の打率を残した[5]

同年10月22日に行われたプロ野球ドラフト会議において、育成ドラフト1巡目で読売ジャイアンツから指名を受けた[6]。支度金300万円、年俸240万円で入団に合意した[7]。背番号は015[8]。担当スカウトは渡辺政仁[9]

巨人時代[編集]

2016年は支配下登録はならなかったが、三軍戦に二塁手遊撃手として出場し当時三軍監督の川相昌弘から「成長株」として名を挙げられたと報じられた[10]

2017年はオープン戦に代走や守備固めなどを中心に12試合に出場した。二軍では19試合に出場した時点で打率.265、1本塁打、8打点を記録した。7月31日の支配下登録期限ギリギリの7月28日に支配下登録され、背番号は98に変更された[11]。年俸は420万円となった[12]。支配下登録されたものの、一軍出場登録は果たせなかった。オフに、20万円増の推定年俸440万円で契約を更改した[13]

2018年は、二軍で57試合に出場したものの、一軍出場登録は果たせなかった。オフに、60万円増の推定年俸500万円で契約を更改した[14]。また、背番号が63に変更された[15]

2019年は、4月19日に自身初となる一軍登録され[16]、代走や守備要員として出場。4月23日の対東京ヤクルトスワローズ戦で初打席で初安打、初打点を記録[17]。5月5日の対広島東洋カープ戦で「1番・二塁」でプロ入り初のスタメン出場。育成出身の内野手としては、チーム初のスタメン出場を果たした[18]。チームがリーグ優勝を決めた9月21日の対横浜DeNAベイスターズ戦(横浜スタジアム)では、延長10回表に三嶋一輝からセンターへの決勝適時打を打ち優勝に貢献した。2019年シーズンではチームトップの15盗塁を決めた[19]。オフに、1,000万円増の推定年俸1,500万円で更改し、背番号は1桁の0に変更されることとなった[20]

2020年は初めて開幕一軍入りを果たすと[21]、主に代走や守備要員として活躍[22]。8月6日の対阪神タイガース戦(阪神甲子園球場)では0-11の8回裏一死からマウンドに上がり、近本光司をセカンドゴロ、江越大賀には四球を与えたものの、続く大山悠輔をライトフライに抑えた。最速138km/hのストレート、スライダーを交えた13球で無失点に抑えた。野手登録の選手が登板したのは2000年6月3日の五十嵐章人オリックス)以来20年ぶりとなった[23]。課題であった打撃面でも、48打席ながら打率.297を記録し、またリーグ2位の23盗塁を記録した[24]ものの、盗塁失敗も8回記録し、盗塁成功率.742と課題を残した。オフに、700万円増の推定年俸2,200万円で契約を更改した[22]

2021年4月11日の広島戦(マツダスタジアム)で中田廉からプロ初本塁打となる2ラン本塁打を放った。プロ入り後110打席目で放った初めての本塁打となった[25]

選手としての特徴[編集]

俊足が持ち味であり、2019年にはチームトップの15盗塁(盗塁成功率.882)を記録するなど代走の切り札として活躍[19]、2020年にもチームトップの23盗塁(盗塁成功率.742)を記録した(途中出場がほとんどでありながらリーグ2位となった)。

内外野すべてのポジションに就くことができるユーティリティープレイヤーである。2020年6月28日のヤクルト戦では1試合で二塁手、遊撃手、外野手(中堅手)、三塁手の4つのポジションの守備につき[26]、同年8月6日の阪神戦には中継ぎ投手として登板した。この他にも、2019年シーズン終盤には緊急時に備え捕手として守備につく準備もしていた[19]。2021年3月30日の中日戦では一塁手の守備に就いたことで、出場経験がないポジションは捕手のみとなった[27]

