横分

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横分

横分(よこわかれ)は、柔道投技横捨身技15本の一つ。講道館国際柔道連盟(IJF)での正式名。

概要[編集]

基本形は相手の横に踏み込み、大外の体勢から、体を横に開く様にして、倒れこみながら投げる技。

右組の場合、技を仕掛ける側(取)は相手(受)を前または右前隅に崩し、受の正面から外れるほど大きく取の左側に左足・右足の順に踏み込んながら右側に倒れ込み(体を捨てて)、受の前方に投げる。

イーゲン井上は1996年10月4日、後楽園ホール修斗興業での中井祐樹とのブラジリアン柔術エキジビジョンマッチで開始早々、この技を鮮やかに決めた。一部メディアはこの技を「腕返」と少し誤った表現をした。

小外の体勢から、体を横に開く様にして、倒れこみながら投げると浮技になる。

腕返[編集]

横分と似た技で俗に腕返(うでがえし)と呼ばれる技がある。

お互いに右組の場合、取は左手で受の右脇下から右襟もしくは左襟を取り右手で受の右手の袖口付近をつかむ。

取は自分の左腕に受の右腕を巻き付けるようにしながら、横分と同様の足運び・体の捨て方で受を投げる。

この時、取の左内肘を支点にして受の右肘関節を取ることができ、関節を極めながら投げた場合は反則ではない大会でも関節技と見なされるため、投技のスコアは入らない。この時の関節技としての名称は腕挫手固(うでひしぎてがため)である。

講道館ルールでは関節を極めずに投げた場合は投技としてスコアが認められる。

講道館の決技には腕返という技名は存在しないため、このスコアの技名は横分となる[1]

2004年現在、国際ルールでは関節を極めずに腕返はできないと考えられていて反則ではないがスコアは認められない[2]。また、2018年から立ち姿勢の相手への関節技は「指導」以上の反則となった。このままだとすると2018年は全ての腕返は反則ということになる。だが2018年世界柔道選手権大会バクーでルーカス・ロイター(オーストリア)は対マギエル・エストラーダ(キューバ)戦で腕返を2回試み、主審の天野安喜子は2回とも「指導」は出さず1回技ありを宣告をするという国際ルールも上述の講道館ルールと同じように腕返も関節を極めずに投げてる場合があるという考え方になったと思わせる振る舞いをロイターと天野はした[3][4]

連絡技としては倒れて仰向けになった相手の襟を持った釣り手の腕を伸ばし、相手の手首を持った引き手で相手の腕を伸ばし肘関節を極める寝技での腕挫手固がある。このスタイルの腕挫手固は堀辺正史骨法では「腕ひしぎ襟十字固め」と呼ばれている。

別名袖車返(そでぐるまがえし)、そで取り返し(そでとりがえし)[5]

参考文献・脚注[編集]

  1. ^ 醍醐敏郎『写真解説 講道館柔道投技 下』本の友社 1999年 ISBN 4-89439-190-2
  2. ^ 小俣幸嗣、松井勲、尾形敬史『詳解 柔道のルールと審判法 2004年度版』大修館書店(原著2004年8月20日)。ISBN 978-4469265606
  3. ^ World Championships Seniors Baku 2018 / Round 1 -73 kg REITER,Lukas VS ESTRADA,Magdiel (YouTube). 国際柔道連盟.. (2018年9月20日). 該当時間: 00:00:28. https://www.ijf.org/judoka/14866/videos?currentContestCodeLong=wc_sen2018_m_0073_0005 2019年4月24日閲覧。 
  4. ^ World Championships Seniors Baku 2018 / Round 1 -73 kg REITER,Lukas VS ESTRADA,Magdiel (YouTube). 国際柔道連盟.. (2018年9月20日). 該当時間: 00:02:45. https://www.ijf.org/judoka/14866/videos?currentContestCodeLong=wc_sen2018_m_0073_0005 2019年4月24日閲覧。 
  5. ^ 麻生秀孝『実戦!サブミッション』ケイブンシャ、1991年、77頁。「サンボ そで取り返し」

外部リンク[編集]