ネイト・ディアス

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ネイト・ディアス
NateDiaz1.png
基本情報
本名 ネイサン・ドナルド・ディアス
(Nathan Donald Diaz)
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
生年月日 (1985-04-16) 1985年4月16日(33歳)
出身地 カリフォルニア州ストックトン
所属 シーザー・グレイシー柔術アカデミー
身長 183cm
体重 70kg
リーチ 193cm
階級 ライト級ウェルター級
バックボーン ブラジリアン柔術ボクシング
テーマ曲 Ambitionz Az A Ridah
2パック
I'm A Souljah
(2パック)
Enemies With Me
(2パック)
総合格闘技戦績
総試合数 30
勝ち 19
KO勝ち 4
一本勝ち 12
判定勝ち 3
敗け 11
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ネイト・ディアスNate Diaz1985年4月16日 - )は、アメリカ合衆国男性総合格闘家カリフォルニア州ストックトン出身。シーザー・グレイシー柔術アカデミー所属。UFC世界ライト級ランキング8位。TUF 5王者。ネイサン・ディアスとも表記される。

UFCにおけるポストファイトボーナス最多受賞記録「15」を保持する。

総合格闘家のニック・ディアスは実兄。

来歴[編集]

貧困な家庭に生まれ育ち、ストックトンのモーテルで暮らしていた。当初は格闘技に殆ど興味がなかったが、兄ニックの影響と、ジムで先輩にブリトーを奢ってもらったのをきっかけに高校生の頃に格闘技を始める。学校の成績が良くなかったネイトは次第に兄と共にジムに入り浸るようになり、格闘技が将来の希望のようなものになっていったと言う[1]

2004年10月21日、プロデビュー戦となったWEC 12でアレックス・ガルシアと対戦し、三角絞めで一本勝ち。

2005年8月27日、初参戦となったパンクラス大石幸史と対戦し、0-3の判定負け。

2006年10月12日、WECライト級タイトルマッチでエルメス・フランカと対戦し、腕ひしぎ十字固めで一本負けを喫し王座獲得に失敗した。

TUF[編集]

2007年4月、リアリティ番組The Ultimate Fighter 5」に参加し、チーム・パルヴァーに所属した。6月23日、UFCデビュー戦となったThe Ultimate Fighter 5 Finaleのライト級トーナメント決勝でマニー・ガンブリャンと対戦し、右肩の負傷によるギブアップ勝ちを収め優勝を果たした。

UFC[編集]

2008年4月2日、UFC Fight Night: Florian vs. Lauzonカート・ペレグリーノと対戦し、三角絞めで一本勝ち。サブミッション・オブ・ザ・ナイトを受賞した。

2008年9月17日、UFC Fight Night: Diaz vs. Neerジョシュ・ニアーと対戦し、2-1の判定勝ち[2]。ファイト・オブ・ザ・ナイトを受賞した。

2009年1月31日、UFC 94クレイ・グイダと対戦し、1-2の判定負け[3]。ファイト・オブ・ザ・ナイトを受賞した。

2009年6月20日、The Ultimate Fighter: United States vs. United Kingdom Finaleジョー・スティーブンソンと対戦し、0-3の判定負け[4]。2試合連続のファイト・オブ・ザ・ナイトを受賞した。

2009年9月16日、UFC Fight Night: Diaz vs. Guillardメルヴィン・ギラードと対戦し、ギロチンチョークで一本勝ち[5]。サブミッション・オブ・ザ・ナイトを受賞した。

2010年1月11日、UFC Fight Night: Maynard vs. Diazでグレイ・メイナードと対戦し、1-2の判定負けを喫した[6]

2010年3月27日、UFC 111でローリー・マーカムと対戦し、パウンドでTKO勝ち[7]。この試合はこれまでのライト級からウェルター級に階級を上げての初試合になるはずであったが、マーカムが前日計量で7ポンドオーバーとなり、キャッチウェイトバウトとして行われた[8]

2010年8月28日、UFC 118マーカス・デイヴィスと対戦し、ギロチンチョークで一本勝ちを収めた[9]

2011年1月1日、UFC 125キム・ドンヒョンと対戦し、0-3の判定負けを喫した[10]

