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フランク・エドガー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
フランク・エドガー
2012年
本名 フランク・ジェームス・エドガー
(Frank James Edgar)
生年月日 (1981-10-16) 1981年10月16日(43歳)
出身地 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
ニュージャージー州トムズリバー
通称 ジ・アンサー
(The Answer)
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
身長 168 cm (5 ft 6 in)
体重 61 kg (134 lb)
階級 ライト級 (2005年 - 2012年)
フェザー級 (2013年 - 2019年)
バンタム級 (2020年 - )
リーチ 173 cm (68 in)
スタイル レスリングボクシングブラジリアン柔術ムエタイ
スタンス オーソドックス
拠点 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
ニュージャージー州トムズリバー
チーム ヒカルド・アルメイダ柔術
KHK・MMAファイトチーム
トレーナー マーク・ヘンリー (ボクシングコーチ)
スティーブ・リベラ (レスリングコーチ)
ヒカルド・アルメイダ/ヘンゾ・グレイシー (グラップリングコーチ)
フィル・ナース (ムエタイコーチ)
ランク ブラジリアン柔術 (黒帯)
レスリング NCAAディビジョン1
現役期間 2005年 - 2022年
総合格闘技記録
試合数36
勝利24
ノックアウト7
タップアウト4
判定13
敗戦11
ノックアウト5
判定6
引き分け1
アマチュア総合格闘技記録
試合数1
勝利1
ノックアウト1
敗戦0
その他
子供 3人
ウェブサイト https://www.frankieedgar.com/
総合格闘技記録 - SHERDOG
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フランク・エドガーFrank Edgar1981年10月16日 - )は、アメリカ合衆国男性総合格闘家ニュージャージー州サミット出身。ヒカルド・アルメイダ柔術所属。元UFC世界ライト級王者。UFC殿堂入り。フランキー・エドガーFrankie Edgar)とも表記される。

来歴

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12歳からレスリングを始め、ペンシルベニア州のクラリオン大学在学中にはNCAAディビジョン1で競技に参加。卒業後に総合格闘技へ転向し、父親の配管会社に勤めながら練習を積んだ。

2005年10月29日、Ring of Combatでプロデビュー。

UFC

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The Ultimate Fighter シーズン5のトライアウトに参加するも落選。しかし、その1か月後の2007年2月3日にUFC 67でUFC初参戦を果たし、キャリア無敗であったタイソン・グリフィンに3-0の判定勝ちを収めた。

2008年4月2日、UFC Fight Night: Florian vs. Lauzonグレイ・メイナードに敗れ、デビュー以来の連勝が9でストップした。7月19日、UFC Fight Night: Silva vs. Irvinエルメス・フランカと対戦し、3-0の判定勝ち[1]。ファイト・オブ・ザ・ナイトを受賞した。

2009年5月23日、UFC 98で元UFC世界ライト級王者ショーン・シャークと対戦し、3-0の判定勝ちを収めた[2]。12月5日、The Ultimate Fighter: Heavyweights Finaleでマット・ヴィーチと対戦し、チョークスリーパーで一本勝ち[3]。ファイト・オブ・ザ・ナイトを受賞した。

UFC世界王座獲得

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2010年4月10日、アブダビで開催されたUFC 112のUFC世界ライト級タイトルマッチで王者BJ・ペンに挑戦し、僅差で3-0の5R判定勝ちを収め王座獲得に成功した[4]。しかし、非常に判定の難しい試合内容であり、手数ではエドガー、有効打ではペンと意見の分かれる判定となったため、すぐに再戦が組まれることになる。

2010年8月28日、UFC 118のUFC世界ライト級タイトルマッチで挑戦者BJ・ペンと再戦。全ラウンドを通して手数とテイクダウンの数で上回り、ジャッジ3者とも50-45のスコアを付ける3-0の5R判定勝ちを収め王座の初防衛に成功した[5]

2011年1月1日、UFC 125のUFC世界ライト級タイトルマッチで挑戦者グレイ・メイナードと2年9か月ぶりに再戦。1Rにパンチで数度ダウンを奪われKO負け寸前まで追い詰められるも、驚異的なリカバリーを見せ、テイクダウンを奪う等して盛り返し、1-1の5R判定ドロー。2度目の王座防衛に成功し、ファイト・オブ・ザ・ナイトを受賞した[6]

