三嶋一輝

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三嶋 一輝
横浜DeNAベイスターズ #17
Kazuki mishima.jpg
2016年5月21日、平塚球場にて
基本情報
国籍 日本の旗 日本
出身地 福岡県福岡市
生年月日 (1990-05-07) 1990年5月7日(26歳)
身長
体重
176 cm
80 kg
選手情報
投球・打席 右投両打
ポジション 投手
プロ入り 2012年 ドラフト2位
初出場 2013年3月31日
年俸 2,300万円(2017年)
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

三嶋 一輝(みしま かずき、1990年5月7日 - )は、横浜DeNAベイスターズに所属する福岡県福岡市出身のプロ野球選手投手)。

経歴[編集]

プロ入り前[編集]

血液型はA型。福岡市立周船寺小学校6年生の時に少年野球チームで野球を始めるまでは、サッカーチームでボランチを務めていた。

福岡市立元岡中学校時代には軟式野球部に所属。二塁手三塁手兼控え投手を務めるが、目立った実績は無し。投手時は、四球を連発していたが、強肩をかわれて捕手に。 私学強豪高のプレーを目指したが身長167cm、60kgの体格に自信も持てず、甲子園に出場した父の助言で福岡工業高校へ進学する[1]。 福岡工業高進学後、1年秋から本格的に投手を始める。2年春にエースとなり、2年生の秋に139km/hだった球速を週1回の加圧式トレーニングと、毎日3時間の砂浜ランニングで下半身を鍛え上げて飛躍的に伸ばし、3年春九州大会準決勝の東福岡高校戦で最速147km/hをマークした。その九州大会では34回50奪三振4失点の快投を演じ、奪三振率13.24を記録、初優勝を達成した。 3年夏は県大会5回戦で九国大付高校に延長14回、2-4でサヨナラ負け。3年春の県大会3位、九州大会優勝が最高成績で、甲子園の出場経験は無し。高校時代は中島卓也が同学年だった。

1年次 - 3年次
法政大学進学後は野球部に所属し、1年春から東京六大学リーグ戦に出場。開幕カードの立教大学3回戦で9回にリリーフで登板し、最速154km/hを計測、一場靖弘の持つ神宮記録に並び衝撃デビューを飾る。1年春は抑えで起用され5試合7回で3勝をあげ、9奪三振無失点と活躍し法政大学のリーグ完全優勝に大きく貢献した。大学選手権では準々決勝の日本文理大学戦の先発に抜擢されたが、制球に苦しみ1回1/3を2安打3四球2失点でノックアウト。しかし二神一人三上朋也らの活躍でチームは優勝する。その後は主にリリーフ起用で、1年秋の東京大学戦、2年春の立大戦で東京六大学最速の155km/hを記録、2年春に8試合で0勝1敗ながらも、規定投球回にギリギリ達し、23回を投げ自責点1で防御率0.39、最優秀防御率を獲得している。
2年秋になって先発での登板機会を増やし、加賀美希昇に次ぐ2番手として3勝、防御率2.20(5位)をマーク、3年春は主戦として期待されたが防御率2.88(7位)と好結果を残せず、終盤はリリーフ、三上朋也に次ぐ先発2番手で起用された。3年秋はリリーフに戻り、防御率2.08。12月には法大監督の金光興二率いる大学日本代表候補に選出され、松山市で行われた世界選手権の強化合宿に参加した。
4年次
4年春は先発1番手を任され、開幕の慶応大学戦で延長10回12奪三振1失点の好投、立大戦で4安打1失点完投勝利も明治大学戦で6回6安打4四球で敗戦、翌日、翌々日と3連投し、続く中4日で迎えた6試合目の5月12日の早稲田大学戦で、右ヒジに違和感をおぼえ4回1/3で降板、戦線離脱となり1勝に留まった。4年秋は再度フォームを見直し、左足の使い方を変えたことでタメを作れるようになり、ヒジが完治後、秋のオープン戦で149km/hを記録[2]。主戦をつとめ、40回1/3を投げて防御率0.89(1位)で最優秀防御率、4勝0敗と最多勝をあげる。特に優勝がかかった明大との最終戦では志願して2戦連投で完投し、18回7安打奪三振18、自責点2と大活躍。リーグ優勝に貢献し、ベストナインに満票で選出され[3]、投手三冠を達成する。東京六大学リーグ通算成績は54試合、13勝8敗、202奪三振、防御率1.71。 打撃成績は大学通算で打率.206(63打数13安打)打点6を記録している。
2012年のプロ野球ドラフト会議横浜DeNAベイスターズから2巡目で指名。契約金8,000万円、年俸1,200万円(金額は推定)という条件で入団した[4]。背番号は17
ドラフト指名後の2012年11月に開かれた明治神宮野球大会では、2回戦で三重中京大学相手に16三振を奪って完封勝利を収めた[5]。準決勝の富士大学戦では、8回から救援で登板。無安打に抑えると、チームも延長10回のタイブレークで勝利した。桐蔭横浜大学との決勝では、6回3安打1失点と好投したが、味方打線が得点できなかったため準優勝に終わった。

