髙橋宏斗

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髙橋 宏斗
中日ドラゴンズ #19
基本情報
国籍 日本の旗 日本
出身地 愛知県尾張旭市
生年月日 (2002-08-09) 2002年8月9日(21歳)
身長
体重
186 cm
86 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 投手
プロ入り 2020年 ドラフト1位
初出場 2022年3月30日[1]
年俸 6300万円(2024年)[2]
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)
国際大会
代表チーム 日本の旗 日本
WBC 2023年
獲得メダル
男子 野球
日本の旗 日本
ワールド・ベースボール・クラシック
2023

髙橋 宏斗(たかはし ひろと、2002年8月9日 - )は、愛知県尾張旭市出身[3]プロ野球選手投手)。右投右打。中日ドラゴンズ所属。

経歴[編集]

プロ入り前[編集]

尾張旭市立三郷小学校2年時に「三郷ファイターズ」に入団し野球を始め[3][4]、主に二塁手遊撃手を務める[5]。6年時にはドラゴンズジュニアのメンバーに選出され、2番・遊撃手としてプレーした[5]。また、この時共にプレーし5番を打っていた印出太一とは、高校時代に再びチームメイトとなる[5]尾張旭市立東中学校時代は、かつて兄が所属した豊田シニアに入団[6]。2年時にチーム事情により投手へ転向し[5]、3年時の夏には全国16強入りを達成した[7]

愛知県名古屋市中京大学附属中京高等学校へ進学すると、2年時にエースとして第72回愛知県高校野球選手権大会、秋季東海大会、第50回明治神宮野球大会で優勝を経験した[7]。冬には愛知高野連により結成された愛知県高校野球選抜の台湾遠征メンバーに選出され、自身を含めた中京大中京高校のメンバー10人のほか、県内他校の有力選手として選出された上田洸太朗中川拓真らと共に参加した[8]。3年時には愛知県独自大会で最速154km/hを計測した上に優勝し、甲子園交流試合では智辯学園高等学校相手に勝利を収め、中京大中京は公式戦無敗のままシーズンを締めくくった[7]。中京大中京のチームメイトとして、同学年に中山礼都読売ジャイアンツ[9][10]、1学年下に畔柳亨丞北海道日本ハムファイターズ[11]が在籍していた。

一時は兄の母校である慶應義塾大学環境情報学部AO入試での進学を希望していたものの、不合格であったためプロ志望届を提出した[12][注 1]2020年のドラフト会議では中日ドラゴンズから単独で1位指名を受け[3]、11月16日に契約金1億円+出来高5000万円、年俸1600万円で仮契約を結んだ(金額は推定)[15]。背番号は同年限りで引退した吉見一起が背負っていた19[16]。担当スカウトは近藤真市[17]。同姓の高橋周平が在籍しているため、報道上およびスコアボード上の表記は「髙橋宏」と表記される。

中日時代[編集]

2021年は開幕を二軍で迎え、3月27日のウエスタン・リーグ阪神タイガース戦(ナゴヤ球場)で公式戦デビューを果たした。しかし2/3回を4安打3失点と打ち込まれ、予定されていた1回を投げきれず降板した[18]。最終的に二軍で14試合に登板し34.2回を投げて防御率7.01、0勝5敗、23奪三振の成績を残した[19]。このシーズンでの一軍出場はなかった[20]。オフに200万円減の推定年俸1400万円で契約更改[20]

2022年春季キャンプは一軍スタートとなり[21][22][23]、最後まで一軍に帯同した[24]オープン戦に登板し、2試合合計で投球回9回1/3で被安打7、与四死球4、14奪三振、防御率2.89[25]と結果を残し、3月30日に対横浜DeNAベイスターズ戦(バンテリンドーム ナゴヤ)に先発して一軍デビューを果たす[1]。デビュー戦での成績は、5回を投げて被安打5、与四死球4・自責点4で敗戦投手となった[1][26][27]。4月7日の対東京ヤクルトスワローズ戦(明治神宮野球場)では、6回6安打3失点でプロ初勝利を挙げた[28]。4月20日の対東京ヤクルトスワローズ戦(バンテリンドーム ナゴヤ)では、6回1失点で本拠地初勝利を挙げた[29]。7月7日の対横浜DeNAベイスターズ戦(横浜スタジアム)では、1回に大田泰示を空振り三振に打ち取った直球で自己最速かつ中日の日本人選手では史上最速記録となる158 km/hを記録した[30]。前半戦は11試合の登板で2勝4敗、防御率3.06の成績だった[31]