2011年10月8日、UFC 136のUFC世界ライト級タイトルマッチで挑戦者グレイ・メイナードラバーマッチを行う。前回同様1Rにパンチで一度ダウンを奪われ、さらにもう一度飛び膝蹴りでダウンを奪われるものの、後半に盛り返し4Rに右フックでダウンを奪い、パウンドでKO勝ち。3度目の王座防衛に成功し、ノックアウト・オブ・ザ・ナイトを受賞した。

世界王座陥落

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2012年2月26日、日本で開催されたUFC 144のUFC世界ライト級タイトルマッチで挑戦者ベン・ヘンダーソンと対戦し、0-3の5R判定負けを喫し王座から陥落するも、ファイト・オブ・ザ・ナイトを受賞した。また、同試合はESPNのファイト・オブ・ザ・イヤーを受賞した。

2012年8月11日、UFC 150のUFC世界ライト級タイトルマッチで王者ベン・ヘンダーソンと再戦し、1-2の5R判定負け。王座奪還に失敗したが、海外のMMAメディアサイトの採点では9人中7人の記者がエドガーの勝利を支持(残り2人はドロー支持)し、ファンの判定投票でも85%がエドガーの勝利を支持するなど物議を醸す判定となった[7]

2013年2月2日、フェザー級転向初戦となったUFC 156のUFCフェザー級タイトルマッチで王者ジョゼ・アルドに挑戦。驚異の粘りを見せるも0-3の5R判定負けを喫し王座獲得に失敗した。ファイト・オブ・ザ・ナイトを受賞した。

2013年7月6日、UFC 162チャールズ・オリベイラと対戦し、3-0の判定勝ち。ファイト・オブ・ザ・ナイトを受賞した。

2013年12月9日、ヒカルド・アルメイダからブラジリアン柔術黒帯を授与された[8]

2014年、「The Ultimate Fighter」のシーズン19BJ・ペンと共にそれぞれのチームのコーチを務め、7月6日のThe Ultimate Fighter 19 Finaleでペンとコーチ対決としてラバーマッチを行う。何度もテイクダウンを奪い、パウンドを当て続けて終始圧倒し、3RTKO勝ち。

2014年11月8日、UFC Fight Night: Edgar vs. Swansonでフェザー級ランキング2位のカブ・スワンソンと対戦し、試合終了の4秒前にネッククランクで一本勝ち。パフォーマンス・オブ・ザ・ナイトを受賞した。

2015年5月16日、UFC Fight Night: Edgar vs. Faberユライア・フェイバーと対戦し、3-0の5R判定勝ち。

2015年]12月11日、The Ultimate Fighter 22 Finaleでフェザー級ランキング3位のチャド・メンデスと対戦し、カウンターの左フックで1RKO勝ち。パフォーマンス・オブ・ザ・ナイトを受賞した。

2016年7月9日、UFC 200のUFC世界フェザー級暫定王座決定戦でフェザー級ランキング1位のジョゼ・アルドと2度目となる対戦。エドガーはテイクダウンを11度試みるがアルドの完璧なテイクダウンディフェンスの前に1度もテイクダウンを奪うことができず、鋭いパンチを何度も食らい、0-3の5R判定負けを喫し王座獲得に失敗した。

2016年11月12日、UFC 205でフェザー級ランキング7位のジェレミー・スティーブンスと対戦。2Rに左ハイキックでダウンを奪われるも、試合全体をコントロールして3-0の判定勝ち。

2017年5月13日、UFC 211でフェザー級ランキング7位のヤイール・ロドリゲスと対戦し、終始パウンドを当て続け、2RにドクターストップでTKO勝ち。

2018年3月3日、UFC 222でフェザー級ランキング3位のブライアン・オルテガと対戦し、右アッパーで1RKO負け。キャリア初のフィニッシュ負けとなった。

2018年4月21日、UFC Fight Night: Barboza vs. Leeでフェザー級ランキング4位のカブ・スワンソンと3年半ぶりに再戦し、3-0の判定勝ち。

