泉圭輔
福岡ソフトバンクホークス #53 | |
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![]() 2021年5月9日 福岡PayPayドーム | |
基本情報 | |
国籍 |
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出身地 | 石川県金沢市 |
生年月日 | 1997年3月2日(25歳) |
身長 体重 |
188 cm 74 kg |
選手情報 | |
投球・打席 | 右投右打 |
ポジション | 投手 |
プロ入り | 2018年 ドラフト6位 |
初出場 | 2019年4月16日 |
年俸 | 2700万円(2022年)[1] |
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度) | |
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この表について
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泉 圭輔(いずみ けいすけ、1997年3月2日 - )は、石川県金沢市出身[2]のプロ野球選手(投手)。右投右打。福岡ソフトバンクホークス所属。
経歴[編集]
プロ入り前[編集]
金沢市立三馬小学校3年生の時に「三馬クラブ」で軟式野球を始め、金沢市立清泉中学校では同校の軟式野球部に所属する[2]。
高校は石川県立金沢西高等学校に進学。1年生の夏からベンチ入りを果たす[3]。エースピッチャーとなった2年生の夏の第95回選手権石川大会[4]、2年生の秋の秋季石川大会のともに3回戦進出が最高で[5]、甲子園出場の経験なし。3年生の夏の第96回選手権石川大会は、2回戦で遊学館高校に3対4で敗れる[6]。
大学は金沢星稜大学に進学。1年生の秋季リーグからベンチ入りし3勝を挙げる[3]。3年生の秋季リーグでは5勝を記録し、最多勝と敢闘賞を獲得する[3]。4年生の春季リーグ・対高岡法科大学戦において、完封勝利を挙げ注目される[7]。北陸大学リーグでは通算30試合の登板で18勝5敗・防御率1.78の成績を残した[3]。
2018年10月25日に行われたプロ野球ドラフト会議において、福岡ソフトバンクホークスからドラフト6位指名され[8]、11月11日、契約金4000万円、年俸800万円(金額は推定)で契約合意に達し[9]、12月6日、福岡市内のホテルで入団発表会見が行われた[10]。背番号は53。
プロ入り後[編集]
2019年は開幕一軍入りこそ果たせなかったが[11]、ウエスタン・リーグでは4試合の登板で1勝0敗・防御率0.00と結果を残し、4月16日に一軍初昇格[12]。同日の千葉ロッテマリーンズ戦でプロ初登板を果たし、打者3人に対し2つの奪三振を記録する好投を見せた[13]。プロ3試合目の登板となった4月22日のオリックス・バファローズ戦ではプロ初勝利[14]、24日の同カードではプロ初ホールドを記録した。チーム事情で登録抹消となった5月20日までに11登板で防御率1.38を記録すると、先発投手の戦線離脱が相次いだことを受けて同30日のオリックス戦でプロ初先発[15]。3回6奪三振2失点の内容で勝敗は付かず[16]、翌31日に登録抹消され、8月に中継ぎとして一軍再登録されるも[17]登板機会がないまま再び登録抹消。9月11日にこの年4度目の一軍昇格となり[18]、同16日の北海道日本ハムファイターズ戦で約4か月ぶりの一軍登板を果たし、自己最速の153km/hを計測した[19]。ルーキーイヤーは一軍で14試合(1先発)に登板し、2勝0敗3ホールド・防御率1.96を記録。オフに450万円増となる推定年俸1250万円で契約を更改した[20]。
2020年は新型コロナウイルスの影響で120試合制の短縮シーズンとなり、開幕も6月に延期となったが、中継ぎとして自身初の開幕一軍入りを果たすと[21]シーズンを通して一軍に帯同。走者を背負った場面での登板や回またぎなど様々な役割をこなし[22]、この年は40試合の登板で0勝1敗8ホールド・防御率2.08と好成績を収め、チームの3年ぶりリーグ優勝に貢献。ポストシーズンでは登板機会こそ無かったものの、日本シリーズでもメンバー入りを果たし[23]、チームの4年連続日本一の一員となった。オフに1550万円増となる推定年俸2800万円で契約を更改した[24]。
