UFC
Ultimate Fighting Championship | |
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設立 | 1993年 |
主催 | WME-IMG |
本部 |
![]() ネバダ州ラスベガス |
代表者 | ダナ・ホワイト |
サイト | 公式サイト |

Ultimate Fighting Championship(アルティメット・ファイティング・チャンピオンシップ、略称UFC)は、アメリカ合衆国の総合格闘技団体。
目次
概要[編集]
世界58カ国以上から最高峰の選手が常時600名近く参戦し、26カ国153都市以上で大会を開催、156カ国以上でテレビ放送されている、実力・人気共に世界最大の総合格闘技団体[1]。
歴史[編集]
黎明期[編集]
柔術家のグレイシー一族が様々な格闘技の猛者や道場破りと対戦する様子を収めたビデオ"グレイシー柔術・イン・アクション"を見て触発された広告代理店役員のアート・デイビーが、"War of the Worlds"と名づけた8人制の格闘技トーナメントを、映画監督兼脚本家でグレイシー柔術を習っていたジョン・ミリアスとグレイシー一族の1人であるホリオン・グレイシーに企画提案したのがUFC立ち上げの発端になり、ミリアスはクリイエイティブ・プロデューサーに就任、デイビーは資金を調達してWOWプロモーションズを設立し、老舗ペイ・パー・ビュー配給会社のセマフォ・エンターテイメント・グループ(SEG)と1993年5月にパートナー契約を交わした。SEGはアートディレクターのジェイソン・カッソンに依頼して試合場の「 オクタゴン 」を製作し、大会の名称を"アルティメット・ファイティング・チャンピオンシップ"と命名するなど、UFCの基礎を構築することになる。
1993年11月12日、WOWプロモーションズとSEGが第一回大会のUFC 1をコロラド州デンバーのマクニコルス・スポーツ・アリーナで共催、アート・デイビーはマッチメイカーを担当した。
1995年4月、UFC 5の大会後、アート・デイビーとホリオン・グレイシーはUFCの所有権をSEGに売却して、WOWプロモーションズを解散した。権利売却後もデイビーはマッチメイカーとコミッショナーとして1999年12月まで在籍した。
ノー・ホールズ・バード禁止法[編集]
黎明期のUFCは、試合のルールがわずかしか規定されていなかった事に対して暴力的で危険であると批判を集めた一方で、ペイ・パー・ビュー(PPV)の契約数は数十万を獲得して興行としてはある一定の成功を収めた。しかしこの成功は、既得権益を脅かしかねないと、ボクシング業界に警戒感を抱かせることにもなる。社会的批判とボクシング業界からの圧力が高まる中、親ボクシング派のアメリカ共和党上院議員ジョン・マケインが、UFCは「人間による闘鶏」にすぎず、野蛮で危険であるとUFC禁止を訴え、アメリカ国内全50州の知事へUFCを追放するよう要請する書簡を送るなど、バッシングキャンペーンを展開した。この結果ニューヨーク州を含む36州が総合格闘技を禁止するノー・ホールズ・バード禁止法(ノー・ホールズ・バードは当時の総合格闘技の呼び名)を制定した。また、総合格闘技を禁止しなかった州でも、ネバダ州のように、スポーツ興行を管轄するアスレチック・コミッションが、UFC自体に大会開催許可を出さない州が出始め、UFCは規制の緩い州や海外を転々とするしか無くなり追い詰められていった。さらに、1997年にマケインが上院議会の 商業委員会委員長に就任すると管轄下のペイ・パー・ビュー業界に働きかけ、それまでUFCのペイ・パー・ビューを放送していたケーブルテレビ会社を次々に撤退させた。このためUFCのペイ・パー・ビューはマイナーな存在である衛星放送テレビでの放送を余儀なくされ、ペイ・パー・ビューの販売も低迷して、経営状況はさらに悪化していった[2][3]。
UFCコミッショナーのジェフ・ブラトニックとレフェリーのジョン・マッカーシーはこの状況を解決すべく、アメリカ各地のアスレチック・コミッションを回って総合格闘技を啓蒙しつつ、アスレチック・コミッションと調整・協議を重ねて協調を図り、UFC 12(1997年2月7日)で階級制の導入、UFC 14(1997年7月27日)でオープンフィンガーグローブ着用の義務化、UFC 15(1997年10月17日)で禁止行為の指定、UFC 21(1999年7月16日)でラウンド制の導入、と徐々にルールを整備して競技化を進めた。そして2000年9月に、この地道な活動が実を結び、ニュージャージー州がアメリカで初めて総合格闘技を認可をするようになるまでに至った。
ユニファイド・ルール[編集]
2000年11月17日、初めてアスレチック・コミッションから認可を受けた大会となったUFC 28を開催。現代総合格闘技の礎となっているルールである、ニュージャージー州アスレチック・コミッションが制定した統一ルール(通称”ユニファイド・ルール”)に従って試合が執り行われた。
ルールが整備され競技化が進むことにより、選手の技術が洗練されレベルも向上した。結果、格闘技のバックボーンを持たない喧嘩屋や技術レベルの低い選手は淘汰され、黎明期の喧嘩さながらの試合は見られなくなった。
ズッファによる買収[編集]
2001年1月、財政状況の悪化でUFCの運営がままならなくなっていたSEGは、ラスベガスでカジノホテル「ステーション・カジノ」を経営するロレンゾ・フェティータとフランク・フェティータ、そしてロレンゾのビジネスパートナーでボクシングプロモーターのダナ・ホワイトにUFCを200万ドルで売却した。フェティータ兄弟はUFCを管理・運営するための親会社としてズッファを設立する。
ロレンゾ・フェティータがネバダ州アスレチック・コミッションの元コミッション委員だったことで、ほどなくしてネバダ州は総合格闘技を認可、これにより世界の格闘技の中心地であるラスベガスで総合格闘技の大会を開催出来るようになった。
2001年9月28日、初めてネバダ州アスレチック・コミッションに認可を受けた大会となったUFC 33を開催。
ズッファの運営により、ケーブルテレビでのペイ・パー・ビュー放送の再開、スポンサー獲得、MGMグランド・ガーデン・アリーナなどのラスベガスのホテル会場での大会開催、2002年6月にはFOXスポーツネットとテレビ放送契約を交わすなど業績を上げていくが、ズッファの投資は3400万ドルにも膨らんでいった。
ジ・アルティメット・ファイター[編集]
