桑原謙太朗

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桑原 謙太朗
阪神タイガース #64
Kuwaharakentarou 150829.JPG
2015年8月29日、阪神鳴尾浜球場にて
基本情報
国籍 日本の旗 日本
出身地 三重県名張市
生年月日 (1985-10-29) 1985年10月29日(33歳)
身長
体重
184 cm
84 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 投手
プロ入り 2007年 大学生・社会人ドラフト3巡目
初出場 2008年4月6日
年俸 6,000万円(2019年)[1]
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

桑原 謙太朗(くわはら けんたろう、1985年10月29日 - )は、三重県名張市出身のプロ野球選手投手)。右投右打。阪神タイガース所属。

経歴[編集]

プロ入り前[編集]

名張市立名張小学校4年生の時に、地元の名張少年野球団で野球を始めた。

津田学園高校への進学後は、1年秋から控え投手としてベンチ登録。3年春にエースの座をつかんだが、在学中は春夏ともに甲子園球場での全国大会出場を果たせなかった。

奈良産業大学への進学後は、1年秋からベンチ登録。近畿学生野球のリーグ戦では、2007年春の対奈良大学戦では完全試合を達成したほか、同年秋に6勝を挙げてチームの3季連続優勝に貢献した。在学中には、リーグ戦通算47試合に登板。26勝2敗、防御率1.38, 255奪三振を記録したほか、最優秀選手1回、最優秀投手1回、敢闘賞1回、投手部門のベストナイン3回を受賞した。

2007年のプロ野球ドラフト会議で、横浜ベイスターズから3巡目指名。契約金7,000万円、年俸1,200万円(金額は推定)という条件で入団した。背番号38

横浜時代[編集]

湘南シーレックス時代(2010年8月27日)

2008年公式戦開幕直後の4月6日に、対広島東洋カープ戦(広島市民球場)8回裏に4番手投手としてデビュー。以降も、先発・中継ぎの両方で公式戦での登板を重ねた。同年7月9日の対東京ヤクルトスワローズ戦(明治神宮野球場)では、同点の4回裏からの救援登板で2回を無失点に抑えると、チームが勝ち越したことから一軍初勝利を挙げた。先発に起用された8月16日の対阪神タイガース戦(京セラドーム大阪)では、150球を投げた末に、7被安打無失点6奪三振という内容で初完投・初完封を達成した。公式戦全体では、30試合の登板で、3勝6敗1ホールド、防御率4.74をマーク。防御率については、先発登板の10試合で6.17であったのに対して、救援登板の20試合では2.45と大きな差が見られた。[要出典]

2009年には、オープン戦期間中に故障した影響で、シーズン初の一軍昇格は8月21日にまで持ち越された。昇格後は、主に中継ぎとして公式戦に登板した。チームに先発要員が不足していたシーズン終盤には、2試合に先発すると、通算14イニングで3失点と好投した。公式戦全体では11試合に登板。登板試合数は前年の3分の1近くに減ったうえに、勝敗は付かなかったものの、防御率を1.76にとどめた。2010年には、公式戦18試合に登板。先発では1試合に登板しただけで、前年に続いて中継ぎでの起用が多かったが、2年振りの勝利とホールドを記録した。ただし、防御率は6.13にまで達した。

オリックス時代[編集]

オリックス時代(2011年8月23日)

2010年11月11日に、一輝との交換トレードで、野中信吾とともにオリックス・バファローズへ移籍。背番号は13

2011年には、公式戦10試合に登板。勝敗は付かず、防御率は3.50であった。2012年には、ウエスタン・リーグ公式戦22試合に登板。5勝1敗、防御率2.61を記録したが、公式戦(一軍)には2試合の登板にとどまった。2013年には公式戦6試合、2014年には公式戦4試合に登板。しかし、いずれも勝敗は付かず、シーズンの大半を二軍で過ごした。

阪神時代[編集]

2014年11月7日白仁田寛和との交換トレードで阪神タイガースへ移籍したことが発表された[2][3]。当時手薄だった中継ぎ投手の補強を図っていた阪神球団[4]と、白仁田を先発要員と見込んだオリックス球団の思惑が一致した末のトレード成立[5]で、桑原も移籍を機に白仁田の背番号64を引き継いだ[3]

2015年には、プロ入り後初めて公式戦を一軍でスタートする。3月27日中日ドラゴンズとの開幕戦(京セラドーム大阪)で登板したことを皮切りに開幕3カード(9試合)のうち4試合で中継ぎ投手に起用された。しかし、桑原が無失点で凌いだのは1試合だけで3カード終了後の4月3日に出場選手登録を抹消。5月中旬にも救援で公式戦2試合に登板したが、シーズンを通じて勝敗は付かず、防御率は8.53にとどまった[6]

