タイシンガーブランドン大河
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埼玉西武ライオンズ #49 | |
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![]() カーミニークフィールドにて (2023年3月21日) | |
基本情報 | |
国籍 |
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出身地 | 沖縄県うるま市 |
生年月日 | 1998年6月15日(25歳) |
身長 体重 |
179 cm 86 kg |
選手情報 | |
投球・打席 | 右投右打 |
ポジション | 内野手 |
プロ入り | 2020年 ドラフト6位 |
初出場 | 2021年3月26日 |
年俸 | 700万円(2023年)[1] |
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度) | |
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この表について
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タイシンガー ブランドン 大河(タイシンガー ブランドン たいが、1998年6月15日[2] - )は、沖縄県石川市(現:うるま市)出身[3][4]のプロ野球選手(内野手)。右投右打。埼玉西武ライオンズ所属。
登録名はブランドン。ファミリーネーム(姓)がタイシンガー(Tysinger)、ファーストネーム(名)がブランドン(Brandon)、ミドルネームが大河(Taiga)である[5]。
経歴[編集]
プロ入り前[編集]
うるま市立伊波小学校4年次に前原ルーキーズで野球を始め[4]、うるま市立伊波中学校では軟式野球部に所属し全日本少年軟式野球大会に出場、投手と捕手を兼任していた[6]。
沖縄県立石川高校では1年秋から投手兼4番を務め、高校通算18本塁打[6]。またのちに西武でチームメイトとなる平良海馬と対戦し三振を喫したことがある[7]。高校時代には投手として最速147km/hを記録したこともある[4]。
北海道網走市の東京農業大学生物産業学部(オホーツクキャンパス)に進学後は野手に専念し、北海道六大学リーグでは、3年春、3年秋、4年秋の3回首位打者に輝き、ベストナインにも5回選出された[6][8]。
2020年10月26日に行われたプロ野球ドラフト会議では、埼玉西武ライオンズから6位指名を受け[9]、11月26日に契約金3000万円、年俸700万円(金額は推定)で仮契約した[10]。背番号は49[11]。
西武時代[編集]
2021年1月、登録名を「ブランドン」とすることを発表した[12]。オープン戦で2本塁打、長打率.519とアピールし、同期の若林楽人と共に開幕一軍入りを果たすと[13]、3月26日のオリックス・バファローズとの開幕戦で1点リードの9回から三塁の守備に就きプロ初出場。翌27日の同カードに「8番・三塁手」で初のスタメン出場を果たした[14]。3月30日の北海道日本ハムファイターズ戦に「8番・指名打者」でスタメン出場し、プロ初安打・初本塁打・初打点となる1号2ランを放つなど2安打4打点と活躍した[15]。西武の新人で初安打が初本塁打は2014年の山川穂高以来、またチームの新人で3月中に本塁打は2006年の炭谷銀仁朗以来15年ぶりだった[16]。しかし、4月2日の試合を熱中症によりベンチから外れると翌3日に登録抹消[17]。4月17日に一軍復帰したものの[18]、その後は抹消と再登録を3度繰り返した[19][20][21]。二軍では結果を残し、特に6月は月間打率.408(イースタン・リーグ1位)、出塁率.473(同3位)、長打率.633(同2位)の好成績でファーム月間MVPを受賞した[22]。ルーキーイヤーは一軍で32試合に出場し、打率.247・3本塁打・8打点を記録。オフに200万円増となる推定年俸900万円で契約を更改した[23]。
選手としての特徴[編集]
50メートル5秒9の俊足と遠投110メートルの強肩、さらにパンチのある打撃が武器の3拍子揃った選手[4]。目標としてトリプルスリーを挙げている[24]。
人物[編集]
父親はレスリング経験者のアメリカ人、母親は日本人で、弟と妹がいる。父親とは英語で会話している[4]。ミドルネームの大河には「大きい川のように広い心を持ってほしい」という両親の願いが込められている[12]。
