釣りバカ日誌
釣りバカ日誌 | |
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ジャンル | サラリーマン漫画・釣り漫画 |
漫画 | |
原作・原案など | やまさき十三 |
作画 | 北見けんいち |
出版社 | 小学館 |
掲載誌 | ビッグコミックオリジナル |
レーベル | ビッグコミックス |
発表期間 | 1979年 - |
巻数 | 既刊94巻、番外編既刊12巻 (2016年2月現在) |
アニメ | |
原作 | やまさき十三、北見けんいち |
シリーズディレクター | 今沢哲男 |
シリーズ構成 | 隅沢克之→川崎良 |
キャラクターデザイン | 直井正博 |
音楽 | 丸山和範 |
アニメーション制作 | 東映アニメーション |
製作 | テレビ朝日、東映アニメーション |
放送局 | テレビ朝日 |
放送期間 | 2002年11月 - 2003年9月 |
話数 | 全36話 |
テンプレート - ノート | |
プロジェクト | 漫画・映画・アニメ |
ポータル | 漫画・映画・アニメ |
『釣りバカ日誌』(つりバカにっし)は、作・やまさき十三、画・北見けんいちの釣り漫画で、1979年から小学館『ビッグコミックオリジナル』で連載されている。また、映画化、テレビアニメ化もされていて、実写テレビドラマ化もされる。略称は「釣りバカ」。
概要
万年ヒラ社員(営業職)のサラリーマンであるハマちゃんこと浜崎伝助は、上司の佐々木課長に教わった釣りにすっかりハマってしまい自他共に認める「釣りバカ」に。ある日ハマちゃんはひょんなことから知り合った「スーさん」という初老の男性を釣りに誘う。しかしこのスーさん、他ならぬハマちゃんが勤める資本金50億円の中堅ゼネコン会社『鈴木建設株式会社』の社長(後に会長)・鈴木一之助だったのである。この2人の奇妙な友情を中心に、ハマちゃんの釣りバカぶりがもたらす珍騒動(に振り回される佐々木課長ほか)を描く人気シリーズである。
実写映画化・テレビアニメ化・実写ドラマ化もされている(若干漫画と設定などに違いがある(#原作・映画・アニメ・ドラマの設定相違点も参照))。
第28回(昭和57年度)小学館漫画賞青年一般部門受賞。
サザエさん方式で物語が進められているが、鯉太郎の成長過程は描かれている。
作画担当については北見の他にも何人かの候補で検討を行っていた頃、担当編集である林洋一郎の草野球チームの対戦相手に助っ人として北見がいたことからそれも何かの縁ということから決定となった[1]。
スピンオフ
- 釣りバカ日誌 番外編
- 「釣りバカ日誌 番外編」のタイトルで、番外編も多数描かれており、佐々木課長の日常(「佐々木さん」)や青年時代(「佐々木くん」)、ゲストキャラクターながら妙な人気を博した「佐々山さん」(佐々木課長のそっくりさんでライバル会社の課長)や奥さんの「みち子さん」が主役となっている。現在は、鈴木建設に入社したばかりでまだ釣りバカになる前のハマちゃんを描いた「新入社員 浜崎伝助」のタイトルで連載。
- 釣って! 鯉太郎
- 原案:やまさき十三、シナリオ:山崎一樹、作画:かとうたくみ(北見プロダクション)
- 『小学五年生』2007年10月号から連載。浜崎鯉太郎を主人公とした連載作品。
登場人物
- 浜崎 伝助(はまさき でんすけ)
- 主人公。通称「ハマちゃん(漫画では中盤から『浜崎(はま)ちゃん』とルビがふってある)」。大学卒業後に鈴木建設に入社。元々は釣りには興味は無く、上司の佐々木も認めるほど普通に仕事をこなす社員であったが、佐々木と行った海釣りで釣りの面白さに目覚めてしまい、自他共に認める「釣りバカ」となった。出身は宮崎県都城市、実家は、学校教材等を取り扱う大規模な文具店「浜崎文科堂」。「浜崎」の正しい読み方は「ハマサキ」であるが佐々木らには「ハマザキ」と呼ばれている。会社では万年ヒラ社員であるが、課長代理と社長秘書を務めたことがある。佐々木にトラブルがあったり、ブラジルで武装勢力に誘拐された際でもあまり気が滅入らないポジティブ思考を発揮したりするなど精神的に図太いため、佐々木ら一部の上司には無能社員扱いされている。一部社員からも奇怪な目で見られることがあるが一方で情に厚く、曲がったことは決して許さない性格で誰に対しても対等に接するため、妻のみち子さんや釣り仲間のスーさんなどハマちゃんと親しい人々からは信頼されている。
- 趣味である釣りと持ち前の行動力を活かして数々の問題を影で解決に導き、自身と関わった人物が心を開く形で解決するパターンも多いが、伝助自身出世欲が無いため佐々木の功績となる場合が多い。原作やアニメでは『〜ッス』や『ドモドモ』というのが口癖だが実写版ではあまり言わない。
- 上記のように一部上司陣からは無能扱いされているが、その根源は、社長であるスーさんがあやまって佐々木課長の次長昇任時の課長後任候補リストに×(ペケ)をつけてしまったのがきっかけ。佐々木常務もダメ扱いをしているものの、そのポストに据われば無難なく仕事をこなす伝助の能力も評価している為、幾度と無く昇進候補に上げるが本人が昇任を嫌がるため匙を投げている。伝助の同期は、ほとんどが次長・課長(もしくは相当職)に昇進している。佐々木からも釣りに入れ込みすぎなければ、とっくに課長になれていると評価されている。一度、課長代理に昇進したときは、佐々木がタイへ出向した後任の朝本本部長から命じられた。佐々木からの昇進打診は何度も断っていたが、師匠と認めた朝本からの人事発令は断りきれず、臨時代理に就いた。
- 仕事の実績は、偶然も含めかなりの実績を残している(劇場版では釣り人脈での功績が強調されている)。
- 釣りを通じてではあるが、スーさんの友人で日本電々総裁や丸菱銀行頭取を弟子と認め、仕事を通じて知り合った建設省のキャリア官僚・アメリカ大統領の特使などと釣り勝負で釣り友達になるなど、政財界にかなりのパイプがあるが、公私の私ときっちり線を引いている。
- スーさんとの関係は、鈴木建設社内では当然二人しか知らない関係だが以下の人物は知っている(レギュラー出演者に限定して)。
伝助の家族 スーさんの妻 多胡取締役 マツオ取締役副社長 朝本常務取締役海外事業部長 土井丸菱銀行頭取 稲川日本電々総裁 スーさんの社用車の運転手
- 浜崎 美知子(はまさき みちこ)
- ハマちゃんの妻。大手銀行マンとの縁談があったにもかかわらず、ハマちゃんを選んだ。そのことで父とは対立しがちで、ハマちゃんもこの義父には苦手意識を持っている。怒ると非常に怖く、ハマちゃんや鯉太郎はもちろん、スーさんも頭が上がらなくなる。ハマちゃんの釣り趣味による出費のため家計をやりくりするのに四苦八苦しているが、夫婦仲は常時円満そのもので、就寝時は毎度合体の文字が出る。劇場版では夫を「ハマちゃん」、アニメ版では「伝助君」と呼んでいる。原作では、「伝助君」から「あなた」へ変わっている。
- 料理の腕も一級品であり、フレンチレストランオーナーのレネ夫妻も唸らせるほど。
- 浜崎 鯉太郎(はまさき こいたろう)
- ハマちゃんの息子。名前は、鯉太郎の出産時にハマちゃんが自宅付近の池で鯉を釣り上げたことに由来する。父親同様「ドモドモ」が口癖。原作では現在、小学3年生。横浜のみち子さんの実家に引っ越す前は、ひろこというガールフレンドがおり、ひろこと門限を過ぎても遊ぶ鯉太郎に対し、みち子さんが門限を守るように書いた書き置きの内容をハマちゃんが誤解して家出してしまったこともあった。また、父親のハマちゃんとは違い、釣りよりも野球やバスケ、ゲーム機の方が好きである。クラスでは人気者である。
- 鈴木 一之助(すずき いちのすけ)
