中村祐太

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中村 祐太
埼玉西武ライオンズ #58
基本情報
国籍 日本の旗 日本
出身地 東京都江戸川区
生年月日 (1995-08-31) 1995年8月31日(28歳)
身長
体重
184 cm
89 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 投手
プロ入り 2013年 ドラフト5位
初出場 2017年5月3日
年俸 1000万円(2024年)[1]
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

中村 祐太(なかむら ゆうた、1995年8月31日 - )は、東京都江戸川区出身のプロ野球選手投手)。右投右打。埼玉西武ライオンズ所属。

経歴[編集]

プロ入り前[編集]

江戸川区立小岩第五中学校卒業。中学時代はリトルシニア江戸川中央シニアでプレイ。関東一高では1年秋から背番号10でベンチ入り。2年春の第84回選抜高等学校野球大会では1回戦別府青山戦で2安打13奪三振完封勝利、2回戦智弁学園戦で1失点完投勝利、準々決勝横浜戦で5安打2失点完投勝利を挙げ、ベスト4進出の原動力となった。(準決勝で田村龍弘北條史也を擁する光星学院に敗退。)その後は股関節剥離骨折の影響もあって本来の投球ができず、2年春関東大会ではチームは準優勝したもののほぼ登板の機会はなく、2年夏は4回戦敗退。3年夏も東東京大会ベスト4に終わっている。また、打撃面においては、高校通算本塁打16本を記録している。

2013年のドラフト会議にて、広島東洋カープから5位指名を受けて入団した。背番号は67

広島時代[編集]

2017年は、5月3日の対中日ドラゴンズ戦でプロ初登板・初先発。5回3失点でプロ初勝利を挙げた[2]。シーズン中盤から終盤にかけて先発ローテーションの一角を担い、15試合の登板で5勝を挙げた[3]。また、一軍昇格前の4月15日のウエスタン・リーグ公式戦(対福岡ソフトバンクホークス)では、山田大樹からソロ本塁打を放った。

投球フォーム(2017/11/7 天福球場)

2018年は、3月21日の千葉ロッテマリーンズとの練習試合で胸に打球を受け、「右側胸部打撲」との診断で開幕に出遅れた。4月18日の対東京ヤクルトスワローズ戦に初登板し、7回1失点でシーズン初勝利を挙げると[4]、同24日の対横浜DeNAベイスターズ戦では9回途中2失点の好投。しかし、あと二死で初完投勝利という場面での降板であったので、降板後ベンチで悔し涙を流した[5]。その後は、5月1日の読売ジャイアンツ戦での勝ち星を最後に調子を落とし、登板した4試合連続で敗戦投手となり、登録抹消される[6]。9月14日に一軍登録され、9月20日には、中継ぎとして登板し、3回1失点。9月25日の対DeNA戦に先発登板、5回3失点で勝ち負けつかず。日本シリーズでは、中継ぎとして登板する場面もあった。シーズンを通しては、9試合の登板で3勝4敗に終わった。

2019年は、わずか2試合の登板に留まった。

2020年も前半戦は二軍暮らしだったが、エース格だったクリス・ジョンソンの不調、大瀬良大地の離脱などでローテーションが苦しくなった9月に先発投手として出番が巡って来る。久しぶりの一軍登板となった9月20日のヤクルト戦(神宮球場)では初回先頭打者から3者連続(濱田太貴青木宣親山田哲人)で本塁打を打たれて[7]敗戦投手になったが、失点はその3点だけに抑えた。3試合目の先発登板となった10月4日のヤクルト戦で、前述の2018年5月1日の巨人戦以来となる887日ぶりの白星を挙げた[8]。その後も閉幕までローテーションを守り切った。

2021年は、開幕から先発6番手でローテーションを守ってきたが不調で、羽月隆太郎と入れ替わる形で二軍落ち。シーズン通算で3試合に登板し、0勝3敗、防御率11.08を記録[9]。オフに、200万円減となる推定年俸1300万円で契約を更改した[9]

2022年は2016年以来6年ぶりに一軍での登板機会を得られず、オフには2年連続で減俸での契約更改となった[10]

2023年は、5試合の登板で勝敗はつかなかった[11]

西武時代[編集]

2023年12月8日、現役ドラフト埼玉西武ライオンズへ移籍することが発表された[11]。背番号は58。なお、西武には同姓の中村剛也が以前より在籍しているため、スコアボード上および報道上の表記は「中村祐」、背ネーム表記は「Y.NAKAMURA」となる。

選手としての特徴・人物[編集]

クセのない綺麗なフォームが特徴の本格派投手であり、“マエケン2世”と称される[12][13]。持ち味は最速146km/hを計測したノビのある直球[14][12]。変化球はスライダーチェンジアップ[15]フォーク[16]カーブを投げ込む[17]

漫画『黒子のバスケ』のファン。なお、中村自身も中学時代にバスケットボール部の顧問から勧誘を受けたこともある[18]

詳細情報[編集]

年度別投手成績[編集]





















































