マット・ヒューズ

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マット・ヒューズ
Matt Hughes.png
基本情報
本名 マシュー・アレン・ヒューズ
(Matthew Allen Hughes)
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
生年月日 (1973-10-13) 1973年10月13日(44歳)
出身地 イリノイ州ヒルズボロ
所属 ミレティッチMA
HITスクワッド
身長 175cm
体重 77kg
リーチ 185cm
階級 ウェルター級
バックボーン レスリング
テーマ曲 A Country Boy Can Survive
(ハンク・ウィリアムズ・ジュニア)
総合格闘技戦績
総試合数 54
勝ち 45
KO勝ち 17
一本勝ち 18
判定勝ち 10
敗け 9
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UFC 63の前日計量を終え、ペンと向かい合うヒューズ

マット・ヒューズMatt Hughes1973年10月13日 - )は、アメリカ合衆国男性総合格闘家イリノイ州ヒルズボロ出身。HITスクワッド所属。元UFC世界ウェルター級王者。UFCホール・オブ・フェイマー。

サイドポジションから自身の足と腕で相手の両腕を固定して、頭部にパウンド肘打ちを放つマット・ヒューズ・ポジションを得意とする。UFC歴代2位の18勝を上げており、2010年には殿堂入りを果たした。

総合格闘家のマーク・ヒューズは双子の兄。

来歴[編集]

ヒルズボロ高校時代はレスリングで、イリノイ州王者に2度なり、オールアメリカンに選出された。東イリノイ大学でもレスリングを続け、オールアメリカンに選ばれた[1]パット・ミレティッチの指導を受け1998年総合格闘技デビュー。

1999年5月29日、初参戦となった修斗郷野聡寛と対戦し、判定勝ちを収めた。

1999年9月24日、UFC初参戦となったUFC 22でヴァレリ・イグナトフと対戦し、判定勝ちを収めた。

2000年12月にデニス・ホールマンに敗れてからしばらくの間はUFCからのオファーが途絶えるが、日本のリングスなどで実績を重ねた。

2001年11月2日、UFC復帰戦でカーロス・ニュートンのウェルター級王座に挑戦。ニュートンの三角絞めをリフトした際に失神してしまうが、そのままニュートンを床に落としてバスターで失神させた。両者が失神する事態となったが、裁定はヒューズのKO勝ちとなり王座獲得に成功した。

2002年3月22日には、桜井"マッハ"速人にTKO勝ちし、初防衛に成功。その後もタイトルを防衛するが、2004年1月31日、ライト級から転向したBJ・ペンチョークスリーパーで一本負けを喫し王座陥落した。

2004年10月22日、UFC世界ウェルター級王座決定戦でジョルジュ・サンピエールと対戦し、腕ひしぎ十字固めで一本勝ちを収め王座獲得に成功した。以降、フランク・トリッグジョー・リッグスを連破し、2006年5月27日のUFC 60ではホイス・グレイシーとキャッチウェイトで対戦し、バックマウントからのパウンドでTKO勝ち。この試合の全米PPV件数は60万件を突破した。

2005年8月から11月にかけて放送されたリアリティ番組「The Ultimate Fighter」のシーズン2リッチ・フランクリンと共にコーチを務めた。

2006年9月23日、UFC 63の王座防衛戦でBJ・ペンとのリベンジマッチを行い、TKOで勝ちを収め王座防衛に成功。ファイト・オブ・ザ・ナイトを受賞した。

2006年11月18日、UFC 65の王座防衛戦でジョルジュ・サンピエールと再戦し、TKO負けを喫し王座陥落した。

2007年9月から「The Ultimate Fighter」のシーズン6ではチーム・ヒューズのヘッドコーチを務めた。同年、自らのチームH.I.T.(Hughes Intensive Training)スクワッドを立ち上げるため、長年在籍したミレティッチMAを脱退した。

2007年12月29日、UFC 79マット・セラとのウェルター級タイトルマッチが予定されていたが、セラの負傷によりUFC世界ウェルター級暫定王座決定戦でジョルジュ・サンピエールと再戦し、腕ひしぎ十字固めで一本負けを喫し王座獲得に失敗した。

2008年には自伝「Made in America」を出版した。若き日のヒューズの犯罪も含めた武勇伝や、更生後は敬虔なクリスチャンになったことなどが書かれている。

2008年6月7日、UFC 85チアゴ・アウベスと対戦し、2Rに跳び膝蹴りでダウンしパウンドでTKO負け。この試合はアウベスの4ポンドの体重超過により、175ポンドのキャッチウェイトバウトとして行われた。

2009年5月23日、UFC 98マット・セラと対戦し、3-0の判定勝ち[2]。ファイト・オブ・ザ・ナイトを受賞した。

2010年4月10日、アブダビで開催されたUFC 112ではヘンゾ・グレイシーと対戦。3Rにローキックで数度のダウンを奪い、試合終了間際にはジャブ・ワンツーのコンビネーションでダウンさせ、TKO勝ちを収めた[3]