- 通称「スーさん」。ハマちゃんと会社で偶然知り合い、ハマちゃんの釣りの弟子になった。その後、実はハマちゃんの勤める鈴木建設の社長であることが明らかになったが、厳密には、ハマちゃんが鈴木建設に何十年も勤めていながら社長がスーさんだったということを全然把握していなかった。社長と分かる前は、スーさんのことを鈴木建設を定年退職した後の同社の嘱託社員(通称『上の階』)だと思っていたので、その前後でハマちゃんの態度がまったく変わらなかった。そのためにスーさんは驚くとともに改めて感心したようである。ただし、労使の関係という間柄からたびたび対立することもあり、一度絶交寸前にまでなったこともある。しかし、何度かハマちゃんが遭難沙汰を起こした際には「幾らお金がかかっても構わん」や「陸海空3自衛隊の出動も要請する!」と発言したり、ハマちゃんがブラジルで誘拐された際には3億円の身代金を出そうとしたり、挙句の果てにはハマちゃんが大統領特別顧問と釣りに行くのを阻止するために故意に会議を難航させたりするなど、ハマちゃん絡みだととんでもないことを仕出かすが、これはハマちゃんを心から大切に思っている証拠でもある。当の業界内では敏腕の名社長としても知られ、会社では、鬼社長と呼ばれるほど厳しく、己を過信しすぎるあまり独裁経営に走ることが多く、特に旧邦栄建設の社員達からは反感を買っている。しかし、社員想いの一面もあり、リストラを極度に嫌う。社員に対しては基本的に敬語で話し、身内など一部除けばほとんど敬語で話している。ただし、実写版ではほとんどタメ口で話している。
- ハマちゃんとのプライベートの付き合いを大事にしたいあまり、昇進リストに×を付けてハマちゃんをヒラ社員のままにしたことがあり、このことで一時期ハマちゃんは『×(ペケ)社員』と勘違いされ、一部で呼ばれてしまったり、ハマちゃんを四国へ飛ばし激昂した勢いで緊急役員会議を招集してしまい、「風林火山(読んでいた本のタイトル)」と咄嗟に叫んでしまい、混乱を招くことがしょっちゅうある。工学博士。諏訪中(現・諏訪清陵高校)出身(43期生)で、みち子の実父の後輩。デザインの原案は石ノ森章太郎のアシスタントも務めたことがあった担当編集の林[1]。
- 現在は社長を引退し、最高顧問に就任するもカムバックを画策していたが、鈴建の建てたマンションでの不祥事が生じ、その引責で多胡社長代理を解任し、再び社長に再任した。
- 何度か色恋沙汰(曰くジジ恋)に発展したことがあり、一度は妻の円子と別居する事態になったことがある。
- 名前の由来は魚のスズキ。
- 佐々木 和男(ささき かずお)
- ハマちゃんの万年上司。おにぎりそっくりの顔つきをしている。作中の「もうひとりの主役」とも言うべき存在である。原作ではハマちゃんに釣りを教えた張本人。左遷されては昇進して戻ってくるので、ハーレー佐々木の異名を持つ(しかし、傲慢な性格のためか後述のハマちゃんの功績の横取りとみなされている上に部下にセクハラ発言まですることから、上司及び一部部下からの評判はすこぶる悪い)。相当な古株であり、連載開始当時は直属の上司の営業三課課長であったが、昇進するにつれて営業部次長兼任から営業部長代理・営業部長・役員待遇営業部長から取締役営業本部長・常務取締役営業本部長まで昇ったが、事実上の左遷で子会社の社長になったりしたが、鈴木建設の社長代行になったり[2]、挙句の果てには公私の公のスーさんの頭をポカリと筒で殴ってしまうことがあるなど(22巻、通称「松の廊下」事件)紆余曲折を経て2012年2月現在は常務取締役(開発事業室室長兼務)である。主人公のハマちゃんに出世意欲がないためにこの作品は佐々木の出世物語という面も持つ。性格は上役の顔色をうかがい己の保身や出世のことばかり考えている典型的な中間管理職タイプであるが、幹部クラスになると次第に上司の多胡・秋山はおろか社長のスーさんに対し挑発的な態度を取るなどして対峙したり、後述の勘違い癖により勝ち目が無いにもかかわらず自信を持った態度を出して来たりすることがあるゆえに、その態度に対して大抵上司は不思議がる。ただし、怪文書を流出させた際は本当に偶然も勘違いも無く大立ち回りを見せたことがある(スーさんによれば「束になって掛かって来てもどうってことない奴」)。その一方で情にもろい面もあり、ハマちゃんをかばって辞表を提出したこともある。昇進して、自分専用の役員室が用意されるような地位についても、仕事や人事の都合で、大部屋でハマちゃんと机を並べて仕事をしたり、二人一緒に出向・出張してプロジェクトにあたったりすることが多く、現在もハマちゃんとは直属の上司部下のような関係である。ハマちゃんと鈴木社長の関係をいまだに知らず、ハマちゃんを単なるグータラ社員、スーさんをクソジジィ呼ばわりしている(電話では鈴木としてで出てくるため、しばしば社長としてのスーさんが掛けてきた電話に対してクソジジィ呼ばわりしたことも数回ある)。
- 上述の通り、佐々木の昇進には少なからずハマちゃんが貢献しており、むしろ代わりに出世しているともいえるが、当の本人はまったく知らない。そしてハマちゃんがスーさんのことを教えないのは彼が大きなショックを受けるため気遣ってくれていることもこれまた知らない[3]。その上異常な生命力を持ち、ミスでマンション建設現場の38階に取り残され丸3日過ごしたり、果てはアラスカである出来事からノーム郊外の湖からアンカレッジまで犬橇で向かおうとするが途中でおいてけぼりになりながらもグリズリーを蹴散らし、1カ月以上もかけて生還するといったしぶとさをたびたび見せる。なお、旧邦栄建設によく似た容姿の佐々山という人物が登場していた(相違点は佐々山さんのほうが佐々木より肌の色が黒く声も同じだが甲高い。めがねのふちが違う、ホクロがある。後ろ髪を丸刈りしている。ネクタイが蝶ネクタイの6つである。)。
- 原作第1巻では、本名が佐々木良介だったが、それ以来この本名ではなく、佐々木和男という名に変更されている。家族とは娘と息子がいるがアニメでは彼そっくりの三つ子の男の子である。
- 多胡 賢一郎(たご けんいちろう)
- 営業三課→営業部次長→総務部長→専務取締役兼管理本部長→代表取締役社長代理→無任所の取締役。
- 鈴木一之助の甥に当たる人物で、子供に恵まれなかった一之助が特に目をかけていることもあり、鈴木建設の次期社長と目されている(ただし、一之助によると「経営学は心得ているが、どこか頼りない」という概念はある模様)。基本的に温厚な性格。元々外交官になると思われていたところ、鈴建に招聘された(とは言っても、不快な入社テストをさせられたらしい)。
- 鈴建入社当時は、本社営業本部営業3課に所属し、浜崎の後輩として勤務した。その後は、総務部次長への4階級特進を皮切りに、現在の専務へ順調に出世を遂げる。ハマちゃんとスーさんの仲を知る数少ない人物の1人。浜崎夫妻の協力により結婚を果たしたこともあり、伝助には恩義を感じている。サバアレルギーである。一之助とは何度か喧嘩になったことがあったり、その際には秋山とのTAコンビを組んだりしている。しかし最近ではそのTAコンビも通用しなくなり、四面楚歌の状態になることも多いが毎度ハマちゃんに助けられることが多い。名前の由来はタコ。
- 叔父の後を継ぎ社長に就任するも名目的には社長代行。
- 社長代理就任後、スーさんカラー払拭に努めるも、とあるマンション引渡し時に不祥事が発生し、スーさんの判断により社長代理職を引責辞任。現在は、無任所の取締役。
- 秋山 哲夫(あきやま てつお)
- 創業当時からの鈴木建設の古株で、元副社長。2013年現在、取締役青森支社長。初代漁労長。青森県の北津軽郡の出身。現場でたたき上げてきた人物で、多胡への「禅譲」前のワンポイントリリーフとして次期社長の目もあるのではないかと目されていた。初期は伝助曰く「カワハギみたいな顔」であったがしだいにふっくらとした顔付きになっている。基本は「仏の秋山」と呼ばれるほどの穏健派だが、かつて旧社屋だった時代には血の気が多かったらしく、部長昇進時にライバルに対して謀略ともとれる手段を使ったことがある。また、時折自身の保身のために佐々木を叱責する描写もある。鈴建がプレハブ時代は貧しかったらしい。後、順調に出世を遂げ、営業所管系の役員として専務にまで昇る。
- 佐々木が重役になってからは、たびたび彼と衝突を起こし、次期社長争いが激化した際には多胡とも対立するようになる(当のスーさんからは「ずっと副社長でいてほしい」との発言も)。ただし、当の本人は社長職への意欲はあまり無く、鈴木社長への謀反とも取れる退任を迫った時も(秋山本人の知らない所での佐々木に担がれただけだが)、自らの進退と引き換えに鈴建の体制一心のために行動を起こした。結局、秋山の心情を汲み取った鈴木の計らいにより、「謀反」は収束し、秋山は副社長心得へ昇進した。後、正式に副社長に。その後東北新幹線新青森駅延伸開業の際にハマちゃんを引き連れて青森支社長として就任する。その間に起こったスキャンダル等の一連の出来事の処理を通じて、今までのハマちゃんに対するイメージであった×社員の評価が変わって行くことになり、ハマちゃんの本社復帰がかなうこととなった(と同時に、副社長職をマツオ・キャンベルに引き継いだ)。以降、呼び方も「ハマザキ」から「ハマちゃん」に変わっている。本心としては、浜ちゃん一家にこのまま青森にいて欲しいと思っているが、浜ちゃんだからこそ、本社に必要とスーさんに訴えかけた。当然、スーさんからも本社復帰を要請されたが、過疎が進んだ故郷の再建に身をささげるとの思いで、固辞した。