プロ入り後[編集]

2013年
開幕から中継ぎ要員として一軍に帯同。5月から先発ローテーションに定着すると、6月2日の対北海道日本ハムファイターズ戦(旭川スタルヒン球場)でプロ初勝利を挙げた。その後もローテーションを守ったことから、オールスターゲームには、セントラル・リーグ(セ・リーグ)の監督推薦選手として初出場を果たした。DeNAの新人選手によるオールスターゲームへの出場は、前身球団を含めても、1974年山下大輔以来39年振りであった[6]
レギュラーシーズンでは、二軍生活を一度も経験しないまま、一軍公式戦を6勝9敗で終えた。シーズン通算の奪三振率は8.92で、セントラル・リーグ規定投球回に達した先発型のピッチャーでは最高に当たる。奪三振数も、同リーグの新人投手では菅野智之の155個に次ぐ145個を記録。7試合に登板した対阪神タイガース戦では、プロ初完投・初完封勝利を含む2勝(0敗)、防御率0.91と好投した。その一方で、与四球率はリーグ規定投球回到達投手のワースト、被本塁打はワースト2位であった。
シーズン終了後の11月には、チームメイトの梶谷隆幸・同期入団の井納翔一とともに、台湾で催された「2013 BASEBALL CHALLENGE 日本 VS チャイニーズ・タイペイ」に日本代表として出場[7]。代表での初登板になった同月10日の最終戦では、先発投手として台湾打線を4イニング無失点に抑えた[8]
2014年
入団2年目にして、一軍公式戦の開幕投手に抜擢。東京ヤクルトスワローズとのセ・リーグ開幕戦(3月28日神宮球場)では、自身と同じ大卒2年目で、前年のリーグ新人王・最多勝利投手の小川泰弘と先発で対戦した。しかし、大学の1年後輩で新人内野手西浦直亨から本塁打(NPB史上初の開幕戦一軍初打席・初球本塁打)を浴びるなど、1回裏だけで7失点。結局、2回9失点(自責点9)で敗戦投手になった[9]。その後も、4月25日の阪神戦(横浜スタジアム)で3回途中までに6点を失ってシーズン2敗目を記録するなど、先発登板で序盤に大量失点を喫することが続いた。このため、一軍に帯同したまま中継ぎに配置転換。しかし、5月8日讀賣ジャイアンツ(巨人)戦(東京ドーム)で2本塁打を浴びて3失点を喫したため、プロ入り後初めて出場選手登録を抹消された[10]
登録抹消後は、先発要員への復帰を目指して二軍で調整。DeNAの公式戦141試合目であった10月3日の対巨人戦(東京ドーム)で先発投手として一軍に復帰すると、5回3失点ながら、この年のセ・パ両リーグの開幕投手では最も遅いシーズン初勝利を挙げた[11]。結局、一軍公式戦では、8試合の登板で1勝2敗、防御率10.88という成績に終わった。
2015年
2年連続の開幕投手起用はならなかったものの、開幕から一軍の先発ローテーションに定着。前年から一転して、24歳最後の日であった5月6日の対ヤクルト戦(横浜)までに3勝を挙げた[12]。しかし、6月中旬からおよそ2ヶ月にわたって二軍で調整。8月中旬から一軍の先発ローテーションへ復帰したものの、一軍公式戦での勝ち星は5勝にとどまった。
2016年
入団以来初めて、公式戦の開幕を二軍で迎えた。イースタン・リーグ公式戦では、8月下旬までに、18試合の登板で8勝6敗、防御率3.55をマーク。8月31日の対広島東洋カープ戦(マツダスタジアム)に先発投手としてシーズン初の一軍マウンドを経験する[13]と、9月7日の対ヤクルト戦(横浜)で一軍でのシーズン初勝利を挙げた[14]

