祖父江大輔

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祖父江 大輔
中日ドラゴンズ #33
Sobuedaisuke20140219.jpg
2014年2月19日 北谷公園野球場
基本情報
国籍 日本の旗 日本
出身地 愛知県名古屋市中川区
生年月日 (1987-08-11) 1987年8月11日(32歳)
身長
体重
175 cm
80 kg
選手情報
投球・打席 右投左打
ポジション 投手
プロ入り 2013年 ドラフト5位
初出場 2014年4月4日
年俸 2,900万円(2019年)[1]
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

祖父江 大輔(そぶえ だいすけ、1987年8月11日 - )は、中日ドラゴンズに所属する愛知県名古屋市中川区出身のプロ野球選手投手)。右投左打。

経歴[編集]

プロ入り前[編集]

名古屋市立富田中学校時代に一時、硬式野球クラブチームに所属していた。体力不足を理由に退部してからは、実父との練習で基礎力を培ったという。愛知高校への進学後は、主に二塁手遊撃手へ起用されながら、投手としても救援で随時登板。甲子園球場の全国大会とは無縁で、愛知大学への進学を機に、投手へ本格的に転向した。

愛知大学では、1年時から愛知大学野球のリーグ戦へ出場する一方で、投手への本格転向直後からストレートで 最速140km/hをマーク。2年時には、春季1部リーグで2勝を記録した。チームは3年時の春季に2部へ陥落したが、秋季には、6勝無敗(6完投4完封)という好成績で2部リーグの優勝に貢献。名城大学との入れ替え戦にも先発したが、自身の乱調で敗れたため、チームは2部への残留を余儀なくされた。しかし、4年時の春季リーグ戦でも、6勝(3完封)、防御率0.19の成績でチームの完全優勝に貢献。名城大学との入れ替え戦では、1回戦に1失点完投勝利、3回戦で延長14回22奪三振の完封勝利を収める活躍で、チームを5季振りの1部復帰に導いた。この試合では、ストレートで最速152km/hをマーク。春季リーグの終了後には、大学日本代表候補に選ばれた。さらに、4年の秋季1部リーグでは、リーグ最多の6勝を挙げてチームの優勝に貢献。ベストナインとMVPも受賞した。同期生には赤田龍一郎がいる。

大学時代の活躍にNPB10球団のスカウトが注目したことから、4年時の2009年にはプロ志望届日本学生野球協会へ提出。しかし、その年のドラフト会議でどの球団からも指名されなかったため、卒業後にトヨタ自動車へ入社した。

トヨタ自動車では、1年目の春から公式戦に登板したことを皮切りに、都市対抗野球大会社会人野球日本選手権大会で主に中継ぎや抑えで起用された。NPBドラフト会議の指名対象期間に再び入った2年目の2011年からは、毎年のように指名候補へ挙げられていたが、大学4年時に続いて指名を見送られていた。チームが東海地区の2次予選で敗れた2年目の都市対抗では、東海理化の補強選手として本大会に出場。チームぐるみで本大会へ出場した3年目(2012年)の都市対抗では、2試合に先発した。その年の日本選手権では、救援で2試合に登板。JX-ENEOSとの準決勝では、延長10回から登板したものの、満塁での局面から押し出しで決勝点を与えてしまった。4年目(2013年)の都市対抗には、王子製紙の補強選手として出場したが、登板の機会がないままチームは初戦で敗退。日本選手権では、代表決定戦の2試合に好投した末に本大会へ出場したものの、三菱重工神戸との初戦で6回途中9奪三振2失点と好投しながら敗れた。

2013年のNPBドラフト会議で、中日ドラゴンズから5巡目で指名。契約金4,000万円、年俸1,200万円(金額は推定)という条件で、愛知大学から2010年に育成選手として入団していた赤田と再びチームメイトになった。背番号は33。ちなみに、会議直前の10月には、トヨタ自動車の投手として中日二軍との練習試合で先発。6回無失点と好投していた。