2021年も中継ぎとして開幕一軍入りを果たすと[25]開幕から16試合連続無失点を記録[26]。自身の好調に加え、4月末に守護神森唯斗が離脱したこともあり[27]、開幕から2試合に1試合のハイペースで登板していたが[28]、5月中旬以降は疲労で大きく調子を落とし[29]、6月25日に登録を抹消された[30]。その後は二軍再調整となったが、ウエスタン・リーグでも24回2/3を投げて被安打30、与四球14と不調が続き[31]、再び一軍昇格を果たせずにシーズンが終わり、この年は31試合の一軍登板で1勝2敗6ホールド・防御率2.73という成績であった。オフに100万円減となる推定年俸2700万円で契約を更改した[26]。
選手としての特徴[編集]
長身かつ下半身が沈み込まないフォームのオーバースローから投げ下ろされる角度のある投球が特徴[32]。
高校時代はストレートの最速が140km/hだったが、大学入学後に投げ方が似ていると言われ、武田翔太の投球フォームを参考にし[33]、同時に下半身中心のウエイトトレーニングを行い、4年秋のリーグ戦で147km/hを計測した[2]。プロ入り後は最速153km/hまで球速を伸ばしている[19]。変化球は主にスライダー・カットボール・ツーシームを投じる[34][35]。
人物[編集]
- 愛称は「ずみ」、「ずみさん」[36]。
- 大学2年生まで野球の傍らで、すき家でアルバイトをしていた[2]。
- グラブには「Grab a chance」と刺繍を入れている。これは乃木坂46の12枚目シングル『太陽ノック』の歌詞である[37]。
- 5歳のころアイドルに目覚め、モーニング娘。のライブに行く。小学校時代はAKB48に夢中になり、今は乃木坂46のファン。金沢星稜大時代は握手会のために関東、大阪、名古屋と全国を駆け回った[38]。
詳細情報[編集]
年度別投手成績[編集]
年 度 |
球 団 |
登 板 |
先 発 |
完 投 |
完 封 |
無 四 球 |
勝 利 |
敗 戦 |
セ 丨 ブ |
ホ 丨 ル ド |
勝 率 |
打 者 |
投 球 回 |
被 安 打 |
被 本 塁 打 |
与 四 球 |
敬 遠 |
与 死 球 |
奪 三 振 |
暴 投 |
ボ 丨 ク |
失 点 |
自 責 点 |
防 御 率 |
W H I P |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2019 | ソフトバンク | 14 | 1 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | 3 | 1.000 | 80 | 18.1 | 17 | 1 | 8 | 0 | 1 | 18 | 0 | 1 | 5 | 4 | 1.96 | 1.36 |
2020 | 40 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 8 | .000 | 143 | 34.2 | 26 | 1 | 19 | 0 | 1 | 28 | 1 | 0 | 9 | 8 | 2.08 | 1.30 | |
2021 | 31 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 2 | 0 | 6 | .333 | 111 | 26.1 | 20 | 4 | 13 | 0 | 3 | 30 | 2 | 0 | 10 | 8 | 2.73 | 1.25 | |
通算:3年 | 85 | 1 | 0 | 0 | 0 | 3 | 3 | 0 | 17 | .500 | 334 | 79.1 | 63 | 6 | 40 | 0 | 5 | 76 | 3 | 1 | 24 | 20 | 2.27 | 1.30 |
- 2021年度シーズン終了時
年度別守備成績[編集]
年 度 |
球 団 |
投手 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
試 合 |
刺 殺 |
補 殺 |
失 策 |
併 殺 |
守 備 率 | ||
2019 | ソフトバンク | 14 | 0 | 2 | 0 | 0 | 1.000 |
