佐藤都志也
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千葉ロッテマリーンズ #32 | |
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![]() 2022年4月3日(ZOZOマリンスタジアム) | |
基本情報 | |
国籍 |
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出身地 | 福島県いわき市 |
生年月日 | 1998年1月27日(24歳) |
身長 体重 |
181 cm 86 kg |
選手情報 | |
投球・打席 | 右投左打 |
ポジション | 捕手、一塁手、外野手 |
プロ入り | 2019年 ドラフト2位 |
初出場 | 2020年6月25日 |
年俸 | 2000万円(2022年)[1] |
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度) | |
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この表について
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佐藤 都志也(さとう としや、1998年1月27日[2] - )は、福島県いわき市出身のプロ野球選手(捕手、内野手)。右投左打。千葉ロッテマリーンズ所属。
経歴[編集]
プロ入り前[編集]
いわき市立平第六小3年時に、地域の子ども会でソフトボールを始め、5年時からは「みまやスポーツ少年団」で本格的にプレーし始めた。平二中で軟式野球部に所属し最初は遊撃手だったが、東日本大震災の影響で5人ほど転校してきたためメンバーを外れ、2年時から捕手となる[2]。
聖光学院高等学校では2年、3年時に夏の甲子園に出場。プロ志望届を提出し、ドラフト会議当日には地元のテレビ局が生中継を行うなど、注目を集めていたが指名球団はなかった[3]。
東洋大学へ進学。東都大学リーグでは捕手として、1学年先輩投手である上茶谷大河、甲斐野央、梅津晃大、藤井聖、1学年後輩である村上頌樹など、後にプロ入りする投手らをリード。一塁手としても出場し、合計4度のベストナインに選ばれた。4年時には前任の中川圭太から引き継ぎ、主将を務める。3、4年時は大学日本代表にも選出されている[4]。
2019年10月17日に行われたドラフト会議で千葉ロッテマリーンズから2位指名を受け、契約金7000万円、年俸1200万円(金額は推定)で契約に合意した[4]。背番号は「32」[5]。
プロ入り後[編集]
2020年は新型コロナウイルスの影響で120試合制の短縮シーズンとなり、開幕も6月に延期されたが、開幕前の東北楽天ゴールデンイーグルスとの練習試合で則本昂大から本塁打を放つなどアピールし[6]、開幕一軍入りを果たした[7]。6月25日のオリックス・バファローズ戦に代打でプロ初出場・初打席を経験し[8]、27日の同カードでは延長10回裏、二死一・二塁の場面で代打出場すると[9]、プロ初安打・初打点となるサヨナラ適時打を放った[10][11]。8月16日の北海道日本ハムファイターズ戦で「7番・指名打者」でプロ初のスタメン出場を果たすと[12]、9月3日の埼玉西武ライオンズ戦では「8番・捕手」でスタメン出場し、平井克典からプロ初本塁打を放った[13]。ルーキーイヤーは開幕からクライマックスシリーズまで年間を通して一軍に帯同[14]。60試合の出場で打率.228・2本塁打・12打点を記録し、スタメンマスクは4試合にとどまったものの[14]、代打では33試合で打率.310と結果を残した[15]。オフに400万円増となる推定年俸1600万円で契約を更改した[14]。
