山本泰寛

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山本 泰寛
阪神タイガース #00
Giants yamamoto56.JPG
読売ジャイアンツ時代
(2016年4月16日)
基本情報
国籍 日本の旗 日本
出身地 東京都荒川区
生年月日 (1993-10-10) 1993年10月10日(27歳)
身長
体重
176 cm
76 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 二塁手三塁手遊撃手
プロ入り 2015年 ドラフト5位
初出場 2016年5月1日
年俸 1,800万円(2021年)[1]
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

山本 泰寛(やまもと やすひろ、1993年10月10日 - )は、阪神タイガースに所属する東京都荒川区出身のプロ野球選手内野手)。右投右打。妻は、毎日放送アナウンサー辻沙穗里[2]

経歴[編集]

プロ入り前[編集]

台東区立根岸小学校時代から荒川ジャンプで軟式野球を始め、荒川区立諏訪台中学校では世田谷西シニアに所属していた。

慶應義塾高等学校では投手から遊撃手へ転向。2年夏はショートのレギュラーとして活躍。神奈川県大会準々決勝進み、一二三慎太大城卓三田中俊太らを擁する東海大相模高校と対戦。山本は一二三から2安打放つも敗れた[3]。2年秋からは2番ショート兼ピッチャーとして活躍。3年春の神奈川県大会準決勝では第83回選抜高等学校野球大会に出場した乙坂智近藤健介柳裕也ら擁する横浜高校を破っている[4]。3年夏の神奈川県大会では4回戦の1年生の金子一輝擁する日大藤沢高校戦に先発登板するも、4回途中でマウンドを降り、チームも敗れた[5]。野球部の同期生に谷田成吾、1学年後輩に加藤拓也(現姓:矢崎)がいた。

谷田と共に進学した慶應義塾大学では、1年時の春季から東京六大学のリーグ戦に出場。2年時の春季から遊撃手のレギュラーに定着すると、3年時にはチームの春季リーグ優勝に貢献した。副将を務めた4年時の秋季リーグ戦では、3本塁打を放った末に、遊撃手として在学中唯一のベストナインに選出された。リーグ戦には通算78試合の出場で、打率.261(280打数73安打)、7本塁打、18打点、6盗塁をマーク。谷田以外の同期に横尾俊建がいたほか、2年時以降は加藤とも再びチームメイトになった。

2015年のNPBドラフト会議で、読売ジャイアンツ(巨人)から5巡目で指名。契約金4,000万円、年俸800万円(金額は推定)で入団した[6]。背番号は56で、横尾も北海道日本ハムファイターズからの6巡目指名を経て入団したが、谷田はどの球団からも指名されなかった(卒業後にJX-ENEOSへ入部)[7]

巨人時代[編集]

2016年には、5月1日の対東京ヤクルトスワローズ戦(明治神宮野球場)9回表に、代打で一軍公式戦にデビュー。この打席で、ルイス・ペレスから初安打を放った。レギュラーシーズンには、一軍公式戦27試合に出場。6月15日の対東北楽天ゴールデンイーグルス戦(東京ドーム)を皮切りに、18試合でスタメンに起用された。さらに、チームがセントラル・リーグ(セ・リーグ)のレギュラーシーズン2位で進出したクライマックスシリーズ(CS)でも、横浜DeNAベイスターズとのファーストステージ2試合でスタメンに抜擢されている。

2017年には、一軍公式戦29試合に出場。チームのレギュラーシーズン最終戦であった10月3日の対東京ヤクルトスワローズ戦(明治神宮野球場)で、一軍公式戦における初本塁打を秋吉亮からの満塁本塁打で記録した[8]。NPBの一軍公式戦で初本塁打を満塁で記録した日本人選手は史上59人目で、巨人では2008年坂本勇人以来9年ぶりである[9]

2018年には、レギュラーシーズンの開幕を初めて一軍で迎えたが、短期間で二軍に降格した。坂本と吉川尚輝が故障で相次いで戦線を離脱した夏場に一軍へ復帰すると、2人に代わって二塁手や遊撃手としてスタメンに起用される機会が増加。一軍公式戦への出場は38試合ながら、プロ入り後初めて、シーズンの通算打席数が100を超えた[10]

