福田力

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福田 力
基本情報
本名 福田 力[1]
通称 GRABAKAのパワーホール
WJの申し子
長州の遺伝子
国籍 日本の旗 日本
生年月日 (1981-01-06) 1981年1月6日(43歳)
出身地 岐阜県岐阜市
所属 WJプロレス
→PUREBRED東京
KILLER BEE
GRABAKA
アメリカン・キックボクシング・アカデミー
身長 183cm
体重 84kg
リーチ 185cm
階級 ミドル級
バックボーン レスリング (三段)
テーマ曲 パワーホール
異母犯抄
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福田 力(ふくだ りき、1981年1月6日 - )は、日本男性総合格闘家岐阜県岐阜市出身。GRABAKA所属。元ROAD FCミドル級王者。元DEEPミドル級王者。

来歴[編集]

小、中学生時代は剣道を経験。岐阜県立岐阜工業高等学校及び山梨学院大学時代は、レスリング部に所属。大学4年時には全日本学生選手権フリースタイル96kg級2位の成績を残す[1]。 2003年の卒業に合わせWJプロレスへ練習生として入団。同年6月にデビューが発表されるも、デビュー予定が2回延期されたのちに退団した。

退団後、大学時代の仲間山本"KID"徳郁山本篤らの在籍するPUREBRED東京(KILLER BEE)で練習を行なうようになり、2004年4月16日、ハワイで開催されたSuperBrawl 35でプロデビュー。ジョー・ドークセンと対戦し、判定負け。

2004年9月20日、第11回全日本アマチュア修斗選手権大会に出場。クルーザー級(-91kg)で優勝した[2]

2005年1月29日、プロ修斗デビュー戦で井上正也と対戦し、判定勝ち。

2005年7月29日、K-1 WORLD GP 2005 in HAWAIIのオープニングファイトに出場。ブランドン・ウルフと総合格闘技ルールで対戦し、バックマウントパンチ連打によるTKO勝ち。

2006年1月26日、パンクラスで瓜田幸造と対戦し、開始40秒左フックでKO負け[3]。7月28日、パンクラスで桜木裕司と対戦し、3-0の判定勝ちを収めた[4]

2007年2月10日、ミシシッピ州で開催されたEliteXCでクリス・ゲイツと対戦し、パウンドでTKO勝ち。

2007年10月25日付けでGRABAKAへ移籍した[5]

2008年2月22日、DEEP 34 IMPACTで開催されたDEEPミドル級王者決定トーナメントに出場。1回戦で桜井隆多に3-0の判定勝ち。同年5月19日、DEEP 35の準決勝では白井祐矢に2-1で判定勝ちするも、決勝で中西裕一に0-3の判定負けを喫し王座獲得に失敗した。

2009年2月20日、DEEP 40 IMPACTのDEEPミドル級王座挑戦者決定戦で桜井隆多と再戦し、パウンドでTKO勝ちを収めた[6]

2009年4月5日、DREAM初出場となったDREAM.8ムリーロ・ニンジャと対戦。スタンドパンチで優位に立ち、3-0の判定勝ちを収めた[7]。この試合はドクターストップにより欠場となったユン・ドンシクの代理として試合前日に参戦が発表された[8][9]

2009年6月30日、DEEP 42 IMPACTのDEEPミドル級タイトルマッチで王者中西裕一に挑戦し、2-1の判定勝ちを収め王座獲得に成功した[10]

2010年8月27日、DEEP 49 IMPACTのDEEPミドル級タイトルマッチで挑戦者の桜井隆多と3度目となった対戦。桜井の打撃で左目付近をカットしドクターチェックを受けるも、最後はボディへの膝蹴りで桜井がリングから転落。桜井は立ち上がることができず、協議の結果、TKO勝ちとなり王座の初防衛に成功した[11]

UFC[編集]

2011年2月27日、UFC初出場となったUFC 127でニック・リングと対戦し、試合を優勢に進めるも0-3の判定負け[12]。試合後、UFC代表のダナ・ホワイトTwitterで「ジャッジ達がまたクソみたいな判定をした!福田は勝利を奪われた!!」と発言するなど、物議を醸す判定となった[13]。後日、福田力には勝利者ボーナスが支払われることが発表された。

2011年6月16日、乗用車と接触事故を起こし、診断の結果、左膝の脛骨の骨折が判明。UFC 133でハファエル・ナタウとの対戦が決まっていたが手術で欠場を余儀なくされた[14]