投資が膨らみ運営危機に直面していたズッファはペイ・パー・ビュー以外の新たな事業を模索し始め、フェティータ自身達が以前リアリティ番組に出演した際にプロモーション効果を実感した経験があったことで、新人UFCファイターの発掘・育成をテーマとするリアリティ番組「ジ・アルティメット・ファイター」の開始を決める。しかし、ジ・アルティメット・ファイターの企画はことごとくテレビ局に却下されてしまい、最終的に番組制作費の1000万ドルをズッファが自己負担する条件でSpike TVで放送することが決定した。
2005年1月から放送を開始したジ・アルティメット・ファイターはすぐに人気を集め、後にUFCで活躍するスター選手を発掘しただけでなく、決勝戦で行われたフォレスト・グリフィン対ステファン・ボナーの試合は、ダナ・ホワイトが「UFCを救った試合」と称える激闘となるなど、社運をかけたジ・アルティメット・ファイターは大成功を収めた。人気を博したジ・アルティメット・ファイターはシリーズ化されることになり、UFCがFOXへ移籍をする2012年までの間に14回のシーズンがSpike TVで放送された。また、ジ・アルティメット・ファイターの成功を受けて、Spike TVは、UFCの過去の大会からピックアップした試合を放送する番組「UFCアンリーシュド」とペイ・パー・ビュー大会のプロモーション番組「カウントダウン」の放送を開始、2005年8月6日からは試合生中継番組「UFCファイトナイト」の放送を開始した[4]。
これらの番組が原動力となり、2006年5月27日のマット・ヒューズ対ホイス・グレイシーをメインにしたUFC 60ではペイ・パー・ビューの販売件数が62万件を記録、2006年7月8日のジ・アルティメット・ファイター・シーズン3のコーチ対決ティト・オーティズ対ケン・シャムロックを組んだUFC 61では77万5千件を記録、2006年12月30日のチャック・リデル対ティト・オーティズをメインにしたUFC 66ではUFCで初めてペイ・パー・ビューの販売件数が100万件超えを記録するなど盛り上がりを見せて、ペイ・パー・ビューの年間販売件数で初めてボクシングとWWEを超え、UFCが急躍進した年となった。
2006年3月、ネバダ州アスレチック・コミッションの元エグゼクティブ・ディレクターのマーク・ラトナーがズッファの副社長に就任。ラトナーは過去にジョン・マケインと共にノー・ホールズ・バード・バッシングキャンペーンを繰り広げた人物であったが、アスレチック・コミッションで長く働いた経験と繋がりを活かし、まだ総合格闘技を禁止していた州のアスレチック・コミッションや議員に総合格闘技を認可するよう働きかける仕事も担当した。
2006年12月、活動停止した総合格闘技団体WFAを買収、クイントン・"ランペイジ"・ジャクソン、リョート・マチダ、ヒース・ヒーリング、マルティン・カンプマンらWFAの主力選手を獲得した[5]。さらに、総合格闘技団体WECを、放送していたテレビ局Versusのテレビ放送契約とまとめて買収した。WECは、UFCに統合されたWFAとは異なり、バンタム級とフェザー級を中心とした軽量級の大会としてUFCとは別に独立した運営で存続された[6]。
2007年5月、総合格闘技の選手として史上初めて、ロジャー・ウエルタがメジャー・スポーツ誌「スポーツ・イラストレイテッド」の表紙を飾る。同じ月に、同様にチャック・リデルがメジャー・スポーツ誌「ESPNマガジン」の表紙を飾った。
PRIDEの買収[編集]
2007年3月27日、ロレンゾ・フェティータが日本の総合格闘技団体PRIDEを買収し、運営会社として新会社「PRIDE FC WORLDWIDE」を設立した。PRIDEはPFWによって活動継続される方針だったが、5月に開催予定だったライト級グランプリは延期の末中止となった。
2007年10月4日、旧DSEの日本人運営スタッフを解雇し、PRIDE FC WORLDWIDE日本事務所を解散[7]、これにより、アントニオ・ホドリゴ・ノゲイラ、マウリシオ・ショーグン、ヴァンダレイ・シウバ、ダン・ヘンダーソン、ミルコ・クロコップ、ファブリシオ・ヴェウドゥムらPRIDEの主力選手を獲得した。
2008年6月18日、ロレンゾ・フェティータが、UFCの国際的な発展戦略に集中するため、ステーション・カジノの代表を辞任してUFCの運営に専念することを発表した。
2009年7月11日、UFC 100を開催。ブロック・レスナー対フランク・ミア、ジョルジュ・サンピエールの出場、ジ・アルティメット・ファイター・シーズン9のコーチ対決ダン・ヘンダーソン対マイケル・ビスピンなど豪華対戦カードが組まれた。
WECの統合[編集]
2010年10月28日、独立運営していたWECをUFCに統合。WEC世界フェザー級王者ジョゼ・アルドと同バンタム級王者ドミニク・クルーズを、それぞれの階級の初代UFC世界王者に認定すると同時に、ユライア・フェイバー、アンソニー・ペティス、ドナルド・セラーニ、カーロス・コンディット、ベン・ヘンダーソン、ミゲール・トーレスらWECの主力選手を獲得した。 これにより、2011年1月1日のUFC 125以降、UFCはフェザー級・バンタム級を加えた7階級の体制になる[8][9]。
Strikeforceの買収[編集]
2011年3月12日、UFCに次ぐ全米第二規模の総合格闘技団体Strikeforceを買収。以前のWECと同様にUFCとは別で独立して運営することを発表し、ニック・ディアス、アリスター・オーフレイム、カン・リーらStrikeforceの主力選手の一部はUFCへ移籍させ、12月にはStrikeforceのヘビー級を廃止してUFCに統合した。
FOXと契約[編集]
2011年8月18日、アメリカの4大テレビネットワークのひとつFOXと複数年の放送契約を結んだことを発表[10]。
2011年11月12日、初めてアメリカの地上波で放送されるUFCの試合として、UFC on FOX 1のUFC世界ヘビー級タイトルマッチ、ケイン・ヴェラスケス対ジュニオール・ドス・サントスが放送され、880万人の平均視聴者数を記録。地上波で放送された総合格闘技の歴代最高視聴者数を更新し、格闘技全体としても、2003年にボクシングで行われたレノックス・ルイス対ビタリ・クリチコで記録した平均視聴者数700万人を超える成功を収めた。
女子部門の設立[編集]
2012年11月16日、UFC初の女子選手としてロンダ・ラウジーと契約して、UFC女子部門を設立。Strikeforce女子バンタム級王者のラウジーを初代UFC世界女子バンタム級王者として認定した[11]。
2013年1月12日のStrikeforce: Marquardt vs. Saffiedineを最後にStrikeforceをUFCに統合。ダニエル・コーミエ、ロビー・ローラー、ルーク・ロックホールド、タイロン・ウッドリー、ギルバート・メレンデス、ゲガール・ムサシ、ホナウド・ジャカレイ、アマンダ・ヌネスらのStrikeforce所属選手がUFCへ移籍した[12]。
