菊地大稀
読売ジャイアンツ #001 | |
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2022年4月29日 東京ドーム | |
基本情報 | |
国籍 | 日本 |
出身地 | 新潟県佐渡郡真野町(現:佐渡市) |
生年月日 | 1999年6月2日(25歳) |
身長 体重 |
186 cm 89 kg |
選手情報 | |
投球・打席 | 右投左打 |
ポジション | 投手 |
プロ入り | 2021年 育成選手ドラフト6位 |
初出場 | 2022年4月29日 |
年俸 | 2400万円(2025年)[1] |
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度) | |
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この表について
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菊地 大稀(きくち たいき、1999年6月2日 - )は、新潟県佐渡郡真野町(現:佐渡市)出身[2]のプロ野球選手(投手・育成選手)。右投左打。読売ジャイアンツ所属。
経歴
[編集]プロ入り前
[編集]佐渡市立真野小学校1年時に真野ファイターズで野球を始め[3]、佐渡市立真野中学校3年時には佐渡市選抜のメンバーとして離島甲子園に出場した[3][4]。
新潟県立佐渡高等学校では1年夏からベンチ入り[2]。3年春の県大会は4回戦に進出したが[5]、3年夏の県大会は初戦敗退し、甲子園に出場することはできなかった[5]。最速145km/hの剛腕として注目を集め、プロ志望届を提出し9球団から調査書が届いたものの、ドラフトでは指名漏れとなった[3][6]。
進学した桐蔭横浜大学では1年秋の右肘のクリーニング手術、3年春のコロナ禍の影響によるリーグ戦中止などもあり、4年春までの勝ち星は4勝にとどまったが[6]、最終シーズンとなる4年秋は神奈川大学を14奪三振で完封するなど4勝を挙げ、最優秀投手とベストナインに選ばれた[7]。
2021年10月11日に行われたプロ野球ドラフト会議において、読売ジャイアンツから育成選手ドラフト6巡目で指名を受けた。佐渡島出身者としては初のドラフト指名となった[2]。11月22日に支度金290万円、年俸400万円(金額は推定)で仮契約を結んだ[8][9]。背番号は019[10]。
巨人時代
[編集]2022年、4月28日までにイースタン・リーグでリリーフとして12試合に登板し、防御率3.00、26三振(奪三振率15.60)を記録[11]。4月29日に支配下選手登録され、背番号は96となった[11]。同日の阪神タイガース戦(東京ドーム)で救援投手として一軍初登板。2イニングを無失点に抑え、2つの三振を奪う好投を見せた。なお、この試合では新しいユニフォームが間に合わず、前日までの背番号である「019」のユニフォームを着用して登板した[12]。
6月20日に登録を抹消。その後は二軍で再調整し、24登板で防御率2.20を記録。7月14日に再昇格するも[13]、同月19日に特例2022で登録を抹消した[14]。最終的には16試合に登板し防御率5.60を記録した。一方、二軍では39試合に登板し2勝11セーブ防御率2.20、44回2/3で66奪三振、奪三振率13.30を記録し、イースタン優秀選手賞に選出された[15]。オフには300万円増の700万円で契約を更改した[16]。
2023年は、イースタン・リーグで6試合に登板し、防御率は1.64・18奪三振を記録し5月2日に一軍へ昇格する[17]。同月14日の広島東洋カープ戦で12回一死満塁で登板し適時打を許すも、後続を断ち味方が逆転したためプロ初勝利を記録した[18]。夏場以降は僅差の場面での登板が増え、10月3日の中日ドラゴンズ戦ではプロ初セーブも挙げた[19]。最終的にはチーム2位となる50試合に登板し4勝4敗1セーブ11ホールド、防御率3.40とフル回転した[20]。オフには2300万円増の3000万円で契約を更改した[21]。12月19日、一般女性と結婚したことを発表した[22]。
