岸本淳希

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岸本 淳希
中日時代(2015年)
基本情報
国籍 日本の旗 日本
出身地 福井県鯖江市
生年月日 (1996-02-19) 1996年2月19日(28歳)
身長
体重
181 cm
79 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 投手
プロ入り 2013年 育成選手ドラフト1位
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)
派遣歴

岸本 淳希(きしもと じゅんき、1996年2月19日 - )は、福井県鯖江市出身の元プロ野球選手投手)。右投右打。

経歴[編集]

プロ入り前[編集]

小学3年生から野球を始めると、鯖江市鯖江中学校時代には、控え投手兼一塁手として鯖江ボーイズでプレー。中学3年夏のジャイアンツカップで、準決勝進出を経験した。

進学した敦賀気比高等学校では、1年夏からベンチ入りした。秋にはエースの山本翔大に次ぐ柱として39回2/3を防御率2.04という好成績を記録し、県1位で12年ぶりの北信越大会優勝に貢献した。神宮大会では初戦の9回から登板したがタイブレークで7失点し鳥取城北高等学校に初戦敗退。2年春の選抜では8回1アウトから登板したが1回4失点を喫して初戦敗退した。秋にエースの座を獲得すると県大会優勝、北信越大会準優勝に貢献し、3年春の選抜では5試合に先発して4勝(2完投1完封)を挙げる活躍でチーム初のベスト4進出の原動力となった。夏は県大会準々決勝で敗退した。同学年に玉村祐典喜多亮太、1つ年上に西川龍馬がいた。

2013年NPB育成ドラフト会議中日ドラゴンズから1巡目で指名され、育成選手として入団した。入団当初の背番号は、202。中日に育成ドラフト会議での指名選手が入団した事例は、2009年矢地健人赤田龍一郎以来4年振りであった。

中日時代[編集]

2014年は、ウエスタン・リーグ公式戦21試合に登板。シーズン後半にクローザーを任されると、チーム最多の6セーブ、防御率0.77を記録するとともに、「岸魔人」の異名を取った。

2015年は、ウエスタン・リーグ公式戦で、チーム最多の34試合に登板。2勝5敗、防御率5.71という成績を残した。

2016年は、3月29日から9月22日まで、四国アイランドリーグplus香川オリーブガイナーズへ派遣[1][2]。派遣期間中のリーグ戦では、3勝4敗11セーブ、防御率3.17を記録した[3]。また、中日の育成選手として、ウエスタン・リーグ公式戦5試合に登板。勝敗なし、防御率1.80という成績だった。シーズンの終了後には、NPB球団の育成選手からただ1人、メキシコ合衆国で開催の第1回WBSC U-23ワールドカップ日本代表として出場[4]。救援投手としてチームの優勝に貢献した[5]。さらに、帰国後の11月16日に臨んだ契約交渉で、支配下登録選手として契約を結んだ[6]

2017年は、ウエスタン・リーグ公式戦22試合の登板で、1勝0敗、防御率3.75を記録した。しかし、一軍に昇格する機会のない[7]まま、10月30日に球団から戦力外通告を受けた[7]12月2日付で、NPBから自由契約選手として公示[8]

中日退団後[編集]

NPB他球団での現役続行を希望していたため、2017年11月15日に開催されたMAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島での12球団合同トライアウトに参加。対戦した4人の打者に対して1被安打2奪三振という結果を残した[9]が、他球団からのオファーを受けるまでには至らなかった。

2018年からは、都市対抗野球大会での優勝と2年後のNPB復帰を目標に、社会人野球の日立製作所硬式野球部でプレーを続けたが、同年限りで退部した[10][11]

2019年からは、熊本の社会人チームである熊本ゴールデンラークスに所属した[12]

熊本ゴールデンラークスは2020年をもって活動を終了し、独立リーグ球団の火の国サラマンダーズに改組されたが、岸本はサラマンダーズには所属することなく退団した[13]

選手としての特徴[編集]

最速146km/h、常時130km/h台中盤から後半の伸びのあるストレートを軸に、120km/h前後から120km/h台の縦横2種類のスライダー、100km/h前後のカーブ、110km/h台から120km/h前後のシンカーを投げ分け、コンビネーションで抑えるスタイル。

詳細情報[編集]

年度別投手成績[編集]

  • 一軍公式戦出場なし

独立リーグでの投手成績[編集]












































2016 香川 3.17 50 3 4 11 0 0 0 59.2 245 48 3 59 20 0 24 21 3 0
通算:1年 3.17 50 3 4 11 0 0 0 59.2 245 48 3 59 20 0 24 21 3 0
  • 各年度の太字はリーグ最高

背番号[編集]

  • 202 (2014年 - 2016年)
  • 20 (2016年) ※香川オリーブガイナーズおよび、2016 WBSC U-23ワールドカップ日本代表で着用。
  • 59 (2017年)

代表歴[編集]

脚注[編集]

  1. ^ 香川OG 中日ドラゴンズ 育成選手 派遣受け入れのお知らせ - 四国アイランドリーグplusニュースリリース(2016年3月29日)
  2. ^ 中日ドラゴンズ岸本淳希選手派遣終了のお知らせ - 四国アイランドリーグplusニュースリリース(2016年9月22日)
  3. ^ 選手成績 香川オリーブガイナーズ - 四国アイランドリーグplus(2016年9月23日閲覧)
  4. ^ “「第1回 WBSC U-23ベースボールワールドカップ」に出場する侍ジャパンU-23代表選手が決定”. 野球日本代表オフィシャルサイト. (2016年10月12日). http://www.japan-baseball.jp/jp/news/press/20161012_2.html 2016年10月12日閲覧。 
  5. ^ “U23侍 W杯初代王者!3点ビハインドから豪州に逆転勝ち”. スポーツニッポン. (2016年11月7日). https://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2016/11/07/kiji/K20161107013678950.html 2016年11月7日閲覧。 
  6. ^ “岸本投手が支配下選手に”. 中日ドラゴンズ公式サイト. (2016年11月16日) 
  7. ^ a b “中日・岸本投手、現役続行希望 戦力外通告受け”. 中日新聞. (2017年10月31日). https://web.archive.org/web/20171116190202/http://www.chunichi.co.jp/article/fukui/20171031/CK2017103102000008.html?ref=rank 2017年11月17日閲覧。 
  8. ^ 2017年度 自由契約選手 日本野球機構オフィシャルサイト 2017年12月4日閲覧
  9. ^ “12球団合同トライアウトの結果詳細、プレー機会求める51選手の成績は…”. Full-Count. (2017年11月16日). https://full-count.jp/2017/11/16/post93076/ 2017年11月16日閲覧。 
  10. ^ 【中日】退団の岸本が再出発…社会人・日立製作所へ「都市対抗で貢献したい」”. スポーツ報知 (2017年12月5日). 2017年12月5日閲覧。
  11. ^ 中日戦力外の岸本退寮、来季から社会人野球で再出発”. 日刊スポーツ (2017年12月5日). 2017年12月5日閲覧。
  12. ^ 社会人野球 九州勢、巻き返しへ 主なチームの新戦力紹介”. 毎日新聞 (2019年3月30日). 2020年6月6日閲覧。
  13. ^ 選手紹介 - 火の国サラマンダーズ(2020年2月15日閲覧)

関連項目[編集]

外部リンク[編集]