姫路市

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ひめじし
姫路市
Himeji montage2.jpg
姫路城
灘のけんか祭り 圓教寺
姫路城から望む
姫路市街
家島諸島
雪彦山
Flag of Himeji, Hyogo.svg
Symbol of Himeji, Hyogo.svg
姫路市旗
1969年昭和44年)
5月3日制定
姫路市章
1901年明治36年)
12月17日制定
日本の旗 日本
地方 近畿地方
都道府県 兵庫県
団体コード 28201-4
面積 534.47km2
総人口 534,872
推計人口、2016年6月1日)
人口密度 1,000人/km2
隣接自治体 加古川市高砂市加西市たつの市
宍粟市揖保郡太子町
神崎郡福崎町神河町市川町
(海上で隣接)
相生市赤穂市
香川県小豆郡土庄町小豆島町
市の木 カシ
市の花 サギソウ
市の鳥
市の蝶
シラサギ
ジャコウアゲハ
姫路市役所
所在地 670-8501
兵庫県姫路市安田四丁目1番地
姫路市役所
外部リンク www.city.himeji.lg.jp

姫路市位置図

― 政令指定都市 / ― 市 / ― 町

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姫路市(ひめじし)は、近畿地方西部、兵庫県の南西部(播磨地方)に位置する。旧飾磨郡神崎郡揖保郡印南郡宍粟郡1889年の市制当時の区域は旧飾磨郡)。中核市に指定されており、周辺自治体を含めて約74万人の姫路都市圏を形成している。中播磨県民センターの管轄。

目次

概要[編集]

兵庫県内第二位の商工業と人口を擁する都市であり、播磨地方の中心都市でもある。世界遺産姫路城書写山圓教寺三大荒神興の一つ灘のけんか祭りなどの播州の秋祭りが有名である。

他地方出身者は「姫路」を「めじ」と頭高型アクセントで読むことがあるが、地元の人間にとっては違和感のある発音である。地元の発音(播州弁)では「ひめじ」と全て高く発音するアクセントであり、NHKの標準アクセントでは「ひめじ」と読んでいる[1]

たつの市御津町にある綾部山から望む姫路市中心部

地理[編集]

姫路城を姫路市街北方の広峰山より望む。

兵庫県の西部、播磨地方(旧飾磨県)の中心都市で播磨平野の中西部に位置し、市域の中東部を市川が、中部を船場川野田川外堀川、三左衛門堀)が、中西部を夢前川大津茂川が、西端を揖保川が、それぞれ南流して播磨灘へ注ぐ。播磨灘沖には家島諸島がある。

姫路市の中心部に姫路城が建つ姫山、中心部北部に広峰山増位山、北西部に書写山(書寫山)、北部に明神山雪彦山がある。市域を東西に貫通する形で山陽新幹線山陽本線国道2号が通り、姫路駅は姫路城の真南1kmに位置する。市街地は姫路城の城下町が原型となっている。近年は姫路駅南側への発展も見られる。

気候[編集]

日本の気候区分でいう瀬戸内海式気候に属する。

冬は基本的には晴天の日が多いが、南岸低気圧通過時や強い冬型の気圧配置時など、年に数日積雪が見られることもある。太平洋高気圧に覆われる夏季には瀬戸内海沿岸特有の「」が発生し、日中の気温は35度を超える猛暑酷暑となる日や、熱帯夜になる日もある。

年平均気温は15.2℃。降水量は年平均1199.0mmと日本国内では比較的少なめ。極値は、最低気温1963年1月24日 -10.0℃、最高気温2006年8月15日 37.7℃、月最深積雪1984年1月31日 19 cm。