2024年はイースタン・リーグで36試合に登板し、6勝2敗1セーブ、防御率1.00、奪三振率11.25を記録するも、一軍出場なしに終わった[23]。10月26日に、球団より育成再契約を前提とした自由契約とすることを通告され[24][23]、11月19日に育成再契約に合意した[25]。これに伴い背番号は001に変更となる。
選手としての特徴・人物
[編集]身長186cmの恵まれた体格から最速154km/hの直球を投げる大型右腕[26][27]。縦に割れるスライダーとフォークが武器で[28]、そのコンビネーションで高い三振奪取能力が有する[29]。
5歳から中学3年まで続けた柔道は初段(黒帯)。得意技は背負投[5][26]。
離島甲子園の際に指導を受けた村田兆治とはプロ入り後も連絡があり、対談した時にはフォークを伝授された[30][31][32]。
目標の選手は大谷翔平、佐々木朗希、アロルディス・チャップマンの名前を挙げている[33]。
2023年度から「足袋型スパイク」を使用している[34][35]。
詳細情報
[編集]年度別投手成績
[編集]年 度 |
球 団 |
登 板 |
先 発 |
完 投 |
完 封 |
無 四 球 |
勝 利 |
敗 戦 |
セ 丨 ブ |
ホ 丨 ル ド |
勝 率 |
打 者 |
投 球 回 |
被 安 打 |
被 本 塁 打 |
与 四 球 |
敬 遠 |
与 死 球 |
奪 三 振 |
暴 投 |
ボ 丨 ク |
失 点 |
自 責 点 |
防 御 率 |
W H I P |
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2022 | 巨人 | 16 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | .000 | 82 | 17.2 | 16 | 2 | 13 | 0 | 1 | 21 | 2 | 0 | 13 | 11 | 5.60 | 1.64 |
2023 | 50 | 0 | 0 | 0 | 0 | 4 | 4 | 1 | 11 | .500 | 193 | 47.2 | 40 | 4 | 16 | 1 | 1 | 55 | 0 | 0 | 19 | 18 | 3.40 | 1.17 | |
通算:2年 | 66 | 0 | 0 | 0 | 0 | 4 | 6 | 1 | 11 | .400 | 275 | 65.1 | 56 | 6 | 29 | 1 | 2 | 76 | 2 | 0 | 32 | 29 | 3.99 | 1.30 |
- 2024年度シーズン終了時
年度別守備成績
[編集]年 度 |
球 団 |
投手 | |||||
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試 合 |
刺 殺 |
補 殺 |
失 策 |
併 殺 |
守 備 率 | ||
2022 | 巨人 | 16 | 0 | 2 | 1 | 0 | .667 |
2023 | 50 | 0 | 5 | 0 | 0 | 1.000 | |
通算 | 66 | 0 | 7 | 1 | 0 | .875 |
- 2024年度シーズン終了時
記録
[編集]- 初記録
- 初登板:2022年4月29日、対阪神タイガース7回戦(東京ドーム)、4回表に2番手で救援登板、2回無失点[12]
- 初奪三振:同上、4回表に小幡竜平から見逃し三振
- 初ホールド:2023年5月4日、対東京ヤクルトスワローズ6回戦(東京ドーム)、7回表一死に4番手で救援登板、2/3回無失点[36]
- 初勝利:2023年5月13日、対広島東洋カープ8回戦(東京ドーム)、12回表一死に6番手で救援登板・完了、2/3回無失点[37]