- 青森に席をおいているが、取締役でもあるため本社会議に何度か戻っており、数こそ少ないが浜ちゃんとも仲良く会話をしている。
- 社長を退く決意をしたスーさんから真っ先に禅譲を伝えられるも固辞した。
- マツオ キャンベル
- 鈴木建設における秋山の後任の副社長。初出は原作83巻11頁。見た目は女装のオネェ系であるが、相撲取りと指相撲して圧勝するなど腕力もある。たまに男らしくなることがある。
- 副社長就任前は、ケンブリッジ大学を卒業し、ハーバード大学でMBAを取得、イェール大学で不定期の講師を務め、アメリカで経営コンサルタントを務めていた。その手腕は確かであり、倒産寸前のマイアミやハワイのリゾートホテルの経営改善に成功し、「再生観音」と呼ばれ自著を出版して名を馳せていたほどの人物で、ひっきりなしに記者から取材を受けるほど。なお、鯉太郎と同い年の息子と2人暮らしである(バツイチで、3年前に離婚したと語っている)。
- 鈴木とは青森から羽田へ向かう機内で出会い、土井の紹介で副社長として就任させた。その手腕は社長にすら諫言を行い、鈴建内でも聖域とされていた老人ホームにメスを入れたり、役員らが手こずっていた労働組合の賃上げ要求を一喝しただけで沈黙させたり、果ては中森が話の腰を折る度に腕力で黙らせたりするほど。
- 佐々木に新宿二丁目のバーのツケの回収と勘違いされるも、その後の関係は良好であり、アロハシャツで出社し初対面したハマちゃんに対してはペケ社員とは思わず、逆に採用担当として指名するほど信頼している。
- 中森(なかもり)
- 鈴木建設常務取締役。普段は苦虫噛み潰しの介と呼ばれるほど笑わない人物である。だが、連載途中に急に性格が一変。佐々木とはライバル関係であり、以前カモメスクール立ち上げに成功した佐々木の常務への昇進をダメにした(言葉遣いのアドバイスでワナにはめた)こともある。地獄耳であり、鈴建社内の裏情報をいち早く察知していたりもする。また、一時期は秋山と権力争いをしていた時期があり、佐々木がスーさんの頭を殴った事件では本当にその辺を意識していた節が見られる。また、佐々木の娘が勤務している水族館の館長が中森にそっくりである。なぜか彼が佐々木にアドバイスするネタはガセネタが多い。19巻で初登場した頃から役職は一貫して常務であり、当時は秋山と同期のライバルという設定であったが、いつのまにか佐々木の同期という設定に変わっている。
- 人を貶めるのが得意なようで、上述のカモメスクールの件含めあの手この手で佐々木を蹴落とすことに固執する(ただし、食事を一緒にとったりして談話する事も多い)が、逆に佐々木の強運にしてやられるオチが定着、最近では社長にも嫌味を言われる羽目になっている。
- 朝本 一郎(あさもと いちろう)
- 札幌から本社の営業三課課長に復帰したハマちゃんの上司。大の釣りバカ。実は入社3年目で係長に抜擢されるほど優秀なエリート人材であったが、一月または二月に一度の楽しみである鮎釣りの当日に、休日出勤命令の電報を受け取ったにもかかわらず法事と嘘をついて休んでしまい、果てにそのまま狩野川へ鮎釣りを強行して釣りをしていた場面で、偶然護岸工事の下見に来ていた一之助と出くわしてしまい、その日のうちに札幌支社へ左遷されてしまった。その時のショックで釣竿を全部折り、釣りをやめていたが、原作15巻で三課長に復帰。無論先の出来事で釣り絶ちをしており、ハマちゃんが釣りネタをした際にはつり新聞を奪って殴って怒鳴るなどしていたが、次第にハマちゃんの釣りバカぶりに押し流されてしまい釣りに同行した挙句、会社の部課長会議の司会をサボるという重大事を起こす。その責任をとって自ら「平」に降格したり(正確な辞令があったわけではない)、ハマちゃんとスーさんの釣りに同行し、スーさんが自分の会社の社長と判明し、ハマちゃんとスーさんの関係を知ってしまったり、なにかと騒動に巻き込まれている人物である。しかし、結果的にはスーさんに期待されていることを知り(実は当の20年前の出来事は、当時の鈴建が銀行の融資一発で倒産一歩手前に陥っていたため、当時の一之助の性格故に気づいたら飛ばしていたというのが真相である。それ以降、スーさんとグレートバリアリーフでバラクーダ釣りに出かけるなど関係は良好)、事実を知り涙して新設された海外事業部の部長の昇進を快諾。新設部門のため、課長から次長職・部長代理を飛び越えての昇進となった。現在は常務取締役海外事業部長。初登場の時は眉毛が太かった。原作では海外事業部長であった一時期、当時の営業部長であった久米とキャラクターの顔が入れ替わってしまった時期があった。
- 土井 光三(どい こうぞう)
- スーさんと永年の友人で、鈴木建設のメインバンクである丸菱銀行の頭取。釣行中ダムの放水に気づかず川で孤立してしまったところをハマちゃんの機転により助けられたことをきっかけにハマちゃんと知り合いになり、ハマちゃんを釣りの師匠と呼んでいる。よく鈴木と呑み、下ネタを言うことが多い。
- ちなみに、彼がスーさんとツーカーの仲だったため、佐々木がポカを犯した際に、丸菱地所の社長を通じてポカが伝わってしまった過去がある。
- 娘の薫(かおる)が、以前鈴木建設の営業3課長に就任し、ハマちゃんの上司になっていた時期があった。
- 稲川 春男(いながわ はるお)
- スーさんと永年の友人で、日本電々総裁。ハマちゃんからはイネさんと呼ばれている。土井と同じく釣行中の一件でハマちゃんと知り合い、ハマちゃんを釣りの師匠と呼んでいる。そのため(ハマちゃんが今まで成し遂げた業績を評価しているとも思えるが)鈴建から土井と共にハマちゃんの性格を奇怪に思わず、むしろヘッドハンティングを狙っていたり、参画している計画の鈴建側代表にハマちゃんを推したりするなど、ハマちゃんを少なからず評価している。また彼が総裁を務めている日本電々は、鈴建と業界慣習上の繋がりがある(邦栄建設に落とされた際に、稲川がスーさんに「ハマちゃんと言うラッキーカードを手放してからツキが無い」とアドバイスしている面もある)。
- 宗 優介(そう ゆうすけ)
- 営業三課所属。東大卒のインテリ気質なエリート新入社員で、当初はハマちゃんを疎ましがっていたが次第に打ち解け、ピリピリしていた性格も砕けて現在ではハマちゃんと意気投合。同課の久美子にプロポーズし相思相愛に。一度だけ偶然とは言え鈴建の釣行会でハマちゃんを差し置いて優勝したことがある。
単行本
1980年7月以降、本編と番外編に別れて、刊行され続けている。
映画版
1988年(昭和63年)12月24日より松竹系にて公開、以降ほぼ毎年1本新作が公開された。『男はつらいよ』シリーズと並び松竹を代表する国民的映画シリーズでもあり、なおかつ、お正月映画の定番ともいわれるほどの人気シリーズとなっていた。1995年と1999年は制作されていない(1994年と1998年に2本作ったため)。「釣りバカ日誌イレブン」は2000年2月公開だが撮影時期は1999年である。本稿では1作目と全体について記述し、シリーズ各作品については該当の項を参照のこと。
原作より「釣り」に対する描写は薄められ、西田敏行演ずるハマちゃんのベタなキャラクターと三國連太郎の渋めのスーさんとのやり取りがいい味を出している。ハマちゃんとスーさんの魅力を引き出す重要なキャラクターであるハマちゃんの妻・みち子さん役はシリーズ1から6、および7作目「釣りバカ日誌スペシャル」までを石田えりが演じ、後を浅田美代子が演じている。
当初は『男はつらいよ』の同時上映作品として公開され、松竹もそれ程力を入れてはいないB面映画であったものの、公開後の評判も良く、特に渥美清の逝去により『男はつらいよ』シリーズの製作が不可能となってからは、松竹を支える看板映画、国民的映画シリーズとして製作されていたが、2009年(平成21年)12月公開の第22作「釣りバカ日誌20 ファイナル」をもって完結した。