2020年8月6日にリリーフ登板した原辰徳監督の采配に対して堀内恒夫は自身のブログで「これはやっちゃいけない。巨人軍はそんなチームじゃない。こんなことして相手のチームはどう思うだろうか。馬鹿にされてるとは思わないだろうか」と痛烈に批判したが、一方で11点ビハインドの状況での野手登板であったためダルビッシュ有は「大敗しているときは全然ありです」と擁護し、上原浩治は「何がダメなんでしょうか?巨人だからやってはダメ??他球団ならオッケー??そっちの方がおかしいと思いますが…」と反論[28]中村稔は自身が巨人の投手コーチであった頃、原が気分転換のつもりでブルペンで投球練習することがしばしばあったと証言しており、原は当時からプロ野球における野手登板を肯定していたのではないかと推測していた。中村は2019新型コロナウイルス感染拡大の影響で過密日程が組まれていること、当時巨人が首位を快走していたことも野手登板の背景にあったと補足説明していた[29]

打撃には課題がある[30]

人物[編集]

愛称は「マス」、「マッスー[31]

徳島に所属していた2015年2月に結婚し、巨人入団前に一男をもうけている[1]。巨人入団後は阿波市に妻子を残し、球団の寮で単身赴任の生活を送っている[32]

TBS系列壮絶人生ドキュメント プロ野球選手の妻たち」(2018年6月20日分)で、番組取材を受けた[33]

巨人のヘッドコーチの元木大介からは「あまり練習を率先してやらない選手」と印象を抱かれてしまっている。一方で、「広島菊池涼介みたいになってほしい」と期待もかけられている[34]

共通項の多いチームメイトの平間隼人とは公私ともに仲が良い。2020年のシーズンオフには合同で自主トレーニングを行っている[35]

詳細情報[編集]

年度別打撃成績[編集]

















































O
P
S
2019 巨人 75 58 50 20 10 2 2 0 16 6 15 2 2 0 6 0 0 11 2 .200 .286 .320 .606
2020 74 48 37 30 11 2 0 0 13 2 23 8 0 0 11 0 0 12 1 .297 .458 .351 .810
NPB:2年 149 106 87 50 21 4 2 0 29 8 38 10 2 0 17 0 0 23 3 .241 .365 .333 .699
  • 2020年度シーズン終了時

年度別投手成績[編集]





















































W
H
I
P
2020 巨人 1 0 0 0 0 0 0 0 0 ---- 3 0.2 0 0 1 0 0 0 0 0 0 0 0.00 1.50
NPB:1年 1 0 0 0 0 0 0 0 0 ---- 3 0.2 0 0 1 0 0 0 0 0 0 0 0.00 1.50
  • 2020年度シーズン終了時

年度別守備成績[編集]

投手守備


投手












2020 巨人 1 0 0 0 0 ----
通算 1 0 0 0 0 ----
内野守備


一塁 二塁 三塁 遊撃
















































2019 巨人 - 21 27 41 2 6 .971 22 3 8 0 0 1.000 24 9 14 1 5 .958
2020 - 8 8 15 0 1 1.000 3 0 0 0 0 ---- 36 13 22 1 4 .972
通算 - 29 35 56 2 7 .978 25 3 8 0 0 1.000 60 22 36 2 9 .967
外野守備


外野












2019 巨人 4 1 0 0 0 1.000
2020 22 9 0 2 0 .818
通算 26 10 0 2 0 .833
  • 2020年度シーズン終了時

記録[編集]

NPB初記録
打撃記録
投手記録
  • 初登板:2020年8月6日、対阪神タイガース7回戦(阪神甲子園球場)、8回裏に6番手で救援登板・完了、2/3回無失点

独立リーグでの打撃成績[編集]

以下の数値は四国アイランドリーグplusウェブサイト掲載の各シーズン選手成績による[36]









































2014 徳島 .263 76 345 281 53 74 9 1 1 26 44 32 7 22 3 11 .313 .350
2015 .209 67 279 234 41 49 5 3 1 14 34 35 3 7 0 18 .269 .320
通算:2年 .239 143 624 515 94 123 14 4 2 40 78 67 10 29 3 29 .293 .336
  • 各年度の太字はリーグ最高。

背番号[編集]

  • 6(2014年 - 2015年)
  • 015(2016年 - 2017年7月27日)
  • 98(2017年7月28日 - 2018年)
  • 63(2019年)
  • 0(2020年 - )

登場曲[編集]