選手としての特徴[編集]

投球[編集]

ノーワインドアップからインステップ気味に踏み込み、スリークォーターから平均球速約144km/h[15]、最速155km/h(プロ入り後の最速は152km/h[16])の切れの良いストレートを投げ込む。変化球は130km/h台の鋭い横のスライダー、120km/h台の落差ある縦のスライダーを軸に、精度は見劣りするがカーブフォークボールなども持つ。2015年からはチェンジアップを使用し始めた[17]

奪三振が多くイニングを重ねる毎に球が安定する。その為、球数を多く投げるスタミナはあるが、反面序盤の立ち上がりに課題が残る。

打撃[編集]

2013年4月21日 横浜スタジアムにて

打者としては、小学6年生で野球を始めて以来のスイッチヒッター。法政大学時代には、主戦投手として活躍しながら、東京六大学野球のリーグ戦で左・右の両打席から長打を放った経験を持つ。プロ入り後も「右投両打」で登録しているが、入団1年目の2013年には、投球に集中するため公式戦では左打席に立たなかった。ただし、「右(打席)ばかりだと(体の)バランスが偏る。投球につなげるという意味でも左(打席)で打ちたい」という意向から、2014年からは右投手と対戦する場合に左打席へ立っている。ちなみに、同年の春季キャンプ直前時点でNPBの球団に所属する選手で、「右投両打」で登録している投手は三嶋と徳山武陽ヤクルト)しかいない[18]

人物[編集]

祖母の影響により幼い頃から絵を描いていたため絵が得意で大学時代のサインには自身の投球フォームを描き入れたことがあり[19]、自身のグッズのイラストも自ら担当した[20]

詳細情報[編集]

年度別投手成績[編集]





















































W
H
I
P
2013 DeNA 34 22 2 1 0 6 9 0 1 .400 642 146.1 138 20 79 0 0 145 6 1 67 64 3.94 1.48
2014 8 5 0 0 0 1 2 0 0 .333 126 24.0 41 5 14 0 1 24 4 3 30 29 10.88 2.29
2015 20 14 0 0 0 5 5 0 0 .500 384 88.0 84 9 34 0 3 67 9 0 52 47 4.81 1.34
2016 4 4 0 0 0 1 1 0 0 .500 102 24.0 24 5 8 0 0 15 1 0 13 10 3.75 1.33
通算:4年 66 45 2 1 0 13 17 0 1 .433 1254 282.1 287 39 135 0 4 251 20 4 162 150 4.78 1.49
  • 2016年度シーズン終了時
  • 各年度の太字はリーグ最高

記録[編集]

投手記録
打撃記録
  • 初打席:2013年4月21日、対中日ドラゴンズ6回戦(横浜スタジアム)、10回裏に岩瀬仁紀から三ゴロ
  • 初安打:2013年4月29日、対東京ヤクルトスワローズ4回戦(横浜スタジアム)、3回裏に松岡健一から中前安打[27]。松岡は右投手であるが右打席で打った。
その他の記録

背番号[編集]

  • 17 (2013年 - )

登場曲[編集]

代表歴[編集]

脚注[編集]