プロ入り後[編集]

2014年には、レギュラーシーズン開幕直後の4月4日に、ナゴヤドームとの対読売ジャイアンツ(巨人)戦9回表に救援で一軍公式戦にデビュー。この登板を皮切りに、一軍公式戦でチーム2位の54試合に登板すると、3敗を喫しながらも11ホールド、防御率3.53を記録した。大学時代から交際していた会社員の女性と、シーズン終了後に結婚。

2015年には、入団後初めての開幕一軍入り[2]をきっかけに、一軍公式戦33試合へ登板。8月25日の対横浜DeNAベイスターズ戦(横浜スタジアム)で初セーブを挙げたほか、シーズン通算の防御率を2.70にとどめた。

2016年には、一軍公式戦46試合に登板。5月28日の対東京ヤクルトスワローズ戦(ナゴヤドーム)から7月13日の対横浜DeNAベイスターズ戦(横浜スタジアム)まで16登板試合連続無失点を記録したほか、12ホールドを挙げる一方で4敗を喫した[2]

2017年には、4月20日の対阪神タイガース戦(ナゴヤドーム)で一軍公式戦通算142試合目の登板を果たすと、チームの逆転勝利によって一軍公式戦初勝利を挙げた[3]。シーズン通算では35試合に登板すると、2勝2敗1セーブ9ホールド、防御率2.57を記録した。

2018年には、一軍公式戦でチームトップの51試合に登板。2勝2敗17セーブ、防御率3.14を記録する一方で、2度にわたって出場選手登録を抹消された。このため、シーズン終了後の契約交渉では、「現状維持(推定年俸2,900万円)で契約を更改した」と報じられた[4]

2019年には、一軍公式戦44試合の登板で、3勝4敗1セーブ3ホールド、防御率3.11をマーク。シーズン終了後の契約交渉では、査定に対する球団との見解の相違からいったん更改を保留した[5]ものの、結局は球団からの減俸提示を受け入れたうえで契約を更改した(詳細後述[6]

選手としての特徴[編集]

最速152km/hの直球と、縦の方向に曲がるスライダーを駆使する[7]

人物[編集]

家族や親類が、名古屋市内で「日邦製菓」という菓子メーカーを営んでいる。主力製品のキャラメルが地元で有名なことから、中日への入団の際には、一部の報道で「キャラメル王子」と呼ばれていた。ちなみに、愛知大学・トヨタ自動車時代には、日邦製菓製のキャラメルをグラウンドに差し入れ[8]。中日への入団後には、ナゴヤドームで販売される選手プロデュースメニューに、キャラメルを使ったスイーツを出している。

2019年のシーズン終了後に臨んだ中日球団との契約交渉では、「(2018年から2シーズンにわたって金額を据え置いていた)年俸を翌2020年の契約で減額する」という球団からの条件提示に対して、「(2017年からの)3年間における継続的な登板数を評価して欲しい」と要望。この要望が球団側に受け入れられずに更改を保留したため、交渉に同席していた球団代表の加藤宏幸が、交渉終了後の取材で「(継続的な登板数を)評価はするが、球団としては年俸へ反映させるほどではない。査定の対象はあくまでも今年(2019年)の成績なので、『要望通りに評価して欲しいのなら、FA権を早く取って下さい』と主張したい」と発言した[5]。これに対して、かつて北海道日本ハムファイターズに在籍していたダルビッシュ有MLBシカゴ・カブス投手)が、SNSを通じて問題を提起。NPBの慣行で祖父江が正確に公表しないまま推定額として報じられてきた年俸について、「入団から6年間に(一軍公式戦での通算登板数)263試合で(通算)防御率3.08を記録していることを考えれば、昨年の現状維持(2017・2018年の金額が2,900万円と推定されていること)も、今年(2019年)のダウン提示もかなりやばい(おかしい)。敗戦処理が含まれているにしても、このように1年(レギュラーシーズン143試合)の1/4以上の試合に6年続けて登板しているのだから、球団の査定基準を知りたい」[9]という疑問を投げ掛けるなど、中継ぎ投手に対する適正な評価を訴えた[10]。ダルビッシュの主張はSNSを中心に支持を集めたものの、祖父江に対する中日球団の評価や査定基準は変わらず、祖父江は再交渉で減俸の提示を受け入れた末に契約を更改。減俸のベースになった2018年の年俸については、ダルビッシュの主張に対する加藤の反論などから、推定額を大きく上回る金額(4,000万円程度)であったことが後に判明している[6][11]