2021年は開幕一軍入りを逃し、4月23日に一軍登録されるも[16]、6月23日に登録抹消[17]。8月13日の後半戦開幕と共に一軍再登録、9月9日に登録抹消[18]と一軍と二軍を行ったり来たりしていたが、9月22日にこの年3度目の一軍昇格を果たすと[19]指名打者として主砲マーティンの離脱と共に調子を落としていた打線の起爆剤となった[20]。10月に入ると代打での出場が中心となり、10月25日の福岡ソフトバンクホークス戦では代打出場からプロ初の右翼守備に就いた[21]。レギュラーシーズンは62試合の出場で打率.205・6本塁打・18打点を記録し、前年を上回る22試合でスタメンマスクを被った[22]。クライマックスシリーズではファーストステージ第1戦の9回裏、一死二塁の場面で代打出場し、サヨナラ適時打を放った[23]。オフに400万円増となる推定年俸2000万円で契約を更改した[24]。
2022年は、3月25日に行われた楽天との開幕戦(楽天生命パーク宮城)に「5番・一塁手」で出場し、プロ初の開幕スタメンを果たす。
選手としての特徴・人物[編集]
“走攻守”3拍子揃った捕手。打撃では巧打に加えて長打力も秘める。守備では遠投120mの強肩でフットワークが軽く、二塁送球タイムは1.8〜1.9秒台を記録。走塁では50m走で5.9秒を記録した俊足を誇る[25]。
中学時代に捕手に転向したものの、野球漫画『MAJOR』に登場する捕手・佐藤寿也と同名異字であるため「名前が名前なのでキャッチャーだけはやりたくなかった」と語っており、高校時代は遊撃手か外野手を希望していたが1日で外されてしまい、中学時代に捕手の経験があったことから「捕手をやれ」と言われ、捕手としてプレーを続けた。プロでは「名前に負けないくらいに自分の名前を出していきたい」と語っている[29]。
ターニングポイントとして、大学2年生の時にシートバッティングで上茶谷大河からヒットを打ち、試合に使ってもらえるようになったことを挙げている[30]。
特技は料理で煮込みハンバーグが得意[30]。
詳細情報[編集]
年度別打撃成績[編集]
年 度 |
球 団 |
試 合 |
打 席 |
打 数 |
得 点 |
安 打 |
二 塁 打 |
三 塁 打 |
本 塁 打 |
塁 打 |
打 点 |
盗 塁 |
盗 塁 死 |
犠 打 |
犠 飛 |
四 球 |
敬 遠 |
死 球 |
三 振 |
併 殺 打 |
打 率 |
出 塁 率 |
長 打 率 |
O P S |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2020 | ロッテ | 60 | 127 | 114 | 6 | 26 | 4 | 0 | 2 | 36 | 12 | 0 | 0 | 2 | 0 | 9 | 0 | 2 | 25 | 1 | .228 | .296 | .316 | .612 |
2021 | 62 | 155 | 132 | 16 | 27 | 4 | 1 | 6 | 51 | 18 | 3 | 0 | 7 | 1 | 14 | 1 | 1 | 30 | 0 | .205 | .284 | .386 | .670 | |
通算:2年 | 122 | 282 | 246 | 22 | 53 | 8 | 1 | 8 | 87 | 30 | 3 | 0 | 9 | 1 | 23 | 1 | 3 | 55 | 1 | .215 | .289 | .364 | .643 |
- 2021年度シーズン終了時
年度別守備成績[編集]
- 捕手守備
年 度 |
球 団 |
捕手 | ||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
試 合 |
刺 殺 |
補 殺 |
失 策 |
併 殺 |
守 備 率 |
捕 逸 |
企 図 数 |
許 盗 塁 |
盗 塁 刺 |
阻 止 率 | ||
2020 | ロッテ | 28 | 68 | 10 | 0 | 1 | 1.000 | 0 | 11 | 8 | 3 | .273 |
2021 | 40 | 160 | 32 | 2 | 1 | .990 | 1 | 24 | 19 | 5 | .208 | |
通算 | 68 | 228 | 42 | 2 | 2 | .993 | 1 | 35 | 27 | 8 | .229 |
- 外野守備
年 度 |
球 団 |
外野 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
試 合 |