2013年2月5日、「UFC公式ランキング」を制定した[13][14]。ランキングの決定にUFCは関与しておらず、数十人の総合格闘技記者の投票によりランキングが決定するシステム。
2013年12月、ストリーミング配信サービス「UFCファイトパス」の運営を開始した[15]。
2014年12月2日、リーボックとの6年間のスポンサー契約を発表した[16]。これにより選手とセコンドにリーボック製のユニフォーム「UFCファイトキット」の着用が義務付けられた。
2014年12月、独占禁止法違反で元選手数名から起訴された[17]。
全米アンチドーピング機関との提携[編集]
2015年6月3日、全米アンチドーピング機関(USADA)と提携し、同年7月1日からドーピング検査の全権限がUSADAに委託されることが発表された。UFC契約全選手に試合の有無にかかわらず、年間を通して世界アンチ・ドーピング機関(WADA)ルールに準拠したオリンピックと同等の競技外(抜き打ち)及び競技内ドーピング検査が実施されるようになり、ドーピングの検査体制が、従来の各州アスレチック・コミッションにより実施されてきたものと比較して、大きく強化された[18]。
全米で総合格闘技認可[編集]
2016年3月22日、全米で唯一総合格闘技が禁止されていたニューヨーク州でも総合格闘技が認可される。ニューヨーク州の下院で通称"総合格闘技法案"が賛成113票、反対25票で法案可決となり、同州が1997年に禁止して以来初めて認可されたことによる[19]。総合格闘技法案は過去7年間、毎年上院を賛成多数で通過していたものの、総合格闘技法案反対派のニューヨーク州下院議長シェルドン・シルバーの妨害により、下院では毎年採決にかけられないまま塩漬けにされていた[20]。このため、UFCはロビー活動や訴訟を起こすなどして下院でも総合格闘技法案を採決にかけるよう促していたが、前年にシルバーが汚職で逮捕され議員を失脚したことで[21]、この日に初めて下院でも採決にかけられ、圧倒的賛成多数で晴れて法案が可決された[22]。
WME-IMGによる買収[編集]
2016年7月9日、「WME-IMG」率いる、シルバーレイク・パートナーズ、コールバーグ・クラビス・ロバーツ、MSDキャピタルが参加する共同グループが、スポーツ史上最高額の買収額となる40億2500万ドル(約4400億円)でUFCを買収[23][24][25]。ダナ・ホワイトは引き続きUFC代表として留まるが、ロレンゾ・フェティータは退任となった[26]。
ESPNと契約[編集]
2018年5月23日、ESPNと2019年1月からのテレビ放送契約を1年につき3億ドル(約330億円)の5年総額15億ドル(約1650億円)で締結したことが発表された[27][28][29]。2019年3月18日にはESPNと2年間の契約延長で合意したことが発表された。
2019年4月13日のUFC 236から従来のケーブルテレビと衛星放送によるペイ・パー・ビュー販売が廃止され、ストリーミング配信サービスESPN+の契約者のみにESPN+を経由しての独占販売に移行。ペイ・パー・ビューの価格も64.99ドルから59.99ドルに改定された[30]。
ルール[編集]
競技ルールは、ニュージャージー州アスレチック・コミッションが制定した全米統一ルール(通称:ユニファイドルール)で執り行われる。全米統一ルールは北米以外にヨーロッパや南米など世界で広く標準採用されている。
勝敗・判定[編集]
試合の勝敗は以下で決着する
- ノックアウト(KO)
- テクニカルノックアウト(TKO:レフェリーストップ、ドクターストップ、コーナーストップ)
- サブミッション(タップアウト及び口頭によるギブアップ、見込み一本、その他戦意喪失の表明)
- 失格、試合放棄、ノーコンテスト
- ジャッジによる判定
判定は3人のジャッジがラウンドごとに採点を行い、優勢だった一方の選手に10ポイント、他方の選手に9ポイント以下を付け、各ラウンドのポイントの合計で勝敗を決するラウンドマスト制を採用している。ただし、僅差のラウンドの場合はジャッジが両選手に10ポイントを付けることもあるので、必ず勝敗がつくマストシステムではなく、引き分け裁定もありうる。
なお、判定の呼称にはユナニマス(Unanimous、3-0)、スプリット(Split、2-1)、マジョリティ(Majority、2-0)、ドロー(Draw、1-1, 1-0, 0-0)がある。
ラウンド[編集]
通常の試合は5分3ラウンドで行われるが、タイトルマッチと大会のメインイベントは5分5ラウンドで行われる。延長はいずれも行われない。 ラウンド間のインターバルは1分間であり、ラウンド終了時にはゴングではなくブザーが鳴る。なお、王者のノンタイトルマッチは原則として行われず、必ずタイトルマッチとなる。
試合着[編集]
男子選手は競技ショーツ、女子選手は競技ショーツと競技ウェアを着用し、オープンフィンガーグローブ(階級によって4オンスから6オンス)と、マウスピース及びファールカップ(男子選手のみ)の着用が義務付けられている。シューズや道着、ロングタイツの着用は禁止されている。
試合場[編集]
試合はオクタゴンと呼ばれるケージ(金網)のフェンスで囲われた8角形の試合場で行われる。オクタゴンの直径は30フィート(約9.1m)で、面積は約750スクウェアフィート(約69.3m2、畳の種類で差異があるが畳38畳から48畳分)、フェンスの高さは6フィート(約1.8m)である[31][32]。
反則[編集]
- 噛み付き
- 眼球への攻撃
- 口腔・鼻腔・耳腔等の開口部に指を引っ掛ける行為
- 局部への攻撃
- 指関節等の小さい関節への攻撃
- 髪を引っ張る行為
- 口腔・鼻腔・耳腔等の開口部や、裂傷した部分に指を入れる行為
- 喉への打撃や喉を掴む行為
- ひっかく、つねる等の行為
- 故意に相手を骨折させる行為
- 相手の頭や首をマットに突き立てるように投げ落とす攻撃
- オクタゴンの外に相手を放り投げる行為
- 相手の着衣やグローブを掴む行為
- 相手につばを吐きかける行為
- 相手の怪我の原因になるようなスポーツマンらしくない行為
- オクタゴンのフェンスを掴む行為(フェンスを掌で押す、蹴る行為は認められている)
- 罵声を浴びせる行為
- ブレイク中の相手への攻撃
- レフェリーが対応している間の相手への攻撃
- 終了のブザーが鳴った後の攻撃
- レフェリーの指示を無視すること
- 相手との接触を避け続けること、怪我のふりをすること、故意にマウスピースを落とすこと、などを含む臆病な行為
- コーナーの人間による妨害及び干渉行為