2016年にはウエスタン・リーグ公式戦29試合の登板で1勝3敗2セーブ、防御率2.42をマークした。が、プロ入り後初めて一軍での登板機会はなかった。

2017年にはオープン戦8試合の救援登板で防御率1.17という好成績を残したことから、自身2年振りの開幕一軍入りを果たした[6]4月5日の対東京ヤクルトスワローズ戦(京セラドーム)で移籍後初勝利を挙げ、横浜時代の2010年4月4日の対ヤクルト戦で記録して以来7年(2558日)振りの勝利を挙げた[7]。4月中旬以降は、クローザーラファエル・ドリスにつなぐセットアッパーとして、前年からのセットアッパーであるマルコス・マテオと共に勝利の方程式を形成。また、4月5日の対ヤクルト戦から5月21日の同カード(神宮)までは16登板試合連続[8]5月27日の対DeNA戦から7月18日の対広島戦(いずれも甲子園)までは(セ・パ交流戦での10試合を含む)19登板試合連続で無失点を記録[9]。最終的にチームトップの67試合へ登板し、防御率1.51・4勝・2敗・39ホールドという成績を残した。記録した43HPは、63試合の登板で7勝36ホールドを挙げたマテオと共にセントラル・リーグ(セ・リーグ)最多で最優秀中継ぎ投手のタイトルを分け合った。さらに、レギュラーシーズン2位で迎えたDeNAとのクライマックスシリーズ(CS)ファーストステージ(甲子園)でも2試合に登板。ポストシーズンでの自身初登板でもあった第1戦(10月14日)では、2点リードの局面で同点のピンチを招きながらも好救援でチームの先勝に貢献したが[10]、大雨の中で同点の局面からの登板を強いられた第2戦(15日)では、6失点と7被安打(NPBプレーオフおよびCSへ登板した投手の1イニング最多被安打タイ記録)を喫した末に、敗戦投手となった[11]。結局、10月17日の第3戦にも敗れファイナルステージへの進出を逃した。オフには、シーズンを通じての大活躍を背景に12月7日の契約交渉において推定年俸4,500万円という条件で契約を更改。前年の年俸(推定800万円)から3,700万円もの昇給で、昇給率463%は更改の時点で球団の歴代日本人選手最高とされる[12]

2018年、前年と同様にシーズンを通してセットアッパーとして活躍。62試合に登板し2年連続60試合登板を果たした。痛打を浴びる場面が前年よりやや増加したが、防御率は2.68を記録。5勝・3敗・32ホールドという成績を残したものの、チームは最下位に沈んだ。1500万円増の6000万円で契約を更改(金額は推定)[13]

選手としての特徴[編集]

スリークォーターの変則的なフォーム[4]から繰り出す最速152km/hのムービング・ファストボールと、150km/hに迫る球速ながら打者の手元で小さく鋭く変化する「真っスラ」を武器とする[14]。「真っスラ」は大学時代に「糸を引くようなストレートを投げたい」との一心で試行錯誤を重ねるうちに偶然投げられるようになったものであり[7]、意図的に変化させているものではなくあくまで「握りは真っすぐ」であるという[15]。その他にも、球速130km/h前後の変化の大きいスライダーも持ち球としている[14]

阪神への移籍直後までは制球力に大きな課題を残していたが[4]、阪神時代の2016年から2017年にかけて、二軍投手コーチ(当時)の久保康生からピッチングフォーム全体の改造指導を受けたことを境に制球が安定。2017年以降の飛躍に繋がった。特に2018年シーズンにおいては、K/BBが50イニング以上に登板したセ・リーグ投手の中でトップの5.42を記録した[16]

少ない球種ながら球威、キレ、制球力で打者を圧倒する投球スタイルから「和製マリアノ・リベラ」とも称される[7][17][18]

人物・エピソード[編集]

一軍に定着した2017年当時に阪神の一軍監督であった金本知憲は、自身が現役時代に苦手にしていた投手の1人であったとして2017年のオープン戦より積極的に桑原を起用[7]。シーズンでも勝利の方程式として重用し続け、オフには金本自ら桑原に対する大幅昇給を球団に掛け合ったという[19]

2017年オフに表彰を受けた「ヤナセ・阪神タイガースMVP賞」の副賞としてメルセデス・ベンツC180を贈呈されたものの、横浜時代に契約金で購入した中古車を愛車として乗り続けている[20]

詳細情報[編集]

年度別投手成績[編集]





















































W
H
I
P
2008 横浜 30 10 1 1 0 3 6 0 1 .333 345 76.0 85 8 33 1 7 52 2 0 44 40 4.74 1.55
2009 11 2 0 0 0 0 0 0 0 ---- 117 30.2 18 2 9 0 2 17 0 0 6 6 1.76 0.88
2010 18 1 0 0 0 1 2 0 1 .333 118 25.0 25 4 16 1 4 19 0 0 17 17 6.13 1.64
2011 オリックス 10 0 0 0 0 0 0 0 0 ---- 78 18.0 16 3 8 0 3 18 1 0 7 7 3.50 1.33
2012 2 0 0 0 0 0 0 0 0 ---- 8 2.0 0 0 1 0 1 1 0 0 0 0 0.00 0.50
2013 6 0 0 0 0 0 0 0 0 ---- 42 8.2 8 0 6 0 2 10 0 0 8 6 6.23 1.62
2014 4 0 0 0 0 0 0 0 0 ---- 26 5.1 7 0 3 0 0 6 0 0 1 1 1.69 1.88
2015 阪神 6 0 0 0 0 0 0 0 0 ---- 34 6.1 9 1 6 0 0 5 1 0 6 6 8.53 2.37
2017 67 0 0 0 0 4 2 0 39 .667 261 65.2 52 2 10 0 3 63 2 0 11 11 1.51 0.94
2018 62 0 0 0 0 5 3 0 32 .625 239 57.0 52 6 12 2 4 65 1 0 19 17 2.68 1.12
NPB:10年 216 13 1 1 0 13 13 0 73 .500 1268 294.2 272 26 104 4 26 256 7 0 119 111 3.39 1.28
  • 2018年度シーズン終了時
  • 各年度の太字はリーグ最高

