ブランドン・ディクソン
| オリックス・バファローズ #32 | |
|---|---|
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2016年5月17日 こまちスタジアムにて | |
| 基本情報 | |
| 国籍 |
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| 出身地 | アラバマ州モンゴメリー |
| 生年月日 | 1984年11月3日(34歳) |
| 身長 体重 |
6' 5" =約195.6 cm 190 lb =約86.2 kg |
| 選手情報 | |
| 投球・打席 | 右投右打 |
| ポジション | 投手 |
| プロ入り | 2006年 アマチュアFA |
| 初出場 |
MLB / 2011年7月2日 NPB / 2013年3月31日 |
| 年俸 |
2億1,800万円+出来高(2019年) ※2018年から2年契約[1] |
| 経歴(括弧内はプロチーム在籍年度) | |
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この表について
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ブランドン・リー・ディクソン(Brandon Lee Dickson, 1984年11月3日 - )は、オリックス・バファローズに所属するアメリカ合衆国アラバマ州出身のプロ野球選手(投手)。日本語では、ブランドン・ディックソンと表記されることもある。
オリックスには2013年シーズンから在籍。2016年から2年契約を結ぶと、契約2年目の2017年で、在籍期間が5シーズンに達した。5シーズンにわたる在籍は、球団の歴代外国人投手としては最も長い。さらに、2017年のシーズン中には、2018年シーズンからの2年契約を締結している[2]。
目次
経歴[編集]
カージナルス時代[編集]
2006年、アマチュア・フリーエージェントでセントルイス・カージナルスと契約。
オリックス時代[編集]
2012年12月27日、オリックス・バファローズがディクソンの獲得を発表した[3]。背番号は32。
2013年には、オープン戦で3試合に登板。1勝1敗、防御率2.81という成績で、開幕ローテーションに入った。来日初登板・初先発になった3月31日の対千葉ロッテマリーンズ戦では、7回1失点の好投で来日初勝利。チームのシーズン初勝利にも貢献した。その後もローテーション投手の一員として5勝を挙げたが、6月5日に右足内転筋の肉離れで出場選手登録を抹消。およそ1か月にわたって戦線を離脱した。7月に復帰したが、登板試合で味方打線から十分な援護を受けられなかったことなどから、8月まで1勝も挙げられなかった。一時は負けが先行したが、9月には4試合の登板で、3勝無敗、防御率0.68の好成績を残した。シーズンの通算成績は、防御率2.77、8勝8敗。規定投球回にはやや足りなかったものの、先発不足に苦しむチームを救った。
2014年には、シーズン初登板の対北海道日本ハムファイターズ戦(3月29日)に来日初完投・初完封勝利を挙げる[4]と、5月10日の同カードでは、8回ノーアウトまで無安打に抑える好投でNPBでは自身2回目の完投を記録[5]。夏場に調子を落とした影響で、シーズン通算では9勝に終わった。しかし、一軍では最後までローテーションを守り切ったうえに、初めて規定投球回に到達した。
2015年には、来日後初の開幕投手として3月27日の対埼玉西武ライオンズ戦に臨んだが、0-1のスコアで黒星スタート[6]。その後も2連敗を喫したが、5月28日の対横浜DeNAベイスターズ戦まで6連勝を記録したこと[7]から、同月には来日後初めてパシフィック・リーグ投手部門の月間MVPに選ばれた[8]。さらに、オールスターゲームには、パシフィック・リーグ選抜チームの監督推薦選手として初出場[9]。7月18日の第2戦(マツダスタジアム)に2番手として登板したが、1回を1失点1被本塁打という内容で敗戦投手になった[10]。後半戦初先発の対福岡ソフトバンクホークス戦(7月24日)で、右脇腹に違和感を訴えて緊急降板。翌25日の検査で右肋間筋の損傷と診断されたことから、出場選手登録を抹消された[11]。一軍に復帰した8月27日の対東北楽天ゴールデンイーグルス戦で9敗目を喫した[12]ものの、9月15日の対ソフトバンク戦では9勝目を挙げるとともに、球団通算5000勝の達成に貢献[13]。9月17日に右肋間筋の損傷が再び判明したため、同日付での登録抹消を経て、シーズンの残り期間を患部の治療と調整に充てることになった[14]。シーズン通算では2年続けて9勝にとどまったが、抹消後の同月26日には、2017年シーズンまでの2年契約を新たに結んだことが球団から発表されている[15]。