2010年8月7日、UFC 117ヒカルド・アルメイダと対戦し、変形アナコンダチョークで一本勝ち[4]。サブミッション・オブ・ザ・ナイトを受賞した。

2010年11月20日、UFC 123BJ・ペンと対戦し、開始21秒右ストレートからのパウンドでKO負けを喫した。ペンとのラバーマッチであったが、対戦成績は1勝2敗となった[5][6]

2011年9月24日、UFC 135ジョシュ・コスチェックと対戦し、パウンドでKO負けを喫した。

2013年1月26日に開催されたUFC on FOX 6の記者会見で引退を表明し、ズッファの選手育成兼管理部長に就任した。

2017年6月16日、アメリカ・イリノイ州レイモンドでトラックを運転中、列車と接触事故を起こし頭部に重傷を負った。

戦績[編集]

総合格闘技[編集]

総合格闘技 戦績
54 試合 (T)KO 一本 判定 その他 引き分け 無効試合
45 17 18 10 0 0 0
9 5 4 0 0
勝敗 対戦相手 試合結果 大会名 開催年月日
× ジョシュ・コスチェック 1R 4:59 KO(パウンド) UFC 135: Jones vs. Rampage 2011年9月24日
× BJ・ペン 1R 0:21 KO(右ストレート→パウンド) UFC 123: Rampage vs. Machida 2010年11月20日
ヒカルド・アルメイダ 1R 3:15 変形アナコンダチョーク UFC 117: Silva vs. Sonnen 2010年8月7日
ヘンゾ・グレイシー 3R 4:40 TKO(スタンドパンチ連打) UFC 112: Invincible 2010年4月10日
マット・セラ 5分3R終了 判定3-0 UFC 98: Evans vs. Machida 2009年5月23日
× チアゴ・アウベス 2R 1:02 TKO(跳び膝蹴り→パウンド) UFC 85: Bedlam 2008年6月7日
× ジョルジュ・サンピエール 2R 4:54 腕ひしぎ十字固め UFC 79: Nemesis
【UFC世界ウェルター級暫定王座決定戦】
2007年12月29日
クリス・ライトル 5分3R終了 判定3-0 UFC 68: The Uprising 2007年3月3日
× ジョルジュ・サンピエール 2R 1:25 TKO(左ハイキック→パウンド) UFC 65: Bad Intentions
【UFC世界ウェルター級タイトルマッチ】
2006年11月18日
BJ・ペン 3R 3:53 TKO(パウンド) UFC 63: Hughes vs. Penn
【UFC世界ウェルター級タイトルマッチ】
2006年9月23日
ホイス・グレイシー 1R 4:39 TKO(パウンド) UFC 60: Hughes vs. Gracie 2006年5月27日
ジョー・リッグス 1R 3:28 チキンウィングアームロック UFC 56: Full Force 2005年11月19日
フランク・トリッグ 1R 4:05 チョークスリーパー UFC 52: Couture vs. Liddell 2
【UFC世界ウェルター級タイトルマッチ】
2005年4月16日
ジョルジュ・サンピエール 1R 4:59 腕ひしぎ十字固め UFC 50: The War of '04
【UFC世界ウェルター級王座決定戦】
2004年10月22日
ヘナート・ヴェリッシモ 5分3R終了 判定3-0 UFC 48: Payback 2004年6月19日
× BJ・ペン 1R 4:39 チョークスリーパー UFC 46: Supernatural
【UFC世界ウェルター級タイトルマッチ】
2004年1月31日
フランク・トリッグ 1R 3:54 チョークスリーパー UFC 45: Revolution
【UFC世界ウェルター級タイトルマッチ】
2003年11月21日
ショーン・シャーク 5分5R終了 判定3-0 UFC 42: Sudden Impact
【UFC世界ウェルター級タイトルマッチ】
2003年4月25日
ギル・カスティーリョ 1R終了時 TKO(ドクターストップ) UFC 40: Vendetta
【UFC世界ウェルター級タイトルマッチ】
2002年11月22日
カーロス・ニュートン 4R 4:37 TKO(パウンド) UFC 38: Brawl at the Hall
【UFC世界ウェルター級タイトルマッチ】
2002年7月13日
桜井"マッハ"速人 4R 3:01 TKO(マウントパンチ) UFC 36: Worlds Collide
【UFC世界ウェルター級タイトルマッチ】
2002年3月22日
カーロス・ニュートン 2R 1:27 KO(バスター) UFC 34: High Voltage
【UFC世界ウェルター級タイトルマッチ】
2001年11月2日
スティーブ・ガム 2R 3:18 TKO(パンチ連打) Extreme Challenge 43 2001年9月8日
金原弘光 延長R終了 判定3-0 リングス WORLD TITLE SERIES 〜旗揚げ10周年記念特別興行〜 2001年8月11日
チャット・ラベンダー 3R 2:31 肩固め Extreme Challenge 41 2001年7月13日
スコット・ジョンソン 1R 3:24 KO(パンチ) Extreme Challenge 40 2001年6月16日
ジョン・クロンク 1R ギブアップ(パンチ連打) Gladiators 14 2001年5月11日
ブルース・ネルソン 1R 3:01 フロントチョーク Freestyle Combat Challenge 4 2001年3月31日
ブレット・アルアザウィ 1R 3:27 腕ひしぎ十字固め Rings USA: Battle of Champions 2001年3月17日
× ペレ 1R 4:45 KO(膝蹴り) Shidokan Jitsu: Warriors War 1
【1回戦】
2001年2月8日
× デニス・ホールマン 1R 0:20 腕ひしぎ十字固め UFC 29: Defense of the Belts 2000年12月16日
メイナード・マルコム 1R 6:29 V1アームロック Rings Australia: Free Fight Battle 2000年11月12日
ロビー・ニューマン 1R 1:40 肩固め Rings USA: Rising Stars Final 2000年9月30日
クリストファー・ヘイズマン 5分2R終了 判定3-0 リングス Millennium Combine III 2000年8月23日
ジョー・ギースト 1R 2:45 腕ひしぎ十字固め Extreme Challenge 35 2000年6月29日
マセロ・アグア 1R 4:34 TKO(ドクターストップ) UFC 26: Ultimate Field of Dreams 2000年6月9日
ショーン・ピータース 1R 2:52 肩固め Extreme Challenge 32 2000年5月21日
アレッシャンドリ・バロス 5分3R終了 判定3-0 WEF 9: World Class 2000年5月13日
エリック・ダビラ 2R 3:24 V1アームロック SuperBrawl 17 2000年4月15日
ジョルジ・ペレイラ 1R 6:00 TKO(ドクターストップ) WEF 8: Goin' Platinum 2000年1月15日
ダニエル・ヴィアナ 1R TKO(カット) Jeet Kune Do Challenge 4 1999年11月20日
ラバーン・クラーク 2R 1:35 チョークスリーパー Extreme Challenge 29
【決勝】
1999年11月13日
トム・シュミッツ 1R 0:48 ギブアップ(目の負傷) Extreme Challenge 29
【準決勝】
1999年11月13日
ジョー・ドークセン 2R 0:25 ギブアップ(パンチ連打) Extreme Challenge 29
【1回戦】
1999年11月13日
ヴァレリ・イグナトフ 5分3R終了 判定3-0 UFC 22: There Can Be Only One Champion 1999年9月24日
郷野聡寛 5分3R終了 判定3-0 修斗 the Renaxis 1999 "10 Years Anniversary" 1999年5月29日
エリック・シュナイダー 1R TKO(バスター) Jeet Kune Do Challenge 4 1999年4月24日
ジョー・スターン 1R 2:30 ギブアップ(パンチ連打) Extreme Challenge 23 1999年4月2日
ライアン・スタウト 2R終了時 TKO(タオル投入) Extreme Shootfighting 1998年12月11日
× デニス・ホールマン 1R 0:17 フロントチョーク Extreme Challenge 21
【決勝】
1998年10月17日
デイブ・メネー 15分1R終了 判定3-0 Extreme Challenge 21
【準決勝】
1998年10月17日
ビクトー・ハンセイカー 1R 1:39 TKO(グランドの打撃) Extreme Challenge 21
【1回戦】
1998年10月17日
クレイグ・クイック 1R ギブアップ(スタンドの打撃) Jeet Kune Do Challenge 2 1998年4月25日
エリック・シュナイダー 1R 0:15 KO(バスター) Jeet Kune Do Challenge 1 1998年1月1日