2011年9月24日、UFC 135五味隆典と対戦し、腕ひしぎ十字固めで一本勝ち。サブミッション・オブ・ザ・ナイトを受賞した。

2011年12月31日、UFC 141ドナルド・セラーニと対戦し、3-0の判定勝ち。ファイト・オブ・ザ・ナイトを受賞した。

2012年4月5日、シーザー・グレイシーからブラジリアン柔術黒帯を授与された。

2012年5月5日、UFC on FOX 3のライト級王座挑戦者決定戦でジム・ミラーと対戦し、ギロチンチョークで一本勝ち。サブミッション・オブ・ザ・ナイトを受賞した。

2012年12月8日、UFC on FOX 5ベン・ヘンダーソンの持つライト級王座に挑戦するも、全局面において圧倒され0-3の判定負けを喫し王座獲得に失敗した。

2013年4月20日、UFC on FOX 7ジョシュ・トムソンと対戦し、ハイキックを受けて倒れたところにパウンドを受けて2RTKO負け。プロキャリア25戦目にして初のKO負けを喫した。

2013年11月30日、The Ultimate Fighter 18 Finaleでライト級ランキング5位のグレイ・メイナードと再戦し、パンチラッシュで1RTKO勝ち。ノックアウト・オブ・ザ・ナイトを受賞した。

2014年12月13日、1年ぶりの復帰戦となったUFC on FOX 13でライト級ランキング3位のハファエル・ドス・アンジョスと対戦。試合前の公開練習を欠席し、前日計量では規定値から4.6ポンド体重オーバーするなど試合への不準備さが目立った[11]。試合ではドス・アンジョスに圧倒され続け、0-3の判定負け。

2015年12月19日、1年ぶりの復帰戦となったUFC on FOX 17でライト級ランキング6位のマイケル・ジョンソンと対戦し、3-0の判定勝ち。ファイト・オブ・ザ・ナイトを受賞した。試合後には放送禁止用語を交えつつ、コナー・マクレガーとの対戦をアピールした。

2016年3月5日、UFC 196でコナー・マクレガーと対戦予定だったハファエル・ドス・アンジョスの試合3週間前の負傷欠場に伴い、ドス・アンジョスの代役としてマクレガーと、試合の準備期間が短く体重を落とせないネイトに合わせてウェルター級契約で対戦した。序盤は打撃で押され劣勢で進むが、2R途中でスタミナが切れはじめたマクレガーにパンチを当て形勢を逆転させると、苦し紛れのタックルを潰して寝技に移行したマクレガーをリアネイキドチョークで捕らえ、下馬評を完全に覆す一本勝ちを収めた。ファイト・オブ・ザ・ナイトとパフォーマンス・オブ・ザ・ナイトをダブル受賞した。この試合のファイトマネーは50万ドルで[12]、PPVボーナス等を含めると推定で350万ドル稼いだとされている[13]

2016年8月20日、UFC 202でコナー・マクレガーと、負けた試合と同じ条件で借りを返したいマクレガーの要望でウェルター級契約で再戦した。1R・2Rとパンチでダウンを3度奪われるが、再びマクレガーのスタミナが切れはじめた2R後半から盛り返し、激闘の末に0-2の判定負け。ファイト・オブ・ザ・ナイトを受賞した。試合後の会見にて、禁止薬物に指定されている医療大麻カンナビジオール電子たばこで堂々と吸い、全米アンチドーピング機関から調査を受けたが、薬物検査の結果に問題はなかった[14]

2016年12月15日、UFC 202の事前記者会見でネイトとコナー・マクレガーが互いにペットボトルと飲料缶を投げ合った騒動について、ネバダ州アスレチックコミッションがネイトに5万ドルの罰金と50時間のボランティア地域奉仕活動の処分を下した[15]。しかし重すぎる処分に批判が集まり、2017年4月12日に、罰金が1万5000ドル及びボランティア地域奉仕活動が15時間と処分が大幅に軽減された[16]

ファイトスタイル[編集]

グレイシー柔術ベースのファイターであり、三角絞め腕ひしぎ十字固めギロチンチョークなどが得意。また、寝技だけでなくスタンドでのボクシングスキルも高く、兄ニックを彷彿とさせる脇を大きく開いた独特の構えから繰り出すパンチも強烈である。また、フルラウンドを戦い抜く豊富なスタミナと、どんなに打撃を貰っても倒れないタフさを持つ。

人物・エピソード[編集]