2016年には、3月27日に、西武との開幕カード第3戦(西武プリンスドーム)に先発でシーズン初登板。6回3失点という内容で、新任の福良淳一監督に公式戦初勝利をもたらした[16]。ディクソン自身も、この試合でシーズン初勝利を挙げたことを皮切りに、チーム内の投手でただ1人シーズンを通じて先発で活躍。シーズン5勝目を挙げた6月5日の対東京ヤクルトスワローズ戦(明治神宮野球場)では、4回表の打席に来日初の二塁打で来日初打点を記録すると、6回表の打席でも2点適時打を放った[17]。8月20日の対楽天戦(コボスタ宮城)でシーズン9勝目に達したものの、9月3日の対日本ハム戦(ほっともっと神戸)で1回表に2本の本塁打で6点を失う[18]など、以降の試合では勝ち星を上乗せできなかった。チームのシーズン最終戦であった10月1日の対楽天戦(コボスタ宮城)にも先発したが、6失点で敗戦投手になった[19]ため、通算9勝11敗でシーズンを終了。来日後自己最多の171回1/3イニングを投げながら、3年続けて2桁勝利にあと一歩届かず、来日後自己最多の17被本塁打を記録した。また、防御率4.36は、パ・リーグの最終規定投球回に達した14投手中の最下位であった。
2017年にも、公式戦の開幕から一軍の先発ローテーションに定着。通算25試合の登板で防御率3.24を記録したものの、またも2桁勝利を逃したばかりか、8勝9敗と負け越した。しかし球団では、先発投手としてのディクソンの成績がおおむね安定していることを高く評価。シーズン終盤の9月5日には、ディクソンとの間で翌2018年からの2年契約を結んだことを発表した[20]。
2018年には、一軍公式戦でのシーズン初登板から来日後ワーストの4連敗を喫するなど振るわず、シーズン4敗目を喫した5月10日の対日本ハム戦(京セラドーム大阪)では、2回表に日本ハムの高卒ルーキー・清宮幸太郎から一軍公式戦での初本塁打を浴びた[21]。この試合の直後には首脳陣から無期限での二軍調整を命じられた[22]が、後に一軍へ復帰。7月1日に札幌ドームで催された同カードで、シーズン10試合目の登板を果たすと、一軍公式戦では前年8月11日の対楽天戦(京セラドーム大阪)以来324日振りの白星を挙げた[23]。7月17日には、京セラドーム大阪の同カードで、4年振りの完封勝利と来日後最多の1試合12奪三振をマーク。チームは、この勝利によって、NPBのレギュラーシーズンにおける一軍開幕戦からの無完投連続試合タイ記録(82試合)の達成を免れた[24]。
選手としての特徴[編集]
NPBでは、先発投手として最速152km/h、平均140km/h前半の速球(フォーシーム・ツーシーム)と決め球である平均120km/h後半のナックルカーブを中心に使用し、その他にスライダー、チェンジアップを投げ分ける。
「低い軌道から大きく縦方向に曲がる」ナックルカーブの使い手[25][26]であり、2015年~2017年の3シーズンでのカーブの投球比率は、「35.6%→43.5%(両リーグで1位)→38.5%(両リーグで1位)」と、高い数値で推移している[27][28][29][注 1]。カーブの空振り率も、2016年~2017年の2シーズンで「14.5%(リーグ2位)→13.7%(リーグ2位)」と、これも高い数値で推移している[28][29]。
日本球界を代表する「グラウンドボールピッチャー」である[30]。2015年~2017年の3シーズンでのゴロアウト率は、「68.4%(両リーグで1位)→63.4%(両リーグで1位)→57.9%(リーグ2位)」(リーグ平均値は「47.0%→47.3%→46.2%」である)と、高い数値で推移している[27][28][29][注 2]。
詳細情報[編集]
年度別投手成績[編集]
| 年 度 |
球 団 |
登 板 |
先 発 |
完 投 |
完 封 |
無 四 球 |
勝 利 |
敗 戦 |
セ 丨 ブ |
ホ 丨 ル ド |
勝 率 |
打 者 |
投 球 回 |
被 安 打 |
被 本 塁 打 |
与 四 球 |
敬 遠 |
与 死 球 |
奪 三 振 |
暴 投 |
ボ 丨 ク |
失 点 |
自 責 点 |
防 御 率 |
W H I P |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 2011 | STL | 4 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | ---- | 34 | 8.1 | 9 | 2 | 3 | 0 | 0 | 7 | 0 | 0 | 3 | 3 | 3.24 | 1.44 |