2019年7月27日、約1年3カ月ぶりの復帰戦となったUFC 240のUFC世界フェザー級タイトルマッチで王者マックス・ホロウェイに挑戦し、0-3の5R判定負け。王座獲得に失敗した。

2019年12月21日、UFC Fight Night: Edgar vs. The Korean Zombieでフェザー級ランキング6位のジョン・チャンソンと対戦し、パウンドで1RTKO負け。当初はUFC Fight Night: Blaydes vs. dos Santosでバンタム級ランキング3位のコーリー・サンドヘイゲンと対戦予定であったが、チャンソンと対戦予定であったブライアン・オルテガが怪我で欠場したため、エドガーが1カ月前のオファーを受けてチャンソンと対戦した。

2020年8月22日、バンタム級転向初戦となったUFC on ESPN: Munhoz vs. Edgarでバンタム級ランキング5位のペドロ・ムニョスと対戦。ローキックを効かされるものの、5Rに渡って的確にパンチをヒットさせ、2度テイクダウンを奪うなど対抗して2-1の5R判定勝ち。ファイト・オブ・ザ・ナイトを受賞し、バンタム級デビュー戦を白星で飾った。

2021年2月6日、UFC Fight Night: Overeem vs. Volkovでバンタム級ランキング2位のコーリー・サンドヘイゲンと対戦し、右飛び膝蹴りで開始28秒のKO負け。

2021年11月6日、UFC 268でバンタム級ランキング13位のマルロン・ヴェラと対戦し、右前蹴りで3RKO負け。

2022年11月12日、引退試合となったUFC 281クリス・グティエレスと対戦し、左膝蹴りで1RKO負け。

2024年1月20日、UFC 297でエドガーのUFC殿堂入りが発表された[9]

ファイトスタイル

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ベースのレスリングで培われた組技に加え、打撃の技術にも優れ無尽蔵のスタミナと細かなフットワークを活かしたパンチのコンビネーションを得意とする。また、劣勢になっても決して諦めない精神力の強さとリカバリーの速さでUFC世界ライト級王座を3度防衛した[10]