- 初セーブ:2023年10月3日、対中日ドラゴンズ25回戦(バンテリンドーム ナゴヤ)、9回裏に3番手で救援登板・完了、1回無失点
背番号
[編集]- 019(2022年 - 同年4月28日)
- 96(2022年4月29日 - 2024年)
- 001(2025年 - )
登場曲
[編集]脚注
[編集]- ^ 「巨人 - 契約更改 - プロ野球」『日刊スポーツ』。2024年11月20日閲覧。
- ^ a b c 「【巨人】育成ドラ6菊地大稀「佐渡の子どもたちに夢を与えたい」上京するまで電車は未経験」『スポーツ報知』2021年10月27日。2021年11月20日閲覧。
- ^ a b c 「佐渡初のプロ野球選手目指す菊地大稀選手/佐渡テレビジョン」『上越妙高タウン情報』2021年10月11日。2021年11月20日閲覧。
- ^ 「離島甲子園出場選手が巨人・育成6位で指名されました!」『離島甲子園』2021年10月11日。2021年11月20日閲覧。
- ^ a b c 「菊地大稀は佐渡初の指名ならず…大学で鍛え直す」『日刊スポーツ』2017年10月27日。2021年11月20日閲覧。
- ^ a b 高木遊「ドラフトの指名漏れから4年。佐渡島出身初のプロ野球選手へ、桐蔭横浜大・菊地大稀にスカウトも高評価」『Web Sportiva』2021年10月10日。2021年11月20日閲覧。
- ^ 「菊地投手佐渡初プロへ G指名あいさつ」『読売新聞』2021年10月27日。2021年11月20日閲覧。
- ^ 「【巨人】育成6菊地大稀の目標「最終的には1軍でローテーション」&「地元佐渡島の観光大使就任」」『スポーツ報知』2021年11月23日。2021年11月23日閲覧。
- ^ 「巨人の育成ドラフト6位指名の菊地投手 佐渡市長に仮契約報告」『NHK NEWS WEB』2021年11月25日。2021年11月27日閲覧。
- ^ 「巨人が新入団17選手お披露目 ドラ1大勢は「15」、ドラ2山田は「28」…背番号も発表」『Full-Count』2021年12月8日。2021年12月9日閲覧。
- ^ a b 「【巨人】“佐渡島初のプロ”菊地大稀が支配下契約 背番号は「96」…奪三振率は驚異の15・60」『スポーツ報知』2022年4月29日。2022年4月29日閲覧。
- ^ a b 「【巨人】佐渡島出身初のプロ菊地大稀 支配下登録即登板 最速154キロで押し、2回1安打無失点」『日刊スポーツ』2022年4月29日。2022年4月29日閲覧。
- ^ 「【巨人】1軍に再昇格したばかりの菊地大稀が1回1安打無失点、3奪三振」『スポーツ報知』2022年7月14日。2022年7月14日閲覧。
- ^ 「【巨人】新人の大勢、菊地大稀が感染拡大防止のための「特例2022」で出場選手登録を抹消」『スポーツ報知』2022年7月19日。2022年7月19日閲覧。
- ^ 「【巨人】菊地大稀、イースタン優秀選手賞「大勢に負けないくらいの投手になりたい」」『スポーツ報知』2022年11月25日。2022年11月25日閲覧。
- ^ 「【巨人】菊地大稀が年俸700万円で更改 「来季は8回、勝ちパターンを任せてもらえるように」」『中日スポーツ・東京中日スポーツ』2022年11月29日。2022年11月29日閲覧。
- ^ 「【巨人】堀岡隼人、菊地大稀が1軍合流」『スポーツ報知』2023年5月2日。2024年3月18日閲覧。
- ^ 「【巨人】菊地大稀、プロ初勝利 12回1死満塁で登板…適時打許すも後続断ち味方逆転「野手のおかげ」」『スポーツ報知』2023年5月14日。2023年5月14日閲覧。
- ^ 「【巨人】菊地大稀がプロ初セーブ「監督さんに感謝」「残り1試合も全力で」」『スポーツ報知』2023年10月3日。2023年10月3日閲覧。
- ^ 「【巨人】今季自己最多50試合登板の菊地大稀が成長誓う「来季はしびれる場面で投げたい」」『スポーツ報知』2023年11月5日。2023年11月5日閲覧。
