平内龍太
読売ジャイアンツ #66 | |
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2022年8月13日 東京ドーム | |
基本情報 | |
国籍 | 日本 |
出身地 | 兵庫県明石市 |
生年月日 | 1998年8月1日(26歳)[1][2] |
身長 体重 |
185 cm 99 kg |
選手情報 | |
投球・打席 | 右投右打 |
ポジション | 投手 |
プロ入り | 2020年 ドラフト1位 |
初出場 | 2021年4月20日 |
年俸 | 3200万円(2025年)[3] |
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度) | |
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この表について
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平内 龍太(へいない りゅうた、1998年8月1日[1][2] - )は、兵庫県明石市出身のプロ野球選手(投手)。右投右打。読売ジャイアンツ所属。
経歴
プロ入り前
明石市立錦が丘小学校時代から野球を始め[5]、明石市立魚住東中学校では軟式野球部に所属[5]。
高校は県内の強豪・神戸国際大学附属高等学校に進学する。3年夏の兵庫県大会では4回戦に翁田大勢を擁する西脇工業高校と、準々決勝では山﨑伊織を擁する明石商業高校と対戦[6][7]。後に同僚となる2人との対戦で2試合とも先発登板を果たすが明石商業戦には敗れ、結果的に在学中の甲子園出場はなかった。高校時代から注目されプロ志望届を提出したが、2016年のプロ野球ドラフト会議では指名漏れとなった[5]。指名漏れの悔しさを忘れないために、ドラフト会議開催日である「H28・10・20」をグラブに刺繍で入れている[8]。
進学した東都大学野球リーグ所属の亜細亜大学では、1年秋のリーグ戦より登板。しかし1年時に右大腿骨疲労骨折、左脇腹肉離れを経験し、3年時の2020年3月に高校時代から悩まされていた右肘遊離軟骨除去のためクリーニング手術を受けた[8]。東都大学野球リーグでの通算成績は28試合登板で6勝5敗、防御率1.86だった。
2020年10月26日に行われたプロ野球ドラフト会議において、重複指名となった佐藤輝明の抽選を外した読売ジャイアンツから1位指名を受け、11月23日に契約金1億円プラス出来高、年俸1600万円で仮契約した(金額は推定)。背番号は11[9]。担当スカウトは脇谷亮太[10]。亜大の同期である内間拓馬は東北楽天ゴールデンイーグルスから4位指名を、矢野雅哉は広島東洋カープから6位指名を受けた。
巨人時代
2021年は開幕一軍入りは果たせなかったが、開幕直後の4月13日に一軍初登録された[11]。同20日の阪神タイガース戦で中継ぎとして一軍初登板し、3回1失点だった[12]。5月16日の阪神戦では、2/3回を3安打4失点でプロ初黒星を喫し、二軍降格となった[13]。その後一軍登板することはなく、登板3試合、0勝1敗に終わった。150万円減の推定年俸1450万円で契約更改した[14]。
2022年も開幕一軍入りは逃すものの、4月3日には一軍に登録された。4試合目の救援登板となった4月21日の対広島東洋カープ戦で2回を無失点に抑えプロ初勝利を挙げた[15]。この年の巨人では堀田賢慎、戸田懐生、赤星優志、大勢に次ぐ5人目のプロ初勝利となり、4月までに同一球団の5人がプロ初勝利を挙げるのは史上初となった[16]。53試合に登板し、4勝4敗13ホールドと飛躍し中継ぎ陣の中心メンバーとして活躍したが[17]、終盤に調子を落とし防御率は4.32であった。11月1日に右肘クリーニング手術を受け[17][18]、2倍増の推定年俸2900万円で手術の影響により育成選手として契約した[19]。12月14日、翌年からの背番号が019に変更となった[20]。