小学校低学年までは少年サッカーチームに所属していたが、「何か違う」と野球の道へ進んだ[25]。
好きな映画は中学時代に観た『ワイルド・スピード』で、好きな芸能人は高校時代から似ていると言われている主演のポール・ウォーカー[4]。
「沖縄から一番遠いところで頑張ってみようと思った」と北海道の大学に進学したが[26]、1年夏にはホームシックで実家に帰ったこともあった[4]。何よりも苦労したのが気候で、「寒さには4年間通じても慣れなかった」という[27]。
2019年に沖縄・宜野湾で開催されたカウントダウンライブイベントで偶然トイレで同郷の山川穂高を発見し、「山川さんですか?」と話しかけると快く写真撮影に応じてもらった。ソフトバンクの周東佑京の後輩で、同じ大学に通っていることやプロを目指していることを伝えると「頑張ってプロに来いよ」と激励され、その1年後にチームメイトとなっている[27]。
詳細情報[編集]
年度別打撃成績[編集]
年 度 |
球 団 |
試 合 |
打 席 |
打 数 |
得 点 |
安 打 |
二 塁 打 |
三 塁 打 |
本 塁 打 |
塁 打 |
打 点 |
盗 塁 |
盗 塁 死 |
犠 打 |
犠 飛 |
四 球 |
敬 遠 |
死 球 |
三 振 |
併 殺 打 |
打 率 |
出 塁 率 |
長 打 率 |
O P S |
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2021 | 西武 | 32 | 84 | 81 | 9 | 20 | 7 | 0 | 3 | 36 | 8 | 0 | 0 | 1 | 1 | 0 | 0 | 1 | 21 | 3 | .247 | .253 | .444 | .697 |
通算:1年 | 32 | 84 | 81 | 9 | 20 | 7 | 0 | 3 | 36 | 8 | 0 | 0 | 1 | 1 | 0 | 0 | 1 | 21 | 3 | .247 | .253 | .444 | .697 |
- 2023年度シーズン終了時
年度別守備成績[編集]
年 度 |
球 団 |
一塁 | 三塁 | ||||||||||
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試 合 |
刺 殺 |
補 殺 |
失 策 |
併 殺 |
守 備 率 |
試 合 |
刺 殺 |
補 殺 |
失 策 |
併 殺 |
守 備 率 | ||
2021 | 西武 | 4 | 17 | 1 | 0 | 2 | 1.000 | 26 | 10 | 20 | 0 | 2 | 1.000 |
通算 | 4 | 17 | 1 | 0 | 2 | 1.000 | 26 | 10 | 20 | 0 | 2 | 1.000 |
- 2023年度シーズン終了時
記録[編集]
- 初記録
- 初出場:2021年3月26日、対オリックス・バファローズ1回戦(メットライフドーム)、9回表に三塁手として途中出場
- 初先発出場:2021年3月27日、対オリックス・バファローズ2回戦(メットライフドーム)、8番・三塁手で先発出場
- 初打席:同上、2回裏に宮城大弥から空振り三振
- 初安打・初本塁打・初打点:2021年3月30日、対北海道日本ハムファイターズ1回戦(札幌ドーム)、2回表に河野竜生から左越2ラン
背番号[編集]
- 49(2021年 - )
登場曲[編集]
- 「YOUNG WILD AND FREE」SNOOP DOGG(2021年 - )
脚注[編集]
- ^ “西武 - 契約更改 - プロ野球”. 日刊スポーツ. 2022年11月30日閲覧。
- ^ “49 ブランドン選手名鑑2021 |埼玉西武ライオンズ”. 埼玉西武ライオンズ オフィシャルサイト. 2021年3月19日閲覧。
- ^ “埼玉西武ライオンズ ブランドン選手の表敬訪問がありました | スポーツ | 教育・文化 | うるま市役所”. www.city.uruma.lg.jp. 2021年2月15日閲覧。
- ^ a b c d e f g “西武6位ブランドン大河「プレーでトレンド入り」”. 日刊スポーツ. (2020年11月6日) 2021年2月15日閲覧。
- ^ “西武タイシンガー・ブランドン大河の登録名希望は…”. 日刊スポーツ (2020年11月6日). 2021年2月19日閲覧。
