片手絞

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片手絞(かたてじめ)は、柔道絞技12本の1つである。

相手の襟を掴まない手は畳につくだけの形の片手絞

概要[編集]

片手で相手の襟を持ち頸部を絞める技。送襟絞突込絞片羽絞はのぞかれる。

もう片方の手は送襟絞突込絞十字絞のように相手の襟をつかまず、片羽絞のように相手の腕を制し後頭部を抑えるようなこともせず、相手の腕や袖を掴んだり相手の腕を絡めて制したり、相手の腕を相手の帯や裾を使って制したり、相手の下穿きや脚を掴んだり何もしなかったりする。

相手の腕や袖を掴んだり相手の腕を絡めて制したりしている場合は自分の脚(襟を掴んでいる方の腕側の脚)で相手の体を抑え込む事で、より強力になる。

相手を海老固めにし、後頭部を床、畳に押し付けた体勢で、相手の片襟を握り、その腕で相手の頸部を絞めもう片方の手で相手の後ろ腰を抑えるパターンもある。「片脚担ぎ」と呼ばれるパスガードの直後に行われることがある。映像資料『講道館柔道 固技 分類と名称』(講道館出版、NHKサービスセンター)で紹介されている。

同映像ではうつ伏せの相手に対して自らの腿で相手の頭を抑える片手絞も紹介されている。

Webサイト「柔道チャンネル」スマートフォン版では縦四方固から左手で相手の左襟を持ち、右手で相手の左袖を持ち、左前腕部で相手の喉を絞める技が片手絞の一種だとして、イラストも掲載されている。

片手絞の一種ボウアンドアローチョーク

ボウアンドアローチョーク[編集]

ブラジリアン柔術でいうところのボウアンドアローチョーク。右手で相手の左前襟を取り、左手で相手の左脚を抱えたり、左下履きを取り、左脚または両脚で相手の胴を制する。背後について極める場合もあれば、四つんばいの相手にバックマウントから回転して極める場合もある。Webサイト「柔道チャンネル」ではこの技は片手絞の一種だとして、イラストも掲載されている[1]

2014年アジア競技大会柔道女子団体決勝戦においてチョン・ウンジョン(韓国)は中村美里に回転送襟絞を仕掛けたが回りきらずボウアンドアローチョークで絞め続けた。タイムアップとなったが、ビデオ判定で中村が落ちたとされ、一本勝ちとなった。

リオデジャネイロオリンピック柔道女子78kg級決勝戦で回転送襟絞を仕掛けるケイラ・ハリソン(白柔道着)。この後、腕挫十字固に切り替え「参った」をとり優勝している。
回転送襟絞が極る一歩手前。取りは白柔道着のガシモフ。リオデジャネイロパラリンピック柔道男子73kg級 対ソロベイ戦

回転送襟絞[編集]

回転送襟絞(かいてんおくりえりじめ)は前述の四つんばいの相手にバックマウントから回転して極めるボウアンドアローチョーク。相手の横側に前転し、相手を横転させて絞める。試合で極るボウアンドアローチョークのほとんどはこの技である。柔道家海老沼匡世界柔道選手権2015アスタナ大会一回戦で極めた際は「片手絞」と発表された。一方、書籍『柔道絞め技入門』(柏崎克彦小室宏二著)では送襟絞の一種だとして、初版では表紙カバーに柏崎克彦がこの技で小室宏二を絞める画像が掲載されている[2]

足片羽絞[編集]

足片羽絞(あしかたはじめ)はボウアンドアローチョークの一種。通常のボウアンドアローチョークから相手の片脚を抱えた腕の手で片羽絞の様に相手の後頭部を抑えて絞める[3]

イタチ絞[編集]

イタチ絞(いたちじめ)は片手絞の一種[2][3]。左手で相手の左前襟を取り、右手で相手の右肩越しに後ろ帯をとって絞める。

出典[編集]

  1. ^ 片手絞|柔道チャンネル
  2. ^ a b 『柔道絞め技入門』 柏崎克彦小室宏二ベースボール・マガジン社 2010年
  3. ^ a b 『寝業の傅統』木村昌彦他著(三恵社)

外部リンク[編集]