翁田大勢

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大勢(翁田 大勢)
読売ジャイアンツ #15
基本情報
国籍 日本の旗 日本
出身地 兵庫県多可郡多可町
生年月日 (1999-06-29) 1999年6月29日(23歳)
身長
体重
181 cm
88 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 投手
プロ入り 2021年 ドラフト1位
初出場 2022年3月25日
年俸 1600万円(2022年)[1]
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

翁田 大勢(おうた たいせい、1999年6月29日 - )は、兵庫県多可郡多可町出身のプロ野球選手投手)。右投右打。読売ジャイアンツ所属。NPBでの登録名大勢(たいせい)。巨人では球団史上初となる“苗字を除いた名前のみを登録名にした日本人選手”である[2][注 1]

経歴[編集]

プロ入り前[編集]

多可町立八千代北小1年の時に軟式の「八千代少年野球クラブ」で野球を始め、八千代中ではボーイズリーグの氷上ボーイズでプレーした[3]

兵庫県立西脇工業高等学校では1年春からベンチ入り[4]。2年秋からエースとなったが、最高成績は3年夏の兵庫大会ベスト16で甲子園出場経験はなかった[5]。高校3年時にプロ志望届を提出したがドラフト指名はなく、関西国際大学へ進学[5]

関西国際大学では2年春から阪神大学野球連盟1部リーグ戦に出場した[3]。リーグ戦の通算成績は4勝3敗[3]2020年3月、阪神タイガース二軍との練習試合で4回を3安打2失点5奪三振に抑えて注目を集めた[3]

2021年10月11日に行われたプロ野球ドラフト会議において、4球団競合となった隅田知一郎の抽選を外した読売ジャイアンツから1巡目で指名を受けた[5][6]。10月22日、阪神大学野球連盟から秋季リーグの個人表彰選手が発表され、特別賞を受賞した[7]

11月15日、契約金1億円プラス出来高払い5000万円、年俸1600万円(金額は推定)で仮契約を結び、背番号は「15」となった[1][8]。なお登録名は、巨人に投手の太田(おおた)龍が在籍しており、発音が混同する恐れがあるため、監督の原辰徳の提案もあり「大勢」となった[9][2]

巨人時代[編集]

2022年は二軍キャンプスタートが決定していたが、1月27日に新型コロナウイルス陽性となり、隔離期間を経て2月5日に三軍キャンプに合流した[10]

3月25日、中日ドラゴンズとの開幕戦にクローザーとして9回から登板し、1982年の山沖之彦以来40年ぶり2人目の新人開幕戦セーブを記録[11]。翌日にはNPB史上初の新人による開幕から2試合連続のセーブを記録した[12]。4月6日の広島東洋カープ戦でNPB史上初の初登板から7試合連続セーブ[13]、9日の東京ヤクルトスワローズ戦でプロ初勝利[14]、19日の広島戦で開幕からNPB史上最速となる10セーブ目を記録した[15]。 5月8日の東京ヤクルトスワローズ戦では1点リードの9回に登板するも、山崎晃大朗に逆転打を浴び、プロ初黒星を喫した[16]

6月4日の千葉ロッテマリーンズ戦では12球団最速の20セーブ目を記録。チーム60試合目での20セーブ到達は1993年の石毛博史、2013年の西村健太朗の72試合を更新する球団最速記録であると同時に、1990年の与田剛の68試合をも更新するNPB新人最速記録となった[17]

オールスターゲームにはセントラル・リーグ抑え投手部門でファン投票1位に選出されたが、新型コロナウイルス感染症の陽性反応が出たことにより、出場を辞退した[18]

選手としての特徴[編集]

スリークォーターサイドスローの中間のフォーム(ロークォーター[注 2])から最速159km/h[19]のシュート変化する速球と、フォークチェンジアップスライダーを投げる[3][5][6]

フォームや投球スタイルから林昌勇に似ていると評価する声がある[20]

人物[編集]

「大勢」という名前は出産予定日から2週間ほど遅れて誕生し、大勢の人に「まだか、まだか」と見守られながら生まれたことから名付けられた[2]