- ^ a b c “西武ドラ6・ブランドン 平良と“沖縄対決”フリー打撃6の3で開幕スタメン猛アピール” (2021年2月5日). 2021年2月17日閲覧。
- ^ “西武6位ブランドン大河、同郷の新人王・平良に刺激”. 日刊スポーツ. (2021年1月8日) 2021年2月15日閲覧。
- ^ “タイシンガー、プロ志望届 石川高校出身 北海道学生リーグで活躍”. 琉球新報. (2020年10月13日) 2021年2月15日閲覧。
- ^ “タイシンガー、埼玉西武が6位指名 プロ野球ドラフト”. 琉球新報. (2020年10月26日) 2021年2月15日閲覧。
- ^ “西武6位タイシンガーブランドン大河が入団合意 登録名どうする?”. 西日本スポーツ. (2020年11月26日) 2021年2月15日閲覧。
- ^ “西武、新人12選手が入団会見 ドラフト1位・渡部、プロでの目標は「本塁打王」”. Full-Count (2020年12月8日). 2021年10月7日閲覧。
- ^ a b “西武D6位、タイシンガー・ブランドン大河「ブランドン」と呼んで 登録名決まる”. サンケイスポーツ (2021年1月12日). 2021年10月6日閲覧。
- ^ “「開幕一軍」の登録公示 西武は若林とブランドンのルーキー2名がメンバー入り”. BASEBALL KING (2021年3月25日). 2021年7月8日閲覧。
- ^ “オリックス・宮城に封じられ…西武、連勝逃す 新人ブランドン&若林はプロ初スタメンも無安打”. Sponichi Annex (2021年3月28日). 2021年10月27日閲覧。
- ^ “初安打が本塁打、西武6位ブランドンは打球を見ながら「伸びてくれ」と願った”. 西日本スポーツ (2021年3月31日). 2021年10月27日閲覧。
- ^ “西武ドラ6ブランドン、プロ初安打が1号2ラン パ新人一番乗り「サインがエンドランで打ちにいった結果」”. スポーツニッポン (2021年3月31日). 2021年10月6日閲覧。
- ^ “西武ブランドンが登録抹消 熱中症と診断”. 西日本スポーツ (2021年4月3日). 2021年7月8日閲覧。
- ^ “西武ドラ6ブランドンが1軍復帰”. 西日本スポーツ (2021年4月17日). 2021年10月27日閲覧。
- ^ “【25日の公示】西武・ブランドン、高木 巨人・若林を登録 日本ハム・杉谷抹消”. Sponichi Annex (2021年6月25日). 2021年10月27日閲覧。
- ^ “特例2021で森友哉、山川穂高を抹消 楽天松井裕樹ら抹消/26日公示”. 日刊スポーツ (2021年8月26日). 2021年10月27日閲覧。
- ^ “【10日の公示】日本ハム・杉谷、西武・ブランドンが1軍登録”. Sponichi Annex (2021年10月10日). 2021年10月27日閲覧。
- ^ “ファーム月間MVP発表 6月度は西武・ブランドンとソフトバンク・野村”. Sponichi Annex (2021年7月8日). 2021年7月8日閲覧。
- ^ “西武の大砲候補ブランドン200万増「打率でいい数字を」”. 西日本スポーツ (2021年12月7日). 2021年12月8日閲覧。
- ^ “【西武】ドラ6のタイシンガー・ブランドン大河、目標は「トリプルスリー」…同郷の山川穂高にはライブであいさつ済み”. スポーツ報知 (2020年11月26日). 2021年10月7日閲覧。
- ^ “【21年版・球界“新”士録(6)】西武ドラ6・ブランドン 長い名、端正な顔、未知の世界で磨いた心技体”. スポーツニッポン (2021年1月21日). 2021年10月6日閲覧。
- ^ “西武、東農大北海道オホーツクのタイシンガー・ブランドン大河を6位指名 米国人の父を持つ好打者”. スポーツニッポン (2020年10月26日). 2021年10月6日閲覧。
- ^ a b “西武6位ブランドン大河「山川選手のような打撃を」”. 日刊スポーツ (2020年11月26日). 2021年10月6日閲覧。
関連項目[編集]
外部リンク[編集]
- 個人年度別成績 ブランドン - NPB.jp 日本野球機構
- 選手の各国通算成績 Baseball-Reference (Japan)、The Baseball Cube
- 49 ブラントン 選手名鑑 - 埼玉西武ライオンズオフィシャルサイト
- Brandon Taiga Tysinger | タイシンガーブランドン大河 (@Brandon_Lions49) - Twitter