  • 「太陽に向かって咲く花」NOBU(2019年 - )
  • 「ナガレボシ」NOBU(2019年)
  • 「THE ONLY ONE 〜桜梅桃李〜」NOBU(2020年6月20日)
  • 「ナガレボシ Self Cover by NOBU」NOBU(2020年 - )
  • DREAM清水翔太(2020年7月 - )

脚注[編集]

[脚注の使い方]
  1. ^ a b c “【巨人】育成ドラ1増田、妻子持ちも単身入寮「生半可では生き残れない」”. スポーツ報知. (2016年1月7日). オリジナルの2016年4月29日時点におけるアーカイブ。. http://archive.fo/xg6AM 2020年9月13日閲覧。 
  2. ^ 巨人 - 契約更改 - プロ野球”. 日刊スポーツ. 2020年12月9日閲覧。
  3. ^ “高校野球四国選抜、ハワイで圧勝 高知の高校生も活躍”. asahi.com. (2011年8月11日) 
  4. ^ a b c 高田博史 (2014年6月5日). “徳島・増田「2番・二塁」に活路見出す”. デイリースポーツ. https://www.daily.co.jp/baseball/shikoku/2014/06/05/0007022391.shtml 2016年4月30日閲覧。 
  5. ^ 徳島)プロ野球ドラフト、徳島ゆかりの3人が決意”. 朝日新聞 (2015年10月24日). 2015年10月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年4月22日閲覧。
  6. ^ 育成ドラフトでも8選手”. 読売巨人軍公式サイト (2015年10月22日). 2015年10月22日閲覧。
  7. ^ “巨人、育成ドラフト1位増田大輝ら5選手と入団合意”. 日刊スポーツ. (2015年11月16日). https://www.nikkansports.com/baseball/news/1567064.html 2021年3月18日閲覧。 
  8. ^ 巨人新入団選手の背番号が決定 ドラ1桜井は「21」、ドラ2重信は「43」”. Full-Count (2015年11月23日). 2021年4月22日閲覧。
  9. ^ 巨人育成1位指名・増田 大輝(徳島インディゴソックス)指名あいさつで決意新たに!”. 独立リーグドットコム (2015年10月31日). 2021年4月22日閲覧。
  10. ^ 赤坂英一 (2016年9月28日). “川相三軍監督が熱視線!巨人生え抜き若手期待株”. 東京スポーツ. https://www.tokyo-sports.co.jp/baseball/597901/ 2016年10月9日閲覧。 
  11. ^ “【巨人】育成の青山誠、増田大輝を支配下選手に”. スポーツ報知. (2017年7月28日). オリジナルの2017年7月28日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20170728091143/https://www.hochi.co.jp/giants/20170728-OHT1T50079.html 2021年4月22日閲覧。 
  12. ^ “巨人が増田と支配下登録 青山「虎の岩崎」と対戦だ”. デイリースポーツ. (2017年7月29日). https://www.daily.co.jp/baseball/2017/07/29/0010414582.shtml 2021年3月18日閲覧。 
  13. ^ “巨人今村は300万円減、若手中心28選手と更改”. 日刊スポーツ. (2017年11月20日). https://www.nikkansports.com/baseball/news/201711200000503.html 2021年3月18日閲覧。 
  14. ^ “巨人増田大輝60万増、監督の打撃指導自分のものに”. 日刊スポーツ. (2018年11月19日). https://www.nikkansports.com/baseball/news/201811190000315.html 2021年3月18日閲覧。 
  15. ^ 巨人 背番号大シャッフル 菅野18、上原19…17人の変更発表” (2018年12月20日). 2021年3月6日閲覧。
  16. ^ “巨人・増田大、4年目で1軍初昇格「与えられた役割を全うする」”. サンケイスポーツ. (2019年4月19日). https://www.sanspo.com/article/20190419-2UDIQ6LTJBLGFP2BHWJELUAVYE/ 2021年3月18日閲覧。 