| 2012 | 4 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | ---- | 32 | 6.1 | 10 | 2 | 2 | 0 | 0 | 6 | 0 | 0 | 7 | 5 | 7.11 | 1.89 | |
| 2013 | オリックス | 23 | 23 | 0 | 0 | 0 | 8 | 8 | 0 | 0 | .500 | 551 | 130.0 | 128 | 7 | 47 | 0 | 4 | 88 | 3 | 0 | 48 | 40 | 2.77 | 1.35 |
| 2014 | 26 | 26 | 3 | 1 | 0 | 9 | 10 | 0 | 0 | .474 | 657 | 154.0 | 156 | 7 | 55 | 0 | 4 | 118 | 10 | 0 | 62 | 57 | 3.33 | 1.37 | |
| 2015 | 20 | 20 | 1 | 0 | 0 | 9 | 9 | 0 | 0 | .500 | 538 | 130.2 | 119 | 3 | 44 | 1 | 1 | 88 | 0 | 0 | 39 | 36 | 2.48 | 1.25 | |
| 2016 | 27 | 27 | 2 | 0 | 0 | 9 | 11 | 0 | 0 | .450 | 746 | 171.1 | 183 | 17 | 71 | 0 | 5 | 139 | 7 | 0 | 86 | 83 | 4.36 | 1.48 | |
| 2017 | 25 | 25 | 0 | 0 | 0 | 8 | 9 | 0 | 0 | .471 | 581 | 136.0 | 144 | 7 | 42 | 3 | 3 | 86 | 7 | 1 | 63 | 49 | 3.24 | 1.37 | |
| 2018 | 18 | 17 | 1 | 1 | 0 | 4 | 6 | 0 | 0 | .400 | 414 | 99.0 | 90 | 7 | 30 | 0 | 5 | 84 | 4 | 0 | 40 | 39 | 3.55 | 1.21 | |
| MLB:2年 | 8 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | ---- | 66 | 14.2 | 19 | 4 | 5 | 0 | 0 | 13 | 0 | 0 | 10 | 8 | 4.91 | 1.64 | |
| NPB:6年 | 139 | 138 | 7 | 2 | 0 | 47 | 53 | 0 | 0 | .470 | 3487 | 821.0 | 820 | 48 | 289 | 1 | 22 | 603 | 31 | 1 | 338 | 304 | 3.33 | 1.38 | |
- 2018年度シーズン終了時
年度別守備成績[編集]
| 年 度 |
球 団 |
投手(P) | |||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 試 合 |
刺 殺 |
補 殺 |
失 策 |
併 殺 |
守 備 率 | ||
| 2011 | STL | 4 | 0 | 0 | 0 | 0 | .--- |
| 2012 | 4 | 0 | 1 | 0 | 0 | 1.000 | |
| 2013 | オリックス | 23 | 24 | 23 | 1 | 1 | .979 |
| 2014 | 26 | 10 | 26 | 2 | 3 | .947 | |
| 2015 | 20 | 3 | 37 | 0 | 1 | 1.000 | |
| 2016 | 27 | 11 | 33 | 1 | 2 | .978 | |
| 2017 | 25 | 6 | 30 | 3 | 2 | .923 | |
| MLB | 8 | 0 | 1 | 0 | 0 | 1.000 | |
| NPB | 121 | 54 | 149 | 7 | 9 | .966 | |
- 2017年度シーズン終了時
表彰[編集]
- NPB
- 月間MVP:1回(投手部門:2015年5月)
記録[編集]
- NPB投手記録
- 初登板・初先発・初勝利・初先発勝利:2013年3月31日、対千葉ロッテマリーンズ3回戦(QVCマリンフィールド)、7回1失点
- 初奪三振:同上、3回裏に井口資仁から空振り三振
- 初完投・初完投勝利・初完封勝利 : 2014年3月29日、対北海道日本ハムファイターズ2回戦(札幌ドーム)、9回4安打7奪三振
