スペンサー・パットン

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スペンサー・パットン
Spencer Patton
横浜DeNAベイスターズ #53
20170320 Spencer Burdette Patton pitcher of the Yokohama DeNA BayStars, at Yokohama Stadium.jpg
2017年3月20日 横浜スタジアムにて
基本情報
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
出身地 イリノイ州シャンペーン郡アーバナ
生年月日 (1988-02-20) 1988年2月20日(30歳)
身長
体重
185 cm
91 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 投手
プロ入り 2011年 ドラフト24巡目(全体726位)でカンザスシティ・ロイヤルズから指名
初出場 MLB / 2014年9月4日 シアトル・マリナーズ
NPB / 2017年4月1日 東京ヤクルトスワローズ2回戦
年俸 1億3,000万円(2018年)[1]
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

スペンサー・バーデット・パットンSpencer Burdette Patton, 1988年2月20日 - )は、NPB横浜DeNAベイスターズに所属するアメリカ合衆国イリノイ州シャンペーン郡アーバナ出身のプロ野球選手投手)。右投右打。

レンジャーズ時代(2015年7月2日)

6歳下の弟のジョー・パットンも元プロ野球選手で、現役時代にはロサンゼルス・エンゼルス・オブ・アナハイム傘下のマイナーリーグ球団に所属していた。

経歴[編集]

ロイヤルズ傘下時代[編集]

2011年MLBドラフト24巡目(全体726位)でカンザスシティ・ロイヤルズから指名され、6月12日に契約。この年は傘下のパイオニアリーグのルーキー級アイダホフォールズ・チュカーズ英語版で19試合に登板し、3勝1敗2セーブ・防御率3.40だった[2]

2012年はルーキー級アイダホフォールズで16試合に登板し、0勝7敗・防御率6.32だった[2]

2013年はA+級ウィルミントン・ブルーロックスで25試合に登板し、5勝2敗2セーブ・防御率1.96だった。7月にAA級ノースウエストアーカンソー・ナチュラルズへ昇格。AA級ノースウエストアーカンソーでは12試合に登板し、防御率1.50だった。

2014年はAAA級オマハ・ストームチェイサーズで34試合に登板し、4勝3敗14セーブ・防御率4.08だった[2]

レンジャーズ時代[編集]

2014年7月16日ジェイソン・フレイザーとのトレードで、テキサス・レンジャーズへ移籍した[3]。移籍後は傘下のAAA級ラウンドロック・エクスプレスで15試合に登板し、1勝1敗4セーブ・防御率3.38だった。9月4日にレンジャーズとメジャー契約を結び[4]、同日のシアトル・マリナーズ戦でメジャーデビュー。8点ビハインドの4回表から登板し、2回を無安打無失点に抑えた[5]。その後は好投を続け、シーズン最終登板となった9月27日オークランド・アスレチックス戦では、1点リードの7回から登板し、1回を1安打無失点に抑え、直後の7回裏にレンジャーズが3点リードとなる2点を得点したが、8回表にニール・コッツが2失点したため、勝利投手の権利がパットンに移り、メジャー初勝利を挙げた[6]。この年は9試合に登板し、1勝0敗、防御率0.96だった[2]

2015年は出番が激増し、27試合に登板したが防御率9.00と打ち込まれた。一方で24回で28奪三振を記録した。

カブス時代[編集]

2015年11月20日フレンディ・デラロサとのトレードで、シカゴ・カブスへ移籍した[7]

2016年は全般的に前年と比べて出番こそ減ったが、防御率は5.48と改善し、チームの地区優勝に貢献した。11月17日DFAとなり、11月23日に自由契約となった[2]

DeNA時代[編集]

2016年11月23日に、横浜DeNAベイスターズが1年契約、推定年俸9,000万円[8]でパットンの獲得を発表した[9]。背番号は53

2017年には、レギュラーシーズンの開幕から、三上朋也砂田毅樹と共におおむねセットアッパーへ起用。一軍公式戦では、砂田に並ぶチーム2位の62試合に登板すると、三上に次ぐチーム2位の31ホールドポイント(4救援勝利27ホールド)を記録した。その一方で、クローザー山崎康晃が不調だった 4月中旬からは、1ヶ月にわたって山崎と役割を交代[10]。クローザーとして7セーブを挙げたが、セーブが付く局面での登板で、5度にわたってブラウンセーブ(救援失敗)を犯した。その間に山崎がセットアッパーとして15登板試合続けて無失点で凌いだこともあって、5月下旬からはセットアッパーへ復帰。復帰後は、山崎と共に本来の持ち場で投球内容を安定させたことによって、チームの2年連続クライマックスシリーズ(CS)進出に大きく貢献した。ポストシーズンでは、アレックス・ラミレス監督による小刻みな継投策の下で、ワンポイント・リリーフやショート・リリーフに起用。CS全体で8試合中6試合、福岡ソフトバンクホークスとの日本シリーズで6試合中5試合に登板した。10月29日の日本シリーズ第2戦(福岡ヤフオク!ドーム)では味方の失策から1点を失って敗戦投手になったものの、ポストシーズンを通じて自責点0を維持。日本シリーズ終了3日後の11月8日には、翌2018年もチームに残留することが球団から発表された[11]。1年契約で、推定年俸は1億3,000万円[1]

人物[編集]

メジャーリーグ時代からの愛称は、苗字が同じアメリカ陸軍の猛将ジョージ・パットンにちなんで「将軍(general)」[12]

