崩袈裟固

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崩袈裟固(くずれけさがため)は、柔道固技の抑込技9本の一つである。

崩袈裟固の基本形

概要[編集]

基本形は、片方の腕で相手の片方の腕を脇の下から抑え込み、もう片方の腕で相手のもう片方の腕を抑え込む。本来の袈裟固の形ではないものを崩袈裟固または後袈裟固に分類している。これらは袈裟固よりも技に入りやすく、袈裟固よりも試合で使われる割合が多い。

入り方は袈裟固と同じで、違いは片方の手(釣り手)の使い方である。

相手の首を取らず畳に乗せるため自分より体の大きな相手には非常に有効である。

首を抱える通常の袈裟固めと異なり、自分が相手の脇を差した状態であるため、バックを取られる危険性が少ない。

崩れという名前ではあるが首を抱える袈裟固より形に入るのが難しく、入りさえすれば安定性や更なる連携への親和性は高い。

バリエーションは下記のものなどいくつかあり、書籍『寝業の傅統』(三恵社、木村昌彦他著)には腕挫膝固の一種キーロックを掛けながらの崩袈裟固が掲載されている。

崩枕袈裟固

崩枕袈裟固[編集]

崩枕袈裟固(くずれまくらけさがため)は枕袈裟固(まくらけさがため)の形の崩袈裟固。相手の脇の下を通した腕の手で自らの腿を掴む。

裏袈裟固[編集]

裏袈裟固(うらけさがため)は相手の肩上から抑え込む[1]崩枕袈裟固。相手の脇の下を通した腕の手で自らの腿を掴み、もう一方の手で相手の後ろ襟を掴み相手の片肩片腕を背に抑え込む。

肩袈裟固

肩袈裟固[編集]

肩袈裟固(かたけさがため)は崩袈裟固の一種である。UFC 2トーナメント2回戦ではレムコ・パドゥールオーランド・ウィットに対しこの体勢から頭部に肘打ちを連打してノックアウト勝ちしている。

羽交固[編集]

羽交固(はがいがため)はリバースフルネルソンの体勢で相手を仰向けにし、相手の横について抑え込む崩袈裟固[2]。相手の首関節が極りやすい。首関節が極まると柔道においては反則になるので極らないように抑え込む。

舟久保固[編集]

舟久保固(ふなくぼがため)は美人柔道家の舟久保遥香が、中学3年の時に編み出した変形腹包みによる特殊な抑込技[3]肩固に分類される場合もある(詳細は(舟久保遥香#柔道スタイルの項を参照のこと)。

肩三角グリップからの崩袈裟固[編集]

また、舟久保固と似た技で「肩三角グリップ」(かたさんかくグリップ)を掛けながらの崩袈裟固もある。肩三角グリップはがぶりの体勢から相手の片腕と頭部を両腕で抱え込む。相手を相手の足側に押し倒すなどして相手を仰向けにし肩固同様、抱えた相手の腕側のサイドについて肩三角グリップをとったままうつ伏せで抑え込む。柔道において肩三角グリップは立ち姿勢やクローズドガードポジションから取ると首関節への危険防止のため「マテ」となるため過程でこの体勢にはならないようにする。松本薫が多用することで知られる[4]

国際柔道連盟と講道館の分類の相違[編集]

国際柔道連盟では後袈裟固と崩袈裟固は別の技とされている。講道館では後袈裟固は崩袈裟固に包含されていたが、2017年に国際柔道連盟に合わせる形で分割された[5]

脚注[編集]

外部リンク[編集]