2020 | 40 | 0 | 6 | 0 | 0 | 1.000 | |
2021 | 31 | 1 | 5 | 0 | 0 | 1.000 | |
通算 | 85 | 1 | 13 | 0 | 0 | 1.000 |
- 2021年度シーズン終了時
記録[編集]
- 初記録
- 初登板:2019年4月16日、対千葉ロッテマリーンズ4回戦(ZOZOマリンスタジアム)、8回裏に3番手で救援登板・完了、1回無失点
- 初奪三振:同上、8回裏に加藤翔平から空振り三振
- 初勝利:2019年4月22日、対オリックス・バファローズ4回戦(東京ドーム)、6回表に2番手で救援登板、2回無失点
- 初ホールド:2019年4月24日、対オリックス・バファローズ5回戦(福岡ヤフオク!ドーム)、7回表に二番手で救援登板、2/3回無失点
- 初先発登板:2019年5月30日、対オリックス・バファローズ12回戦(京セラドーム大阪)、3回2失点で勝敗つかず
背番号[編集]
- 53(2019年 - )
登場曲[編集]
- 「三番目の風」乃木坂46(2019年)
- 「僕の衝動」乃木坂46(2020年)
- 「これだけは」WANIMA(2020年)
- 「Route 246」乃木坂46(2020年 - )[39]
- 「ごめんねFingers crossed」乃木坂46(2021年 - )
脚注[編集]
注釈[編集]
出典[編集]
- ^ “ソフトバンク - 契約更改 - プロ野球”. 日刊スポーツ. 2021年11月25日閲覧。
- ^ a b c d “環境激変、全国無縁の147キロ右腕泉「プロ1本」”. 日刊スポーツ (2018年10月24日). 2019年4月9日閲覧。
- ^ a b c d “選手データ 福岡ソフトバンクホークス 泉圭輔 プロフィール”. 週刊ベースボールONLINE. 2019年4月9日閲覧。
- ^ “第95回全国高校野球選手権石川大会 寺井―金沢西(3回戦)”. 朝日新聞デジタル バーチャル高校野球 (2013年7月21日). 2019年4月9日閲覧。
- ^ “秋季石川大会(2013年)遊学館―金沢西(3回戦)”. 朝日新聞デジタル バーチャル高校野球 (2013年9月22日). 2019年4月9日閲覧。
- ^ “第96回全国高校野球選手権石川大会 遊学館―金沢西(2回戦)”. 朝日新聞デジタル バーチャル高校野球 (2014年7月17日). 2019年4月9日閲覧。
- ^ “金沢星稜大初のプロへ 北陸の長身右腕・泉「地方の意地見せたい」金沢星稜大・泉圭輔投手”. スポニチ Sponichi Annex (2018年10月24日). 2019年4月9日閲覧。
- ^ “ソフトB6位・泉、牛丼パワーで球速アップ? 素材型147キロ右腕”. 西日本スポーツ (2018年10月26日). 2019年4月9日閲覧。
- ^ “ソフトBドラ6泉圭輔、入団合意”. 西日本スポーツ (2018年11月12日). 2019年4月9日閲覧。
- ^ “2018/12/06(木) 選手 新入団会見レポ。1位甲斐野投手の背番号は20”. 福岡ソフトバンクホークスオフィシャルサイト (2018年12月6日). 2019年4月9日閲覧。
- ^ “1位甲斐野ら/ソフトバンク開幕1軍メンバー”. 日刊スポーツ (2019年3月28日). 2019年4月17日閲覧。
- ^ “ソフトバンク泉が初1軍昇格「フワフワしてますね」”. 日刊スポーツ (2019年4月16日). 2019年4月17日閲覧。
- ^ “ソフトバンク泉「むちゃくちゃ緊張」初登板1回0封”. 日刊スポーツ (2019年4月16日). 2019年4月17日閲覧。
- ^ “ソフトBドラ6泉がプロ初勝利 またルーキーが白星”. 西日本スポーツ (2019年4月22日). 2019年5月17日閲覧。
- ^ “座右の銘は「運とタイミング」 ソフトバンク泉は運をつかむ男”. スポーツ報知 (2019年5月29日). 2021年12月15日閲覧。
- ^ “ソフトバンクドラ6泉、ほろ苦プロ初先発3回2失点 6Kも67球反省”. 西日本スポーツ (2019年5月31日). 2021年12月15日閲覧。
- ^ “ソフトバンク岡本健今季初1軍 ドラ6泉は2カ月ぶり”. 西日本スポーツ (2019年8月3日). 2021年12月15日閲覧。