地上波によるテレビ放送はTBS系列が最新作(地上波初公開)の優先的放送権を持つが以降は民放の5系列全てで放送されている。また、アメリカ合衆国、カナダ、プエルトリコを放送対象地域とするNHK国際放送テレビジャパンが数作品を放送している。
『男はつらいよ 寅次郎の縁談』に西田敏行がハマちゃん役で1シーンのみカメオ出演したことがある。
シリーズ
話数 | タイトル | 公開日 | 監督 | ゲスト(役名) | ロケ地 |
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1 | 釣りバカ日誌 | 1988年12月24日 | 栗山富夫 | 香川県高松市 | |
2 | 釣りバカ日誌2 | 1989年12月27日 | 原田美枝子(間宮弥生) | 愛知県渥美半島 | |
3 | 釣りバカ日誌3 | 1990年12月22日 | 五月みどり(佐原雪子) | 静岡県西伊豆町 | |
4 | 釣りバカ日誌4 | 1991年12月23日 | 佐野量子(太田町子) 尾美としのり(宇佐美和彦) |
和歌山県由良町 | |
5 | 釣りバカ日誌5 | 1992年12月25日 | 乙羽信子(浜崎たき) | 京都府丹後半島 | |
6 | 釣りバカ日誌6 | 1993年12月25日 | 久野綾希子(本間澄子) 喜多嶋舞(本間佳奈) |
岩手県釜石市 | |
7 | 釣りバカ日誌スペシャル | 1994年 | 7月16日森崎東 | 富田靖子(佐々木志野) | 島根県内各地 |
8 | 釣りバカ日誌7 | 1994年12月23日 | 栗山富夫 | 名取裕子(田上彩子) 寺尾聰(宮本竜太) |
福井県内各地 |
9 | 釣りバカ日誌8 | 1996年 | 8月10日室井滋(榊和美) 柄本明(湯川省平) |
福島県いわき市 | |
10 | 釣りバカ日誌9 | 1997年 | 9月 9日風吹ジュン(庄野茜) 小林稔侍(馬場恒太郎) |
鹿児島県川内市 | |
11 | 釣りバカ日誌10 | 1998年 | 8月 8日宝生舞(岩下みどり) 金子賢(富田松五郎) |
福岡県北九州市 | |
12 | 花のお江戸の釣りバカ日誌 | 1998年12月23日 | 黒木瞳(小浪) | 山形県鶴岡市 | |
13 | 釣りバカ日誌イレブン | 2000年 | 2月 5日本木克英 | 桜井幸子(磯村志乃) 村田雄浩(宇佐美吾郎) |
沖縄県沖縄本島、久米島 |
14 | 釣りバカ日誌12 史上最大の有給休暇 | 2001年 | 8月18日宮沢りえ(木戸梢) 吉岡秀隆(上杉晋) |
山口県萩市、宇部市 | |
15 | 釣りバカ日誌13 ハマちゃん危機一髪! | 2002年 | 8月10日鈴木京香(桐山桂) 小澤征悦(鮎川透) |
富山県富山市、氷見市 | |
16 | 釣りバカ日誌14 お遍路大パニック! | 2003年 | 9月20日朝原雄三 | 高島礼子(中浜みさき) 三宅裕司(岩田千吉) |
高知県高知市、中村市、 土佐清水市足摺岬、大月町 |
17 | 釣りバカ日誌15 ハマちゃんに明日はない!? | 2004年 | 8月21日江角マキコ(早川薫) 筧利夫(福本哲夫) |
秋田県秋田市、男鹿市、仙北市 | |
18 | 釣りバカ日誌16 浜崎は今日もダメだった♪♪ | 2005年 | 8月27日伊東美咲(河口美鈴) 金子昇(久保田達也) |
長崎県長崎市、佐世保市 | |
19 | 釣りバカ日誌17 あとは能登なれハマとなれ! | 2006年 | 8月 5日石田ゆり子(沢田弓子) 大泉洋(村井徹) |
石川県内各地 | |
20 | 釣りバカ日誌18 ハマちゃんスーさん瀬戸の約束 | 2007年 | 9月 8日檀れい(木山珠恵) 高嶋政伸(小田切昌平) |
岡山県内各地 | |
21 | 釣りバカ日誌19 ようこそ!鈴木建設御一行様 | 2008年10月25日 | 常盤貴子(河井波子) 山本太郎(高田大輔) |
大分県内各地 | |
22 | 釣りバカ日誌20 ファイナル | 2009年12月26日 | 松坂慶子(沢村葉子) 吹石一恵(沢村裕美) 塚本高史(久保俊介) |
北海道 |
レギュラーキャスト
- 浜崎家
- 鈴木家
- 鈴木建設
-
- 佐々木和男(営業三課課長〈1 - 13〉・営業本部次長〈14 - 20〉) - 谷啓(1 - 20)
- 秋山(専務) - 前田武彦(1)、庄司永健 (2)、加藤武(3 - 20)
- 堀田(常務〈3 - 17〉・代表取締役社長〈18 - 20〉) - 前田武彦(3 - 8)、鶴田忍(9・10・12 - 20)、森山周一郎(11)
- 原口(人事部長) - 竜雷太(7 - 10)、柴俊夫(11 - 13)、小野武彦(14 - 20)
- 草森(秘書) - 園田裕久(1 - 6)、角野卓造(7 - 9)、中村梅雀(10 - 13・15 - 20)、斉藤洋介(14)
- 川島(営業本部長) - 小野寺昭(8 - 11・13)、荻島真一(12)、國村隼(14)、村野武範 (18)
- 舟木(営業三課課長) - 益岡徹(15 - 20)
- 蛸島(係長) - 加藤満(11・12・16 - 20)、岩崎ひろし(13)
- 前原(運転手) - 笹野高史(1 - 20)
- 恵(営業三課) - 戸川純(1 - 7)
- 久美子(営業三課) - 山瀬まみ (1)
- 香織(営業三課) - 野沢恵(2)、TARAKO(3)、内海和子(4)、山瀬まみ (スペシャル)
- ひとみ(営業三課) - 細川ふみえ(9・10)
- いずみ(営業三課) - 鈴木美恵(15 - 18)
- 鯛子(営業三課) - さとう珠緒(13・15)、平山あや(16・18)
- 鮎美(営業三課) - さとう珠緒(14)
- 海老名(営業三課) - 濱口優(14 - 16)
- その他
-
- 太田八郎(ハマちゃんの隣人) - 中本賢(1 - 20)
主題歌
- とりあえずは元気で行こうぜ(2001年)
- 歌 - 西田敏行 / 作詞・作曲 - 青島幸男 / 編曲 - 小林信吾(レーベル・ソニー・ミュージックアソシエイテッドレコーズ)
- 青島幸男が出演したシリーズ12作目(史上最大の有給休暇)から主題歌として使用[4]。
第1作
釣りバカ日誌 | |
---|---|
監督 | 栗山富夫 |
脚本 |
山田洋次 桃井章 |
原作 |
やまさき十三(作) 北見けんいち(画) |
製作 | 山内静夫 |
出演者 |
西田敏行 三國連太郎 |
音楽 | 三木敏悟 |
撮影 | 安田浩助 |
編集 | 鶴田益一 |
配給 | 松竹 |
公開 | 1988年12月24日 |
上映時間 | 93分 |
製作国 | 日本 |
言語 | 日本語 |
興行収入 | 12.5億円(配給収入)[5] |
次作 | 釣りバカ日誌2 |
あらすじ(第1作)
鈴木建設の香川県高松支社に勤める浜崎伝助こと「ハマちゃん」は3度の飯より釣りが好き。出勤前に大きなクロダイを釣った日に東京本社への「栄転」を支社社長から命じられる。しかし、当初はハマちゃんは「東京では釣りができない」と断り消極的だったが、妻のみち子さんに「東京湾にも魚がいる」と説得され、船宿の向かいのマンションに引っ越し、まずは一段落の合体。
初日から遅刻ばかりで社内ではあくびばかりの毎日を送るハマちゃん。近くの食堂で憂鬱な顔をした男と出会う。出会ったばかりの男に「こんな風にヒラメを骨だけ残して食べるものだ、それが魚に対する供養」だと残りを食べてあげる(ミチコさんと知り合ったのも同じパターンだった)。連絡先を通じて気晴らしにと釣りに誘う。しかし、この男がワンマン社長の鈴木一之助こと「鈴さん」だった。
登山の格好で現れた男を「スーさん」と呼び、東京湾を楽しむ。初めてながら大漁になる。夜はみち子さんから気さくな歓迎を受け、初めての本格的な釣りに疲れて眠り込み、そのまま浜崎の家でお泊まり。
数日後にハマちゃんの勤めている会社に連絡しようとして秘書から我が社の社員だと知る。問題児の浜崎は「世の中一生懸命な奴ばかりじゃつまらない。会社だってアジもメバルもサバだって、いろんな人がいるから面白い」というのに妙に説得される。スーさんを食うに食わずの孤独な老社員だと思い込んでいたが、偶然、会社に訪れたミチコさんは鈴さんの素性を知って「私たちをだましていたのね」と涙ぐむ。