シカゴ・カブス時代に同僚であった川崎宗則とは、来日の前に互いに相談するなど親交が深い。パットンがNPBでのプレーを決断したのも、川崎宗則から「君なら成功するだろう」と言われたことが契機になったという[13]。奇しくも、川崎は2017年に、カブスからの自由契約を経てソフトバンクへ復帰。パットンはこの年の日本シリーズでソフトバンク戦に登板したが、川崎はレギュラーシーズン中の故障でシリーズの出場登録から外れたため、シリーズでの対決は実現しなかった。

登板する際はメジャーリーグさながら、リリーフカーには乗らず、ブルペンから走って登場する。

Twitterでは「#WhereisShogun」のハッシュタグを使用した横浜の場所当てゲームを行うなどファンとの交流を図っている。

選手としての特徴[編集]

メジャーおよび3Aでは救援投手として、スリークォーターから、最速95mph(約153km/h)・平均92mph(約148km/h)の速球フォーシームツーシーム)を中心に、決め球である平均83mph(約134km/h)の縦のスライダー、平均83mph(約134km/h)のチェンジアップを使用した。
メジャー通算の奪三振率が9.6と高い反面、通算与四球率も4.6と高い。また、3Aでの通算奪三振率は12.9、通算与四球率は3.5となっている[14]

詳細情報[編集]

年度別投手成績[編集]





















































W
H
I
P
2014 TEX 9 0 0 0 0 1 0 0 3 1.000 35 9.1 6 0 2 0 0 8 0 0 1 1 0.96 0.85
2015 27 0 0 0 0 1 1 0 3 .500 109 24.0 24 5 12 0 4 28 1 0 24 24 9.00 1.50
2016 CHC 16 0 0 0 0 1 1 0 1 .500 101 21.1 20 3 14 0 1 22 0 0 16 13 5.48 1.59
2017 DeNA 62 0 0 0 0 4 3 7 27 .571 247 60.0 50 4 19 3 2 66 2 0 19 18 2.70 1.15
MLB:3年 52 0 0 0 0 3 2 0 7 .600 245 54.2 50 8 28 0 5 58 1 0 41 41 6.26 1.43
NPB:1年 62 0 0 0 0 4 3 7 27 .571 247 60.0 50 4 19 3 2 66 2 0 19 18 2.70 1.15
  • 2017年度シーズン終了時
  • 各年度の太字はリーグ最高

記録[編集]

NPB投手記録
  • 初登板:2017年4月1日、対東京ヤクルトスワローズ2回戦(明治神宮野球場)、7回裏に3番手で救援登板、1回無失点
  • 初奪三振:同上、7回裏に鵜久森淳志から空振り三振
  • 初ホールド:2017年4月2日、対東京ヤクルトスワローズ3回戦(明治神宮野球場)、7回裏に3番手で救援登板、2回無失点
  • 初勝利:2017年4月6日、対読売ジャイアンツ3回戦(横浜スタジアム)、7回表に2番手で救援登板、1回無失点
  • 初セーブ:2017年4月16日、対東京ヤクルトスワローズ6回戦(横浜スタジアム)、9回表に4番手で救援登板、1回無失点
  • 初打席:2018年9月17日、対阪神タイガース21回戦(横浜スタジアム)、7回裏に藤川球児から三振

背番号[編集]

  • 44 (2014年 - 2015年)
  • 40 (2016年 - 同年途中)
  • 45 (2016年途中 - 同年終了)
  • 53 (2017年 - )

登場曲[編集]

  • 「The Hum」 Dimitri Vegas & Like Mike vs. Ummet Ozcan(2017)
  • 「Revolution」Diplo(2017)

脚注[編集]

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  1. ^ a b DeNAがパットン、ウィーランド来季契約を発表” (日本語). 日刊スポーツ (2017年11月8日). 2017年11月8日閲覧。
  2. ^ a b c d e MLB公式プロフィール参照。2016年11月23日閲覧。
  3. ^ “Texas Rangers acquire Spencer Patton from Kansas City Royals for Jason Frasor” (プレスリリース), MLB.com (Texas Rangers), (2014年7月16日), http://m.rangers.mlb.com/news/article/84922654/texas-rangers-acquire-spencer-patton-from-kansas-city-royals-for-jason-frasor 2015年1月13日閲覧。 
  4. ^ T.R. Sullivan (2014年9月4日). “New father Patton joins Rangers' pitching staff”. MLB.com. 2015年1月13日閲覧。
  5. ^ Scores for Sep 4, 2014”. ESPN (2014年9月4日). 2015年1月13日閲覧。
  6. ^ Scores for Sep 27, 2014”. ESPN (2014年9月27日). 2015年1月13日閲覧。
  7. ^ http://www.sportsdaydfw.com/texas-rangers/rangers/2015/11/20/rangers-acquire-infielder-cubs-add-four-40-man-roster
  8. ^ DeNAがカブスFAパットンと1年契約で合意”. 日刊スポーツ. 2017年2月13日閲覧。
  9. ^ スペンサー・パットン選手 獲得のお知らせ”. 横浜DeNAベイスターズ (2016年11月23日). 2016年11月24日閲覧。
  10. ^ ラミ監督「去年と同じ轍は踏まない」もう新方程式7回山崎康→9回パットンスポニチアネックス 2017年4月16日掲載
  11. ^ 2018年シーズン 選手契約について” (日本語). 横浜DeNAベイスターズ (2017年11月8日). 2017年11月8日閲覧。
  12. ^ http://www.sanspo.com/smp/baseball/news/20170124/den17012405010003-s.html
  13. ^ http://www.nikkansports.com/m/baseball/news/1770845_m.html?mode=all
  14. ^ FanGraphs

関連項目[編集]

外部リンク[編集]