タイトル[編集]

表彰[編集]

  • ヤナセ・阪神タイガースMVP賞 (2017年)[21]
  • 関西スポーツ賞 特別賞 (2018年)[22]

記録[編集]

背番号[編集]

  • 38 (2008年 - 2010年)
  • 13 (2011年 - 2014年)
  • 64 (2015年 - )

登場曲[編集]

脚注[編集]

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  1. ^ 阪神 - 契約更改 - プロ野球”. 日刊スポーツ. 2019年1月25日閲覧。
  2. ^ トレード成立について 阪神タイガース公式サイト 2014年11月7日閲覧。
  3. ^ a b トレード (2014年度シーズン終了後 ~ ) 日本野球機構オフィシャルサイト 2014年11月11日閲覧。
  4. ^ a b c 虎・桑原、安藤&福原に弟子入りだ!リリーフの一角に入るぞ”. サンケイスポーツ (2014年11月13日). 2014年11月16日閲覧。
  5. ^ 阪神・白仁田とオリ桑原 1対1交換トレード オリ金子流失に備え動く”. スポーツニッポン (2014年11月7日). 2014年11月16日閲覧。
  6. ^ a b 阪神・桑原、2015年以来の開幕1軍!「はじめが肝心」”. サンケイスポーツ (2017年3月29日). 2017年4月19日閲覧。
  7. ^ a b c d 阪神桑原、7年ぶり白星 虎で3球団目の苦労人”. 日刊スポーツ (2017年4月6日). 2017年4月19日閲覧。
  8. ^ 阪神・桑原 17戦ぶり失点「先頭を出したのがすべて」”. スポーツニッポン (2017年5月25日). 2017年5月25日閲覧。
  9. ^ 阪神桑原桑原19試合連続無失点、防御率驚異の0.70”. 日刊スポーツ (2017年7月18日). 2017年7月20日閲覧。
  10. ^ 阪神桑原0封も反省しきり「自作自演です」”. 日刊スポーツ (2017年10月15日). 2017年10月21日閲覧。
  11. ^ 阪神、超早め継投・・・桑原が6失点などプレーオフワースト21被安打”. サンケイスポーツ (2017年10月16日). 2017年10月21日閲覧。
  12. ^ 桑原 アップ率463%は球団日本人最高 800万から4500万円”. デイリースポーツ (2017年12月7日). 2017年12月7日閲覧。
  13. ^ 桑原 6000万円で更改「来年も1年間、フルで活躍できるように」 デイリースポーツ online 2018年12月11日
  14. ^ a b キレのあるスライダーが武器!阪神・桑原謙太朗の大活躍の理由とは(3/4) SPAIA 2017年8月3日
  15. ^ 阪神桑原“真っスラ”で居場所見つけ10年目の覚醒 - プロ野球番記者コラム 日刊スポーツ 2018年1月5日
  16. ^ 巨人菅野を抑え1位に立ったのは… 投手の安定感を示すK/BBランキング【セ編】 Full-count 2018年12月2日
  17. ^ 【野球】“和製リベラ”阪神・桑原、10年目の進化の秘密 デイリースポーツ online 2017年5月12日
  18. ^ 桑原3年連続60試合登板や 球児以来の快挙へ鉄腕宣言「1年通していけたら」 デイリースポーツ online 2018年11月29日
  19. ^ 金本監督「桑原には出して」球団史上最高463%増 日刊スポーツ 2017年12月8日
  20. ^ 阪神・桑原 高級車ゲットも愛車変えない「愛着あるので」 Sponichi Annex 2017年12月13日
  21. ^ 2017 ヤナセ・プロ野球MVP賞 表彰結果のご案内 (PDF)”. ヤナセ (2017年12月14日). 2018年2月28日閲覧。
  22. ^ “関西スポーツ賞に2団体7個人 柔道・阿部詩ら” (プレスリリース), 神戸新聞NEXT, (2018年1月9日), https://www.kobe-np.co.jp/news/sports/201801/0010883170.shtml 2018年1月16日閲覧。 
  23. ^ a b 神奈川新聞、2008年4月7日。
  24. ^ 神奈川新聞、2008年5月27日。
  25. ^ 神奈川新聞、2008年6月5日。
  26. ^ 神奈川新聞、2008年7月10日。
  27. ^ 神奈川新聞、2008年8月17日。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]