事情を知ったハマちゃんもスーさんとの関係を電話を通じ、断ち切ってしまう。 その後浜崎の突然の栄転もコンピューターの入力ミスと分かって、浜崎は本社営業係長の昇進が約束されるが、浜崎はこれを断り、高松に帰ることになった。別れの言葉も無く、鈴さんとの別れを惜しんだみち子さんは新幹線からスーさんに電話をして「ひどい事言ってごめんね」と謝罪し3人のわだかまりも溶ける。
キャスト(第1作)
主要人物は#レギュラーキャストを参照。
- 鈴木建設(第1作)
- その他(第1作)
-
- 太田善吉(太田八郎の父) - 江戸家猫八
スタッフ(第1作)
- 原作 - やまさき十三(作)、北見けんいち(画)(小学館「ビッグコミックオリジナル」連載)
- 監督 - 栗山富夫
- 助監督 - 梶浦政男
- 脚本 - 山田洋次、桃井章
- 撮影 - 安田浩助
- 美術 - 重田重盛
- 編集 - 鶴田益一
- 音楽 - 三木敏悟
- プロデューサー - 瀬島光雄、中川滋弘
- 製作 - 山内静夫
受賞歴(第1作)
- 第7回ゴールデングロス賞優秀銀賞
同時上映
テレビアニメ
2002年11月から2003年9月までテレビ朝日系列(フルネット24局)にてテレビアニメが放送された(放送時間 毎週土曜19時30分 - 20時00分)。テレビ朝日と東映アニメーションの制作による実質上の前番組は2002年9月まで、ローカルセールス枠で土曜朝9時55分に放送されていた『ののちゃん』である。本作の映像化権は劇場版映画を制作する松竹がすでに押さえていたため東映アニメーション制作でありながら協力として松竹の名もクレジットされた。
北見はアニメ化をするとアニメ終了とともに原作の人気も無くなり、連載が終了となってしまうことを危惧してアニメ化には反対の立場を取ってきたが、自分も61歳となり後を気にすることがなくなったことからアニメ化を承諾した[1]。当初はハマちゃんが最初から釣りバカである他はほぼ原作に沿っていたが、途中からハマちゃんの仕事風景よりは釣りにうつつを抜かしながらも妻と子供を大事にするハマちゃんの姿や浜崎一家の仲の良さをメインにしたオリジナルの単発ストーリーが中心となっていった。また、飼い犬・ハゼタロウの声が川津泰彦から進藤尚美に変更され、本編開始前に魚扁漢字の読みを当てさせる「おさかな漢字クイズ」が設けられた。当時放送されていた同じ東映の特撮作品『爆竜戦隊アバレンジャー』とのコラボレーションとして双方にゲスト出演したストーリーもある(アニメでは鯉太郎がアバレンジャーのファンという設定がある)。イアン・ソープ(テレビ朝日が中継を行なっている世界水泳選手権の宣伝を兼ねた出演)やアザラシのタマちゃんも登場していた。
2008年11月から大鵬薬品『ソルマック』のCMキャラクターとして約5年振りの復活を遂げた。
2013年5月よりTOKYO MXにて実質上の再放送を行っている。
キャスト(テレビアニメ)
- 浜崎伝助 - 山寺宏一
- 鈴木一之助 - 大塚周夫
- 浜崎みち子 - 渡辺美佐
- 浜崎鯉太郎 - 佐藤朱
- ハゼタロウ - 進藤尚美(2代目)
- 佐々木和男 - 龍田直樹
- 佐々木の妻 - 佐藤智恵
- 鈴木円子 - 棚田恵美子
- 多胡賢一郎 - 関智一
- 中村礼子 - 大本眞基子
- 宗優介 - 小西克幸
- ナレーション・秋山部長・ハゼタロウ(浜崎家の飼い犬。当初はハゼタロウが狂言回しをしていく設定だったため初代) - 川津泰彦
スタッフ(テレビアニメ)
- 主要スタッフ
- 企画 - 木村純一、森下孝三、亀井修
- 原作 - やまさき十三、画 - 北見けんいち(小学館「ビッグコミックオリジナル」連載)
- 原作リレーションシップ(小学館) - 鈴木総一郎、奥山豊彦、勝木大
- シリーズ構成 - 隅沢克之 → 川崎良
- 音楽 - 丸山和範
- 製作担当 - 野田由紀夫
- 美術デザイン - 中村光毅
- キャラクターデザイン - 直井正博
- シリーズディレクター - 今沢哲男
- スーパーバイザー - 久保雅一、安齋進、関弘美
- アシスタントプロデューサー - 西口なおみ、油井卓也、柴田宏明
- プロデューサー - 岩本太郎 → 中嶋豪、片寄聰、鷲尾天
- 効果 - 今野康之
- 制作協力 - 電通、東映、松竹、小学館、小学館プロダクション
- 制作 - テレビ朝日、東映アニメーション
主題歌(テレビアニメ)
- オープニングテーマ
- エンディングテーマ
-
- 「風のない海で抱きしめて」(第1話 - 第20話)
- 歌 - 愛内里菜
- 「Freemen」(第21話 - 最終話)
- 歌 - Retro G-Style
各話リスト
話数 | 放送日 | サブタイトル | 脚本 | (絵コンテ) 演出 |
作画監督 | 美術 |
---|---|---|---|---|---|---|
第1話 | 2002年 11月2日 |
伝説の名コンビ誕生の巻 | 隅沢克之 | 今沢哲男 | 志田直俊 | 阿久津美千代 |
第2話 | 11月9日 | ハゼが釣れずにハゼタロウの巻 | 山田健一 | 小山賢 | 佐伯哲也 | 鹿野良行 |
第3話 | 11月16日 | みち子さんはオカンムリ!の巻 | 大橋志吉 | ひろしまひでき | アベ正己 | 阿久津美千代 |
第4話 | 11月23日 | ハマちゃん秘境を行く!の巻 | 山田健一 | 上田芳裕 | 進藤満尾 | 三宅昌和 |
第5話 | 11月30日 | バレちゃった!?スーさんの秘密の巻 | 隅沢克之 | 立仙俊裕 | 石川修 | 阿久津美千代 |
第6話 | 12月7日 | 佐々木課長のユーウツの巻 | 大橋志吉 | 橋本光夫 | 梨澤孝司 | 三宅昌和 |
第7話 | 2003年 1月11日 |
仕事の釣りは楽しいっスの巻 | 山田健一 | (今沢哲男) 門由利子 |
志田直俊 | 阿久津美千代 |
第8話 | 1月18日 | 釣り名人はゴルフ名人!?の巻 | 隅沢克之 | 小山賢 | アベ正己 | 三宅昌和 |
第9話 | 1月25日 | 大物タコ現る!の巻 | 山田健一 | ひろしまひでき | 佐伯哲也 | 阿久津美千代 |
第10話 | 2月1日 | ハマちゃん行方不明の巻 | 大橋志吉 | 上田芳裕 | 直井正博 | 三宅昌和 |
第11話 | 2月8日 | 恐るべし釣りのウラミの巻 | 川崎良 | 小坂春女 | 進藤満尾 | 阿久津美千代 |
第12話 | 2月15日 | 多湖くんに春が来たの巻 | 山田健一 | 立仙俊裕 | 石川修 | 駒田寛 |
第13話 | 2月22日 | さようならみち子さんの巻 | 門由利子 | 梨澤孝司 | 阿久津美千代 | |
第14話 | 3月8日 | スーさん激怒!結婚は認めませんの巻 | 大橋志吉 | 小山賢 | アベ正己 | 三宅昌和 |
第15話 | 4月12日 | 単身赴任はたのしいなの巻 | 川崎良 | 今沢哲男 | 佐伯哲也 | 駒田寛 |
第16話 | 仕事バカ・浜崎伝助の巻 | ひろしまひでき | 進藤満尾 | 阿久津美千代 | ||
第17話 | 4月19日 | めでタイ釣りタイ結婚式の巻 | 大橋志吉 | 橋本光夫 | 志田直俊 | |
第18話 | 4月26日 | 釣りバカの天敵登場の巻 | 山田健一 | 上田芳裕 | 直井正博 | 三宅昌和 |
第19話 | 5月3日 | 佐々木課長が大出世?の巻 | 大橋志吉 | 小坂春女 | 石川修 | 阿久津美千代 |
第20話 | 5月10日 | 釣りバカ流新人教育の巻 | 立仙俊裕 | 梨澤孝司 | 駒田寛 | |
第21話 | 5月17日 | 仁義なき釣り大会の巻 | 山田健一 | 門由利子 | アベ正己 | 阿久津美千代 |
第22話 | 5月24日 | 初出勤!釣りバカ仮面の巻 | 今沢哲男 | 中村光毅 | ||
第23話 | 5月31日 | 世界水泳応援企画第1弾 ハマちゃんオーストラリアへの巻 | 川崎良 | 山田徹 | 志田直俊 | 井藤早織 |
第24話 | 6月7日 | 世界水泳応援企画第2弾 グレートバリアリーフの決戦の巻 | 小山賢 | 佐伯哲也 | 阿久津美千代 | |
第25話 | 6月14日 | 世界水泳応援企画第3弾 ハマちゃんオーストラリア最終決戦の巻 | 上田芳裕 | 直井正博 | 井藤早織 | |
第26話 | 6月28日 | ハマちゃん家にタマちゃんがやってきた!の巻(前編) | 小坂春女 | 進藤満尾 | 阿久津美千代 | |