- ^ 「【巨人】菊地大稀が2300万円増の3000万円でサイン「143試合投げる準備を」」『スポーツ報知』2023年12月1日。2023年12月1日閲覧。
- ^ 「巨人 今季ブレークの菊地大稀が結婚「これまで以上に責任と自覚を持ち、妻のために一生懸命頑張ります」」『デイリースポーツ online』株式会社デイリースポーツ、2023年12月19日。2023年12月19日閲覧。
- ^ a b 「自由契約の巨人25歳は「まだ全然いける」 昨季50登板の右腕…復活にX期待「戻って来る」」『Full-Count』2024年10月27日。2024年11月12日閲覧。
- ^ 「来季の契約について」『読売巨人軍公式サイト』2024年10月26日。2024年10月26日閲覧。
- ^ 「木下投手ら12名が契約更新」『読売巨人軍公式サイト』2024年11月19日。2024年11月19日閲覧。
- ^ a b 「佐渡島出身初のプロ野球選手 巨人育成6位・菊地 「佐渡の子どもたちに夢を与えたい」」『スポーツニッポン』2021年10月26日。2021年11月20日閲覧。
- ^ 「巨人の育成D6位・菊地大稀が支配下登録 新潟・佐渡島出身の大型右腕」『サンケイスポーツ』2022年4月29日。2022年4月29日閲覧。
- ^ 「【巨人】若き中継ぎ山田龍聖&菊地大稀で風神雷神の再来!08年リーグ優勝導いた山口&越智ばりの鉄腕コンビ目指せ」『スポーツ報知』2022年11月21日。2022年11月21日閲覧。
- ^ 「巨人の育成右腕に衝撃 他球団が「ドライチで争奪戦レベルの投手」と高評価」『週刊ベースボールONLINE』2024年2月23日。2024年3月5日閲覧。
- ^ 「【巨人】"離島甲子園の縁" 菊地大稀が恩師・村田兆治さんの遺志継ぐ「自分が夢を与えられるよう」」『中日スポーツ・東京中日スポーツ』2022年11月12日。2024年9月8日閲覧。
- ^ 「【巨人】菊地大稀、師匠村田兆治さんとの別れ惜しむ「信じられなかった」出会いは離島甲子園」『日刊スポーツ』2022年11月12日。2024年9月8日閲覧。
- ^ 「巨人・菊地大稀、恩師・村田さんの訃報に「夢をくれた人。すごく悲しい」 村田さん尽力の離島甲子園出場」『サンケイスポーツ』2022年11月12日。2024年9月8日閲覧。
- ^ 「【巨人】菊地大稀、驚異の奪三振率15・55「誰にも打たれない球を」目標は大谷翔平やチャプマン」『スポーツ報知』2022年4月19日。2022年4月19日閲覧。
- ^ 「【球界ここだけの話(3157)】躍進の源は足元にあり!! 巨人・菊地大稀の投球を支える新兵器とは」『サンケイスポーツ』2023年8月31日。2024年9月8日閲覧。
- ^ 「オフの期間に山ごもり…なぜマイナス15度の過酷環境に? 巨人2年目右腕の変化は野球道具にも」『スポーツ報知』2023年1月26日。2024年9月8日閲覧。
- ^ 「巨人・丸が移籍後初のサヨナラ弾 2試合連続“ルーズベルトゲーム”制す」『BASEBALL KING』2023年5月4日。2023年5月7日閲覧。
- ^ 「【巨人】菊地大稀がプロ初勝利…12日は負け投手も2日連続の延長戦登板」『スポーツ報知』2023年5月13日。2023年5月13日閲覧。
関連項目
[編集]- 新潟県出身の人物一覧
- 読売ジャイアンツの選手一覧
- 松田和久 - 菊地と同じく佐渡島出身のプロ野球選手(内野手)。1987年に広島東洋カープにドラフト外入団するも一軍公式戦出場はなかった。
外部リンク
[編集]- 個人年度別成績 菊地大稀 - NPB.jp 日本野球機構
- 選手の各国通算成績 Baseball-Reference (Japan)、The Baseball Cube
- 選手プロフィール - 読売ジャイアンツ公式サイト
- 選手情報 - 週刊ベースボールONLINE
- 菊地大稀 (@k.taiki019.96) - Instagram