- 不正な優位性を得るために異物を使用すること
- 頭突き
- 脊椎や後頭部への打撃
- 肘を上から下に垂直に打ち下ろして肘の先端を当てる打撃(斜めに角度を付けて振り下ろす肘は反則に取られない)
- 試合を止めるためにコーナーがタオルを投入すること(部外者のタオル投入による試合妨害などを避けるため。コーナーが試合を止めたい時にはインスペクターに伝える[33])
- グラウンド状態の相手の頭へのキック攻撃(サッカーボールキック、蹴り上げ)
- グラウンド状態の相手の頭への膝攻撃(いわゆる4点ポジションの膝蹴り)
- グラウンド状態の相手を踏み付ける行為
- ルールの変遷
-
- UFC 1 (1993年11月12日)
- 反則は目潰し、噛み付き、金的攻撃のみ。1ラウンド5分の無制限ラウンド制。体重は階級制無しの無差別で、決着は選手のギブアップかノックアウト、セコンドのタオル投入によるストップのみでつき、グローブおよび道着・シューズ等の着用は自由であった。
- UFC 2 (1994年3月11日)
- 1ラウンド5分のラウンド制を廃止して時間無制限に変更され、金的攻撃も有効とされた。
- UFC 3 (1994年9月9日)
- 完全なKO決着がなくとも、レフェリーの判断で試合を止めるレフェリーストップが導入され、またシューズを履いたままでの蹴りが禁止となった。(後にシューズを履いたままでのグランド状態の選手への蹴りの禁止に変更される)
- UFC 5 (1995年4月7日)
- 試合時間に制限が導入され、トーナメント1回戦・準決勝は20分、トーナメント決勝およびスーパーファイトは30分に改められた。
- UFC 6 (1995年7月14日)
- 試合が膠着したときに、選手をブレイクしてスタンド状態から試合を再開させる権限がレフェリーに与えられた。
- Ultimate Ultimate 1996 (1996年12月7日)
- 試合でオクタゴンの金網を掴む行為が禁止された。
- UFC 12 (1995年4月7日)
- ヘビー級(+91kg)とライト級(-91kg)が設置され、初めて階級制が導入された。
- UFC 14 (1997年7月27日)
- 公式オープンフィンガーグローブ(4-6オンス)の着用が義務付けられた。
- UFC 15 (1997年10月17日)
- 頭突き、金的攻撃、頚部および後頭部への打撃、ダウンした相手への蹴りと膝蹴り、頭部の踏みつけ、指などの小さな関節を取ること、髪を引っ張ることが禁止となった。
- UFC 17 (1998年5月15日)
- トーナメントが実施された最後の大会(日本大会UFC 23を除く)
- UFC 21 (1999年7月16日)
- 1ラウンドの制限時間が5分間に改められ、ノンタイトル戦は5分3ラウンド、タイトル戦は5分5ラウンド制となった。また、判定においてラウンドマスト制が導入された。
- UFC 28 (2000年11月17日)
- ユニファイド・ルールが採用される。ダウンした相手の頭部への膝蹴りの禁止(頭部以外は可)、後頸部と後頭部へのパンチの禁止、脊椎と首への肘打ちの禁止が導入され、シューズや道着などの着用が不可となり、また出場のための医学的な必要条件が厳格化され、出場選手への健康状態の厳しいチェックも行われるようになった。
- UFC 31 (2001年5月4日)
- 階級区分が変更され、旧バンタム級は現在のライト級へ、旧ライト級は現在のウェルター級へ、旧ミドル級は現在のライトヘビー級へそれぞれ移行し、新たに現在のミドル級が設置された。
- UFC 138 (2011年5月4日)
- ノンタイトル戦であっても大会のメインイベントは5ラウンド制に変更された。
- 2016年8月承認(2017年1月1日施行)[34]
- グランド状態の定義が変更される。これまでは指先一本でもマットについていればグラウンド状態とみなされ頭部への打撃攻撃が許されなかったが、両手(手のひらか拳)をついていなければグラウンド状態とはみなされなくなり、片手のみをついた状態はスタンド状態とみなされるようになった。
- 目突きに繋がる、対戦相手の顔へ指を向ける行為に対して、これまでレフェリーは注意しかできなかったが、減点等の反則を取る権限が与えられるようになった。
- 腎臓へのかかとによる蹴り、鎖骨を掴む行為が反則ではなくなる。
- ジャッジの採点において「効果的な打撃」と「効果的なグラップリング」が最初に考慮され、これが等しい場合に限り「積極性」と「ケージコントロール」が考慮される等の判定基準の明確化。
- 2017年8月承認
- インスタントリプレイ(ビデオ判定)がユニファイドルールとしてではなくガイドラインとして採択・承認される。ユニファイドルールでの採択・承認とならなかったのはテレビ放送がない大半の試合でインスタントリプレイを実行する技術能力がないため。インスタントリプレイはレフェリーの裁量でのみ使用することができ、試合の決着が有効なものか反則によるものかを判断し試合結果(TKO勝利、一本勝利、ノーコンテスト、失格等)を決定する目的のためにのみ使用される[35]。
王者・階級[編集]
- 王座の変遷については「UFC王者一覧」を参照。
男子[編集]
階級 | 重量区分 | 現王者 | 防衛回数 |
---|---|---|---|
ヘビー級 | -265lbs: -120.2kg | ![]() |
0 |
ライトヘビー級 | -205lbs: -93.0kg | ![]() |
2 |
ミドル級 | -185lbs: -83.9kg | ![]() |
0 |
ウェルター級 | -170lbs: -77.1kg | ![]() |
0 |
ライト級 | -155lbs: -70.3kg | ![]() |
2 |
フェザー級 | -145lbs: -65.8kg | ![]() |
3 |
バンタム級 | -135lbs: -61.2kg | ![]() |
0 |
フライ級 | -125lbs: 56.7kg | ![]() |
1 |
女子[編集]
階級 | 重量区分 | 現王者 | 防衛回数 |
---|---|---|---|
フェザー級 | -145lbs: -65.8kg | ![]() |
0 |
バンタム級 | -135lbs: -61.2kg | ![]() |
4 |
フライ級 | -125lbs: -56.7kg | ![]() |
2 |
ストロー級 | -115lbs: -52.2kg | ![]() |
0 |
ニュージャージー州アスレチック・コミッションが制定する階級区分に従い、男子8階級、女子4階級で行われている。そのため、通常はこれらの階級に沿った試合が組まれるが、体重超過の場合等で契約体重試合(キャッチウェイト)として、上記以外の契約体重を設定して試合を行うこともある。