第27話 | 7月5日 | ハマちゃん家にタマちゃんがやってきた!の巻(後編) | 門由利子 | アベ正己 | 駒田寛 | |
第28話 | 7月12日 | ハマちゃんと黄金魚の神隠しツアーの巻 | 杉浦真夕 | 山田徹 | 佐伯哲也 | 阿久津美千代 |
第29話 | 7月19日 | シンクロの女王デデューとハマちゃんのローマの休日イン東京の巻 | 川崎良 | 小山賢 | 直井正博 | |
第30話 | 7月26日 | 時代劇!鈴木城危機一髪でござるの巻 | 山田健一 | 今沢哲男 | 梨澤孝司 | 駒田寛 |
第31話 | 8月2日 | 釣りバカ仮面VSアバレンジャーの巻 | 杉浦真夕 | 上田芳裕 | アベ正己 | |
第32話 | 8月16日 | 決死の脱出!無人島サバイバルの巻 | 清水東 | 立仙俊裕 | 進藤満尾 | 阿久津美千代 |
第33話 | 8月23日 | テレビ出演で大騒動!サラリーマン三番勝負の巻 | 山田健一 | 小坂春女 | 佐伯哲也 | 駒田寛 |
第34話 | 釣りは身を助ける!ハマちゃんのウルトラ必殺技の巻 | 羽原大介 | 門由利子 | 志田直俊 | 阿久津美千代 | |
第35話 | 8月30日 | 激ウマ!釣りバカラーメン開店の巻 | 川崎良 | 山田徹 | 梨澤孝司 | 駒田寛 |
第36話 | 9月6日 | パパだって負けられない激闘!運動会の巻 | 小山賢 | 直井正博 | 阿久津美千代 | |
最終話 | 9月13日 | 社長を辞めて演歌歌手!鈴さん歌って踊るの巻 | 清水東 | 今沢哲男 | アベ正己 | 駒田寛 |
※2002年12月14、21、28日、2003年1月4日、4月5日、6月21日、8月9日は特番の為休止。
特番放送
特番放送としてクレヨンしんちゃんやあたしンちと合同放送されている。
- 『今夜はスゴいゾ!噂のキャラクター全員集合まるごとアニメSP!』 - 13話放送
- 『春のアニメ祭り超豪華!しんちゃん釣りバカ合体スペシャル』 - 15話&16話放送。特番内サブタイトル『ハマちゃんの「もう釣りはイヤだ!」宣言でみんなドッキリスペシャル!』
- 『夏のアニメ祭りだ!!超夢の競演!!クレヨンしんちゃん&釣りバカ日誌合体スペシャル!! やれば〜』 - 33&34話放送
映像ソフト化
本編のDVDは2003年4月16日から2004年3月17日にかけて発売。全12巻。
テレビ朝日系列 土曜19時台後半 | ||
---|---|---|
前番組 | 番組名 | 次番組 |
クイズ!バーチャQ
(2002年4月27日 - 9月14日) |
テレビドラマ
釣りバカ日誌 〜新入社員 浜崎伝助〜 | |
---|---|
ジャンル | テレビドラマ |
原作 |
やまさき十三 北見けんいち |
脚本 |
佐藤久美子 山岡潤平 石川勝己 |
監督 |
朝原雄三 児玉宣久 石川勝己 |
出演者 |
濱田岳 広瀬アリス 吹越満 西田敏行 |
製作 | |
プロデューサー |
岡部紳二(CP) 浅野太 齋藤寛之 竹内絵唄 |
制作 | テレビ東京 |
放送 | |
音声形式 | ステレオ放送 |
放送国・地域 | 日本 |
放送期間 | 2015年10月23日 - 12月11日 |
放送時間 | 金曜 20:00 - 20:54 |
放送枠 | 金曜8時のドラマ |
放送分 | 54分 |
回数 | 8 |
公式サイト | |
特記事項: 第7話は通常時同時ネット局である独立局奈良テレビに限り、臨時に1時間遅れで放送。 最終回は「2時間スペシャル」で69分拡大(20:00 - 22:03)。 |
ドラマ |
『釣りバカ日誌〜新入社員 浜崎伝助〜』(つりバカにっし しんにゅうしゃいん はまさきでんすけ)のタイトルでテレビドラマ化。2015年10月23日から同年12月11日まで毎週金曜日20:00 - 20:54に、テレビ東京系の『金曜8時のドラマ』で、濱田岳主演で放送。連続ドラマ化されるのは初めてとなる[6]。映画版で浜崎伝助(ハマちゃん)を演じた西田敏行が、ドラマ版では鈴木一之助(スーさん)役で出演する[7]。
今作では浜崎伝助の新人時代(入社初年度)にスポットライトを当て、時代設定を2015年に変えて描かれるオリジナルストーリーが展開される。なお、映画版の製作・配給を手がけた松竹がドラマ版の制作も担当し、映画版のスタッフである朝原雄三および石川勝己がローテーション監督として参加する。
キャスト
- 主要人物
- かづさ屋
- 鈴木建設(営業三課)
- 鈴木建設(役員)
- 鈴木建設(管理職)
- 鈴木建設(その他)
- ハマちゃんとスーさんの家族
ゲスト
- 第1話
-
- 営業三課係長。当月で定年を迎える万年係長。若い頃は大の釣りバカで、休日出勤を所用と偽って断り、月1回楽しみにしていた鮎釣りをしていたところ、たまたま視察に来ていた社長に見つかり、札幌支社に左遷される。その苦い経験から、長年釣りを絶っていたが、伝助のおかげで、再び釣りを始める。
- 原作では朝本一郎で、左遷された経緯は原作と同じだが(定年間近というのも違う)、営業部長に昇進した佐々木の後任に三課長に就き、浜崎と出会って以降紆余曲折を経て、鈴木社長と和解し海外事業部長・役員待遇海外事業部長・取締役海外事業部長と順調に昇進を重ねるが、佐々木のタイ出向を契機に取締役営業本部長に担当換えがありその後、常務取締役営業本部長となる。昇進後は釣行も減った。浜崎が「師匠」と呼んだ数少ない人物。
- 隆司(みち子の元恋人) - 真山明大
- 第2話
- 第3話
- 第4話
- 第5話
- 第6話
- 第7話
- 最終話
スタッフ
- 原作 - 『釣りバカ日誌』『釣りバカ日誌番外編 新入社員 浜崎伝助』(作:やまさき十三 画:北見けんいち)
- 脚本 - 佐藤久美子、山岡潤平、石川勝己
- 監督 - 朝原雄三、児玉宜久、石川勝己
- 音楽 - 信田かずお
- 主題歌 - DISH//「俺たちルーキーズ」(ソニーミュージックレコーズ)
- 音楽協力 - テレビ東京ミュージック、松竹音楽出版
- 取材協力 - 鹿島建設
- 技術協力 - フォーチュン、サウンドライズ
- 照明協力 - ラ・ルーチェ
- 音響効果 - スポット
- ポスプロ - 松竹映像センター、IMAGICA
- スタジオ - 東映東京撮影所
- チーフプロデューサー - 岡部紳二(テレビ東京)
- プロデューサー - 浅野太(テレビ東京)、齋藤寛之・竹内絵唱(松竹)
- 製作協力 - 松竹撮影所東京スタジオ
- 製作 - テレビ東京、松竹
受賞(テレビドラマ)
- 第2回コンフィデンスアワード・ドラマ賞[14]
- 主演男優賞(濱田岳)
- 2016年 エランドール賞[15]
- プロデューサー・奨励賞(浅野太、齋藤寛之)
エピソードリスト
話数 | エピソードタイトル | 初回放送日 | 脚本 | 監督 |
---|---|---|---|---|
第1話 | ハマちゃんスーさん国民的爆笑名コンビが連ドラで待望の復活!!上下逆転…新入社員が師匠?社長が弟子!? | 10月23日 | 佐藤久美子 | 朝原雄三 |
面接にて釣りの話をし100社から落とされる浜崎伝助。ストーリーは、鈴木建設の面接から始まる。半年後、社長・一之助の気紛れにより運良く採用された伝助は、5ヶ月間の研修の後、営業三課に配属される。そこには、当月をもって定年退職となる係長、朝本が居た。ある時、現場で社長の視察の席から外された伝助。指示された時間まで釣りをしていた伝助のもとに、視察先に向かう途中で昌之と軽く口論となった一之助は偶然出くわす。財布を落とし喉か乾いた一之助は、伝助のラムネを欲して見つかり、伝助からラムネをいただく。身の上を話し意気投合した二人。一之助は伝助の誘いを受ける。休日まで息子の顔を見たくない一之助は、誘いを受け釣りへ。大漁のビギナーズラックを達成する。翌日、朝本に釣りの話をした伝助は、朝本の逆鱗に触れる。朝本は、大の釣りアレルギーで、それを発端に喧嘩に。ちょうど、次の釣りの段取りを、行っていた伝助と、その場で釣り勝負をする事に。釣り当日、勝負の為現場に現れた朝本は、かつて自分を左遷した一之助と顔を合わせ、釣りどころか一之助と喧嘩してしまう。伝助が仲を取り持ち、和解した朝本と一之助。翌日の退職の日、朝本は関西支社長への就任依頼を断り、封印していた釣りを再開することを一之助に伝えた。 ※テレビ和歌山のみ、10月26日放送 | ||||