詳細情報[編集]

年度別投手成績[編集]





















































W
H
I
P
2014 中日 54 0 0 0 0 0 3 0 11 .000 240 58.2 52 6 19 1 1 36 3 0 25 23 3.53 1.21
2015 33 0 0 0 0 0 2 1 2 .000 144 33.1 32 1 7 0 2 28 2 0 10 10 2.70 1.17
2016 46 0 0 0 0 0 4 0 12 .000 177 43.0 32 3 18 0 2 31 1 0 18 15 3.14 1.16
2017 35 0 0 0 0 2 2 1 9 .500 173 42.0 38 1 17 0 0 26 0 0 12 12 2.57 1.31
2018 51 0 0 0 0 2 2 0 17 .500 208 48.2 45 5 19 0 0 36 0 0 19 17 3.14 1.32
2019 44 0 0 0 0 3 4 1 3 .429 187 46.1 42 3 14 3 1 27 2 0 16 16 3.11 1.21
通算:6年 263 0 0 0 0 7 17 3 54 .292 1129 272.0 241 19 94 4 6 184 8 0 100 93 3.08 1.23
  • 2019年度シーズン終了時

年度別守備成績[編集]



投手












2014 中日 54 4 14 0 2 1.000
2015 33 1 9 2 1 .833
2016 46 5 5 1 0 .909
2017 35 6 6 0 0 1.000
2018 51 4 6 1 0 .909
2019 44 2 11 0 0 1.000
通算 263 22 51 4 3 .948
  • 2019年度シーズン終了時

記録[編集]

投手記録
打撃記録
  • 初安打:2014年5月1日、対横浜DeNAベイスターズ5回戦(横浜スタジアム)、6回表に長田秀一郎から三塁内野安打

背番号[編集]

  • 33 (2014年 - )

登場曲[編集]

脚注[編集]

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  1. ^ 中日 - 契約更改 - プロ野球. 日刊スポーツ. 2019年1月19日閲覧。
  2. ^ a b 中日・祖父江が今季も掴めなかったもの… BASEBALL KING 2016年9月30日
  3. ^ 中日祖父江142戦目のプロ初勝利「うれしい」 日刊スポーツ 2017年4月20日
  4. ^ 中日祖父江は現状維持サイン「悔しい」笑顔一切なし」 日刊スポーツ 2018年11月19日
  5. ^ a b 中日・加藤代表 保留の祖父江とは継続的な登板数で「考え方に差」 44試合に登板もダウン提示かスポーツニッポン 2019年11月12日
  6. ^ a b 中日祖父江2度目で更改「納得」の100万減サイン日刊スポーツ 2019年11月19日
  7. ^ 中日祖父江 27歳長身美人と結婚していた日刊スポーツ 2014年11月29日付
  8. ^ 中日ドラフト5位祖父江、キャラメル王子だった日刊スポーツ 2013年12月4日付
  9. ^ ダルビッシュ、中日の選手評価に異論ツイート「今年のダウンもかなりやばい」「5000万ぐらいはあっても…」ZAKZAK 2019年11月13日
  10. ^ 中日・祖父江の減額にダルビッシュが“反応” 自身SNSで「基準知りたい」スポーツニッポン 2019年11月14日
  11. ^ 中日・祖父江の契約更改にダルビッシュ”乱入”東京スポーツ 2019年11月22日

関連項目[編集]

外部リンク[編集]