  • ボクシングのWBAWBC世界王者アンドレ・ウォードのメインスパーリングパートナーを務めるほどのボクシングスキルを誇っており、スパーリングでウォードと対峙しても十分に引けを取らないレベルのにあるとウォード自身が評価している。また、ネイトのパンチはパワーが不足しているという声があることについて、ウォードはボクシンググローブと違い総合格闘技で使用する薄いグローブではパワー不足はあまり問題では無いと指摘し、パワーよりも手数が重要で、15発から20発もパンチを当てればダメージを与えることが出来るとしている[17][18]
  • その反面、パンチに固執する為にローキックに対する防御を苦手としている。相手に露骨にローキックを狙われ効かされる場面も度々見られる。
  • 2009年にネイトと対戦したジョー・スティーブンソンは試合後に「皆は何のために戦っているんだろう?ディアス兄弟に聞いてみれば、戦う事が好きだから、という事になるだろう。彼らと対戦すればすぐに自分がファイターなのかどうかが分かるはずだ」とディアス兄弟について語っている[19]
  • 非常に打たれ強いため、一部のファンからは「ゾンビネイト」と呼ばれている。

戦績[編集]

総合格闘技 戦績
30 試合 (T)KO 一本 判定 その他 引き分け 無効試合
19 4 12 3 0 0 0
11 1 1 9 0
勝敗 対戦相手 試合結果 大会名 開催年月日
× コナー・マクレガー 5分5R終了判定0-2 UFC 202: Diaz vs. McGregor 2 2016年8月20日
コナー・マクレガー 2R 4:12 リアネイキドチョーク UFC 196: McGregor vs. Diaz 2016年3月5日
マイケル・ジョンソン 5分3R終了 判定3-0 UFC on FOX 17: dos Anjos vs. Cowboy 2 2015年12月19日
× ハファエル・ドス・アンジョス 5分3R終了 判定0-3 UFC on FOX 13: dos Santos vs. Miocic 2014年12月13日
グレイ・メイナード 1R 2:38 TKO(スタンドパンチ連打) The Ultimate Fighter 18 Finale 2013年11月30日
× ジョシュ・トムソン 2R 3:44 TKO(右ハイキック→パウンド) UFC on FOX 7: Henderson vs. Melendez 2013年4月20日
× ベン・ヘンダーソン 5分5R終了 判定0-3 UFC on FOX 5: Henderson vs. Diaz
【UFC世界ライト級タイトルマッチ】
2012年12月8日
ジム・ミラー 2R 4:09 ギロチンチョーク UFC on FOX 3: Diaz vs. Miller 2012年5月5日
ドナルド・セラーニ 5分3R終了 判定3-0 UFC 141: Lesner vs. Overeem 2011年12月30日
五味隆典 1R 4:27 腕ひしぎ十字固め UFC 135: Jones vs. Rampage 2011年9月24日
× ローリー・マクドナルド 5分3R終了 判定0-3 UFC 129: St-Pierre vs. Shields 2011年4月30日
× キム・ドンヒョン 5分3R終了 判定0-3 UFC 125: Resolution 2011年1月1日
マーカス・デイヴィス 3R 4:02 ギロチンチョーク UFC 118: Edgar vs. Penn 2 2010年8月28日
ローリー・マーカム 1R 2:47 TKO(パウンド) UFC 111: St-Pierre vs. Hardy 2010年3月27日
× グレイ・メイナード 5分3R終了 判定1-2 UFC Fight Night: Maynard vs. Diaz 2010年1月11日
メルヴィン・ギラード 2R 2:13 ギロチンチョーク UFC Fight Night: Diaz vs. Guillard 2009年9月16日
× ジョー・スティーブンソン 5分3R終了 判定0-3 The Ultimate Fighter: United States vs. United Kingdom Finale 2009年6月20日
× クレイ・グイダ 5分3R終了 判定1-2 UFC 94: St-Pierre vs. Penn 2 2009年1月31日
ジョシュ・ニアー 5分3R終了 判定2-1 UFC Fight Night: Diaz vs. Neer 2008年9月17日
カート・ペレグリーノ 2R 3:06 三角絞め UFC Fight Night: Florian vs. Lauzon 2008年4月2日
アルヴィン・ロビンソン 1R 3:39 三角絞め UFC Fight Night: Swick vs. Burkman 2008年1月23日
ジュニオール・アスンソン 1R 4:10 フロントチョーク UFC Fight Night: Thomas vs. Florian 2007年9月19日
マニー・ガンブリャン 2R 0:20 ギブアップ(右肩の負傷) The Ultimate Fighter 5 Finale
【ライト級トーナメント 決勝】
2007年6月23日
× エルメス・フランカ 2R 2:46 腕ひしぎ十字固め WEC 24: Full Force
【WECライト級タイトルマッチ】
2006年10月12日
デニス・デイビス 1R 2:00 V1アームロック Warrior Cup 1 2006年8月12日
ジョー・ハーリー 2R 2:03 三角絞め WEC 21: Tapout 2006年6月15日
ギルバート・ラエル 1R 3:35 TKO(パンチ連打) WEC 20: Cinco de Mayhem 2006年5月5日
トニー・ジュアレス 1R 3:23 TKO(パウンド) Strikeforce: Shamrock vs. Gracie 2006年3月10日
× 大石幸史 5分3R終了 判定0-3 PANCRASE 2005 SPIRAL TOUR 2005年8月27日
アレックス・ガルシア 3R 2:17 三角絞め WEC 12: Halloween Fury 3 2004年10月21日