家島町では下図の通り、より長い日照時間と少ない降水量であり、瀬戸内海式気候の特徴がさらに顕著である。


姫路 (姫路市神子岡前)[2]の気候
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
最高気温記録 °C (°F) 17.4
(63.3)
21.6
(70.9)
22.5
(72.5)
28.0
(82.4)
31.8
(89.2)
33.5
(92.3)
36.9
(98.4)
37.7
(99.9)
36.1
(97)
30.3
(86.5)
26.4
(79.5)
21.5
(70.7)
37.7
(99.9)
平均最高気温 °C (°F) 9.3
(48.7)
9.9
(49.8)
13.1
(55.6)
18.9
(66)
23.1
(73.6)
26.5
(79.7)
30.2
(86.4)
32.1
(89.8)
28.3
(82.9)
22.7
(72.9)
17.0
(62.6)
11.9
(53.4)
20.2
(68.4)
日平均気温 °C (°F) 4.1
(39.4)
4.6
(40.3)
7.8
(46)
13.4
(56.1)
18.1
(64.6)
22.1
(71.8)
26.0
(78.8)
27.5
(81.5)
23.6
(74.5)
17.3
(63.1)
11.5
(52.7)
6.4
(43.5)
15.2
(59.4)
平均最低気温 °C (°F) −0.2
(31.6)
0.1
(32.2)
2.8
(37)
8.0
(46.4)
13.0
(55.4)
18.1
(64.6)
22.7
(72.9)
23.7
(74.7)
19.5
(67.1)
12.7
(54.9)
6.8
(44.2)
2.0
(35.6)
10.8
(51.4)
最低気温記録 °C (°F) −10.0
(14)
−7.8
(18)
−7.6
(18.3)
−2.0
(28.4)
1.5
(34.7)
7.9
(46.2)
13.0
(55.4)
14.3
(57.7)
8.9
(48)
1.7
(35.1)
−2.0
(28.4)
−7.4
(18.7)
−10.0
(14)
降水量 mm (inch) 35.9
(1.413)
51.7
(2.035)
96.0
(3.78)
103.8
(4.087)
146.6
(5.772)
164.6
(6.48)
167.0
(6.575)
95.9
(3.776)
147.6
(5.811)
94.1
(3.705)
59.1
(2.327)
36.7
(1.445)
1,199
(47.205)
平均降雨日数 4.7 6.1 9.2 8.8 9.6 11.1 10.0 6.5 9.2 7.4 5.4 4.6 92.7
 % 湿度 69 68 67 66 70 75 78 73 73 73 73 72 71
平均月間日照時間 149.2 141.4 165.4 191.2 198.8 161.8 172.9 211.5 156.9 171.6 154.5 157.7 2,032.6
出典: 日本国気象庁 2011-6-10
家島 (姫路市家島町真浦字御室寺)[3]の気候
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
最高気温記録 °C (°F) 17.1
(62.8)
19.5
(67.1)
20.9
(69.6)
27.0
(80.6)
28.1
(82.6)
33.0
(91.4)
34.7
(94.5)
35.3
(95.5)
34.5
(94.1)
28.9
(84)
24.5
(76.1)
20.5
(68.9)
35.3
(95.5)
平均最高気温 °C (°F) 8.3
(46.9)
8.8
(47.8)
12.0
(53.6)
17.7
(63.9)
22.0
(71.6)
25.4
(77.7)
29.0
(84.2)
30.9
(87.6)
27.4
(81.3)
21.9
(71.4)
16.3
(61.3)
11.1
(52)
19.3
(66.7)
日平均気温 °C (°F) 5.0
(41)
5.1
(41.2)
7.9
(46.2)
13.1
(55.6)
17.5
(63.5)
21.4
(70.5)
25.2
(77.4)
26.7
(80.1)
23.5
(74.3)
18.1
(64.6)
12.8
(55)
7.7
(45.9)
15.4
(59.7)
平均最低気温 °C (°F) 2.2
(36)
2.0
(35.6)
4.4
(39.9)
9.2
(48.6)
13.9
(57)
18.3
(64.9)
22.6
(72.7)
24.0
(75.2)
20.7
(69.3)
15.1
(59.2)
9.8
(49.6)
4.9
(40.8)
12.3
(54.1)
最低気温記録 °C (°F) −5.3
(22.5)
−6.9
(19.6)
−2.2
(28)
1.4
(34.5)
6.6
(43.9)
11.7
(53.1)
16.5
(61.7)
18.8
(65.8)
13.3
(55.9)
6.7
(44.1)
2.4
(36.3)
−2.5
(27.5)
−6.9
(19.6)
降水量 mm (inch) 31.7
(1.248)
47.0
(1.85)
84.7
(3.335)
84.7
(3.335)
127.9
(5.035)
145.4
(5.724)
136.5
(5.374)
72.6
(2.858)
135.5
(5.335)
87.3
(3.437)
54.6
(2.15)
32.3
(1.272)
1,045.8
(41.173)
平均降雨日数 5.1 6.0 9.5 9.3 9.7 10.9 9.3 5.3 9.3 7.3 5.6 4.5 91.9
平均月間日照時間 152.3 152.6 180.8 201.1 207.3 174.6 205.4 237.1 177.2 179.3 159.7 160.1 2,187.4
出典: 日本国気象庁 2013-11-16