後半戦初戦となる[32]7月29日の対広島東洋カープ戦(MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島)では、10代でのノーヒットノーラン達成は逃したものの[33]8回一死まで無安打無失点に抑え[34]、3か月ぶりとなるシーズン3勝目を挙げた[35]。8月17日の対広島東洋カープ戦(MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島)では、4回に秋山翔吾を三振に打ち取ったところで[36]シーズン100奪三振に到達[37][注 2]。8月には月間防御率0.89、21奪三振を記録し、木下拓哉と共に月間最優秀バッテリー賞を受賞した[38]。9月4日の対東京ヤクルトスワローズ戦(明治神宮野球場)では6回途中3失点で5勝目を挙げたが、高卒2年目までに5勝を挙げたのは中日では髙橋が8人目となった[39]。後半戦は一時期連続イニング無失点記録を27回2/3まで伸ばしたほか[40]、防御率1.73を記録[41]するなど安定した投球を見せた。

このシーズンは打線の援護があまりない試合も多く[42]6勝7敗[43]と負け越したものの、防御率2.47[41]、奪三振はリーグ3位となる134を記録[41]。球団別では、対ヤクルト戦では4試合に先発し4試合とも勝利投手となった[44][45]ほか、対広島戦では防御率0.47を記録[45]した。一方、対DeNA戦では防御率2.65ながら1勝4敗と負け越した[45]。11月24日には推定年俸3500万円で契約を更改した[46]。また、シーズンオフには野球日本代表の強化試合「侍ジャパンシリーズ2022」のメンバーに選ばれた[47]詳細後述)。

2023年、1月26日に2023 ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に出場する野球日本代表(侍ジャパン)のメンバーに選出された[48][49][50]。最年少での選出であり、WBCの高卒3年目での代表入りは第2回の田中将大以来であった[51](WBCに関しては後述)。同年6月13日にバンテリンドーム ナゴヤで開催されたセ・パ交流戦の対千葉ロッテマリーンズ[52]で相手打線を9回5安打無失点に抑え、プロ初完投・初完封勝利を達成[53]。自身の連敗を6で止める[54]とともに、セ・リーグの選手では交流戦史上最年少となる20歳10か月で完封勝利を挙げた[52]。9月9日の読売ジャイアンツ戦(東京ドーム)では同年の中日ドラゴンズで3人目となるシーズン10敗に到達[55]。最終的に自身初となる規定投球回に到達し防御率2.53を記録しながらも7勝11敗と負け越した。11月21日、2800万円増となる推定年俸6300万円で契約を更改した[56]

代表経歴[編集]

2022年10月4日、野球日本代表の強化試合「侍ジャパンシリーズ2022」のメンバーに選ばれたことが発表された[47]。背番号は14[57]。この強化試合では11月5日の対北海道日本ハムファイターズ戦(東京ドーム)で5回から2番手で登板し、3回無失点に抑えた[58]

2023年のワールド・ベースボール・クラシックの本戦では、1次ラウンドPOOL B(東京ラウンド韓国戦(3月10日)において、9点リードで迎えた9回表に5番手として登板し三者凡退で試合を締めた[59]。続くオーストラリア戦(3月12日)では、7点リードで迎えた9回裏に5番手として登板し、先頭打者のアレックス・ホール英語版にソロ本塁打を打たれるも後続を断ち決勝トーナメント進出に貢献[60]。決勝のアメリカ戦(3月22日)では、2点リードで迎えた5回表に3番手として登板。先頭のムーキー・ベッツに内野安打を許したが、マイク・トラウトポール・ゴールドシュミットを2者連続三振。続くノーラン・アレナドに左前打を許しピンチを作ったものの、カイル・シュワーバーを中飛に仕留めて1回を無失点に抑え優勝に貢献した[61]。優勝時点で20歳のため、21歳から飲酒可能な米国の法律によりシャンパンファイトには参加出来なかった[62]が、チーム合流後に立浪和義監督からドン・ペリニヨンというシャンパンをプレゼントされた[63][64]

選手としての特徴[編集]

最速158km/hのストレート[65][66]と、ツーシーム[3]スプリット[43][67]カットボール[3][68]スライダー[3]カーブ[68]シュートを投げる。なお158km/hの球速は、中日球団内では後に記録した勝野昌慶と並ぶ日本人歴代最速記録である[69]。従来の記録157km/h(与田剛が1990年に初記録、以降は浅尾拓也福谷浩司の計3名が記録)を、実に32年ぶりに更新した[66]。また、先の3名がいずれもリリーフ登板で記録したのに対し、髙橋は先発登板で記録している。