2019年には、レギュラーシーズンの開幕を一軍で迎えながら、出場機会のないままいったん二軍へ降格。開幕から正二塁手として起用されていた吉川の故障を機に再び昇格すると、 5月までの一軍公式戦では、スタメンで好成績を残していた。後に自身の不調などで途中出場が増えたものの、レギュラーシーズンでは一軍公式戦でキャリアハイの92試合に出場。打率.233、2本塁打、10打点を記録した。チームのリーグ優勝・CS突破を経て、福岡ソフトバンクホークスとの日本シリーズに初めて出場。ヤフオク!ドーム開催の第2戦では三塁手、東京ドーム開催の第4戦では二塁手として、試合終盤の守備固めを任されていた。もっとも、第2戦では、7回裏の守備でアルフレド・デスパイネのゴロをファンブル[11]。東京ドームで開かれた第4戦では、7回表1死1・2塁の守備で代打・長谷川勇也のゴロを処理後に併殺を狙って二塁への悪送球を犯す[12][13]など、失点につながる失策が相次いだ。このように大舞台での経験の浅さを露呈したことを背景に、シリーズが巨人の4連敗で終わった直後[14]からは、捲土重来を期してフェニックスリーグに合流している。大学の後輩・東京都の出身で、知人の紹介を通じてこの年から交際していた辻[2]と、フェニックスリーグ終了後の12月に結婚[15]。ただし、結婚したことは直ちには公表されず、辻が結婚後も毎日放送への勤務を続けている関係で、自身は東京、辻は大阪で別々に生活していた。

2020年には、春季キャンプからオープン戦まで一軍に帯同していたものの、以降は二軍で調整している。レギュラーシーズン開幕直前の6月18日に、群馬ダイヤモンドペガサスベースボール・チャレンジ・リーグ)との練習試合で死球を受けて右足を傷めたため、一時は三軍のリハビリ班に合流していた。7月中旬に、二軍のイースタン・リーグ公式戦で実戦に復帰。シーズン中盤の9月14日に、辻のinstagram公式アカウントを通じて、結婚を正式に報告した。辻の配慮からシーズン終了後に公表する予定だった結婚と、辻の第一子懐妊が同日に報じられたことによる[16]。イースタン・リーグの公式戦には、通算61試合の出場で打率.282、3本塁打をマーク。10月には月間打率が5割を超えるほど好調だった[17]が、一軍公式戦への出場機会はなく、一軍がセントラル・リーグの優勝チームとして出場した日本シリーズの出場資格者名簿からも外れた[18]

阪神時代[編集]

2020年の11月上旬に巨人から参加していたフェニックスリーグの最中に、阪神タイガースが巨人に対して山本の譲渡を申し入れたこと[19]を受けて、同月30日に金銭トレードで阪神に移籍することを発表。12月10日に、NPBから支配下登録選手として公示された[20]。背番号はこの年まで内野手の上本博紀が着用していた00[21]で、年俸は推定1,800万円[1]

阪神では、NPBの一軍公式戦におけるチーム失策数が2018年からセ・リーグ(2020年には全12球団)で最も多かったことに加えて、上本の退団(後に引退)などで二遊間を守れる右打ちの内野手が北條史也熊谷敬宥だけになっていた。このため、内野陣の守備力と競争意識を高めるべく、長年のライバルである巨人から山本の獲得に踏み切った[22]。巨人在籍中の通告を経て阪神へ移籍した選手は、1990年のシーズン終了後に石井雅博鶴見信彦との交換トレードで移籍して以来30年振り4人目だが、金銭トレードによる移籍選手は山本が初めて[23]。辻は毎日放送へ在籍したまま、結婚報告後から産前産後休暇に入っているため、大阪府のある関西地方に本拠地を置く阪神へ山本が移籍したことによって、夫婦で同居できるようになった。

2021年には、春季キャンプを一軍でスタート。キャンプ中には、2018年に巨人で二軍監督を務めていた川相昌弘臨時コーチから、再び指導を受けている[24]

選手としての特徴・人物[編集]

愛称は「ヤス[25]

二塁を中心に三塁、遊撃も守れるユーティリティープレイヤー[26]

真面目で優しい性格であり、大学時代は多くの後輩に慕われていた[27]

詳細情報[編集]

年度別打撃成績[編集]

















































O
P
S
2016 巨人 27 86 78 8 20 5 1 0 27 2 0 1 6 0 2 0 0 20 2 .256 .275 .346 .621
2017 29 83 66 8 12 2 0 1 17 7 1 0 7 0 9 0 1 18 1 .182 .289 .258 .547
2018 38 120 102 15 26 4 1 0 32 3 2 0 3 0 13 0 2 19 2 .255 .350 .314 .664
2019 92 212 177 31 41 7 3 2 60 10 2 0 6 0 22 1 7 51 3 .232 .340 .339 .679
NPB:4年 186 501 423 62 99 18 5 3 136 22 5 1 22 0 46 1 10 108 8 .234 .324 .322 .646
  • 2020年度シーズン終了時

年度別守備成績[編集]



二塁 三塁 遊撃




































2016 巨人 22 30 53 2 6 .976 - -
2017 22 30 58 1 6 .989 1 0 1 0 0 1.000 -
2018 12 29 32 2 9 .968 - 20 34 67 5 10 .953
2019 48 103 132 5 31 .979 28 11 21 0 0 1.000 16 8 18 0 1 1.000
通算 104 192 275 10 52 .979 29 11 22 0 0 1.000 36 42 85 5 11 .962
  • 2020年度シーズン終了時