隣接する自治体[編集]

姫路市中心部周辺の空中写真。1980年撮影の10枚を合成作成。国土交通省 国土画像情報(カラー空中写真)を基に作成。

海上で隣接[編集]

歴史[編集]

姫路市のイメージキャラクターの「しろまるひめ」。

奈良時代播磨国国府が置かれた。本町遺跡が国衙跡であると推定されている。

江戸時代には「西国将軍」「姫路宰相」と呼ばれた池田輝政によって姫路藩が成立し、姫路はその城下町として整備された。現在の市街地にも城下町の町割りが残る。

明治維新における廃藩置県の時期には、飾磨県県庁所在地となった。しかし、1876年8月に飾磨県が兵庫県に編入されて以降は兵庫県に属している。

近代以前の歴史は、播磨国姫路藩姫路城#歴史の各項目も参照のこと。

行政区域の変遷[編集]

ひめじし
姫路市
廃止日 1946年3月1日
廃止理由 新設合併
姫路市飾磨市白浜町広畑町網干町大津村勝原村余部村→姫路市
現在の自治体 姫路市
廃止時点のデータ
日本の旗 日本
地方 近畿地方
都道府県 兵庫県
団体コード なし(コード導入前に廃止)
総人口 104,259
国勢調査、1940年)
隣接自治体 飾磨市、飾磨郡広畑町、余部村曽左村置塩村谷外村花田村四郷村糸引村神崎郡香呂村豊富村
姫路市役所
所在地 兵庫県姫路市
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  • 1889年明治22年)4月1日 - 市制の施行により、飾東郡姫路小利木町・姫路鷹匠町・姫路増井町・姫路柳町・姫路材木町・姫路景福寺前・姫路柿山伏・姫路農人町・姫路吉田町・姫路龍野町一丁目・姫路龍野町二丁目・姫路龍野町三丁目・姫路龍野町四丁目・姫路龍野町五丁目・姫路龍野町六丁目・姫路小姓町・姫路博労町・姫路米田町・姫路上片町・姫路地内町・姫路相生町・姫路西富田町・姫路富田町・姫路下片町・姫路西下片町・姫路大蔵前町・姫路坂元町・姫路本町・姫路綿町・姫路東二階町・姫路中二階町・姫路西二階町・姫路福中町・姫路俵町・姫路竪町・姫路福中橋内新町・姫路西魚町・姫路恵美酒町・姫路西呉服町・姫路中呉服町・姫路東呉服町・姫路大工町・姫路東紺屋町・姫路西紺屋町・姫路西塩町・姫路新身町・姫路上白銀町・姫路南町・姫路加納町・姫路十二所前・姫路下白銀町・姫路光源寺前・姫路直養・姫路亀井町・姫路古二階町・姫路中魚町・姫路茶町・姫路伽屋町・姫路和泉町・姫路元塩町・姫路平野町・姫路北条口・姫路東魚町・姫路大黒町・姫路坂田町・姫路壱丁目・姫路下寺町裏・姫路国府寺町・姫路西神谷町・姫路天神町・姫路橋元町・姫路橋元新町・姫路神谷南裏・姫路神谷北裏・姫路鋳物師町・姫路五軒邸・姫路上久長町・姫路下久長町・姫路堺町・姫路生野町・姫路橋之町・姫路金屋町・姫路八木町・姫路福居町・姫路同心町・姫路五郎右衛門邸・姫路鍵町・姫路鍛冶町・姫路竹田町・姫路河間町・姫路坊主町・姫路福本町・姫路米屋町・姫路野里寺町・姫路威徳寺町・姫路大野町・福中村・中村および国府寺村の一部・野里村の一部(字梅ヶ坪)・豊沢村の一部の区域をもって姫路市が発足。
  • 1912年(明治45年)4月1日 - 飾磨郡国衙村・市殿村の一部を編入[4]
  • 1925年大正14年)4月1日 - 城北村を編入[4]
  • 1933年昭和8年)4月1日 - 飾磨郡水上村神崎郡砥堀村を編入[4]
  • 1935年(昭和10年)10月1日 - 飾磨郡城南村高岡村を編入[4]
  • 1936年(昭和11年)4月1日 - 飾磨郡安室村荒川村手柄村を編入[4]
  • 1946年(昭和21年)3月1日 - 飾磨市・飾磨郡白浜町広畑町揖保郡網干町大津村勝原村余部村と合併し、改めて姫路市が発足[4]
  • 1954年(昭和29年)7月1日 - 飾磨郡八木村糸引村曽左村余部村・揖保郡太市村を編入[4]
  • 1957年(昭和32年)10月1日 - 印南郡別所村・飾磨郡四郷村御国野村花田村を編入[4]
  • 1958年(昭和33年)1月1日 - 飾磨郡飾東村・神崎郡神南町・印南郡的形村を編入[4]
  • 1959年(昭和34年)5月1日 - 印南郡大塩町を編入[4]
  • 1967年(昭和42年)3月5日 - 揖保郡林田町を編入[4]
  • 2006年平成18年)3月27日 - 飾磨郡家島町夢前町・神崎郡香寺町宍粟郡安富町を編入[4]

