カン・リー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動先: 案内検索
カン・リー
Cung Le at WonderCon 2009.JPG
基本情報
本名 カン・リー
(Cung Le)
通称 ミスター・ストライクフォース
生けるブルース・リー
国籍 ベトナムの旗 ベトナム
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
生年月日 (1972-05-25) 1972年5月25日(44歳)
出身地 Flag of South Vietnam.svg ベトナム共和国
サイゴン
所属 アメリカン・キックボクシング・アカデミー
身長 178cm
体重 84kg
リーチ 175cm
階級 ミドル級
バックボーン レスリング散打
テンプレートを表示
インサイドMMAのインタビューに答えるリー

カン・リーCung Le1972年5月25日 - )は、ベトナム[1]男性キックボクサー総合格闘家サイゴン出身。アメリカ合衆国カリフォルニア州在住。アメリカン・キックボクシング・アカデミー所属。散打黒帯。テコンドー黒帯。元Strikeforce世界ミドル級王者。

キックボクサーとしてK-1への参戦経験も有し、サイドキック回し蹴りなど、スタンド状態からの蹴り技を多用するファイトスタイルと軽快で変則的な動きから、「生けるブルース・リー」との異名を取る。Strikeforceでは絶大な人気を誇る[2]

格闘家として活動する傍らで俳優としても活動しているため、格闘技を休業することもしばしばある[3]

来歴[編集]

幼少期[編集]

1972年5月25日ベトナムで生まれる(母方の祖父はベトナムでチーフポリスをやっており、CIAの通訳をしていた)。出生後、2歳11か月までサイゴンで過ごす。1975年4月30日のサイゴン陥落の3日前に、母方の家族に連れられ、アメリカ軍とのコネでヘリコプターでフィリピンに脱出。その時、父親とその親族はベトナムへの思い入れからベトナムに残った。そしてアメリカ合衆国カリフォルニア州サンノゼに移住した。

10歳でテコンドーを始めたが、経済的理由から断念。中学校の進学後、体育の科目からレスリングを選択。高校とジュニアカレッジでオールアメリカンに選出された。AAU主催の全米選手権でも、グレコローマンフリースタイルの両方で優勝。その後、レスリングの全米強化選手に選ばれる。しかし、20歳のときに母親の旅行代理店の経営が良くなかったことから、レスリングを中断。

打撃系格闘技[編集]

1994年、22歳のときに散打を始める。また士道館空手も習い、1998年に全米選手権で優勝。しかし、顔面攻撃禁止のルールに慣れず、何度か失格になったこともあった。また同年には、ロシアの格闘技であるドラッカで、全米王者となった。

総合格闘技[編集]

2006年3月10日、Strikeforce旗揚げ戦で総合格闘技初挑戦。マイク・アルトマンと対戦し、右フックでKO勝ち。

2007年6月22日、Strikeforce: Shamrock vs. Baroniでトニー・フリックランドと対戦し、KO勝ち。

2008年3月29日、Strikeforce: Shamrock vs. Leでフランク・シャムロックと対戦し、シャムロックの右腕の骨折によりTKO勝ちを収め王座獲得に成功した[4](2009年9月17日に王座を返上)。

2009年12月19日、1年9か月ぶりの復帰戦となったStrikeforce: Evolutionスコット・スミスと対戦。バックキック等を用い、3ラウンド中盤まで試合を優位に進めたが、スミスのパンチの連打によりダウンし、そのままパウンドでKO負け。キャリア初黒星を喫した[5]

2010年6月26日、Strikeforce: Fedor vs. Werdumでスコット・スミスと再戦し、左バックキックでKO勝ち[6]

2011年11月19日、UFC初参戦となったUFC 139ヴァンダレイ・シウバと対戦し、パウンドでTKO負け。ファイト・オブ・ザ・ナイトを受賞した。

2012年11月10日、マカオで開催されたUFC on Fuel TV 6リッチ・フランクリンと対戦し、右フックでKO勝ち。ノックアウト・オブ・ザ・ナイトを受賞した。

