陽川尚将

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動先: 案内検索
陽川 尚将
阪神タイガース #55
Yohkawanaomasa 20160320.JPG
2016年3月20日 阪神鳴尾浜球場にて
基本情報
国籍 日本の旗 日本
出身地 大阪府大阪市
生年月日 (1991-07-17) 1991年7月17日(26歳)
身長
体重
180 cm
85 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 内野手外野手
プロ入り 2013年 ドラフト3位
初出場 2016年4月15日
年俸 900万円(2017年)[1]
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

陽川 尚将(ようかわ なおまさ、1991年7月17日 - )は、大阪府大阪市出身のプロ野球選手内野手外野手)。右投右打。阪神タイガース所属。

経歴[編集]

プロ入り前[編集]

東京農業大学時代
(2013年10月21日、明治神宮第二球場にて)

小学2年生の時に「関目東ライオンズ」で三塁手として野球を始める[2]と、菫中学校時代には、「大阪都島」で投手兼三塁手を務めた[2]

金光大阪高校への進学後は、1年夏に背番号15でベンチ登録。2年春から遊撃のレギュラーを確保する[2]と、3年生の春に第81回選抜高等学校野球大会へ出場した[3]

高校通算で36本塁打を放つ[3]ほどの長打力が評価されて、2009年のプロ野球ドラフト会議では、読売ジャイアンツから育成ドラフトの3巡目で指名。しかし、この指名を拒否したうえで、東京農業大学に進学した[4]

大学では、1年生の春から東都大学野球2部のリーグ戦に出場[3]。主に三塁を守る[5]とともに、リーグ戦通算で109安打[6]、23本塁打、51打点を記録した[7][6]

2013年のドラフト会議で、阪神タイガースから3巡目で指名[2]。球団を問わず、4巡目以下の順位で指名された場合には社会人野球へ進むことを事前に表明していた[7]が、契約金5,500万円、年俸840万円(金額は推定)という条件で阪神に入団した。背番号は55

プロ入り後[編集]

2014年には、春季キャンプ前の1月に、内科的疾患で入院[8]。キャンプに入ってからは、シーズンを通じて、二軍での生活に終始した。ウエスタン・リーグの公式戦には、98試合に出場。打率.241、6本塁打、38打点を記録する一方で、三塁の守備で12失策を喫した。しかし、シーズン終了後の秋季キャンプでは、当時の一軍監督・和田豊からMVPに選定。翌2015年の春季キャンプを一軍(沖縄組)で迎えることも内定した[9]

2015年には、一軍の4番打者・正三塁手候補の1人として、春季キャンプの「沖縄組」に参加した[9]。しかし、一塁手としてスタメンに起用された三星ライオンズKBO)との練習試合(2月13日)1回表の守備中に、ダイビングキャッチによるゴロの捕球で左肩を亜脱臼[10]。患部のリハビリに、およそ3ヶ月を要した[11]。6月中旬から実戦に復帰する[12]と、フレッシュオールスターゲームでは、ウエスタン・リーグ選抜のメンバーに初めて選出[13](試合自体は荒天の影響で中止)。同リーグの公式戦では、54試合の出場で、打率.213、3本塁打、16打点を記録した。一軍への昇格は2年連続で見送られたものの、シーズン終了後には、NPB選抜チームの一員として台湾でのウィンターリーグに参加。チーム事情で二塁手遊撃手として起用されながら、17試合の出場で、打率.345、20安打(二塁打6本・三塁打2本・本塁打2本)、13打点という好成績を残した[14]

2016年には、前年に続いて、春季キャンプの「沖縄組」に参加。練習試合でチーム最多の4本塁打を放ったが、オープン戦の序盤で打撃不振に陥ったことから、いったん一軍を離れた。しかし、3月15日開幕のウエスタン・リーグ公式戦では、開幕戦から2試合連続本塁打を記録[15]。18試合終了時点で、4番打者として全試合にスタメンで出場すると、5本塁打、18打点(いずれもリーグ1位)、打率.347という好成績[16]で3・4月度のリーグ月間MVPを受賞した[17]。4月15日の対中日ドラゴンズ戦(ナゴヤドーム)5回裏の三塁守備で一軍公式戦に初めて登場すると、7回表の初打席で一軍初安打を記録[18]。同月29日の対横浜DeNAベイスターズ戦(阪神甲子園球場)では、一軍での初本塁打(逆転の2点本塁打)をバックスクリーン左へ放つと、チームの勝利によって同期入団の岩貞祐太と共に自身初のヒーローインタビューを経験した[19]。一軍公式戦全体では、三塁手や左翼手としてスタメンに随時起用されながら、29試合に出場。2本塁打、4打点、打率.167を記録した。ウエスタン・リーグでは、球団史上初の打撃三冠王誕生を射程圏内に収める[20]ほど、4番打者としてシーズン終盤まで好調を維持。9月中旬に一軍へ復帰した[21]関係で、最終打率(.301)は首位打者塚田正義)と3分6厘6毛差の3位にとどまったものの、通算62打点で打点王を獲得した。さらに、通算の本塁打数が14本にまで達したことによって、本塁打王のタイトルをバーバロ・カニザレス(いずれも福岡ソフトバンクホークス)と分け合った。