都市名の由来[編集]

姫路城の位置する姫山の古名「日女路(ひめじ)の丘」に由来するといわれる。この地名は古くはカイコの事をヒメコ(蚕子)と呼んでいたことから、かつてこの地が養蚕業の盛んな地域であった事に因んで付けられたと思われる。『播磨国風土記』にも、「日女道丘(ひめじおか)」の地名が登場する[7]

行政[編集]

歴代市長[編集]

(括弧内)は在職期間[8]

市制施行後の市長[9]
戦後の公選市長[9]

選挙[編集]

衆議院小選挙区は旧家島、夢前、香寺、安富町が兵庫県第12区、それ以外の区域(平成の大合併以前の姫路市域)が兵庫県第11区となる。

県の機関[編集]

国の機関[編集]

裁判所
法務省
財務省
厚生労働省
農林水産省
国土交通省
防衛省


防衛関連施設[編集]

太平洋戦争前は陸軍歩兵第10連隊や姫路陸軍衛戍病院などが姫路城内およびその周辺に置かれ、後に野砲兵第10連隊が姫路城の北方に置かれた。現在、姫路陸軍衛戍病院は国立病院機構姫路医療センターに、野砲兵連隊の跡地に陸上自衛隊第3特科隊第3高射特科大隊姫路駐屯地が置かれている。

不祥事[編集]

2015年2月には姫路市役所資産税課の女性職員がSNS上に市内の企業から提出された税の申告書が含まれる画像を投稿していたと発表した。姫路市は職員に画像の削除を指示し、この企業にも謝罪した。

立法[編集]

市議会[編集]

  • 定数:47名[11]
  • 任期:2015年(平成27年)5月1日 - 2019年(平成31年)4月30日[12]
  • 議長:松葉正晴(市民クラブ、5期)[11]
  • 副議長:坂本学(創政会、3期)[11]
会派名 議席数 議員名(◎は代表)
市民クラブ 9 ◎蔭山敏明、石堂大輔、竹尾浩司、常盤真功、駒田かすみ、三輪敏之、阿山正人、八木隆次郎、松葉正晴
創政会 9 ◎西田啓一、牧野圭輔、松岡廣幸、妻鹿幸二、三木和成、坂本学、細野開廣、今里朱美、今栄進一
公明党 8 ◎木村達夫、宮下和也、西本眞造、川島淳良、有馬剛朗、中西祥子、白井義一、山崎陽介
自由民主党 8 ◎宮本吉秀、井川一善、松浦國泰、塚本進介、重田一政、汐田浩二、八木高明、竹中隆一
新生ひめじ 7 ◎川西忠信、萩原唯典、東影昭、井上太良、三和衛、梅木百樹、杉本博昭
日本共産党議員団 3 ◎谷川真由美、森由紀子、苦瓜一成
ひめじ未来力 1 ◎伊藤大典
おおさか維新の会姫路 1 ◎大西陽介
無所属 1 酒上太造