2011年7月8日、DEEPミドル級王座を返上した。

2012年2月26日、1年ぶりの復帰戦となったUFC 144スティーブ・キャントウェルと対戦し、3-0の判定勝ちを収めた。

2012年7月7日、UFC 148コンスタンティノス・フィリッポウと対戦し、判定負け。

2012年11月10日、UFC on Fuel TV 6でトム・デブラスと対戦し、判定勝ち。

2013年3月3日、日本で開催されたUFC on Fuel TV 8ブラッド・タヴァレスと対戦し、判定負け。試合後の薬物検査で禁止薬物とされる興奮剤の陽性反応が検出されたと発表される[15]。福田は自身のTwitterでこの陽性反応について、風邪薬に含まれていた成分によるものだと説明した。

ROAD FC[編集]

2013年1月18日、初出場となったROAD FCでキム・フィスンと対戦し、パウンドでTKO勝ちを収めた。

2014年7月26日、RODA FC 016でユン・ドンシクと対戦し、1RにパウンドでKO勝利を収めた。

2015年7月25日、日本で開催されたROAD FC 024で行われたROAD FCミドル級王座決定戦でジョン・オジンと対戦し、パウンドでTKO勝ちを収め王座獲得に成功した。

2016年1月31日、ROAD FCミドル級タイトルマッチで挑戦者のチョ・ジョンファンと対戦し、パウンドでTKO負けを喫し王座陥落した。

戦績[編集]

プロ総合格闘技[編集]

総合格闘技 戦績
34 試合 (T)KO 一本 判定 その他 引き分け 無効試合
24 11 1 12 0 0 1
9 3 0 6 0
勝敗 対戦相手 試合結果 大会名 開催年月日
× キム・フン 2R 0:38 TKO(パウンド) ROAD FC 040 2017年7月15日
キム・ネチョル 5分3R終了 判定3-0 ROAD FC 036 2017年2月11日
× チョ・ジョンファン 2R 2:36 TKO(右フック→パウンド) ROAD FC 028
【ROAD FCミドル級タイトルマッチ】
2016年1月31日
ジョン・オジン 1R 2:52 TKO(パウンド) ROAD FC 024 in JAPAN
【ROAD FCミドル級王座決定戦】
2015年7月25日
イ・ドルヒ 2R 3:57 TKO(パウンド) ROAD FC 022 2015年3月21日
イ・ドルヒ 2R 1:29 ノーコンテスト(反則) ROAD FC 019 2014年11月9日
ユン・ドンシク 1R 3:36 TKO(パウンド) ROAD FC 016 2014年7月26日
キム・フィスン 2R 2:09 TKO(パウンド) ROAD FC Korea 1 2013年1月18日
× ブラッド・タヴァレス 5分3R終了 判定0-3 UFC on Fuel TV 8: Silva vs. Stann 2013年3月3日
トム・デブラス 5分3R終了 判定3-0 UFC on Fuel TV 6: Franklin vs. Le 2012年11月10日
× コンスタンティノス・フィリッポウ 5分3R終了 判定0-3 UFC 148: Silva vs. Sonnen 2 2012年7月7日
スティーブ・キャントウェル 5分3R終了 判定3-0 UFC 144: Edgar vs. Henderson 2012年2月26日
× ニック・リング 5分3R終了 判定0-3 UFC 127: Penn vs. Fitch 2011年2月27日
桜井隆多 2R 0:32 TKO(ボディへの膝蹴り) DEEP 49 IMPACT
【DEEPミドル級タイトルマッチ】
2010年8月27日
金原弘光 5分3R終了 判定3-0 DEEP 46 IMPACT 2010年2月28日
中西裕一 5分3R終了 判定2-1 DEEP 42 IMPACT
【DEEPミドル級タイトルマッチ】
2009年6月30日
ムリーロ・ニンジャ 2R(10分/5分)終了 判定3-0 DREAM.8 ウェルター級グランプリ2009 開幕戦 2009年4月5日
桜井隆多 1R 0:42 TKO(パウンド) DEEP 40 IMPACT 2009年2月20日
ジェイソン・ジョーンズ 5分2R終了 判定3-0 DEEP 38 IMPACT 2008年10月23日
尾崎広紀 5分2R終了 判定3-0 DEEP 37 IMPACT 2008年8月17日
× 中西裕一 5分2R終了 判定0-3 DEEP 35 IMPACT
【ミドル級王者決定トーナメント 決勝】
2008年5月19日
白井祐矢 5分2R終了 判定2-1 DEEP 35 IMPACT
【ミドル級王者決定トーナメント 準決勝】
2008年5月19日
桜井隆多 5分3R終了 判定3-0 DEEP 34 IMPACT
【ミドル級王者決定トーナメント 1回戦】
2008年2月22日
× ジョーイ・ヴィラセニョール 5分3R終了 判定1-2 EliteXC: Uprising 2007年9月15日
佐藤光留 1R 1:09 KO(パウンド) PANCRASE 2007 RISING TOUR 2007年7月27日
クリス・ゲイツ 1R 1:18 TKO(パウンド) EliteXC: Destiny 2007年2月10日
桜木裕司 5分2R終了 判定3-0 PANCRASE 2006 BLOW TOUR 2006年7月28日
圭太郎 1R 4:40 TKO(バックマウントパンチ) D.O.G V 2006年4月1日
× 瓜田幸造 1R 0:40 KO(左フック) PANCRASE 2006 BLOW TOUR 2006年1月26日
中村勇太 1R 0:57 KO(アッパー) PANCRASE 2005 SPIRAL TOUR 2005年11月4日
ブランドン・ウルフ 2R 2:49 TKO(バックマウントパンチ) K-1 WORLD GP 2005 in HAWAII 2005年7月29日
バザエフ・オレグ 1R 0:28 KO(右フック) D.O.G II 2005年6月11日
井上正也 5分2R終了 判定3-0 修斗 2005年1月29日
× ジョー・ドークセン 5分3R終了 判定0-3 SuperBrawl 35 2004年4月16日

