黄色靭帯骨化症

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動先: 案内検索

黄色靭帯骨化症(おうしょくじんたいこっかしょう、英:ossification of the yellow ligament, OYL)とは、特定疾患である脊椎靭帯骨化症の一種であり、脊椎の後方にある椎弓をつなぐ黄色靭帯カルシウムが沈着することで骨化することにより発症する疾患をいう。

症状[編集]

骨化した黄色靭帯が脊髄を圧迫することにより、下肢のしびれ、脱力などの症状が発生し、ひどい場合には両下肢麻痺などの症状をきたすこともある。また、間欠性跛行が生じることもある。

検査[編集]

治療[編集]

原因が不明であるため、経過が予測できないことから消炎鎮痛剤などを投与して経過を観察する。痛みが強い場合には硬膜外ブロック注射を行うこともある。また、経過観察中に進行が見られる場合、神経症状が強い場合には骨化巣を取り除く手術を行う場合もある。

主な発症者[編集]

  • 若生正廣 - 野球指導者。この病気により歩行時に杖が必要となったが、後に現場復帰。
  • 越智大祐 - 野球選手。2012年シーズンの開幕直後にこの病気を発症していることが判明したため、シーズン中の6月に手術を受けた。リハビリを経て、2013年末から実戦に復帰したが一軍への復帰を果たすことなく、2014年に引退を余儀なくされた。
  • 酒井勉 - 野球選手。現役時代の1993年に、この病気を発症したことから手術。リハビリに専念する目的で、シーズン終了後には、オリックス球団との間でNPB史上初の複数年契約(3年契約)を結んだ。しかし、一軍への復帰を果たせないまま、1996年の契約期間満了を機に引退。
  • 宮本大輔 - 野球選手。現役時代の2006年に、この病気を発症。手術とリハビリで2年以上のブランクを経た後に、2008年7月に一軍へ復帰した(公式戦2試合に登板)。翌2009年限りで引退。
  • 志賀賢太郎 - プロレスラー。この病気によって長期休養を余儀なくされたが、克服してリングに復帰。
  • 大隣憲司 - 福岡ソフトバンクホークスに所属する野球選手(投手)。2013年シーズンの開幕直後にこの病気を発症していることが判明したため、シーズン中に手術を受けた。リハビリを経て、同年末から実戦に復帰。翌2014年7月に一軍に復帰。
  • 琴国晃将 - 大相撲力士。この病気により手術を行い、土俵に立てるまでは回復したが、結局引退に追い込まれた。
  • 星野仙一 - 元東北楽天ゴールデンイーグルス一軍監督。監督在任中の2014年5月26日にこの病気と腰椎椎間板ヘルニアを併発していることが判明したため、翌27日から休養。その後、手術とリハビリを経て同年7月25日に現場復帰、同シーズン末に退任。
  • 花城直 - アマチュア野球選手。亜細亜大学在学中にこの病気にかかり、手術を行い成功した[1]。卒業後西部ガスに入社、同社硬式野球部でプレー。[2]
  • 木村健悟 - 元プロレスラー、元歌手で東京都品川区議会議員。2014年に発症し、頸椎の手術をしてその後、腰の手術をする。[3]
  • 徳山武陽 - 東京ヤクルトスワローズに所属する野球選手(投手)。2016年シーズン中の9月に左太腿の内側にしびれを覚え、その後の精密検査で判明した。11月22日に手術を行いリハビリでの全治を目指す。

参考文献[編集]

脚注[編集]

  1. ^ 亜大・花城直選手、難病「黄色靭帯骨化症」の手術成功”. nikkansports.com (2014年5月24日). 2016年5月21日閲覧。
  2. ^ 西部ガス 都市対抗2年連続切符 難病乗り越え花城が力投スポニチアネックス 2016年6月10日 同日閲覧
  3. ^ 木村健悟氏、星野監督と同じ故障で手術デイリースポーツ 2014年9月18日付

関連項目[編集]