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  1. ^ 週刊ベースボール増刊 第90回全国高校野球選手権予選展望号
  2. ^ 野球太郎 No.002ドラフト総決算プレミアム特集号 P133
  3. ^ “三嶋が満票でベストナイン選出”. SANSPO.COM. (2012年10月28日). http://www.sanspo.com/baseball/news/20121028/unv12102820550004-n1.html 2013年2月2日閲覧。 
  4. ^ “仮契約のDeNA2位・三嶋「自分の道を確立したい」”. Sponichi Annex. (2012年11月20日). http://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2012/11/20/kiji/K20121120004591110.html 2013年2月2日閲覧。 
  5. ^ “DeNA2位指名の法大・三嶋が16奪三振で完封”. MSN産経ニュース (産経新聞社). (2012年11月12日). http://sankei.jp.msn.com/sports/news/121112/bbl12111218240005-n1.htm 2013年2月2日閲覧。 
  6. ^ “三嶋、山下2軍監督以来の新人選出”. nikkansports.com. (2012年7月1日). http://www.nikkansports.com/baseball/news/f-bb-tp0-20130701-1150763.html 2013年7月2日閲覧。 
  7. ^ 2013 BASEBALL CHALLENGE 日本 VS チャイニーズ・タイペイ トップチーム 野球日本代表 侍ジャパンオフィシャルサイト 2015年3月30日閲覧
  8. ^ “2013 BASEBALL CHALLENGE第3戦スコアテーブル”. 野球日本代表オフィシャルサイト. (2013年11月10日). http://www.japan-baseball.jp/jp/game/score/table/2013111003.html 2014年1月25日閲覧。 
  9. ^ “DeNA三嶋2回9安打9失点で降板”. 日刊スポーツ. (2014年3月28日). http://www.nikkansports.com/baseball/news/f-bb-tp0-20140328-1276868.html 2014年3月28日閲覧。 
  10. ^ “DeNA開幕投手の三嶋が2軍落ち”. デイリースポーツ. (2014年5月7日). http://www.daily.co.jp/newsflash/baseball/2014/05/08/0006940607.shtml 2014年5月8日閲覧。 
  11. ^ “DeNA・三嶋、開幕投手が141戦目で今季初勝利!”. サンスポ. (2014年10月4日). http://www.sanspo.com/baseball/news/20141004/den14100405010001-n1.html 2015年5月3日閲覧。 
  12. ^ “DeNA三嶋25歳祝う3勝目「勝ててよかった」”. 日刊スポーツ. (2015年5月6日). http://www.nikkansports.com/baseball/news/1472699.html 2016年9月22日閲覧。 
  13. ^ “三嶋粘投も無援「僕が悪い」4位・ヤクルト1.5差に迫る”. スポーツニッポン. (2016年9月1日). http://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2016/09/01/kiji/K20160901013271960.html 2016年9月22日閲覧。 
  14. ^ “DeNA三嶋が初勝利 燕とのゲーム差4に”. 毎日新聞. (2016年9月8日). http://mainichi.jp/articles/20160908/k00/00m/050/105000c 2016年9月22日閲覧。 
  15. ^ 『2014 プロ野球オール写真選手名鑑』 日本スポーツ企画出版社、2014年、173頁。ISBN 978-4-905411-17-8
  16. ^ “三嶋3人斬り!最速152キロ”. nikkansports.com. (2013年4月4日). http://www.nikkansports.com/baseball/news/f-bb-tp0-20130404-1107235.html 
  17. ^ 三嶋 新球チェンジアップで開幕アピール!紅白戦で好投”. スポーツニッポン (2015年2月9日). 2015年2月9日閲覧。
  18. ^ DeNA投手の三嶋 両打ち解禁 大学でも打撃センス発揮”. スポーツニッポン (2014年1月25日). 2014年1月25日閲覧。
  19. ^ 横浜ベイ2位指名の法政・三嶋は努力の投手であり、天才画伯である”. ママ記者ブログ (2012年11月15日). 2013年5月27日閲覧。
  20. ^ oh!ベイスターズ2013 8月31日放送分”. oh-baystars (2013年8月31日). 2013年8月31日閲覧。
  21. ^ 神奈川新聞、2013年4月1日。
  22. ^ 神奈川新聞、2013年4月4日。
  23. ^ 神奈川新聞、2013年4月22日。
  24. ^ 神奈川新聞、2013年5月6日。
  25. ^ 神奈川新聞、2013年5月20日。
  26. ^ 神奈川新聞、2013年6月3日。
  27. ^ 神奈川新聞、2013年4月30日

関連項目[編集]

外部リンク[編集]