UFCの施設[編集]
- UFC headquarters(UFCヘッドクォーターズ):ラスベガスにあるUFCの本社、2017年に新設された。
- UFC Performance Institute(UFCパフォーマンス・インスティチュート):UFC本社に併設するトレーニング施設。最新鋭のトレーニング機器やパフォーマンス測定機器、ボディーメンテナンス機器を備え、トレーナーの他に理学療法士や栄養士などの専門スタッフも常駐し、怪我のケアや減量のアドバイスを行っている[36][37]。
- UFC Performance Institute Shanghai(UFCパフォーマンス・インスティチュート・上海):2019年に中国の上海に1300万ドル(約14億円)かけて新設された総床面積8700平方メートルのUFCパフォーマンス・インスティチュート[38]。
- UFC APEX(UFCエイペックス):UFC本社に隣接する最大2000人収容のイベント施設。総床面積は1万2千平方メートルでストリーミングに対応した放送設備を備え、映像プロダクションスタジオやオフィスを併設する。UFCの大会をはじめとしたスポーツ関連のイベントだけでなく、コンサートやeSportsにも使用でき、撮影スタジオにもなる[39][40]。
- UFC GYM(UFCジム):UFCが世界十数ヶ国以上でフランチャイズ展開する一般向けフィットネストレーニングジム[41][42]。
公式ランキング[編集]
公式ランキングは、大会毎に米国の総合格闘技記者数十人が、各階級ごとに王者以外の選手に1位から15位のランキングをつけたものを集計して決定される。なお、公式サイトでは各々の記者のランキングを参照することが出来る。
ファイトボーナス[編集]
UFCでは大会ごとに、最も優れた試合を行った2選手(該当試合の勝者と敗者)に授与されるファイト・オブ・ザ・ナイト、最も優れたパフォーマンスを見せた2選手に授与されるパフォーマンス・オブ・ザ・ナイトの各賞が設けられており、UFCの選考により各賞の受賞者として選ばれた4選手には、ファイトマネーとは別に5万ドルのファイトボーナスが贈られる。ただし、体重超過した選手は選考の対象外となる。また、試合内容によっては各賞の該当選手が無い場合や、1選手がファイト・オブ・ザ・ナイトとパフォーマンス・オブ・ザ・ナイトを同時に受賞することもある。
受賞記録 | 選手 | 受賞回数 |
---|---|---|
ファイトボーナス最多受賞 | ![]() |
18回 |
パフォーマンス・オブ・ザ・ナイト最多受賞 | ![]() |
8回 |
ファイト・オブ・ザ・ナイト最多受賞 | ![]() |
8回 |
なお、UFC 169以前の大会まではパフォーマンス・オブ・ザ・ナイトの代わりに、最も優れたKO(TKO)で勝利した1選手に授与されるノックアウト・オブ・ザ・ナイト、最も優れたサブミッションによる一本で勝利した1選手に授与されるサブミッション・オブ・ザ・ナイトの各賞が設けられていた。
ファイトボーナス | パフォーマンス・オブ・ザ・ナイト | ファイト・オブ・ザ・ナイト | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
順位 | 選手 | 受賞回数 | 順位 | 選手 | 受賞回数 | 順位 | 選手 | 受賞回数 |
2位 | ネイト・ディアス | 15回 | 2位 | ドナルド・セラーニ | 7回 | 2位 | フランク・エドガー | 7回 |
2位 | ジョー・ローゾン | 15回 | 3位 | コナー・マクレガー | 6回 | 2位 | ジョー・ローゾン | 7回 |
4位 | アンデウソン・シウバ | 14回 | 4位 | TJ・ディラショー | 5回 | 2位 | ディエゴ・サンチェス | 7回 |
4位 | チャールズ・オリベイラ | 14回 | 4位 | アンソニー・ジョンソン | 5回 | 2位 | エジソン・バルボーザ | 7回 |
UFC記録[編集]
- 詳細は「UFCの記録」を参照。
記録 | 選手 | 記録数 |
---|---|---|
最年少王者 | ジョン・ジョーンズ | 23歳243日 |
最年長王者 | ランディ・クートゥア | 45歳147日 |
最長王座在位 | アンデウソン・シウバ | 2,457日 (6年8カ月22日) |
最多王座獲得 | ランディ・クートゥア | 5回 |
最多試合 | ジム・ミラー ドナルド・セラーニ |
32試合 |
最多勝利 | ドナルド・セラーニ | 23回 |
最多フィニッシュ勝利 | ドナルド・セラーニ | 16回 |
最多KO勝利 | ビクトー・ベウフォート | 12回 |
最多一本勝利 | チャールズ・オリベイラ | 13回 |
最多王座戦勝利 | ジョルジュ・サンピエール ジョン・ジョーンズ |
13回 |
最多王座戦 | ランディ・クートゥア ジョルジュ・サンピエール |
15試合 |
最多連続王座防衛 | デメトリアス・ジョンソン | 11試合 |
最多連勝 | アンデウソン・シウバ | 16試合 |
最多ファイトボーナス受賞 | ドナルド・セラーニ | 18回 |
最多パフォーマンス・オブ・ザ・ナイト受賞 | チャールズ・オリベイラ | 8回 |
最多ファイト・オブ・ザ・ナイト受賞 | ネイト・ディアス | 8回 |
最速KO勝利 | ホルヘ・マスヴィダル | 5秒 |
最速一本勝利 | オレッグ・タクタロフ | 9秒 |
王座戦最速KO勝利 | コナー・マクレガー | 13秒 |
王座戦最速一本勝利 | ロンダ・ラウジー | 14秒 |
UFC殿堂[編集]
- 詳細は「UFC殿堂」を参照。
開催大会一覧[編集]
- 詳細は「UFCの大会一覧」を参照。
出場選手一覧[編集]
- 詳細は「UFC選手一覧」を参照。
重要人物[編集]
- ダナ・ホワイト(代表)
- ロレンゾ・フェティータ(元オーナー)
- ジョー・ローガン(解説兼インタビュアー)
- ブルース・バッファー(リングアナウンサー)
- ジョー・シルバ(元マッチメイカー)
- ショーン・シェルビー(マッチメイカー)
- ジョン・アニク(実況)
日本におけるUFC[編集]
UFC第1回大会に日本の格闘技団体パンクラスに定期参戦していたケン・シャムロックが参戦したことにより、格闘技雑誌、プロレス雑誌はいち早くUFCの出現を伝えた。しかしほぼルール無しというUFCの衝撃は格闘技ファンの範囲にとどまらず、一般のテレビ番組でも大きく取り上げる事となり、日本の格闘技界にも多大な影響を与えた。打撃系格闘技のK-1が、1994年と1995年に総合格闘技の試合を組み込んだ[43]のをはじめとして、UFC以前から存在した総合格闘技団体の修斗[44]、パンクラス[45]はルールをUFCが採用する全米統一ルールに改正し、PRIDEをはじめとする総合格闘技の新規プロモーションが勃興した。