グラップリング[編集]

勝敗 対戦相手 試合結果 大会名 開催年月日
× ティト・オーティズ ポイント2-4 ADCC 2000
【99kg未満級 3位決定戦】
2000年3月2日
× ジェフ・モンソン ポイント0-2 ADCC 2000
【99kg未満級 準決勝】
2000年3月2日
ジェレミー・ホーン ギブアップ ADCC 2000
【99kg未満級 2回戦】
2000年3月1日
ヒカルド・アルメイダ ポイント0-(-1) ADCC 2000
【99kg未満級 1回戦】
2000年3月1日

獲得タイトル[編集]

  • Extreme Challenge 29 優勝(1999年)
  • 第3代UFC世界ウェルター級王座(2001年)
  • 第5代UFC世界ウェルター級王座(2004年)

表彰[編集]

  • UFC ファイト・オブ・ザ・ナイト(2回)
  • UFC サブミッション・オブ・ザ・ナイト(1回)
  • UFC サブミッション・オブ・ザ・イヤー(2005年)
  • UFC 殿堂入り(2010年)
  • SHERDOG 殿堂入り(2014年)
  • スポーツ・イラストレイテッド UFCグレイテスト・ファイト(2012年)
  • 東イリノイ大学 殿堂入り(2008年)

脚注[編集]

関連項目[編集]

外部リンク[編集]

前王者
カーロス・ニュートン
第3代UFC世界ウェルター級王者

2001年11月2日 - 2004年1月31日

次王者
BJ・ペン
空位
前タイトル保持者
BJ・ペン
第5代UFC世界ウェルター級王者

2004年10月22日 - 2006年11月18日

次王者
ジョルジュ・サンピエール