第2話 | 偏屈ジジィとイワナ釣り勝負!! ハマ&スー早すぎる絶交宣言!? | 10月30日 | 佐藤久美子 | 朝原雄三 |
朝本から、伝助が鈴木建設の社員であると聞かされた一之助。佐々木を呼び伝助の仕事ぶりを聞くが、あまり成績は良くないと聞かされる。日曜日のかづさで伝助に「社長の顔を知りませんか?」と訊ねられても「知りません」と流される。
一方、鈴木建設では、複合施設の土地買収が難航している報告が上がり、営業三課が担当と知った一之助。直前に、伝助との電話でぞんざいに扱われた仕返しで、ここぞとばかりに佐々木へ叱責という形で行う。 叱責されて慌てる佐々木。三課の報告を聞き、伝助を連れて自ら交渉に当たるが、持ち主の熊吉は頑として譲らぬどころか、二人に家事を手伝わせる始末。そんな中、伝助は部屋にあった釣り道具を見つけて熊吉と意気投合。 夜、旧友の片山、村井と会食した一之助。伝助との釣りの話をするものの、二人から「対等に付き合うといつか破綻する」「やめた方がいい」と忠告されてしまう。その夜、伝助からの電話に「釣りをやめようと思う」と打ち明ける一之助。伝助から「見損なった」と言われ喧嘩してしまう。 阿久津と渓流釣りに行く伝助。不幸事で同行できなかった平太は、車の免許を持つみち子を同行させる。 阿久津との契約の段になり、阿久津は、佐々木を退け、親身になって付き合ってくれた伝助との契約を望むが、伝助は「本当の気持ちを言って欲しい」と、契約書を取り上げる。そこに息子、彰二が駆けつけ、大阪で一緒に暮らすことを提案。実は熊吉の望みは、一人息子熊吉と一緒に暮らすことだった。 | ||||
第3話 | スーさん秘密の恋…社長だとバレた!?ハマちゃんクビになる日 | 11月6日 | 山岡潤平 | 石川勝己 |
海岸で投げ釣りをする伝助と一之助。そこで一之助は、おまつりしてしまった女性と出会う、学生時代の初恋相手、洋子に似ていたその女性に、一之助は心を惹かれる。
数日後、一之助は釣具店で偶然女性と再会。宮本彩と名乗る女性を、一之助は釣りに誘う。更には伝助には、不幸事と嘘をつき釣りの約束をキャンセルする。 釣り当日、様子がおかしいと感じた鈴木の妻、久江が伝助に電話をしたことで嘘がバレた上に、場所を変えた釣り場で、一之助達は偶然伝助と遭遇してしまう。嘘で固めようとするが、伝助には見破られる。 一方、久江は伝助と会い、「女が出来たのではないか?」と心配し、探りを依頼する。かづさ屋でみち子と話し合った伝助。みち子が一計を案じ、一之助と彩の二人で釣り行くよう仕向け、偵察を試みる。その頃彩は、一之助が鈴木建設の社長であることに気付いてしまう。更には釣りの当日、偵察した料理店で伝助が失態を演じ、偵察がバレてしまう。 数日後、伝助と彩が一緒に写った写真が新聞に載り、彩が建設を争う商売敵、三和ベネックの設計チーフであるとわかる。鈴木建設では、伝助のスパイ疑惑を査問委員会に計ることに。そこで、一之助は覆面姿で登場。懲戒免職寸前で覆面を取り、伝助に自分の会社の社長であることをバラす。隠し事を嫌っていた伝助は、一之助を責める。一之助は謝罪し、ルアーで釣りつつ、和解。隠し事はしない事を約束した。 | ||||
第4話 | ハマちゃんが結婚!?社長令嬢が一目ボレ…婿入り&電撃移籍!? | 11月13日 | 石川勝己 | 児玉宜久 |
平太の遣いで遅刻した伝助。佐々木との待ち合わせで得意先のクラタ化学に行く途中、ハイヒールが折れた女性と出会う。たまたま行先が一緒だった伝助。女性を背負いクラタ化学へ。女性は社長令嬢の詩織であった。
佐々木はクラタ化学の社長、倉田慎太郎から呼び出され、伝助の事を訊ねられる。その場で、詩織が伝助に恋をしているようだと打ち明けられる。佐々木は伝助に、詩織をデートに誘うように指示する。かづさ屋でその話をした伝助。みち子は嫉妬する。伝助は一之助との釣りを断るが、結局当日、一之助は結局釣りに付いていくことに。釣りの後、伝助と詩織はかづさ屋に向かい魚料理を食す。みち子は変わらず嫉妬したまま。 慎太郎は鈴木建設に来社し、伝助に挨拶をする。そこで。慎太郎は伝助のクラタ化学への移籍を提案する。会議でその事を知った一之助は伝助の移籍に迷う。 佐々木は伝助にクラタ化学への移籍を勧める。社長命令だと嘘をつかれた伝助。移籍してやると宣言してしまう。一之助は伝助を社長室に呼び出し、理由を訪ねる。社長命令だと思い込んでいる伝助。社長室でも悪態をつく。 一之助は詩織をつけて喫茶店へ。そこには、詩織の恋人、前田が居た。詩織が結婚して、九州へ転勤となる前田に付いていくと、慎太郎が一人になる。その事を詩織は心配していたのだ。 一之助、伝助、佐々木はクラタ化学で慎太郎と話をする。慎太郎は、伝助と詩織の結婚を提案するが、一之助は前田を呼び出し、前田は結婚を慎太郎に懇願する。詩織も入り、結婚を懇願。一之助がとりもち、慎太郎は結婚を認める。 | ||||
第5話 | 余命半年カン違い!?ハマちゃん佐々木課長“10の思い出”作り | 11月20日 | 山岡潤平 | 児玉宜久 |
佐々木は営業会議で成績不振を一之助に叱責される。その夜の飲み会で佐々木は愚痴りながら、家族に出ていかれていると言われる。
翌日の健康診断再検査で、伝助は勝手に診察室に入って盗み聞きをし、パソコンが寿命で半年持たない事を、佐々木が余命半年とカン違い。 伝助が急に真面目になり、不審を抱いた佐々木。伝助のパソコンをチェックすると、そこにあった検索サイトの質問箱に伝助が投稿した文章を見つけ、自分が余命半年であることを知ってしまう。佐々木が病院の診察室に行くと、これまたパソコンの状態が手遅れという会話を耳にし、本当に自分が手遅れであるとカン違いする。佐々木と伝助は「死ぬまでにしたい10のこと」を順に実行に移す。 釣りに宝くじ、高級レストラン。銀座のキャバクラで豪遊。なんとそこで伝助は、みち子と偶然会ってしまう。佐々木はトイレで、ホステスのサヤカが困った電話をしている事を目撃。サヤカは本名をかなこと良い、元の彼氏、吉野から付きまとわれ、「一緒に死のう」と言われいるのだ。そこに現れた佐々木は伝助とみち子をおとりして吉野を巻くが、何とその場に一之助が遭遇する。一之助は二人を助け、一之助は吉野に説教する。かづさ屋に戻った三人。伝助はそこで、佐々木の余命を打ち明ける。 | ||||
第6話 | 離婚危機の母上京!!ハマちゃん&みち子が急接近!?爆笑親孝行 | 11月27日 | 佐藤久美子 | 石川勝己 |
第7話 | 秘密の関係バレた!?ハマ&スー大ピンチ!!みち子と爆笑デート | 12月4日 | 山岡潤平 | 児玉宜久 |
最終話 | サヨナラみち子さん秋田から頑固オヤジが緊急上京!!ハマちゃん釣り勝負で愛を告白!? スーさん最大の危機!!“白鳥の湖”4回転Jが倒産のピンチ救う?“合体”あるのか!? | 12月11日 | 佐藤久美子 | 朝原雄三 |
テレビ東京系 金曜8時のドラマ | ||
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前番組 | 番組名 | 次番組 |
釣りバカ日誌〜新入社員 浜崎伝助〜
(2015.10.23 - 2015.12.11) ※この作品より20:00開始 |
警視庁ゼロ係〜生活安全課なんでも相談室〜
(2016.1.15 - 2016.2.26) |
原作・映画・アニメ・ドラマの設定相違点
- ハマちゃんの性格
- 原作では仕事一筋真面目一辺倒の無趣味人間が、釣りという趣味にハマってしまい変わっていくという設定だが、映画版・アニメ版では初めから豪快でハチャメチャな性格になっている。仕事の途中で行く「定期便(ていきべん)」が、アニメでは「定期便(ていきびん)」になっている。また、「新入社員 浜崎伝助」では、上記の通り釣りバカになる前なので、釣りをするシーンはないが、ドラマでは、既に釣りバカになっており、面接で釣りの話をしたり、休憩中に釣りをしている。
- ハマちゃんが釣りバカになったきっかけ
- 原作では佐々木課長に釣りを薦められ、ハマってしまうという設定だが、映画版・アニメ版・ドラマ版では最初から釣りバカという設定で映画でのきっかけは不明、ドラマでは父方の祖父と父親の影響と劇中で言われている。
- キャラクターの年齢設定