2023年は、5月14日時点でイースタン・リーグにおいて4試合に登板し、防御率3.60を記録[21]。同日に支配下登録され[21]、背番号も再び11に戻った[21]。5月30日には対千葉ロッテマリーンズ戦にてプロ初先発登板し、2回を投げ1失点だった[22]。ところが6月2日の対日本ハム戦で2回2被本塁打3失点と精彩を欠き、翌日登録抹消となった。二軍降格後も状態が上がらず非常に苦しい時期を過ごしたが、9月8日に再度登録されると[23]3試合4回を投げ無失点を記録。しかし同年9月18日のヤクルトスワローズ戦で延長12回表に登板するも1/3回2四球と安定せず、翌日再び登録を抹消された[24]。最終的に11試合0勝1敗1ホールド・防御率3.95でシーズンを終え、オフには600万円減となる推定年俸2300万円で契約を更改した[25]。また、2024年より背番号が66に変更されることが発表された[26]。
2024年は開幕を二軍で迎え、イースタン・リーグでは14試合に登板して1勝1敗2セーブ・防御率3.21を記録し、5月7日にシーズン初昇格を果たす[27]。同月17日の広島東洋カープ戦で2回完全投球を見せると[28]、5月29日のソフトバンクホークス戦では延長12回表を1イニング無失点に抑え、2022年7月18日以来681日ぶりの勝利を手にした[29]。7月までに9試合連続無失点も記録していたが[30]、8月18日のDeNAベイスターズ戦では延長11回裏に登板し、先頭打者のタイラー・オースティンに初球本塁打を打たれ、76年ぶり2人目のサヨナラ1球敗戦投手となった[31]。それでもビハインド展開や延長戦を中心に登板し、登板間隔が2週間近く空く時期はあったもの、チームの優勝決定時点では30試合で防御率1.64と好投した。優勝決定翌日となる9月29日のヤクルト戦ではプロ入り後初めて1点リードの9回のマウンドに上がったが、0.1回で2失点を喫しプロ初セーブとはならなかった[32]。シーズン全体では31試合の登板で1勝2敗2ホールド・防御率2.16を記録し、ブルペン内で存在感を示した。シーズンオフの11月21日に900万円増の推定年俸3200万円で契約更改した[33]。
選手としての特徴
ストレートの最速は157km/h[8][5]。変化球は縦横2種のスライダー、カットボール、ツーシーム、スプリットフィンガー・ファストボールを投げる[34]。
詳細情報
年度別投手成績
年 度 |
球 団 |
登 板 |
先 発 |
完 投 |
完 封 |
無 四 球 |
勝 利 |
敗 戦 |
セ 丨 ブ |
ホ 丨 ル ド |
勝 率 |
打 者 |
投 球 回 |
被 安 打 |
被 本 塁 打 |
与 四 球 |
敬 遠 |
与 死 球 |
奪 三 振 |
暴 投 |
ボ 丨 ク |
失 点 |
自 責 点 |
防 御 率 |
W H I P |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2021 | 巨人 | 3 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | .000 | 24 | 5.0 | 8 | 2 | 2 | 0 | 0 | 5 | 0 | 0 | 8 | 8 | 14.40 | 2.00 |
2022 | 53 | 0 | 0 | 0 | 0 | 4 | 4 | 0 | 13 | .500 | 213 | 50.0 | 53 | 4 | 13 | 0 | 3 | 39 | 2 | 0 | 26 | 24 | 4.32 | 1.32 | |
2023 | 11 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 1 | .000 | 60 | 13.2 | 14 | 3 | 7 | 0 | 0 | 8 | 0 | 0 | 6 | 6 | 3.95 | 1.24 | |
2024 | 31 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 2 | 0 | 2 | .333 | 140 | 33.1 | 35 | 4 | 6 | 1 | 1 | 22 | 2 | 0 | 11 | 8 | 2.16 | 1.23 | |
通算:4年 | 98 | 1 | 0 | 0 | 0 | 5 | 8 | 0 | 16 | .385 | 437 | 102.0 | 110 | 13 | 28 | 1 | 4 | 74 | 4 | 0 | 51 | 46 | 4.06 | 1.35 |
- 2024年度シーズン終了時
年度別守備成績
年 度 |
球 団 |
投手 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
試 合 |
刺 殺 |
補 殺 |
失 策 |
併 殺 |
守 備 率 | ||