2017年には、外野手への転向[22]を視野に入れながら、掛布雅之二軍監督の方針で春季キャンプを3年振りに二軍の「安芸組」で過ごした[23]

選手としての特徴・人物[編集]

力強いスイングで、ミート力も優れる[24]。大学時代に1年春から全試合でフルイニング出場を果たしたほど、強い身体の持ち主でもある[5]

阪神の一軍監督を務める金本知憲からは、2015年10月の就任当初から、「今後が期待できる若手選手」の1人に挙げられている[25]

課題は守備で、阪神1年目の2014年には、ウエスタン・リーグ公式戦延べ110試合(三塁71試合・一塁32試合・遊撃7試合)で13失策を記録[26]。2015年には、一塁守備中の左肩亜脱臼によって、およそ4ヶ月間の戦線離脱を余儀なくされた(詳細前述)。「(前述のトレーニングで)以前より体重が6キロ増えたのに30メートル走のタイムが速くなった」という2016年の春季キャンプからは、従来の一塁・三塁に加えて、外野の守備にも挑戦[8][27]。一軍でのスタメンデビュー戦であった2016年4月16日の対中日戦(ナゴヤドーム)には、左翼手として出場した[28]

詳細情報[編集]

年度別打撃成績[編集]

















































O
P
S
2016 阪神 29 77 72 6 12 0 0 2 18 4 0 0 0 0 4 0 1 22 0 .167 .221 .250 .471
NPB:1年 29 77 72 6 12 0 0 2 18 4 0 0 0 0 4 0 1 22 0 .167 .221 .250 .471
  • 2016年度シーズン終了時

年度別守備成績[編集]



一塁 三塁 外野




































2016 阪神 1 8 2 0 0 1.000 19 15 21 2 3 .947 2 1 0 0 0 1.000
通算 1 8 2 0 0 1.000 19 15 21 2 3 .947 2 1 0 0 0 1.000
  • 2016年度シーズン終了時

記録[編集]

初記録

背番号[編集]

  • 55 (2014年 - )


脚注[編集]