日本大会[編集]
SEG時代には、UFC-J事務局との間でフランチャイズ契約を締結し、1997年12月21日にUFC初の日本大会UFC Japan、1999年11月14日にUFC 23、2000年4月14日にUFC 25、2000年12月16日にUFC 29の計4度の日本大会を開催した。
2012年2月26日にUFC 29以来11年ぶり、ズッファ体制下では初となる日本大会UFC 144を開催。その後、2013年3月3日にUFC on Fuel TV 8、2014年9月20日にUFC Fight Night: Hunt vs. Nelson、2015年9月27日にUFC Fight Night: Barnett vs. Nelson、2017年9月23日にUFC Fight Night: Saint Preux vs. Okamiを開催している。
日本でのテレビ放送[編集]
WOWOW[編集]
2002年3月のUFC 36からボクシングの帝拳プロモーションを仲介して、WOWOWでの定期放送が始まる[46]。実況は高柳謙一、解説は高阪剛が主に担当。2007年4月のUFC 70で一旦放送を終了する[47][48]。2008年10月のUFC 89から定期放送を再開し[49]、2016年4月6日の放送で一旦終了[50][51]。2018年9月のUFC 229からライブ配信、UFC 230から定期放送を再開した[52]。
FOXスポーツ&エンターテイメント[編集]
2013年6月よりFOXスポーツ&エンターテイメント(旧:FOX bs238)がUFC on Fuel TV 10からFight Nightシリーズの放送開始[53]。解説は中井祐樹、実況は清野茂樹。WOWOW放送の一時終了に伴い、FOXスポーツ&エンターテイメントで2016年6月のUFC 199からナンバー大会シリーズ及びUFC on FOXシリーズの放送を開始した(Fight Nightシリーズの放送は終了)[54]。
UFCファイトパス[編集]
2014年3月よりUFCファイトパスでUFC on ESPNシリーズ、Fight Nightシリーズを生配信している。ナンバー大会シリーズ(ペイ・パー・ビュー大会)は大会1カ月後からオンデマンドで配信している。
終了した放送[編集]
ホイス・グレイシーが活躍した初期大会は、NHK衛星放送[55]、日本テレビ「世界まる見え!テレビ特捜部」、テレビ朝日「リングの魂」などの番組内で紹介された。
UFC-J事務局が運営した日本大会は、日本テレビやテレビ東京が深夜に放送した[56][57]。
CSテレビのディレクTV(スカパー!に吸収)は1,500円のPPV放送を行った。
2000年、CSテレビ、ケーブルテレビチャンネルのJ SKY SPORTS(現・J SPORTS)はSEG社とUFC 28から毎回放送の契約を締結したが、UFC 29を放送した時点で、UFCの運営がズッファとなり契約を解消した。
2001年にズッファ体制になって、UFC 31からUFC 34までをフジテレビ「SRS」の番組内でダイジェスト放送した。
2002年5月のUFC 37から110度CSデジタル放送プラット・ワンのCS-WOWOWでペイ・パー・ビューによる生中継を実施。視聴料を2,000円とし、アメリカのディレクTVと同内容で英語実況のまま放送された[58]。
2005年2月からはテレビ東京が地上波での放送権を取得し1時間枠で放送したが、放送は1回のみで終了。解説は船木誠勝が務めた[59]。
2006年4月からCSテレビの日テレG+でWOWOWから1か月遅れでの放送を再開。実況は日本テレビアナウンサー、解説は高山善廣が務めた。当初は1大会を1時間30分枠で放送していたが、その後、1大会を1時間枠で2回にわけて放送するようになる。WOWOWと同じく帝拳プロモーション経由での放送で、2007年6月にUFC 70の放送をもって終了した。
2010年3月31日のUFC Fight Night:フロリアンvs.五味は、テレビ東京にて4月8日22時より放送された。同局での中継は5年ぶり、地上波プライムタイムでは史上初となった。解説は秋山成勲が務めた[60]。
同年8月1日のUFC Live: Jones vs. Matyushenkoは、スカパー!のPPVチャンネル「スカチャン」にて視聴料3,150円で生中継された[61]。
2011年2月よりひかりTVにて、テレビサービスおよび、ビデオサービスが開始された[62]。
2012年11月10日にマカオで開催されたUFC on Fuel TV 6はBS朝日で放送された[63]。
2016年4月29日よりフジテレビ「FUJIYAMA FIGHT CLUB」内で月1回「UFC TIME」と題した1時間番組を放送開始[64]。
2016年8月よりDAZNがアーカイブ配信でUFC 200から放送を開始。生中継をUFC 202から開始した。2018年3月のUFC 222でナンバー大会シリーズの放送を終了[65]、UFC on FOXシリーズ、Fight Nightシリーズの放送は継続していたが2019年2月のUFC Fight Night: Błachowicz vs. Santosで放送終了した。
日本人の参戦[編集]
世界最高峰の総合格闘技の舞台UFCには、数多くの日本人選手が参戦しているが、多くの選手が苦戦しており、日本人選手にとって厳しい状況が続いている。ズッファ体制移行後に日本人選手で王座挑戦までたどり着いたのは岡見勇信と堀口恭司の2選手のみであり、いずれも敗北している。UFC日本人選手の記録としては、岡見勇信の最多出場21回、最多勝利14勝、最多フィニッシュ5回。水垣偉弥の最多連勝5連勝である。ズッファ体制移行前には桜庭和志、山本喧一がトーナメントを制している。
現在出場している選手[編集]
2019年7月現在
選手名 | 階級 | 戦績 | 最新の試合 |
---|---|---|---|
佐藤天 | ウェルター級 | 1勝0敗 | 2019年4月27日 UFC Fight Night: Jacaré vs. Hermansson |
堀江圭功 | フェザー級 | 0勝1敗 | 2019年7月27日 UFC 240: Holloway vs. Edgar |
過去に出場していた選手[編集]
- 高阪剛(3勝3敗)ヘビー級
- 有己空(1勝2敗)ライトヘビー級
- 中村和裕 (0勝2敗)ライトヘビー級
- 岡見勇信(14勝7敗)ミドル級→ライトヘビー級→ウェルター級