※ 2016年(平成28年)4月1日現在[11]

兵庫県議会(姫路市選挙区)[編集]

  • 定数:8名
  • 任期:2015年(平成27年)6月11日 - 2019年(平成31年)6月10日
氏名 会派名 当選回数
竹内英明 ひょうご県民連合 3
戸井田ゆうすけ 自由民主党 1
五島壮一郎 自由民主党 1
水田裕一郎 自由民主党 2
北条やすつぐ 公明党・県民会議 4
天野文夫 公明党・県民会議 1
入江次郎 日本共産党 1
住吉寛紀 維新の会 1

衆議院[編集]

選挙区 議員名 党派名 当選回数 備考
兵庫県第11区(12区に属さない地域の姫路市) 松本剛明 無所属 6 選挙区
兵庫県第12区(旧・家島町夢前町香寺町安富町域の姫路市など) 山口壮 自由民主党 5 選挙区

姉妹都市・提携都市[編集]

日本国内[編集]

姉妹都市
提携都市
災害時相互応援協定

海外[編集]

姉妹都市

地域[編集]

人口[編集]

平成22年国勢調査より前回調査からの人口増減をみると、0.02%増の536,338人であり、増減率は県下41市町中10位、49行政区域中15位。

Demography28201.svg
姫路市と全国の年齢別人口分布(2005年) 姫路市の年齢・男女別人口分布(2005年)
紫色 ― 姫路市
緑色 ― 日本全国
青色 ― 男性
赤色 ― 女性
姫路市(に相当する地域)の人口の推移
1970年 447,666人
1975年 479,360人
1980年 494,825人
1985年 506,101人
1990年 509,129人
1995年 527,854人
2000年 534,969人
2005年 536,232人
2010年 536,338人
総務省統計局 国勢調査より
大手前通り。姫路駅前から

市町合併[編集]

姫路市の市制施行当初の範囲は、姫路城の周囲に限られていた。戦前にその周囲の村を合併し、戦後はGHQ指揮下の合併(ラモート中佐が関与したことから「ラモート合併」と称される)をはじめ、6度の市町村合併を経て、昭和時代としてはかなりの面積を誇るとなった。

政令指定都市への移行を目指して、姫路市と周囲の市や町との合併が模索されている。2004年3月までは姫路市・家島町夢前町香寺町安富町の間で姫路地域任意合併協議会が設置されていたが、翌月の4月より姫路市・香寺町・安富町との姫路地域法定合併協議会が、7月より姫路市・家島町合併協議会および姫路市・夢前町合併協議会が設置され、最終的に2005年2月8日にこの4町と姫路市の合併協定書が調印された。これにより2006年3月27日に家島町・夢前町・香寺町・安富町が姫路市へ編入された。

政令指定都市の指定要件は、合併する新市を対象に人口70万人に緩和されたが、合併後の姫路市の人口は約53万人であるため、第2次、第3次の合併や指定要件の更なる緩和を働きかける等、中長期的に政令指定都市の実現を目指している。

姫路市の「区」[編集]

政令指定都市でも合併特例法で成立した市でもないが、市の一部に広域地名としての「区」が存在する。市の南部から西南部にかけて、飾磨区広畑区大津区勝原区網干区余部区の6区がある。1946年(昭和21年)3月1日飾磨市飾磨郡広畑町白浜町揖保郡網干町大津村勝原村余部村を編入した際に、既にあった町名と区別するために旧市町村名をつけたものである(旧・白浜町域のみは、短期間で「区」でなくなってしまった)。町名の一部であり、例えば「飾磨区○○」で一つの町名である。当然、区役所はなく、法人格もない(地域自治区でもない)。かつて福井県小浜市の一部でも同じ手法が取り入れられていたほか、岩手県奥州市山口県周南市の旧徳山市一部地域でも同様のケースがある。

  • 姫路市の「区」については、脚注[16] も参照。

その他の内容[編集]

  • 姫路城所在地である姫路市本町68番地には、周囲の病院・高校・美術館なども含まれており、単独の番地としては皇居の千代田区千代田1番地に次ぐ広さといわれる。そのため本町68番地は場所によって校区が違う。本町68番地は本来は姫路城の中曲輪の内側であり、近代には陸軍歩兵第十連隊が置かれていた場所である。