刺 殺 |
補 殺 |
失 策 |
併 殺 |
守 備 率 | ||
2021 | ロッテ | 1 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1.000 |
通算 | 1 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1.000 |
- 2021年度シーズン終了時
記録[編集]
- 初記録
- 初出場・初打席:2020年6月25日、対オリックス・バファローズ3回戦(ZOZOマリンスタジアム)、8回裏に柿沼友哉の代打で出場、澤田圭佑から中飛
- 初安打・初打点:2020年6月27日、対オリックス・バファローズ5回戦(ZOZOマリンスタジアム)、10回裏に澤田圭佑から右越サヨナラ適時打
- 初先発出場:2020年8月16日、対北海道日本ハムファイターズ12回戦(ZOZOマリンスタジアム)、7番・指名打者で先発出場
- 初本塁打:2020年9月3日、対埼玉西武ライオンズ14回戦(ZOZOマリンスタジアム)、2回裏に平井克典から右越ソロ
- 初盗塁:2021年4月23日、対福岡ソフトバンクホークス4回戦(ZOZOマリンスタジアム)、2回裏に二盗(投手:石川柊太、捕手:甲斐拓也)
背番号[編集]
- 32(2020年 - )
登場曲[編集]
- 「Wasted Nights」ONE OK ROCK(2020年 - )※2021年は奇数打席時、2022年からは2打席目
- 「心絵」ロードオブメジャー(2020年)※イベント時(マリンフェスタ時)
- 「キミシダイ列車」ONE OK ROCK(2021年 - )※偶数打席時、2022年からは3打席目
- 「Take me to the top」ONE OK ROCK(2022年 - )
代表歴[編集]
- 2018 ハーレムベースボールウィーク 大学野球日本代表
- 2018年 第42回日米大学野球選手権大会 大学野球日本代表
- 2019年 第43回日米大学野球選手権大会 大学野球日本代表
脚注[編集]
- ^ “ロッテ - 契約更改 - プロ野球”. 日刊スポーツ. 2021年12月10日閲覧。
- ^ a b “東洋大 佐藤都志也 プロフィール”. 週刊ベースボールONLINE. ベースボール・マガジン社. 2019年11月10日閲覧。
- ^ “テレビ生中継の中、屈辱の指名漏れ…4年後のドラフト上位指名に母は涙「ビッグになってください」”. スポーツニッポン (2019年10月26日). 2020年8月14日閲覧。
- ^ a b “ロッテ入団合意 佐藤都志也選手(いわき市出身)”. 福島民報 (福島民報社). (2019年11月7日). オリジナルの2019年11月9日時点におけるアーカイブ。 2019年11月10日閲覧。
- ^ “千葉ロッテ、新人選手7人の背番号を発表 佐々木朗希は「17」、佐藤都志也は「32」に決定”. ベースボールチャンネル (2019年12月9日). 2021年3月23日閲覧。
- ^ “ロッテ2位「さとうとしや」MAJORに負けん2発”. 日刊スポーツ (2020年6月5日). 2021年3月23日閲覧。
- ^ “巨人坂本、ロッテ鳥谷が開幕1軍入り 松坂は外れる”. 日刊スポーツ (2020年6月18日). 2021年3月23日閲覧。
- ^ “「野球人生で一番緊張」 ロッテ新人・佐藤都志也が語るプロ初安打サヨナラ打前夜”. Full-Count (2020年7月13日). 2021年3月23日閲覧。
- ^ “「マジで漫画の登場人物」プロ初安打がサヨナラ打のロッテ佐藤都志也にファン喝采”. Full-Count (2020年6月28日). 2021年3月23日閲覧。
- ^ “ロッテ・ドラ2佐藤決めた!代打サヨナラプロ初安打”. 日刊スポーツ (2020年6月27日). 2021年3月23日閲覧。
- ^ “【ロッテ】ドラ2・佐藤のプロ初安打がサヨナラ打で7連勝! 投手戦を制して6連戦“6タテ”リーチ” (日本語). スポーツ報知 (2020年6月27日). 2020年6月27日閲覧。