アマチュア総合格闘技[編集]

勝敗 対戦相手 試合結果 大会名 開催年月日
大番高明 2R 0:14 KO 第11回 全日本アマチュア修斗選手権大会
【クルーザー級 決勝】
2004年9月20日
木下貴博 4分1R終了 ポイント32-20 第11回 全日本アマチュア修斗選手権大会
【クルーザー級 準決勝】
2004年9月20日
クラウジオ・シルバ 4分1R終了 ポイント27-20 第11回 全日本アマチュア修斗選手権大会
【クルーザー級 1回戦】
2004年9月20日

獲得タイトル[編集]

脚注[編集]

  1. ^ a b 2002年全日本学生選手権 成績 日本レスリング協会ホームページ
  2. ^ 第11回全日本アマチュア修斗選手権大会 修斗公式サイト
  3. ^ [パンクラス] 1.26 後楽園:井上×北岡は引分。大石敗れる BoutReview 2006年1月26日
  4. ^ 【パンクラス】「前田吉朗以来の逸材」(尾崎社長)HG川村亮がライトヘビー級制す 格闘技ウェブマガジンGBR 2006年7月28日
  5. ^ 【ニュース】KILLBEEの福田力、GRABAKAに円満移籍 格闘技ウェブマガジンGBR 2007年10月26日
  6. ^ 【DEEP】池本誠知が新必殺技ダブルパンチで門馬をKO、DREAMウェルター級GP出場へ 格闘技ウェブマガジンGBR 2009年2月20日
  7. ^ 【DREAM】ウェルター級GP開幕!マッハ、ハイ、ザロムスキー、ガウヴァオンが2回戦進出 格闘技ウェブマガジンGBR 2009年4月5日
  8. ^ 【DREAM】4・5ドンシクが負傷欠場!ニンジャの対戦相手は福田力 格闘技ウェブマガジンGBR 2009年4月4日
  9. ^ [DREAM] マッハ、青木を怒りの27秒殺。DJが所に勝利 BoutReview 2009年4月5日
  10. ^ 【DEEP】デッドヒートの接戦相次ぐ!福田力が新王座に就く、宮田和幸は辛勝 格闘技ウェブマガジンGBR 2009年6月30日
  11. ^ 【DEEP】今成正和が完封防衛!福田力は死闘の末、桜井隆多にTKO勝ちで初防衛に成功 格闘技ウェブマガジンGBR 2010年8月27日
  12. ^ 【UFC127】福田力が理解不能な裁定に泣く MMAPLANET 2011年2月27日
  13. ^ [UFC] ダナも怒る不可解な判定で福田力に黒星:2.27 豪州 BoutReview 2011年2月27日
  14. ^ UFC福田が交通事故で左ひざ骨折 nikkansports.com 2011年6月22日
  15. ^ UFC releases Riki Fukuda, suspends Alex Caceres following failed drug tests MMA Junkie 2013年3月20日

関連項目[編集]

外部リンク[編集]

前王者
中西裕一
第5代DEEPミドル級王者

2009年6月30日 - 2011年7月8日

空位
次タイトル獲得者
中村和裕