[ヘルプ]
  1. ^ 阪神 陽川は100万増900万円でサイン/タイガース.デイリースポーツオンライン.2016年11月18日閲覧。
  2. ^ a b c d “阪神ドラ3陽川、脱臼自分で治す鉄人”. 日刊スポーツ. (2013年10月29日). http://www.nikkansports.com/baseball/news/p-bb-tp0-20131029-1210879.html 2013年11月2日閲覧。 
  3. ^ a b c “2013年ドラフト 陽川 尚将”. スポーツニッポン. http://www.sponichi.co.jp/baseball/npb/2013/draft/profile/youkawa-naomasa.htm 2013年11月2日閲覧。 
  4. ^ “[コラム巨]ドラフトで巨人を拒否した男達”. スポーツ報知. (2013年10月19日). http://archive.fo/Oof4y 2016年9月21日閲覧。 
  5. ^ a b 週刊ベースボール2013年12月16日号 P85
  6. ^ a b 週刊ベースボール2013年12月16日号 P84
  7. ^ a b “ドラフト隠し玉は東都2部の東農大・陽川”. 日刊スポーツ. (2013年10月11日). http://www.nikkansports.com/baseball/professional/draft/2013/news/p-bb-tp0-20131011-1202469.html 2013年11月2日閲覧。 
  8. ^ a b “阪神金本監督、陽川に付きっきり90分間熱血指導”. 日刊スポーツ. (2016年2月13日). http://www.nikkansports.com/baseball/news/1604060.html 2016年3月6日閲覧。 
  9. ^ a b “阪神陽川4番候補浮上アピールチャンスだ”. 日刊スポーツ. (2015年2月9日). http://www.nikkansports.com/baseball/news/p-bb-tp0-20150209-1432280.html 2016年3月5日閲覧。 
  10. ^ “阪神陽川左肩亜脱臼 若手大砲が苦境”. 日刊スポーツ. (2015年2月24日). http://www.nikkansports.com/baseball/news/p-bb-tp0-20150214-1434391.html 2016年3月5日閲覧。 
  11. ^ “阪神陽川フリー打撃再開 2月に左肩亜脱臼”. 日刊スポーツ. (2015年5月17日). http://www.nikkansports.com/baseball/news/1478016.html 2016年3月5日閲覧。 
  12. ^ “阪神陽川が復活弾「これが公式戦なら…」”. 日刊スポーツ. (2015年6月25日). http://www.nikkansports.com/baseball/news/1497619.html 2016年3月5日閲覧。 
  13. ^ プロ野球フレッシュオールスターゲーム2015出場者日本野球機構公式サイト
  14. ^ “期待の若手の成績は? ウインターリーグの結果を紹介”. THE PAGE. (2015年12月21日). http://thepage.jp/detail/20151221-00000006-wordleaf 2016年3月6日閲覧。 
  15. ^ “掛布2軍監督連敗に「1歩1歩」陽川2戦連発も無念”. 日刊スポーツ. (2016年3月16日). http://www.nikkansports.com/baseball/news/1617537.html 2016年3月30日閲覧。 
  16. ^ “阪神・陽川、プロ入り初の一軍昇格!二軍でリーグ1位の5本塁打”. サンケイスポーツ. (2016年4月13日). http://www.sanspo.com/baseball/news/20160413/tig16041313480019-n1.html 2016年4月14日閲覧。 
  17. ^ “ファーム3、4月度MVPにDeNA白根、阪神陽川”. 日刊スポーツ. (2016年5月12日). http://www.nikkansports.com/baseball/news/1646009.html 2016年5月22日閲覧。 
  18. ^ “阪神・陽川、プロ入り初の一軍昇格!二軍でリーグ1位の5本塁打”. 日刊スポーツ. (2016年4月16日). http://www.nikkansports.com/baseball/news/1632598.html 2016年4月17日閲覧。 
  19. ^ “阪神の陽川が金本マジックでプロ初アーチが逆転決勝2ランに!”. THE PAGE. (2016年4月29日). https://thepage.jp/detail/20160429-00000004-wordleafs 2016年4月29日閲覧。 
  20. ^ “阪神・陽川、三冠王へ弾み3ラン!掛布2軍監督「財産になる」”. サンケイスポーツ. (2016年9月15日). http://www.sanspo.com/baseball/news/20160915/tig16091505020013-n1.html 2016年10月2日閲覧。 
  21. ^ “本間勝の鳴尾浜通信「阪神陽川、ファームの三冠王よりも1軍定着へ」”. 日刊スポーツ. (2016年9月19日). http://www.nikkansports.com/baseball/column/naruohama/news/1712476.html 2016年10月2日閲覧。 
  22. ^ “阪神・掛布二軍監督、陽川を外野起用「内外野のバランス考えて」”. サンケイスポーツ. (2017年3月4日). http://www.sanspo.com/baseball/news/20170304/tig17030405000010-n1.html 2017年3月4日閲覧。 
  23. ^ “阪神掛布二軍監督が明言、陽川4番「動かさない」”. 日刊スポーツ. (2017年3月2日). http://www.nikkansports.com/baseball/news/1786293.html 2017年3月4日閲覧。 
  24. ^ 「週刊ベースボール」 2013年11月11日号「2013ドラフト総決算号」ベースボール・マガジン社 JANコード:4910204421135
  25. ^ “金本新監督、期待の若手に江越ら指名”. デイリースポーツ. (2015年10月19日). http://www.daily.co.jp/newsflash/tigers/2015/10/19/0008495296.shtml 2016年3月6日閲覧。 
  26. ^ “陽川“掛布グラブ”でつかむ「三塁定位置」…守備向上へ決意”. スポーツニッポン. (2014年12月16日). http://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2014/12/16/kiji/K20141216009465850.html 2016年3月6日閲覧。 
  27. ^ “【阪神】陽川、6キロ増も足が速くなる 外野守備にも挑戦”. スポーツ報知. (2016年2月12日). http://www.hochi.co.jp/baseball/npb/20160212-OHT1T50142.html 2016年3月6日閲覧。 
  28. ^ “高山、初のスタメン落ち 陽川が初先発”. デイリースポーツ. (2016年4月16日). http://www.daily.co.jp/newsflash/tigers/2016/04/16/0008995484.shtml?pg=2 2016年5月22日閲覧。 

関連項目[編集]

外部リンク[編集]