2021 | 巨人 | 3 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1.000 |
2022 | 53 | 3 | 8 | 1 | 1 | .917 | |
2023 | 11 | 0 | 2 | 0 | 0 | 1.000 | |
2024 | 31 | 2 | 9 | 0 | 0 | 1.000 | |
通算 | 98 | 6 | 19 | 1 | 1 | .962 |
- 2024年度シーズン終了時
記録
- 初記録
- 投手記録
- 初登板:2021年4月20日、対阪神タイガース4回戦(東京ドーム)、3回表に2番手で救援登板、3回1失点[12]
- 初奪三振:同上、4回表に中野拓夢から空振り三振
- 初勝利:2022年4月21日、対広島東洋カープ6回戦(東京ドーム)、5回表に2番手で救援登板、2回無失点[35]
- 初ホールド:2022年5月25日、対オリックス・バファローズ2回戦(東京ドーム)、6回表に2番手で救援登板、1回無失点
- 初先発登板:2023年5月30日、対千葉ロッテマリーンズ1回戦(ZOZOマリンスタジアム)、2回1失点で敗戦投手[36]
- 打撃記録
- 初打席:2021年4月20日、対阪神タイガース4回戦(東京ドーム)、4回裏に西勇輝から三ゴロ
- その他の記録
- 1球敗戦投手:2024年8月18日、対横浜DeNAベイスターズ18回戦(横浜スタジアム)、11回裏にタイラー・オースティンにサヨナラ本塁打 ※史上27人目(28度目)[37]
背番号
- 11(2021年 - 2022年、2023年5月14日 - 同年終了)
- 019(2023年 - 同年5月13日)
- 66(2024年 - )
登場曲
- 『まなざし』Honey L Days(2021年 - )
- 『Kura Kura』TWICE(2021年 - )
脚注
- ^ a b 「平内 龍太(読売ジャイアンツ)」『NPB.jp 日本野球機構』。2021年4月28日閲覧。
- ^ a b 「平内 龍太のプロフィール」『読売巨人軍公式WEBサイト』。2021年4月28日閲覧。
- ^ 「巨人 - 契約更改 - プロ野球」『日刊スポーツ』。2024年11月21日閲覧。
- ^ 「【巨人】1位・平内龍太ってこんな人…伯父は元ダイエー・永井智浩 現在はホークス編成育成本部長」『スポーツ報知』2020年10月27日。2020年10月29日閲覧。
- ^ a b c d 「巨人、亜大・平内1位指名 指名漏れの悔しさバネに 進化遂げた本格派156キロ右腕」『スポーツニッポン』2020年10月26日。2020年10月29日閲覧。
- ^ Company, The Asahi Shimbun. “試合結果 | バーチャル高校野球 | スポーツブル”. バーチャル高校野球. 2024年10月19日閲覧。
- ^ Company, The Asahi Shimbun. “試合結果 | バーチャル高校野球 | スポーツブル”. バーチャル高校野球. 2024年10月19日閲覧。
- ^ a b c 「巨人のドラ1平内、今年3月に一大決断 右肘クリーニング手術が吉と出て評価急上昇」『Full-Count』2020年10月26日。2021年2月13日閲覧。
- ^ 「巨人ドラ1平内龍太が最高条件で仮契約「実感が」」『日刊スポーツ』2020年11月23日。2021年1月30日閲覧。
- ^ 「【ドラフト】巨人1位は亜大の156キロ右腕・平内龍太…担当の脇谷スカウト「即戦力として期待」」『スポーツ報知』2020年10月26日。2021年4月23日閲覧。
- ^ 「13日の公示 巨人ドラ1平内が初昇格 中日Rマルティネスら、DeNAソト&オースティン登録」『Full-Count』2021年4月13日。2021年4月28日閲覧。
- ^ a b 「巨人ドラフト1位の平内がプロ初登板 佐藤輝とのドラ1初対決は四球 3回1失点」『スポーツニッポン』2021年4月20日。2021年4月28日閲覧。
- ^ 「巨人平内がプロ初黒星 陽川弾など4失点「ファームで大きく」2軍降格へ」『日刊スポーツ』2021年5月16日。2021年5月20日閲覧。
- ^ 「20年巨人ドラ1平内龍太は減俸更改「自分のピッチングができなかった」」『日刊スポーツ』2021年11月26日。2022年12月2日閲覧。
- ^ 「巨人・20年ドラ1平内がプロ初勝利「やっと。最高です」 2回を完全投球」『デイリースポーツ online』2022年4月21日。2022年4月21日閲覧。