5歳上の姉は陸上競技選手の翁田あかり[21]

4歳年上の兄・勝基は、西脇工が2013年夏に甲子園に春夏通じて初出場した時のエース右腕[22]

関西出身ということもあり、幼少期から阪神タイガースファンであった[5]

チームメイトの高梨雄平が「大勢はガチ」とTwitter上で呟いた[23]事がきっかけで、「#大勢はガチ」というハッシュタグがファンの間で流行。大勢自身の活躍に伴い、球団の公式Twitter[24]でも使用される様になった他、応援グッズにも取り入れられる[25]程の浸透を見せている。

詳細情報[編集]

記録[編集]

初記録
  • 初登板・初セーブ:2022年3月25日、対中日ドラゴンズ1回戦(東京ドーム)、9回表に5番手で救援登板・完了、1回無失点 ※初登板セーブは日本人では9人目、球団史上初、新人開幕戦では山沖之彦以来史上2人目
  • 初奪三振:同上、9回表に平田良介から空振り三振
  • 初勝利:2022年4月9日、対東京ヤクルトスワローズ5回戦(東京ドーム)、10回表に4番手で救援登板・完了、1回無失点[14]
  • 初ホールド:2022年6月29日、対中日ドラゴンズ14回戦(ヨーク開成山スタジアム)、9回表に5番手で救援登板、1回無失点
その他の記録
  • 新人投手開幕戦から2試合連続セーブ ※NPB史上初[12]
  • 初登板から7試合連続セーブ ※NPB史上初[13]
  • オールスターゲーム出場:0回 ※2022年に選出されたが、新型コロナウイルス感染のため出場辞退[26]

背番号[編集]

  • 15(2022年 - )

脚注[編集]

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注釈[編集]

  1. ^ 実際には、奈良県生まれで日本国籍を持つマイケル中村(本名:マイケル・ヨシヒデ・ナカムラ)が巨人在籍時に登録名を「MICHEAL」としていた前例があるほか、日本国籍は取得していないが、ドラフト会議を経たため日本人枠扱いであり、日系三世の金伏ウーゴが2016年に巨人に在籍した際、登録名を「ウーゴ」としていた。
  2. ^ 和製英語

出典[編集]