- ^ “ソフトバンク泉5月以来の1軍”. 西日本スポーツ (2019年9月12日). 2021年12月15日閲覧。
- ^ a b “ソフトバンク泉 自己最速153キロ 再昇格後初登板”. 西日本スポーツ (2019年9月17日). 2021年12月15日閲覧。
- ^ “ソフトB 泉、450万円アップでサイン 1年目で14試合登板 2勝3ホールド”. Sponichi Annex (2019年12月6日). 2021年12月15日閲覧。
- ^ “ソフトバンク開幕1軍メンバー公示/一覧”. 日刊スポーツ (2020年6月18日). 2021年12月15日閲覧。
- ^ “安田尚憲、泉圭輔、渡邉諒…パ・リーグ6球団 今季の「若手成長株」は?”. 週刊ベースボールONLINE (2020年9月8日). 2021年12月15日閲覧。
- ^ “日本シリーズの40人ロースター公示 この中の26名がベンチ入り”. BASEBALL KING (2020年11月19日). 2021年12月15日閲覧。
- ^ “ソフトバンク泉「脱!地味キャラ」宣言でグッズ要望”. 日刊スポーツ (2020年12月14日). 2020年12月14日閲覧。
- ^ “「開幕一軍」の登録公示 ソフトバンクは4年目左腕の田浦がメンバー入り”. BASEBALL KING (2021年3月25日). 2021年12月15日閲覧。
- ^ a b “泉「ハイペースで投げていたことに体が耐えきれなかった」開幕から16試合連続無失点も100万円減で更改”. 西日本スポーツ (2021年12月14日). 2021年12月15日閲覧。
- ^ “鷹の守護神・森唯斗が「左肘炎症」で抹消 1週間程度入院し治療へ”. BASEBALL KING (2021年4月30日). 2021年12月15日閲覧。
- ^ “ソフトバンク・泉 圭輔 日々最善の準備で挑む3年目。いけるところまでいく!/序盤戦MVP”. 週刊ベースボールONLINE (2021年5月21日). 2021年12月15日閲覧。
- ^ “ソフトバンク2番手の泉が2敗目 最近6試合で4度目の失点…工藤監督 起用法再検討を示唆”. Sponichi Annex (2021年6月4日). 2021年12月15日閲覧。
- ^ “ソフトバンク田中正義2年ぶり1軍昇格 佐藤直も バレンティン、泉が抹消”. 西日本スポーツ (2021年6月25日). 2021年12月15日閲覧。
- ^ “2021年度 福岡ソフトバンクホークス 個人投手成績(ウエスタン・リーグ)”. 日本野球機構. 2021年10月27日閲覧。
- ^ “泉圭輔(金沢星稜大 4年) 週刊野球太郎 ドラフト候補選手名鑑”. 週刊野球太郎. 2021年12月15日閲覧。
- ^ “ソフトBドラ6泉「武田フォーム」を参考 球速7キロアップ”. 西日本スポーツ (2018年12月7日). 2019年4月9日閲覧。
- ^ “【ソフトバンク】人気も実力も急上昇 点を取られない右腕「いずみん」が明かすグッズ誕生秘話”. テレビ西日本 (2021年5月2日). 2021年12月15日閲覧。
- ^ “「僕が穴を埋める」故障者続出のソフトバンク。2年目右腕・泉圭輔がサバイバルを制して窮地を救う”. THE DIGEST (2020年3月6日). 2021年12月15日閲覧。
- ^ “「グッズ出してもらってよかったな」ホークス・泉投手にインタビュー” (日本語). ファンファン福岡. 2022年3月27日閲覧。
- ^ “ソフトBドラ6泉、座右の銘「Grab a chance」”. 西日本スポーツ (2019年1月19日). 2019年4月9日閲覧。
- ^ “ソフトBドラ6泉、強運星 平成ラストいただき!! 同点許した直後に勝ち越し”. 西日本スポーツ (2019年4月30日). 2019年4月30日閲覧。
- ^ “チーム情報 球場使用曲一覧”. 福岡ソフトバンクホークスオフィシャルサイト. 2021年3月10日閲覧。
関連項目[編集]
外部リンク[編集]
- 個人年度別成績 泉圭輔 - NPB.jp 日本野球機構
- 選手の各国通算成績 Baseball-Reference (Japan)、 The Baseball Cube
- 53 泉 圭輔 選手名鑑 - 福岡ソフトバンクホークスオフィシャルサイト
- 泉圭輔 (@zumi_53) - Instagram