- ^ 「【巨人】プロ野球史上初!4月までに初勝利が5人 堀田、戸田、赤星、大勢に次いで平内が5人目」『日刊スポーツ』日刊スポーツNEWS、2022年4月21日。2022年5月20日閲覧。
- ^ a b 「【巨人】平内龍太11月1日に右肘クリーニング手術 プロ2年目の今季53試合に登板」『日刊スポーツ』2022年10月23日。2022年12月2日閲覧。
- ^ 「【巨人】平内龍太が右肘クリーニング手術終了、今後故障班でリハビリ 今季13ホールドと活躍」『日刊スポーツ』2022年11月1日。2022年12月2日閲覧。
- ^ 「【巨人】平内龍太2倍増2900万円、今季53試合登板4勝 11月右肘手術、来季育成スタート」『日刊スポーツ』2022年12月2日。2022年12月2日閲覧。
- ^ 「コーチ、選手の背番号追加・変更について」『読売巨人軍』2022年12月15日。2022年12月15日閲覧。
- ^ a b c 「巨人が平内龍太を支配下登録 球団発表…背番号は「11」、2軍戦で4試合に登板」『Full-Count』2023年5月14日。2023年5月14日閲覧。
- ^ 「【巨人】プロ初先発の平内龍太は2回1失点「オープナー」の役目果たし3回から高橋優貴が登板」『スポーツ報知』2023年5月30日。2023年5月30日閲覧。
- ^ 「【巨人】平内龍太が1軍昇格 前日2四球の高梨雄平と6日に急きょ先発したビーディを抹消」『日テレNEWS NNN』2023年9月8日。2024年3月18日閲覧。
- ^ 「【巨人】平内龍太、松井颯が出場選手登録抹消 ジャイアンツ球場の2軍練習に参加」『スポーツ報知』2023年9月19日。2024年3月18日閲覧。
- ^ 「「今年はダメなシーズンだった」巨人・平内龍太 “がっつりダウン”で契約更改」『日テレNEWS NNN』2023年11月28日。2024年3月18日閲覧。
- ^ 「今季背番「66」に変更、巨人投手が“筋肉博士”化で背番「11」取り戻す」『スポーツ報知』2024年1月24日。2024年5月16日閲覧。
- ^ 「【巨人】秋広優人が7日から今季初の1軍昇格へ 平内龍太、泉口友汰も」『スポーツ報知』2024年5月6日。2024年5月29日閲覧。
- ^ 「【巨人】平内龍太が150キロ超の直球連発で2回を完全投球…杉内コーチ「良かったねぇ」」『スポーツ報知』2024年5月17日。2024年8月18日閲覧。
- ^ 「【巨人】20年ドラ1の平内龍太が681日ぶり勝利 救援で1回無失点」『スポーツ報知』2024年5月29日。2024年5月29日閲覧。
- ^ “【巨人】平内龍太が9試合連続無失点で防御率0・64 強力ブルペンで存在感”. スポーツ報知 (2024年7月13日). 2024年10月19日閲覧。
- ^ 「巨人、延長サヨナラ負け! 0-1の8回に坂本が同点打も延長11回に平内が1球でサヨナラ被弾」『スポーツニッポン』2024年8月18日。2024年8月18日閲覧。
- ^ “【巨人】9回に逆転サヨナラ負け 連勝は「3」でストップ”. スポーツ報知 (2024年9月29日). 2024年10月19日閲覧。
- ^ 「【巨人】平内龍太900万アップの3200万円サイン「すごい評価してもらったと思っています」」『日刊スポーツ』2024年11月21日。2024年11月21日閲覧。
- ^ 「巨人ドラ1・平内、117球の投げ込み 原監督「実戦向き」」『BASEBALL KING』2021年2月1日。2021年5月1日閲覧。
- ^ 「【巨人】20年ドラ1平内龍太プロ初勝利 最速151キロ直球で5回、6回3者凡退」『日刊スポーツ』2022年4月21日。2022年4月21日閲覧。
- ^ 「【巨人】プロ初先発の平内龍太は2回1失点「オープナー」の役目果たし3回から高橋優貴が登板」『スポーツ報知』2023年5月30日。2023年5月30日閲覧。
- ^ 「【巨人記録室】平内龍太 76年ぶりの1球サヨナラ負け投手」『スポーツ報知』2024年8月19日。2024年8月19日閲覧。
関連項目
外部リンク
- 個人年度別成績 平内龍太 - NPB.jp 日本野球機構
- 選手の各国通算成績 Baseball-Reference (Japan)、The Baseball Cube
- 選手プロフィール - 読売巨人軍公式WEBサイト
- 選手情報 - 週刊ベースボールONLINE