- 原作では何年かに一度、年を重ねる。原作の設定はハマちゃんは30代半ば。スーさんは60代。鯉太郎は小学3年生。映画では、年に一度、ちゃんと年を重ねるが、鯉太郎だけなぜか年をとるペースが遅い。映画の設定ではハマちゃんは50代半ば。スーさんは80代。鯉太郎は中学生。
- ハマちゃんの住所
- 原作では初期は『ひばりヶ丘』の表記が随所に見られることから東京都保谷市(当時)周辺と思われるテラスハウスだったが、後に神奈川県横浜市のみち子さんの実家に引っ越した。映画版は設定が固まっておらず、たびたび住所が変わる(住居も一戸建て住宅の時もあればマンションだったりもする)が、全作共通しているのはハマちゃん宅の隣に釣り宿の太田屋があることなどから、横浜市金沢区金沢八景付近と推定されている(太田屋が同区に実在するため)。アニメ版でも、届いた手紙にひばりヶ丘と書かれていたり、西武鉄道の101系もしくは3000系の形態の車両や西武バスが登場したりするため現在の西東京市と推定される。シリーズ化を予定していなかった映画版第1作ではもともと四国・高松市に住んでいて、ある日会社のコンピューターミスにより突然東京本社に転勤しスーさんと知り合い、物語のラストで四国に帰ったという設定だったが、第2作目以降は最初から東京本社勤務となっている。
- ハマちゃんの家族構成
- 原作では初期は、ハマちゃん・みち子さん・鯉太郎の3人家族。みち子さんの実家に引っ越してからは、みち子さんの両親も加わって5人家族。映画版・アニメ版ではみち子さんの両親とは同居していない。
- ハマちゃんのペット
- 浜崎家には愛犬ハゼタロー(アニメ版では「ハゼタロウ」表記)がいるが、映画版には登場しない。
- ハマちゃんの自動車運転免許
- 原作とアニメ版ではマイカーを持っており、それで毎回釣りに出かけているが、映画版では運転免許を持っていない事になっている(そのおかげで第6作においては大変なハプニングに遭う)。だが、第1作ではカブ号で出勤するシーンがあり、少なくとも原付免許だけは持っているようである。ドラマ版では教習所の費用を全額釣りに使ってしまったため免許を持っていない。
- 浜崎家の隣人
- 映画版では「八郎(通称ハチ)」というオリジナルキャラクターが主要人物として登場する。
- スーさんの立場
- 映画版では『釣りバカ日誌18』から代表取締役会長に就任している。後任の社長は堀田常務取締役(映画版のみでの登場人物)が就任した。
- スーさんが社長だとハマちゃんが知るきっかけ
- 原作では社長室を訪ねたハマちゃんがスーさんが社長だと気づかずジョークをかましていたが秘書からの言葉で正式に知る。
- アニメと映画ではみち子さんが社長室を訪ねて知り、その後アニメでは後から社長室に来たハマちゃんに知られ、映画版では会社にあった社内誌をハマちゃんに見せたことで知る。
- ドラマ版ではスパイ疑惑を掛けられたハマちゃんを調査するためにスーさんが覆面を着用しその後、正体を知る形となっている。
- スーさんの親族
- 劇場版ではレギュラー出演では社長夫人が登場するものの、社内唯一の親族で浜崎の後輩である多胡専務取締役は登場せず、第4話ゲストで甥の宇佐美和彦が登場した。アニメ版では、多胡専務は登場する。また、ドラマ版では多胡の代わりに、一之助の息子として鈴木昌之がおり、孫もいる。
- みち子の出身地
- 本編では明記されてないが、実家は横浜である。ドラマ版では秋田県となっている。
- 佐々木の立場
- 映画版では『釣りバカ日誌15』から営業部次長に就任しているが、原作では2015年現在、常務取締役営業本部長まで昇進したが、現在は営業本部長を解かれ常務取締役兼開発事業室長となっている。
- 秋山の立場
- 映画版では『釣りバカ日誌20』まで専務のままであるが、原作では2013年現在、取締役青森支社長となっている。
- 朝本の立場
- 原作では佐々木が営業部次長兼三課課長から営業部長代理に昇進した後任として朝本が3課長に就任した。北海道から赴任し、海外事業部部長・役員待遇を経て取締役営業本部長などを歴任する。ドラマ版では、営業三課係長として登場し、第1話のみで定年退職するが、釣り嫌いになる所以などは、原作から忠実に再現された。
- ハマちゃんとスーさんの喧嘩
- 原作・アニメでは、ハマちゃんがスーさんの正体を知ってからだが、ドラマでは知る前である。
- 小林修三
- 原作では、スーさんと同じ高校の出身であり、厳格な性格だが、ドラマでは、かづさ屋店主の弟であり、釣り好きの性格である。
- スーさんの年齢
- 原作では65歳だが、ドラマでは68歳である。
- 登場人物
- ドラマでは、小林平太や薫などのオリジナルの人物が登場する一方で、原作・アニメの主要メンバーである、多胡健一郎や宗優介の登場がカットされている。
パチンコ
2000年12月にサミーから「CR釣りバカ日誌S」が、2010年1月に三洋物産から「CR釣りバカ日誌」が発売された。
iモードアプリ
- キャバ嬢っぴ
- レベルファイブ発売のiモードキャバ嬢育成ゲームで2010年4月1日のバージョンアップよりコラボレーションとして登場。『社長 島耕作』の島耕作、『笑ゥせぇるすまん』の喪黒福造、『サラリーマン金太郎』の矢島金太郎、『釣りバカ日誌』のハマちゃんとスーさんの5人が客として登場している[16]。
脚注
- ^ a b c 「釣りバカ日誌流人生なるようになるさ」(KKロングセラーズ)より
- ^ 本当は別の人が代行する予定だったが、スーさんが自分の代理を言う際に「佐々木和男ではなく……」と言っている途中で倒れてしまい、「ではなく……」の部分が言えず、結局社長代行を務めることになった。
- ^ 失言癖が強い上勘違いが多く、毎度ドジを踏んでしまうため幾度となく辞表および進退伺い沙汰となっているが、そこは当然ハマちゃんの尽力のお陰でクビが繋がっている(まれに佐々木が自ら奇策を使うことがある)。このことは部下にも周知らしく、「ハマちゃんの功績をまた横取りした」ということで通っている。
- ^ シリーズ第19作「釣りバカ日誌17 あとは能登なれハマとなれ!」から第22作「釣りバカ日誌20 ファイナル」まで再び主題歌は使われていない。ただし、ソフト化後においてDVDのタイトル画面で流れるBGMではこれら4作ならびに以前の作品(第1作 - 第11作)でもこの曲が使用されている。
- ^ 1989年配給収入10億円以上番組 - 日本映画製作者連盟
- ^ デイリースポーツ (2015年8月16日). “釣りバカ日誌、連ドラで帰ってくる”. 2015年8月16日閲覧。
- ^ “西田敏行:ハマちゃんからスーさんへ ドラマ「釣りバカ」で濱田岳と新コンビ”. まんたんウェブ (2015年9月7日). 2015年9月7日閲覧。
- ^ a b c “武田鉄矢、テレ東の“金8”ドラマ『釣りバカ日誌』出演”. ORICON STYLE (2015年10月14日). 2015年10月14日閲覧。
- ^ 映画では堀田常務役で出演している。
- ^ 映画では太田八郎役で出演している。
- ^ 『おはスタ』2015年10月23日放送分にて、同番組とコラボすることが決定し鈴木役の西田敏行からのオファーで出演が決定した。
- ^ 映画では原口人事部長役で出演している。
- ^ 映画では前原運転手役で出演している。
- ^ “第2回『コンフィデンスアワード・ドラマ賞』作品賞は『下町ロケット』”. ORICON STYLE (2016年1月29日). 2016年1月29日閲覧。
- ^ “2016年 エランドール賞 受賞作品・受賞者”. 一般社団法人 日本映画テレビプロデューサー協会. 2016年2月5日閲覧。
- ^ “ROID配信タイトル「キャバ嬢っぴ」に島耕作、矢島金太郎らが来店”. ITmedia Gamez (2009年8月25日). 2014年10月26日閲覧。
関連項目
外部リンク
- 漫画
- 映画版
- 公式ウェブサイト(第1作)
- 釣りバカ日誌公式サイト
- 歴代ポスターで振り返る「釣りバカ日誌」シリーズ
- 釣りバカ日誌シリーズ(松竹DVD倶楽部 内)
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- テレビアニメ
- テレビドラマ
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