背負投

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背負投せおいなげ)は、柔道投技手技16本の一つ。内股と並んで、柔道の投げ技の定番である。

概要[編集]

前に崩しながら、前回りさばきで相手の懐に踏み込む、または、後ろ回りさばきで相手の懐に入って、潜り込む様に、体を沈め、(おんぶする様な形で)相手を背負う。右(左)ひじを相手の右(左)脇の下に入れ、肩越しに(相手を担いで)投げる技。柔道の技の中でも最も有名な技の一つである。一般に小さいものが大きい体の相手をなげるのに適した技であるとされる。釣り手の使い方に特色のある技であり、かつては一本背負投とともに背負投と呼ばれたが、1997年に一本背負投と分離された[1]。特に一本背負投と区別する必要があるときは「双手背負投(もろてせおいなげ)」とも呼ばれる。

手技腰技の違いがあるものの、釣込腰とよく似ているが、背負投引き手を利かせてに投げるが、釣込腰釣り手を利かせてに投げるという違いがある。

背負投げを得意とした選手[編集]

元柔道家でプロレスに転向した木村政彦や、東京オリンピックでの猪熊功及び岡野功の華麗で豪快な背負投(一本背負投を含む)をテレビで見た人に、柔道の代表的な投技として背負投が浸透した。 その後、日本では谷亮子野村忠宏古賀稔彦が背負投の名手として知られている。井上康生も重量級としては珍しい背負投の使い手であった。

フィクションの世界では柔道漫画の『YAWARA!』『柔道部物語』『帯をギュッとね』などで主人公の必殺技として描かれている。『柔道部物語』が連載されていた時は古賀稔彦の全盛時代だったので特にこの背負投が登場人物たちの得意技として多く出てくる。

投の形[編集]

投の形の手技の2本目にあるが、実際には一本背負投の技法である[1]。これは投の形の制定された当時は技名の上では一本背負投と区別されていなかったためである。技法的な部分は一本背負投#投の形を参照のこと。

脚注[編集]

  1. ^ a b 醍醐敏郎著 『講道館柔道投技 上 手技・腰技』

関連項目[編集]

外部リンク[編集]