  1. ^ a b 15番の〝出世番号〟を背に巨人D1位翁田 「一勝一勝の積み重ねが新人王につながったらいい」”. 産業経済新聞社 (2021年11月16日). 2021年11月29日閲覧。
  2. ^ a b c 巨人ドラ1翁田 登録名は「大勢」、名字除いた名前での登録は球団日本人初”. スポーツニッポン (2021年12月4日). 2021年12月4日閲覧。
  3. ^ a b c d e 関西国際大・翁田大勢、伸びしろしかない粗削り157キロ右腕…11日ドラフト会議”. スポーツ報知 (2021年10月9日). 2021年10月29日閲覧。
  4. ^ 巨人 関西国際大・翁田大勢を外れ1位指名 最速157キロの“スピードスター”、潜在能力は魅力的”. スポーツニッポン (2021年10月11日). 2021年11月3日閲覧。
  5. ^ a b c d e 阪神ファンなのに巨人ドラ1…翁田大勢、指名あいさつで伝統の一戦へ思い”. 日刊スポーツ. 日刊スポーツ新聞社 (2021年10月14日). 2021年10月29日閲覧。
  6. ^ a b 巨人、翁田大勢投手を1位指名…隅田知一郎投手は西武が交渉権” (日本語). 読売新聞オンライン (2021年10月11日). 2021年10月29日閲覧。
  7. ^ 天理大・井奥勘太投手が2季連続MVP&最優秀投手 阪神大学野球”. 日刊スポーツ. 日刊スポーツ新聞社 (2021年10月23日). 2021年10月29日閲覧。
  8. ^ 巨人1位翁田大勢、背番号は沢村つけた15「恥じないような選手に」”. 日刊スポーツ. 日刊スポーツ新聞社 (2021年11月15日). 2021年11月29日閲覧。
  9. ^ “【巨人】翁田大勢、登録名は「大勢」…名前の由来は江口洋介だった!? 母いずみさんが明かした秘話”. スポーツ報知. 報知新聞社. (2021年12月4日). https://hochi.news/articles/20211203-OHT1T51229.html?page=1 2021年12月18日閲覧。 
  10. ^ “【巨人】ドラ1大勢が5日にもデビュー 新庄ビッグボス率いる日本ハム戦「期待してもらえるように」”. スポーツ報知. 報知新聞社. (2022年3月1日). https://hochi.news/articles/20220228-OHT1T51157.html?page=1 2022年3月28日閲覧。 
  11. ^ 巨人ドラ1・大勢が開幕戦でセーブ 新人40年ぶりの快挙”. 東スポWeb. 東京スポーツ (2022年3月25日). 2022年3月27日閲覧。
  12. ^ a b プロ野球史上初の快挙 巨人ルーキー大勢が開幕2試合連続セーブ「気持ちで投げた」”. 中日スポーツ・東京中日スポーツ. 中日新聞社 (2022年3月26日). 2022年3月27日閲覧。
  13. ^ a b 巨人ドラ1大勢 しびれる1点差、わずか7球締め!プロ野球記録更新する7連続セーブ”. スポーツニッポン (2022年4月6日). 2022年4月9日閲覧。
  14. ^ a b 【巨人】立岡宗一郎サヨナラ弾でセ最速10勝 大勢がプロ初勝利、延長の10回を3者凡退斬り”. 日刊スポーツ (2022年4月9日). 2022年4月9日閲覧。
  15. ^ 【巨人】大勢12球団最速10セーブ!球団では15年沢村以来の記録” (日本語). スポーツ報知 (2022年4月20日). 2022年4月20日閲覧。
  16. ^ 巨人が痛恨の逆転負け 4連敗で3位転落 大勢が初の救援失敗、プロ初黒星”. デイリースポーツ online (2022年5月8日). 2022年5月8日閲覧。
  17. ^ "【巨人】大勢が新人史上最速20セーブ 60試合で到達、中日与田剛の68試合更新 原監督「堂々と」". nikkansports.com. 日刊スポーツNEWS. 4 June 2022. 2022年6月7日閲覧
  18. ^ 【球宴】コロナ影響などで大勢、坂本勇人らセ・パ9選手が辞退”. スポーツ報知 (2022年7月22日). 2022年7月22日閲覧。
  19. ^ 巨人ドラ1・大勢 自己最速159キロに手応え「ひとつ成長かな」”. デイリースポーツ (2022年4月29日). 2022年4月29日閲覧。
  20. ^ INC, SANKEI DIGITAL (2022年3月31日). “【若松勉 芯打ち登場】巨人・大勢は元ヤクルトの林昌勇に似ている” (日本語). サンスポ. 2022年5月8日閲覧。
  21. ^ “天満屋が巨人ドラフト1位・大勢の姉・翁田あかりの現役復帰を発表”. デイリースポーツ. 神戸新聞社. (2022年4月4日). https://www.daily.co.jp/general/2022/04/04/0015192962.shtml 2022年4月4日閲覧。 
  22. ^ 沢井史 (2021年5月26日). “2021ドラフト候補クローズアップ スカウト熱視線のプロ注目プレーヤー 翁田大勢(関西国際大・投手)独特な腕の位置から投じる152キロ右腕”. 週刊ベースボールONLINE. 2021年11月3日閲覧。
  23. ^ yuhei_takanashiのツイート(1504085361747988482)
  24. ^ TokyoGiantsのツイート(1532331822088015872)
  25. ^ giants_goodsのツイート(1533059189689692160)
  26. ^ “【球宴】巨人岡本和真、坂本勇人ら6人が出場辞退 戸郷翔征と小林誠司は出場予定”. 日刊スポーツ. (2022年7月22日). https://www.nikkansports.com/m/baseball/news/202207220001050_m.html 2022年7月25日閲覧。 

関連項目[編集]

外部リンク[編集]