人物・エピソード

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  • 既婚者であり、二男一女を設けている。

戦績

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総合格闘技 戦績
36 試合 (T)KO 一本 判定 その他 引き分け 無効試合
24 7 4 13 0 1 0
11 5 0 6 0
勝敗 対戦相手 試合結果 大会名 開催年月日
× クリス・グティエレス 1R 2:01 KO(左膝蹴り) UFC 281: Adesanya vs. Pereira 2022年11月12日
× マルロン・ヴェラ 3R 3:50 KO(右前蹴り) UFC 268: Usman vs. Covington 2 2021年11月6日
× コーリー・サンドヘイゲン 1R 0:28 KO(右飛び膝蹴り) UFC Fight Night: Overeem vs. Volkov 2021年2月6日
ペドロ・ムニョス 5分5R終了 判定2-1 UFC on ESPN 15: Munhoz vs. Edgar 2020年8月22日
× ジョン・チャンソン 1R 3:18 TKO(右フック→パウンド) UFC Fight Night: Edgar vs. The Korean Zombie 2019年12月21日
× マックス・ホロウェイ 5分5R終了 判定0-3 UFC 240: Holloway vs. Edgar
【UFC世界フェザー級タイトルマッチ】
2019年7月27日
カブ・スワンソン 5分3R終了 判定3-0 UFC Fight Night: Barboza vs. Lee 2018年4月21日
× ブライアン・オルテガ 1R 4:44 KO(右アッパー→パウンド) UFC 222: Cyborg vs. Kunitskaya 2018年3月3日
ヤイール・ロドリゲス 2R終了時 TKO(ドクターストップ) UFC 211: Miocic vs. dos Santos 2 2017年5月13日
ジェレミー・スティーブンス 5分3R終了 判定3-0 UFC 205: Alvarez vs. McGregor 2016年11月12日
× ジョゼ・アルド 5分5R終了 判定0-3 UFC 200: Tate vs. Nunes
【UFC世界フェザー級暫定王座決定戦】
2016年7月9日
チャド・メンデス 1R 2:28 KO(左フック) The Ultimate Fighter 22 Finale 2015年12月11日
ユライア・フェイバー 5分5R終了 判定3-0 UFC Fight Night: Edgar vs. Faber 2015年5月16日
カブ・スワンソン 5R 4:56 ネッククランク UFC Fight Night: Edgar vs. Swanson 2014年11月22日
BJ・ペン 3R 4:16 TKO(パウンド) The Ultimate Fighter 19 Finale 2014年7月6日
チャールズ・オリベイラ 5分3R終了 判定3-0 UFC 162: Silva vs. Weidman 2013年7月6日
× ジョゼ・アルド 5分5R終了 判定0-3 UFC 156: Aldo vs. Edgar
【UFC世界フェザー級タイトルマッチ】
2013年2月2日
× ベン・ヘンダーソン 5分5R終了 判定1-2 UFC 150: Henderson vs. Edgar 2
【UFC世界ライト級タイトルマッチ】
2012年8月11日
× ベン・ヘンダーソン 5分5R終了 判定0-3 UFC 144: Edgar vs. Henderson
【UFC世界ライト級タイトルマッチ】
2012年2月26日
グレイ・メイナード 4R 3:54 KO(右フック→パウンド) UFC 136: Edgar vs. Maynard 3
【UFC世界ライト級タイトルマッチ】
2011年10月8日
グレイ・メイナード 5分5R終了 判定1-1 UFC 125: Resolution
【UFC世界ライト級タイトルマッチ】
2011年1月1日
BJ・ペン 5分5R終了 判定3-0 UFC 118: Edgar vs. Penn 2
【UFC世界ライト級タイトルマッチ】
2010年8月28日
BJ・ペン 5分5R終了 判定3-0 UFC 112: Invincible
【UFC世界ライト級タイトルマッチ】
2010年4月10日
マット・ヴィーチ 2R 2:22 チョークスリーパー The Ultimate Fighter: Heavyweights Finale 2009年12月5日
ショーン・シャーク 5分3R終了 判定3-0 UFC 98: Evans vs. Machida 2009年5月23日
エルメス・フランカ 5分3R終了 判定3-0 UFC Fight Night: Silva vs. Irvin 2008年7月19日
× グレイ・メイナード 5分3R終了 判定0-3 UFC Fight Night: Florian vs. Lauzon 2008年4月2日
スペンサー・フィッシャー 5分3R終了 判定3-0 UFC 78: Validation 2007年11月17日
マーク・ボーチェック 1R 4:55 TKO(パウンド) UFC 73: Stacked 2007年7月7日
タイソン・グリフィン 5分3R終了 判定3-0 UFC 67: All or Nothing 2007年2月3日
ジム・ミラー 5分3R終了 判定3-0 Reality Fighting 14: Fall Brawl
【RFライト級タイトルマッチ】
2006年11月18日
デイヴィダス・タウロセヴィチュス 5分3R終了 判定3-0 Reality Fighting 13: Battle at the Beach 2006 2006年8月5日
スティーブ・マッケイブ 1R 2:37 ギロチンチョーク Ring of Combat 10 2006年4月14日
ジェイ・アイシップ 1R 3:26 チョークスリーパー Sportfighting 2 2005年12月10日
マーク・ゲットー 1R 4:21 TKO(パンチ連打) Ring of Combat 9 2005年10月29日
エリック・ウレスク 1R 3:39 TKO(パンチ連打) UCL: Underground Combat League 2005年7月10日

獲得タイトル

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  • Reality Fightingライト級王座(2006年)
  • 第4代UFC世界ライト級王座(2010年)

表彰

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  • ブラジリアン柔術 黒帯
  • UFC ファイト・オブ・ザ・ナイト(8回)
  • UFC ノックアウト・オブ・ザ・ナイト(1回)
  • UFC パフォーマンス・オブ・ザ・ナイト(2回)
  • SHERDOG ファイト・オブ・ザ・イヤー(2011年/グレイ・メイナード第1戦)
  • ESPN ファイト・オブ・ザ・イヤー(2012年/ベン・ヘンダーソン第1戦)

出演

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映画

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CM

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脚注

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関連項目

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外部リンク

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前王者
BJ・ペン
第4代UFC世界ライト級王者

2010年4月10日 - 2012年2月26日

次王者
ベン・ヘンダーソン