- ^ “ロッテ佐藤都志也プロ初スタメン、9盗塁和田も1番”. 日刊スポーツ (2020年8月16日). 2021年3月23日閲覧。
- ^ “ロッテ2位佐藤プロ1号、憧れ西武栗山にホメられた”. 日刊スポーツ (2020年9月3日). 2021年3月23日閲覧。
- ^ a b c “ロッテ・佐藤都志也は400万円増でサイン 先発マスクはわずか4試合「捕手としての出場を多く」”. 中日スポーツ (2020年12月14日). 2021年12月16日閲覧。
- ^ “ロッテ、前年から大きく打撃成績を落とすも…代打の打率は12球団トップの.286”. BASEBALL KING (2020年11月19日). 2021年3月23日閲覧。
- ^ “【パ・リーグ公示】4月23日 ロッテ・中村稔が登録、オリックス・宮城は抹消”. サンスポ (2021年4月23日). 2021年12月16日閲覧。
- ^ “【23日の公示】広島・鈴木誠也が特例2021で抹消 ロッテは田村を登録”. Sponichi Annex (2021年6月23日). 2021年12月16日閲覧。
- ^ “【セパ公示】(9日)巨人、ビエイラを抹消 ロッテは石川歩、小窪哲也内野手、高部瑛斗を登録”. スポーツ報知 (2021年9月9日). 2021年12月16日閲覧。
- ^ “【22日の公示】阪神がアルカンタラを登録、ロハスを抹消 広島は野間を抹消”. Sponichi Annex (2021年9月22日). 2021年12月16日閲覧。
- ^ “ロッテ51年ぶりの優勝マジック点灯間近。巧みな采配でVに死角なし”. 週刊ベースボールONLINE (2021年9月28日). 2021年12月16日閲覧。
- ^ “ロッテ佐藤都志也が初の外野守備、飛球も難なくこなした”. 日刊スポーツ (2021年10月25日). 2021年12月16日閲覧。
- ^ “【ロッテ】2年目・佐藤都志也が来季の開幕マスクを誓う”. スポーツ報知 (2021年11月20日). 2021年12月16日閲覧。
- ^ “ロッテ佐藤都 また代打サヨナラ打!!昨年のプロ初安打も ステージ突破へ王手”. Sponichi Annex (2021年11月7日). 2021年12月16日閲覧。
- ^ “【ロッテ】佐藤都志也は25%増2000万円 来季は捕手一本で”. 中日スポーツ (2021年12月9日). 2021年12月16日閲覧。
- ^ “巧打に長打力、脚力も兼ね備えた次世代型捕手!佐藤都志也” (日本語). ラブすぽ (2020年12月17日). 2021年8月26日閲覧。
- ^ “32 佐藤 都志也 選手名鑑2021|千葉ロッテマリーンズ” (日本語). 千葉ロッテマリーンズ オフィシャルサイト. 2021年8月26日閲覧。
- ^ “32 佐藤 都志也 選手名鑑2020|千葉ロッテマリーンズ” (日本語). 千葉ロッテマリーンズ オフィシャルサイト. 2021年8月26日閲覧。
- ^ 萩原孝弘 (2019年10月17日). “ロッテ2位指名の東洋大・佐藤都志也「佐々木の球を取れるように」”. BASEBALL KING (フロムワン) 2020年2月24日閲覧。
- ^ 川口朋珠 (2019年11月30日). “東洋大学スポーツ新聞編集部の担当記者が千葉ロッテドラ2・佐藤都志也を語る”. Yahoo! JAPAN (スポーツナビ) 2020年2月24日閲覧。
- ^ a b 『千葉ロッテマリーンズオフィシャルイヤーブック2020』、日刊スポーツPRESS、2020年3月23日、 ASIN B085DMM9HR。
関連項目[編集]
外部リンク[編集]
- 個人年度別成績 佐藤都志也 - NPB.jp 日本野球機構
- 選手の各国通算成績 Baseball-Reference (Japan)、 The Baseball Cube
- 32 佐藤 都志也 選手名鑑 - 千葉ロッテマリーンズオフィシャルサイト
- 佐藤都志也 (@toshi8sato32) - Twitter
- 佐藤都志也 (@marin_es32) - Instagram
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