  17. ^ “巨人・増田大、うれしいプロ初打席初安打!元とび職の苦労人 初打点も記録”. スポニチアネックス. (2019年4月23日). https://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2019/04/23/kiji/20190423s00001173345000c.html 2021年3月18日閲覧。 
  18. ^ “原監督、チャンスに1本出ない打線に「重い3連戦」”. 日刊スポーツ. (2019年5月5日). https://www.nikkansports.com/baseball/news/201905050000799.html 2021年3月18日閲覧。 
  19. ^ a b c 【巨人】増田大、史上初の育成出身内野手でCSスタメン浮上…内外野手に捕手でも準備”. スポーツ報知 (2019年10月4日). 2020年6月30日閲覧。
  20. ^ “巨人増田大輝1000万増&背番0、家族に旅行贈る”. 日刊スポーツ. (2019年11月28日). https://www.nikkansports.com/baseball/news/201911280000583.html 2019年12月28日閲覧。 
  21. ^ “巨人開幕1軍メンバー公示/一覧”. 日刊スポーツ. (2020年6月18日). https://www.nikkansports.com/baseball/news/202006180000363.html 2021年3月18日閲覧。 
  22. ^ a b 巨人・増田大 走攻守&投の“ユーティリティ査定”で700万円アップ!元とび職がつかんだドリーム”. スポーツニッポン (2020年12月10日). 2020年12月18日閲覧。
  23. ^ 【巨人】増田大輝がマウンドへ…プロ野球の主な野手登板”. スポーツ報知 (2020年8月7日). 2020年8月23日閲覧。
  24. ^ 盗塁リーグ2位 巨人・増田大は700万円増!〝投手・増田〟の査定は…”. 東京スポーツ (2020年12月9日). 2020年8月23日閲覧。
  25. ^ 巨人増田大輝がプロ初本塁打「ホームランになるとは」スタメン起用に応えた”. 日刊スポーツ (2021年4月11日). 2021年4月11日閲覧。
  26. ^ 2020年6月28日 【公式戦】 試合結果 (東京ヤクルトvs読売)”. 日本野球機構. 2020年6月30日閲覧。
  27. ^ 【巨人】増田大輝プロ初一塁守備 超万能8ポジション目、未経験は捕手だけ”. スポーツ報知 (2021年3月30日). 2021年4月22日閲覧。
  28. ^ 野手登板に巨人OB賛否分裂 原“傲慢采配”を呼んだ真の問題(1/2ページ)”. 日刊ゲンダイDIGITAL (2020年8月8日). 2020年8月20日閲覧。
  29. ^ 野手登板に巨人OB賛否分裂 原“傲慢采配”を呼んだ真の問題(2/2ページ)”. 日刊ゲンダイDIGITAL (2020年8月8日). 2020年8月20日閲覧。
  30. ^ 【巨人】増田大輝「1分1秒を大事に、効率よく」ノックや打撃練習で汗”. スポーツ報知 (2020年4月12日). 2020年6月30日閲覧。
  31. ^ “外れドラフト”の評価も…今は笑い飛ばす1軍定着クインテット”. サンケイスポーツ (2019年9月22日). 2021年3月5日閲覧。
  32. ^ “巨人・増田、とび職に就いた異色の経歴 育成から支配下契約を勝ち取った”. SANSPO.COM. (2017年8月1日). https://www.sanspo.com/article/20170801-37GHDWQ2OZODFKSDFCYAWMUNIQ/ 2018年3月20日閲覧。 
  33. ^ TBS番組表”. TBS. 2018年6月20日閲覧。
  34. ^ “【巨人】増田大、元木ヘッドの「あまり練習を率先してやらない」激辛指摘に奮起「レベルアップしたい」”. スポーツ報知. (2019年12月22日). https://hochi.news/articles/20191221-OHT1T50352.html 2019年12月28日閲覧。 
  35. ^ 小林圭太 (2021年1月31日). “【巨人】元とび職・増田大輝×元電気工・平間隼人「一緒の舞台でお互い高め合ってやっていきたい」…徳島出身苦労人対談”. スポーツ報知. https://hochi.news/articles/20210130-OHT1T50257.html 2021年3月23日閲覧。 
  36. ^ 記録”. 四国アイランドリーグplus 公式サイト. 2021年3月28日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]