投球フォームはテイクバックが小さく[43]、腕の振りが速いスリークォーター。なおルーキーイヤーは走者のいない場面ではノーワインドアップからの投球であったが、2年目からはセットポジションに一本化している[21][22][23]

2022年の春季キャンプの紅白戦で先発し2回無失点と好投した際には、前田健太ミネソタ・ツインズ所属)から「中日の背番号19のピッチャー良くないですか?」とTwitterで評価された[70]。また、他球団からは「直球が球速以上に速く感じるし、スプリットもキレがあるので状態が良いときはバットに当てることさえも難しい(中略)能力の高さは佐々木朗希千葉ロッテマリーンズ)に匹敵する。球の精度を磨けば球界を代表するエースになれると思う」と評されている[36]

人物[編集]

  • ドラゴンズジュニアでのチームメイトに元謙太[71]、高校でのチームメイトに中山礼都がいる[72]。元はオリックス・バファローズ、中山は読売ジャイアンツに自身と同じく2020年度のドラフト会議で指名された[73]
  • スタジアム内での表記は、本名の『髙橋宏斗』で表記されている。(ただし球場によっては、電光表示板の制限から『髙橋宏』となる)
  • 入団当初から「ストレートで160km/h超を目指す」と公言しており、その参考としてMLBのジェイコブ・デグロムの名を挙げている[74]

詳細情報[編集]

年度別投手成績[編集]





















































W
H
I
P
2022 中日 19 19 0 0 0 6 7 0 0 .462 462 116.2 79 8 42 3 4 134 1 0 34 32 2.47 1.04
2023 25 25 1 1 0 7 11 0 0 .389 621 146.0 129 6 51 0 9 145 8 0 52 41 2.53 1.23
通算:2年 44 44 1 1 0 13 18 0 0 .419 1083 262.2 208 14 93 3 13 279 9 0 86 73 2.50 1.15
  • 2023年度シーズン終了時
  • 各年度の太字はリーグ最高

WBCでの投手成績[編集]










































2023 日本 3 0 0 0 0 12 3.0 3 1 0 0 0 5 0 0 1 1 3.00

年度別守備成績[編集]



投手












2022 中日 19 10 17 2 2 .931
2023 25 15 26 1 1 .976
通算 44 25 43 3 3 .958
  • 2023年度シーズン終了時
  • 各年度の太字はリーグ最高

表彰[編集]

  • 月間最優秀バッテリー賞:1回(2022年8月 捕手:木下拓哉)[38][75]

記録[編集]

初記録
投手記録
  • 初登板・初先発登板:2022年3月30日、対横浜DeNAベイスターズ2回戦(バンテリンドーム ナゴヤ)、5回4失点で敗戦投手[1][26]
  • 初奪三振:同上、1回表に楠本泰史から空振り三振[76]
  • 初勝利・初先発勝利:2022年4月7日、対東京ヤクルトスワローズ3回戦(明治神宮野球場)、6回3失点[77][78]
  • 初完投・初完封勝利:2023年6月13日、対千葉ロッテマリーンズ1回戦(バンテリンドーム ナゴヤ)、9回5安打2四球9奪三振無失点[52][53][79]
打撃記録
  • 初打席:2022年3月30日、対横浜DeNAベイスターズ2回戦(バンテリンドーム ナゴヤ)、3回裏に石田健大から捕ゴロ併殺打[76]
  • 初安打・初打点:2022年4月7日、対東京ヤクルトスワローズ3回戦(明治神宮野球場)、2回表に石川雅規から中前2点適時打[77][78]

背番号[編集]

  • 19(2021年 - )
    • 14(侍ジャパン強化試合・シリーズ2022)
    • 28(侍ジャパンシリーズ2023・WBC強化試合・2023年WBC[80]

登場曲[編集]

代表歴[編集]

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ 高校の先輩である堂林翔太磯村嘉孝(両者とも広島東洋カープ所属)、慶應義塾大学のOBである福谷浩司郡司裕也(両者とも中日ドラゴンズ所属)が出場していた[13]2020年9月3日の中日対広島戦(ナゴヤドーム)を観戦したことで、慶應義塾大学に不合格となった場合はプロ入りすることを決意していた[14]
  2. ^ 14試合目でのシーズン100奪三振到達は、主な高卒投手の中では田中将大の16試合目、松坂大輔の18試合目、大谷翔平の22試合目を上回る[36]

出典[編集]

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  13. ^ 2020年9月3日 【公式戦】 試合結果 (中日vs広島東洋)」NPB.jp 日本野球機構。2023年3月23日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年3月23日閲覧
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関連項目[編集]

外部リンク[編集]