記録[編集]

背番号[編集]

  • 56 (2016年 - 2020年)
  • 00 (2021年 - )

登場曲[編集]

脚注[編集]

[脚注の使い方]
  1. ^ a b 阪神移籍の山本泰寛「ジャイアンツに負けないぞ」” (日本語). 日刊スポーツ (2020年12月10日). 2020年12月10日閲覧。
  2. ^ a b MBS・辻沙穂里アナ 巨人・山本と結婚していた!来春第1子誕生予定”. スポーツニッポン. 2020年9月13日閲覧。
  3. ^ 東海大相模 6-2 慶応
  4. ^ 慶応 4-0 横浜
  5. ^ 日大藤沢 5-2 慶応
  6. ^ 由伸監督 慶大後輩に容赦なし!仮契約ドラ5山本に“しごき予告” スポニチアネックス 2015年11月13日配信
  7. ^ 明暗分けた慶大勢…山本巨人5位、横尾ハム6位も谷田は指名漏れ スポニチ 2015年10月22日
  8. ^ 巨人 山本のプロ1号満塁弾で最終戦制す ヤクルトはワースト96敗で終了 デイリースポーツ 2017年10月3日
  9. ^ 巨人山本、まさか…プロ1号がV満塁弾!59人目 日刊スポーツ 2017年10月4日
  10. ^ 巨人山本は50万増の1850万「目標は規定打席」 日刊スポーツ 2018年11月29日
  11. ^ 2019年10月20日(日) ヤフオクドーム【SMBC日本シリーズ】 福岡ソフトバンクホークス vs 読売ジャイアンツ 第2戦投打成績
  12. ^ 2019年10月23日(水) 東京ドーム【SMBC日本シリーズ】 読売ジャイアンツ vs 福岡ソフトバンクホークス 第4戦投打成績を参照。もっとも、山本の悪送球によって本塁へ生還した二塁走者・福田秀平は三塁手・岡本和真のファンブル(失策)、一塁走者の松田宣浩は遊撃への内野安打によって出塁するなど、内野陣全体に守備の乱れが見られていた。
  13. ^ 田尾氏、巨人・山本の悪送球に「焦る必要はなかった」(『ニッポン放送ショウアップナイター』公式サイト2019年10月24日付記事)
  14. ^ 巨人、4連敗終戦…経験の差明らか 原監督「宿題残った」(『サンケイスポーツ2019年10月24日付記事)
  15. ^ さんま 共演の辻沙穂里アナの結婚・おめでた報告にツッコミ「お前はグッピーか!」 (『スポーツニッポン2020年9月19日付記事)
  16. ^ 巨人山本と結婚の辻沙穂里アナ「とても幸せ」 (『日刊スポーツ2020年9月16日付記事)
  17. ^ 【巨人】10月の打率5割3分8厘の山本泰寛が「1番・二塁」二軍ヤクルト戦スタメン発表 (『スポーツ報知2020年10月22日付記事)
  18. ^ SMBC日本シリーズ2020 出場資格者名簿(読売ジャイアンツ)日本野球機構
  19. ^ "【阪神】巨人・山本泰寛を金銭トレードで獲得へ 課題の内野強化、本日まで巨人2軍戦出場". スポーツ報知. 報知新聞社. 29 November 2020. 2020年11月29日閲覧
  20. ^ 日本野球機構. “トレード”. 2020年12月10日閲覧。
  21. ^ 山本泰寛選手入団会見|球団ニュース|ニュース|阪神タイガース公式サイト” (2020年12月10日). 2020年12月11日閲覧。
  22. ^ 失策“日本一”阪神 奇策の巨人山本獲得で内野補強” (日本語). 日刊スポーツ (2020年11月29日). 2021年2月5日閲覧。
  23. ^ 巨人・阪神16年ぶりのトレード 前回移籍した選手は?” (日本語). ニッポン放送 (2021年2月5日). 2020年12月2日閲覧。
  24. ^ 阪神山本「結果を求めて」川相臨時コーチに再び師事”. スポーツニッポン (2021年1月27日). 2021年2月5日閲覧。
  25. ^ 泥臭いイケメン‥ちょっぴり天然の「ヤス」は阪神へ” (日本語). スポーツ報知. 2021年2月24日閲覧。
  26. ^ 阪神、金銭トレードで巨人・山本泰寛の獲得を発表 12球団ワースト失策からテコ入れ” (日本語). Full-Count(フルカウント) ― 野球ニュース・速報・コラム ― (2020年11月30日). 2021年2月24日閲覧。
  27. ^ 【巨人】山本泰寛は「後輩からもすごく愛されているのが伝わる」元慶大野球部マネジャー語る” (日本語). スポーツ報知. 2021年2月24日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]