病院[編集]

産業[編集]

第一次産業[編集]

市北部を中心に野菜・果物の露地栽培が盛んである。水田も多く残っているが、近年その宅地化が著しい。市川・夢前川から流れ込む栄養分によって播磨灘の魚介類は豊富で美味であり、漁業も盛んである。兵庫県内に2つある中央卸売市場の1つ、姫路市中央卸売市場が置かれている。

第二次産業[編集]

戦前から、臨海部に新日鐵住金(旧:日本製鐵富士製鐵新日本製鐵広畑製鐵所山陽特殊製鋼合同製鐵大和工業の工場が設置され、製鉄業が発展したが、近年は高炉の操業停止などにより、縮小傾向にある。

他に東芝姫路工場(余部区:主に個別半導体などを製造。他に近隣の太子町にある姫路半導体工場のほか、姫路市内には東芝グループ各社の工場などもある。)や三菱電機姫路製作所(千代田町・広畑区富士町など、合計約15.2万平方メートル。主な事業は自動車電装品事業で、オルタネーター、スターターは世界シェア15%超。)に加え、ダイセル姫路製造所(広畑工場と網干工場)や日本化薬姫路工場(豊富町)、日本触媒姫路製造所(網干区)、住友精化姫路工場(飾磨区)などの化学品工場、またウシオ電機(姫路市で創業:現本社は東京)や吉川工業(新日鉄広畑製鐵所に併設)といったエレクトロニクス関連工場など、市内には大規模な工場が多い。さらに関西電力姫路第一発電所姫路第二発電所や、大阪ガスの姫路製造所(LNG(液化天然ガス)基地)なども立地しており、工業都市を形成している。

近年では、飾磨区妻鹿日田町[17]パナソニック液晶パネル工場を2010年に稼働した。周辺部材工場も集積している。敷地面積は約48万m2で、総投資額は約3000億円であった[18]。併せて大日本印刷姫路工場(第8世代液晶用カラーフィルターを生産)も設けられている。

また上述の、山陽特殊製鋼や大和工業の他、餡菓子・餃子等製造の御座候蒲鉾竹輪製造のヤマサ蒲鉾手袋の製造・販売大手のショーワグローブ、プロジェクター用ランプ大手のフェニックス電機フラットディスプレイ光学フィルター製造・太陽光発電パネル製造販売大手のフジプレアム、モーター・ポンプ製造・販売大手の三相電機、船舶用電機最大手の西芝電機(旧東芝網干工場が分社化)、自動販売機等製造最大手のグローリーなどが姫路市に本社を置いている。

地場産業としては、皮革ゼラチン(膠)、マッチ製造、製鎖などがある。ちなみに姫路仏壇、姫路白なめし革細工、明珍火箸、しらさぎ染、和蝋燭、姫路独楽、姫路張り子玩具は、県の伝統工芸品に指定されている。

第三次産業[編集]

ヤマトヤシキ姫路店

西松屋チェーン(ベビー・子供向け衣料販売)、神姫バスなどが本社を置くほか、多数の企業が支社・支店や出張所を置く。

マックスバリュ西日本
大型小売店鋪
商店街
歓楽街

特産・名産[編集]

玉椿
工芸品
食品

有名な播州手延素麺揖保乃糸は、姫路でも盛んに広告・販売されているが、産地という点ではたつの市など揖保川中流が本場である。同様に塩味饅頭赤穂市が本場である。

金融[編集]

姫路市内に姫路信用金庫播州信用金庫兵庫信用金庫の3庫が本店を置いている。

第二次大戦前には、三十八銀行姫路銀行の本店が姫路に置かれていた。しかし、戦時体制作りを進めると、銀行や新聞社は「一県一社」に合併され、県庁所在地のみの立地となった。この中で、三十八銀行と姫路銀行は、合併により神戸銀行(後の太陽神戸銀行さくら銀行、現在は三井住友銀行みなと銀行)となった。全国的に、県庁所在地に銀行が多く、県庁所在地以外の都市に信用金庫が多いのは、この名残となっている。

インフラ[編集]

姫路発祥の企業[編集]

姫路市の企業も参照。

学校[編集]