獲得タイトル[編集]

表彰[編集]

  • ブラジリアン柔術 黒帯
  • UFC ファイト・オブ・ザ・ナイト(8回)
  • UFC ノックアウト・オブ・ザ・ナイト(1回)
  • UFC サブミッション・オブ・ザ・ナイト(5回)
  • UFC パフォーマンス・オブ・ザ・ナイト(1回)

ペイ・パー・ビュー販売件数[編集]

開催年月日 イベント 販売件数 備考
2016年08/20_8月20日 UFC 202: ネイト・ディアス vs. コナー・マクレガー2 165_165万件
2016年03/05_3月5日 UFC 196: コナー・マクレガー vs. ネイト・ディアス1 160_160万件

脚注[編集]

  1. ^ A Tale of Two Diaz Brothers MMA Fighting 2012年5月4日
  2. ^ 【UFN15】次世代のテクニック合戦は“型破り”ネイトに凱歌! MMAPLANET 2008年9月18日
  3. ^ 【UFC94】グイダがネイト退け、名勝負名勝負男対決を制す MMAPLANET 2009年2月1日
  4. ^ 【TUF9】最高峰組技マッチは、スティーブンソンに軍配 MMAPLANET 2009年6月21日
  5. ^ 【UFN19】ネイトが一瞬の勝機逃さずギロチン一閃 MMAPLANET 2009年9月17日
  6. ^ 【UFN20】メイナードがディアズに勝利も消化不良の内容に MMAPLANET 2010年1月12日
  7. ^ 【UFC111】悪童ネイト、試合後は過剰パフォーマンス MMAPLANET 2010年3月28日
  8. ^ 【UFC111】公開計量終了、王者GSPにちょっとした変化!? MMAPLANET 2010年3月27日
  9. ^ 【UFC】フランク・エドガーがBJ・ペンに圧勝!クートゥアは元ボクシング王者を秒殺 格闘技ウェブマガジンGBR 2010年8月29日
  10. ^ 【UFC125】ドンヒョン勝利に「アイ・ウォント・GSP」 MMAPLANET 2011年1月2日
  11. ^ 【UFC FOX13】残念、ネイトが悪びれることなく5.6ポンド・オーバー……。 MMAPLANET 2014年12月13日
  12. ^ Conor McGregor to net UFC's first $1M disclosed purse in Nate Diaz tilt ESPN 2016年3月5日
  13. ^ TerezOwens.com TerezOwens.com 2016年3月12日
  14. ^ Nate Diaz vape pen use after UFC 202 under investigation by USADA MMA Fighting 2016年8月22日
  15. ^ Nate Diaz fined $50,000 for UFC 202 pre-fight press conference meleeMMA FIGHTING 2016年12月28日
  16. ^ Nate Diaz receives drastically reduced penalty for UFC 202 melee with Conor McGregorFOX 2017年4月29日
  17. ^ Nate Diaz's boxing skills earned the respect of undefeated world champion Andre WardAndre Ward speaks on Christianity, training with Nick & Nate Diaz 2016年5月1日
  18. ^ Video: Nate Diaz can more than hold his own against boxing champ Andre WardMMA MANIA 2016年5月1日
  19. ^ Nate dia imgur.com 2016年8月22日

関連項目[編集]

外部リンク[編集]