2014年8月23日、UFC Fight Night: Bisping vs. Leでミドル級ランキング8位のマイケル・ビスピンと対戦し、TKO負け。試合後、薬物検査において規定値を超える量のヒト成長ホルモンが検出された事が発表され、1年間の試合出場停止処分が科された。

戦績[編集]

総合格闘技[編集]

総合格闘技 戦績
12 試合 (T)KO 一本 判定 その他 引き分け 無効試合
9 8 0 1 0 0 0
3 3 0 0 0
勝敗 対戦相手 試合結果 大会名 開催年月日
× マイケル・ビスピン 4R 0:57 TKO(膝蹴り→パウンド) UFC Fight Night: Bisping vs. Le 2014年8月23日
リッチ・フランクリン 1R 2:17 KO(右フック) UFC on Fuel TV 6: Franklin vs. Le 2012年11月10日
パトリック・コーテ 5分3R終了 判定3-0 UFC 148: Silva vs. Sonnen 2 2012年7月7日
× ヴァンダレイ・シウバ 2R 4:49 TKO(膝蹴り→パウンド) UFC 139: Shogun vs. Henderson 2011年11月19日
スコット・スミス 2R 1:46 KO(左バックキック) Strikeforce: Fedor vs. Werdum 2010年6月26日
× スコット・スミス 3R 3:25 KO(右ストレート→パウンド) Strikeforce: Evolution 2009年12月19日
フランク・シャムロック 3R終了時 TKO(右腕の骨折) Strikeforce: Shamrock vs. Le
【Strikeforce世界ミドル級タイトルマッチ】
2008年3月29日
サム・モーガン 3R 1:58 KO(左ミドルキック) Strikeforce: Four Men Enter, One Man Survives 2007年11月16日
トニー・フリックランド 3R 0:25 KO(右フック) Strikeforce: Shamrock vs. Baroni 2007年6月22日
ジェイソン・フォン・フルー 1R 0:43 TKO(ドクターストップ) Strikeforce: Triple Threat 2006年12月8日
ブライアン・ウォーレン 1R 4:19 TKO(パンチ連打) Strikeforce: Revenge 2006年6月9日
マイク・アルトマン 1R 3:51 KO(右フック) Strikeforce: Shamrock vs. Gracie 2006年3月10日

キックボクシング[編集]

勝敗 対戦相手 試合結果 大会名 開催年月日
ブライアン・ウォーレン 2分4R終了 判定3-0 K-1 WORLD GP 2004 in LAS VEGAS
【スーパーファイト ドラッカルール】
2004年4月30日
フィル・フェティート 3分4R終了 判定3-0 K-1 WORLD GP 2003 in LAS VEGAS
【スーパーファイト 散打ルール】
2003年8月15日
スコット・シェーリー 2R 1:13 TKO K-1 WORLD GP 2003 in LAS VEGAS
【スーパーファイト】
2003年5月2日
モハメド・ラミン・ケイタ 判定 K-1 GP USA CHAMPIONSIPS 2000
【スーパーファイト 散打ルール】
2000年8月5日

獲得タイトル[編集]

  • アマチュア
    • 第4回世界武術選手権大会 散打部門 男子80kg級 3位(1997年)
    • 第5回世界武術選手権大会 散打部門 男子80kg級 3位(1999年)
  • プロキックボクシング
    • ISKA散打全米ライトヘビー級王座
    • ISKA散打北米ライトヘビー級王座
    • 初代IKFプロ散打世界ライトヘビー級王座
  • 総合格闘技

表彰[編集]

  • UFC ファイト・オブ・ザ・ナイト(1回)
  • UFC ノックアウト・オブ・ザ・ナイト(1回)

出演作品[編集]

映画[編集]

CM[編集]

  • 腹筋パンチャー

脚注[編集]

参考出典[編集]

  • GONKAKU』2008年6月号、130-133頁、イースト・プレス、2008年6月23日発行
    ストライクフォース世界ミドル級王座獲得直後のインタビュー

関連項目[編集]

外部リンク[編集]

前王者
フランク・シャムロック
第2代Strikeforce世界ミドル級王者

2008年3月29日 - 2009年9月17日

空位
次タイトル獲得者
ジェイク・シールズ