- 福田力(2勝3敗)ミドル級
- 佐々木有生(0勝1敗)ミドル級
- 秋山成勲(2勝5敗)ミドル級→ウェルター級
- 中村K太郎(4勝7敗)ウェルター級
- ストラッサー起一(3勝2敗)ウェルター級
- 吉田善行(2勝3敗)ウェルター級
- 安西信昌(2勝2敗)ウェルター級
- 長南亮(1勝3敗)ウェルター級
- 弘中邦佳(1勝3敗)ウェルター級
- 阿部大治(1勝2敗)ウェルター級
- 郷野聡寛(1勝2敗)ウェルター級
- 佐藤豪則(0勝2敗)ウェルター級
- 桜井速人(0勝1敗)ウェルター級
- 五味隆典(4勝8敗)ライト級
- 宇野薫(3勝5敗2分)ライト級
- 菊野克紀(2勝3敗)ライト級→フェザー級
- 須藤元気(2勝1敗)ライト級
- 徳留一樹(1勝3敗)ライト級
- 小谷直之(0勝5敗)ライト級
- 粕谷優介(0勝2敗)ライト級
- 三島☆ド根性ノ助(0勝2敗)ライト級
- 光岡映二(0勝2敗)ライト級
- 石原夜叉坊(3勝5敗1分)フェザー級→バンタム級
- 日沖発(3勝5敗)フェザー級
- 川尻達也(3勝3敗)フェザー級
- 小見川道大(1勝6敗)フェザー級
- 廣田瑞人(1勝5敗1分)フェザー級→ライト級
- 田村一聖(1勝2敗)フェザー級→バンタム級
- 水垣偉弥(8勝5敗)バンタム級
- 堀口恭司(7勝1敗)バンタム級→フライ級
- 佐々木憂流迦(4勝5敗)バンタム級→フライ級
- 田中路教(2勝2敗)バンタム級
- 金原正徳(1勝2敗)バンタム級
- 山本"KID"徳郁(0勝3敗1無効試合)バンタム級
- 手塚基伸(0勝2敗)バンタム級
- 清水俊一(0勝1敗)バンタム級
- 松田干城(0勝2敗)バンタム級→フライ級
- 井上直樹(1勝1敗)フライ級
- 漆谷康宏(0勝2敗)フライ級
- 中井りん(0勝2敗)女子バンタム級
- 近藤朱里(1勝3敗)女子ストロー級
ズッファ社体制以前に出場していた選手[編集]
- 市原海樹(0勝1敗)体重無制限
- 北尾光司(0勝1敗)体重無制限
- 桜庭和志(1勝0敗1無効試合)ヘビー級
- 安生洋二(0勝3敗)ヘビー級
- 本間聡(0勝1敗)ヘビー級
- 山本喧一(2勝1敗)ミドル級
- 藤井克久(1勝1敗)ミドル級
- 菊田早苗(1勝0敗)ミドル級
- ミノワマン(1勝0敗)ミドル級
- 高瀬大樹(0勝3敗)ミドル級
- KEI山宮(0勝1敗)ミドル級
- 矢野倍達(0勝1敗)ミドル級
- 高橋義生(1勝0敗)ライト級
- 大石幸史(0勝2敗)ライト級→ウェルター級
脚注[編集]
- ^ UFC 200: By The Numbersフォーブス 2016年7月9日
- ^ Ultimate fighting ought to be a great American sport. Instead, cable companies, Sen. John McCainThe Slate Group 1999年7月11日
- ^ 井田英登「ジョシュ君のこと(2)」 All About 2003年2月26日
- ^ 井田英登「『ジ・アルティメット・ファイター』が引き起こした興行人気」、井田英登「UFC 55〜TUF旋風吹き荒れる」、シュウ・ヒラタ「ベガス:総合格闘技初の全米無料生中継実現」
- ^ UFC WFAを買収。ジャクソン、ヒーリング、LYOTOもUFC参戦? BoutReview 2005年12月13日
- ^ 「WECが世界65kgを囲い込む!?」『GONKAKU』2007年6月号増刊、イースト・プレス
- ^ スポーツナビ「米PRIDE、事業所解散は「やむを得ず」 日本のファンへ理解呼びかけ」2007年10月10日
- ^ UFC&WEC一本化、バンタム級王者は「最高の気分だ」 MMAPLANET 2010年10月29日
- ^ UFC ADDS NEW WEIGHT DIVISIONS UFC公式サイト 2010年10月28日
- ^ 【UFC】UFCが四大ネットワークの一つFOXと契約 MMAPLANET 2011年8月20日
- ^ Ronda Rousey signs landmark dealESPN 2016年11月12日
- ^ “Strikeforce confirms Jan. 12 event is final Showtime broadcast”. MMAJunkie.com (2012年12月20日). 2012年12月20日閲覧。
- ^ [1]2013年2月6日閲覧
- ^ First round of official UFC fighter rankingsBloody Elbow 2016年11月12日
- ^ UFCファイトパス、全世界で配信開始! UFC公式サイト 2016年3月6日
- ^ ReebokとUFCが画期的なアパレル契約をアナウンス UFC公式サイト 2014年12月1日
- ^ 必読!UFC独占禁止法違反集団訴訟とは何か?■MMA Unleashed Dropkick 2015年2月25日
- ^ 【コラム】プロ格闘技史上初! ドーピング徹底排除を目指すUFCの取り組み【後編】 UFC公式サイト
- ^ 総合格闘技の不毛地帯=ニューヨークでMMA法案が可決!UFCが悲願のNY開催Aol.ニュース 2016年11月12日
- ^ MMA denied: New York legislature once again acts like loonsYahooSports 2016年11月12日
- ^ NY大物政治家が詐欺罪などで逮捕 州政界に激震Daily Sun New York 2016年11月12日
- ^ New York State Assembly passes bill that lifts ban on MMAESPN 2016年11月12日
- ^ U.F.C. Sells Itself for $4 Billion ニューヨーク・タイムズ 2016年7月11日
- ^ Dana White confirms $4 billion UFC sale to WME/IMGYahoo.com 2016年11月12日
- ^ UFC completes sale to WME-IMGMMA.FIGHTING 2016年11月12日
- ^ Ben Affleck, Tom Brady, Serena Williams among celebrity investors in UFCMMA.FIGHTING 2016年11月12日
- ^ ESPN to broadcast 30 UFC events per year during 5-year dealESPN 2018年5月24日