- NPB打撃記録
- 初安打:2015年5月28日、対横浜DeNAベイスターズ3回戦(横浜スタジアム)、4回表に三嶋一輝から中前安打
- 初打点:2016年6月5日、対東京ヤクルトスワローズ3回戦(明治神宮野球場)、4回表に原樹理から中越二塁打
- その他の記録
- オールスターゲーム出場:1回 (2015年)
- 1イニング4奪三振:2018年7月8日、対福岡ソフトバンクホークス12回戦(京セラドーム大阪)、8回表に松田宣浩、西田哲朗、牧原大成(振り逃げ)、長谷川勇也から※史上23人目
背番号[編集]
- 65 (2011年 - 2012年)
- 32 (2013年 - )
登場曲[編集]
- LYNYRD SKYNYRD「SIMPLE MAN」
脚注[編集]
注釈[編集]
出典[編集]
- ^ “オリックス、ディクソンと新たに2年契約”. 日刊スポーツ. 2016年12月22日閲覧。
- ^ “【オリックス】ディクソン残留、新たに2年契約で大筋合意…来日5年で43勝”. スポーツ報知 (2017年9月5日). 2017年9月10日閲覧。
- ^ “ディクソン投手、ロッティーノ選手 獲得のお知らせ”. オリックス・バファローズ (2012年12月27日). 2013年1月6日閲覧。
- ^ ディクソン来日初完投初完封!ハム打線ねじ伏せたスポーツニッポン 2014年3月29日付記事
- ^ ディクソン ノーヒットノーラン逃すも4勝目、代打・大谷が快挙阻止スポーツニッポン 2014年5月10日付記事
- ^ オリックス森脇監督4年連続開幕黒星も「ウチらしさ出た」日刊スポーツ 2015年3月28日付記事
- ^ 打って投げて走って…ディクソン6連勝「リトルリーグみたい」スポーツニッポン 2015年5月29日
- ^ オリックス・ディクソン「光栄に思う」月間MVP初受賞日刊スポーツ 2015年6月5日付記事
- ^ 2015年オールスター出場選手決定/パ・リーグ選出選手一覧日刊スポーツ 2015年7月2日
- ^ 2015年度マツダオールスターゲーム 試合結果(第2戦)
- ^ オリックス・ディクソン抹消 福良監督代行「痛い」日刊スポーツ 2015年7月25日
- ^ オリックス・ディクソン9敗 1カ月ぶり1軍6失点日刊スポーツ 2015年8月27日
- ^ オリックス 粘投のディクソンが球団史に名を刻む「誇りに思う」スポーツニッポン 2015年9月15日
- ^ オリックス・ディクソンが右肋間筋損傷で抹消日刊スポーツ 2015年9月18日
- ^ オリックス、ディクソンと新たに2年契約日刊スポーツ 2015年9月26日
- ^ オリックス福良監督、初勝利に「1つ勝つの大変」日刊スポーツ 2016年3月27日
- ^ オリックス・ディクソンが3打点!サンケイスポーツ 2016年6月5日
- ^ オリックス・ディクソン初回6失点…10勝また逃す日刊スポーツ 2016年9月3日
- ^ オリックス・ディクソン初回6失点…10勝また逃す日刊スポーツ 2016年9月3日
- ^ オリックス、ディクソンとマレーロと来季契約日刊スポーツ、2017年9月5日
- ^ オリックス・ディクソン 清宮にプロ1号許し二軍再調整も「初本塁打おめでとう」 スポーツニッポン、2018年5月10日
- ^ オリックス・ディクソン、二軍降格サンケイスポーツ、2018年5月11日
- ^ オリックス・ディクソン 今季10試合目で初白星「自信だけは失わないようにしていた」 スポーツニッポン、2018年7月2日
- ^ オリ・ディクソン、チーム初完投 日本タイ不名誉記録阻止サンケイスポーツ、2018年7月18日
- ^ “打てそうで打てない!?今「ナックルカーブ」がアツい!”. Baseball Crix. 2018年3月21日閲覧。
- ^ “昨今話題の新魔球をOBが解説 ナックルカーブとワンシーム、特徴は?”. スポーツナビ. 2018年3月21日閲覧。
- ^ a b 『2016プロ野球オール写真選手名鑑』80頁、218頁~221頁。
- ^ a b c 『2017プロ野球オール写真選手名鑑』98頁、220頁~224頁。
- ^ a b c 『2018プロ野球オール写真選手名鑑』66頁、220頁~224頁。
- ^ “オリックスのディクソン、マレーロが来季契約を締結。来季は更なる飛躍を見せられるか”. ベースボールチャンネル. 2018年3月21日閲覧。
関連項目[編集]
外部リンク[編集]
- 個人年度別成績 ディクソン - NPB.jp 日本野球機構
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