W
H
I
P
2017 広島 15 14 0 0 0 5 4 0 0 .556 312 74.2 68 7 26 0 2 54 1 0 33 31 3.74 1.26
2018 9 8 0 0 0 3 4 0 0 .429 205 44.2 50 8 21 1 5 31 1 0 33 30 6.04 1.59
2019 2 1 0 0 0 0 0 0 0 ---- 32 5.2 11 3 5 0 0 4 1 0 8 8 12.71 2.82
2020 8 8 0 0 0 3 4 0 0 .429 191 46.2 42 8 11 0 2 37 1 0 12 12 2.31 1.14
2021 3 3 0 0 0 0 3 0 0 .000 65 13.0 21 3 5 0 0 6 0 0 17 16 11.08 2.00
2023 5 0 0 0 0 0 0 0 0 ---- 31 7.0 9 1 1 0 0 3 0 0 5 1 1.29 1.43
通算:6年 42 34 0 0 0 11 15 0 0 .423 836 191.2 201 30 69 1 9 135 4 0 108 98 4.60 1.41
  • 2023年度シーズン終了時

年度別守備成績[編集]



投手












2017 広島 15 5 6 3 0 .786
2018 9 1 4 1 0 .833
2019 2 0 0 0 0 ----
2020 8 0 6 0 0 1.000
2021 3 1 2 0 0 1.000
2023 5 0 2 0 0 1.000
通算 42 7 20 4 0 .871
  • 2023年度シーズン終了時

記録[編集]

初記録
投手記録
打撃記録
  • 初打席:2017年5月3日、対中日ドラゴンズ5回戦(MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島)、3回裏に吉見一起から遊ゴロ
  • 初安打:2017年5月18日、対横浜DeNAベイスターズ9回戦(MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島)、5回裏に尾仲祐哉から右前安打
  • 初打点:2017年9月13日、対横浜DeNAベイスターズ22回戦(MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島)、1回裏に飯塚悟史から適時内野安打
その他の記録

背番号[編集]

  • 67(2014年 - 2023年)
  • 58(2024年 - )

登場曲[編集]

脚注[編集]

  1. ^ 広島 - 契約更改 - プロ野球」日刊スポーツ。2023年11月21日閲覧
  2. ^ 【広島】中村祐、プロ初登板初先発初勝利!「感謝しかないです」」スポーツ報知、2017年5月4日。2017年5月9日閲覧
  3. ^ 中村祐、右胸部に打球直撃でキャンプ離脱の可能性も」『デイリースポーツ』2018年2月21日。2019年5月22日閲覧
  4. ^ 広島中村祐太“二刀流”7回2安打1失点&先制打」日刊スポーツ、2018年4月19日。2018年11月9日閲覧
  5. ^ 広島中村祐太、完投逃し悔し涙も衣笠氏へ勝利届けた」日刊スポーツ、2018年4月24日。2018年11月9日閲覧
  6. ^ 3回途中7失点中村祐太に緒方監督「もう1回下で」」日刊スポーツ、2018年6月7日。2018年11月9日閲覧
  7. ^ ヤクルト先頭から3者連続弾、プロ野球25年ぶり」日刊スポーツ、2020年9月20日。2024年1月3日閲覧
  8. ^ 広島中村祐太887日ぶり勝利「調整を少し変えて」」『日刊スポーツ』2020年10月4日。2023年3月30日閲覧
  9. ^ a b 中村祐太、200万円減の年俸1300万円で契約更改」中国新聞デジタル、2021年11月20日。2024年1月3日閲覧
  10. ^ 薮田は300万円減の年俸1600万円で契約更改 100万円減の宇草は「全然貢献できず、力不足を痛感」」『中国新聞デジタル』2022年11月11日。2023年3月20日閲覧
  11. ^ a b 【現役ドラフト】西武が広島・中村祐太投手を獲得「新天地の西武ライオンズで頑張りたいと思います」」『スポーツ報知』2023年12月8日。2023年12月8日閲覧
  12. ^ a b 期待値MAX!? わがチームの次なるスターたち 広島編 中村祐太、高橋昂也、長井良太 | 野球コラム」『週刊ベースボールONLINE』2017年12月6日。2022年2月4日閲覧
  13. ^ 開幕ローテ入りに大きく前進。“マエケン2世”と呼ばれた右腕の原点|carp|インタビュー」『広島アスリートマガジン』2021年3月19日。2022年2月4日閲覧
  14. ^ 広島・中村祐 フォーム改造で1軍だ!「早く開幕してほしい」」『スポニチ Sponichi Annex』2020年4月29日。2022年2月4日閲覧
  15. ^ 【広島】中村祐太、887日ぶりの白星「1試合1試合これが最後だという気持ちで必死に投げている」」『スポーツ報知』2020年10月4日。2022年2月4日閲覧
  16. ^ 広島・中村祐 新球チェンジアップ完全習得へ「感覚がめちゃくちゃ良かったので」」『デイリースポーツ online』2020年5月9日。2022年2月4日閲覧
  17. ^ 広島中村祐太「真っすぐ全然ダメ」開幕ローテへ課題」『日刊スポーツ』2021年3月10日。2022年2月4日閲覧
  18. ^ プロバスケ選手×プロ野球選手 | DUNK | それ聴け!スポ魂」『RCC』2018年1月16日。2022年2月4日閲覧

関連項目[編集]

外部リンク[編集]