- ^ Official: UFC, ESPN announce five-year deal for exclusive TV rights beginning in 2019MMA JUNKIE 2018年5月23日
- ^ ESPN wrestles UFC TV rights away from FOX SportsMMA JUNKIE 2018年5月23日
- ^ ESPN Extends With UFC; ESPN+ Becomes Exclusive PPV ProviderSports Business Daily 2019年3月18日
- ^ The OctagonUFC公式サイト 2016年11月12日
- ^ The Hard Numbers on the Small UFC Cage (Part 1)Fight Nomics 2016年11月12日
- ^ Keith Kizer on why throwing in the towel remains a foul in Nevada 2013年11月5日
- ^ ABC Conference and changes to MMA Unified Rules, explainedMMA Fighting 2016年8月5日
- ^ ABC passes guidelines for instant replay use in MMA, moreMMA Fighting 2017年8月3日
- ^ UFC PERFORMANCE INSTITUTE HOPES TO MINIMIZE INJURIES, ADVANCE TRAINING TECHNIQUESMMA Weekly 2017年1月26日
- ^ UFC Performance Institute supports one-third of roster, executive saysMMA Junkie 2019年6月17日
- ^ UFC building $13 million Performance Institute in ShanghaiMMA Fighting 2018年11月19日
- ^ UFC APEX OFFICIALLY OPENS IN LAS VEGASUFC公式サイト 2019年6月18日
- ^ UFC president Dana White, COO Lawrence Epstein detail new UFC Apex facilityMMA Junkie 2019年6月17日
- ^ UFC GYM (US) Continues Global ExpansionWorld Franchise Associates 2019年2月12日
- ^ UFC GYM Continues Global ExpansionClub Solutions 2019年5月7日
- ^ 西田健『K-1&格闘技の“真実”』本の森出版センター、1997年、p.162.
- ^ 修斗は1995年からそれまで禁止されていたグラウンドでの顔面パンチを解禁し、八角形のリングを導入した(『格闘技・超勝負列伝 伝説のベスト・バウト150選』メディアワークス、2000年、p.43)。
- ^ パンクラスもUWFルールを踏襲して素手で戦い、掌底とロープエスケープとポイント制とダウンカウントだったのが、2000年からオープンフィンガーグローブを着用して標準的な総合格闘技ルールになった(BoutReview: 99.9.18 パンクラス 東京ベイNKホール --- 6.船木誠勝vsトニー・ペテーラ BoutReview)
- ^ [UFC UFC36、WOWOWで14日放映。中井&高阪が解説]バウトレビュー 2016年11月23日
- ^ 聞き手・ジャン斉藤「緊急インタビュー!! WOWOWチーフプロデューサー大村氏が語るUFC放送再開決定の“真相”!!【前編】」 kamipro公式サイト 2008年
- ^ UFCがブレイクしたことにより、UFCは従来は1か月か2か月に1回だった開催ペースが多い月には2回になった。年間の大会数が激増したため、従来の放映権料では契約できなくなった。また、WOWOWはUFCの他に映画やスポーツを放送する総合チャンネルという性質上、UFCだけに資金を注入できなかったとの旨を大村和幸WOWOWチーフプロデューサーは説明している(『kamipro』No.116、エンターブレイン、2007年。大村インタビュー)
- ^ WOWOWがハイビジョンで中継を再開。名勝負選も BoutReview 2008年7月11日
- ^ WOWOWの放送が終了した「UFC」は、今後どう巻き返していくのか (1/4)ITmediaビジネス Online 2016年4月7日
- ^ UFC―究極格闘技―
- ^ WOWOWのUFC放送が復活。10月7日「UFC229」をライブ配信AV Watch 2018年9月6日
- ^ オクタゴンで繰り広げられる世界最高峰の総合格闘技 UFC on FOX SPORTS FUELとFX大会イベント 年間10大会以上 FOX bs238で生中継を中心に放送!
- ^ 世界最高峰の総合格闘技:UFC ナンバーシリーズ FOXスポーツ&エンターテイメントにて日本独占放送決定!!
- ^ 西田健『K-1&格闘技の“真実”』本の森出版センター、1997年、p.151.
- ^ 『格闘技通信』1998年1月26日増刊号、ベースボール・マガジン社、po.4,18,34。
- ^ 井田英登「「UFC-J に高阪剛登場!日本での初アルティメット戦へ」 BoutReview 1999年10月27日
- ^ 「UFC 36、WOWOWで14日放映。中井&高阪が解説」BoutReview 2002年3月9日
- ^ 最強格闘技UFC 金網の中の決闘 テレビ東京公式サイト内
- ^ UFC快挙、テレ東がゴールデンで放送 日刊スポーツ 2010年3月10日
- ^ 秋山 セコンド解説「貫き通したい」 スポーツニッポン 2010年7月16日
- ^ UFC記者会見 ひかりTV、総合格闘技『UFC』の大会映像を見放題で提供開始! 週刊ファイト!ミルホンネット
- ^ 総合格闘技の総本山 UFC(Ultimate Fighting Championship)がマカオ(中国)に初上陸!
- ^ “【UFC】フジテレビが月イチで『UFC TIME』を放送”. イーファイト. (2016年4月28日)
- ^ DAZN、総合格闘技「UFC」のナンバーシリーズ配信を3月末で終了AV Watch 2018年4月6日
関連項目[編集]
外部リンク[編集]
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