大学・短期大学[編集]

公立
私立

高等学校[編集]

県立


市立
私立

中学校[編集]

市立


私立

小学校[編集]

公立


かつて存在した学校[編集]

特別支援学校[編集]

公立

メディア[編集]

新聞社[編集]


放送[編集]

テレビジョン放送、FMラジオ放送[編集]

AMラジオ放送[編集]

上記のうち、ラジオ関西は神戸市、他は大阪市からの放送となっている。これとは別に1950年代には姫路市営放送による市域AM局が計画され、予備免許も交付されていたが、断念になった。詳細は開局を断念した放送局一覧を参照。

交通[編集]

大手前通りを南に望む。奥に姫路駅(改築前の旧駅ビル)が見える。

近隣地域も含めて自家用車の保有率が非常に高いモータリゼーションの特に進んだ地域であり、市内の道路では交通渋滞・交通事故が頻発している。特に山陽本線を越える道路の渋滞は慢性化しており、姫路駅周辺では数年間に渡りJR線の立体交差工事が行われた。(2006年山陽本線(神戸線)部分完成 2008年播但線、姫新線部分完成)

また、交通事情改善のためにLRT導入の構想が浮上している。かつては姫路市交通局が、姫路駅〜手柄山間で市営モノレールを運営していたが、乗客減などによって営業開始から僅か13年(実際の営業は約8年)で廃止されている。

旧香寺町との境に跨がって播磨空港の建設が計画されていたが、凍結状態にある。

鉄道[編集]

姫路駅
山陽姫路駅
西日本旅客鉄道(JR西日本)
山陽電気鉄道

道路[編集]

バス[編集]

高速バス
路線バス
  • 神姫バス - 市全域、及び隣接する市・郡部との連絡。
    • ごく僅かの区間ではあるが、大塩町内では隣接している高砂市が運行しているじょうとんバスが走行している区間がある。3系統:JR曽根駅〜北浜〜大塩駅北

かつては姫路市企業局交通事業部(姫路市営バス)が市内を運行していたが、2010年3月26日に廃止され、路線は神姫バスに譲渡された。

航路[編集]

索道[編集]

景勝地・旧跡・文化・観光・温泉・娯楽[編集]

家島十景「監館眺望
鹿ヶ壺
恒屋城址
好古園
書写山 圓教寺
古井家住宅
三木家住宅
銀の馬車道
姫路市立美術館
姫路文学館
香寺民俗資料館
姫路市書写の里・美術工芸館
兵庫県立こどもの館
手柄山中央公園
旧制姫路高校
姫路セントラルパーク

姫路城時代劇などの撮影にしばしば使用され、近年では姫路フィルムコミッションが映画『ラストサムライ』のロケに書写山圓教寺を斡旋するなどの活動を行っている。また、姫路は日本屈指の祭りどころでもある。

2011年、全国産業観光推進協議会の第5回産業観光まちづくり大賞で金賞受賞[24][25]

史跡・景勝地[編集]

  • 家島十景 - 間浦古郭、天満霊樹、監館眺望、白髭霊嗣、宮浦夜泊、赤坂清水・櫻谷雪景、観音崎月、坊勢寺跡、淡賀楯崎、松島野馬
  • 鹿ヶ壺 - 姫路市立グリーンステーション鹿ヶ壺
  • 小赤壁

古墳[編集]

城跡・陣屋[編集]

神社[編集]

寺院[編集]

近代の建築物・史跡[編集]

文化財指定住宅[編集]

図書館・博物館・資料館[編集]

美術館[編集]

動物園・水族館・植物園[編集]

競技場・体育施設[編集]

ホール[編集]

公園[編集]

温泉[編集]

娯楽施設・その他[編集]

祭事・行事[編集]

ゆかたかつり
お城まつり
お夏清十郎祭り
灘のけんか祭り
大塩天満宮例大祭

スポーツチーム[編集]

姫路を舞台にした作品・ロケが行われた作品[編集]

映画
テレビドラマ
怪談
小説

出身有名人[編集]

幕末姫路藩の人物も参照。

歴史上の人物[編集]

政治・経済[編集]

政治家
実業家

芸能・マスコミ[編集]

歌手
俳優
落語家能楽師
お笑い
タレント
音楽バンド
ギタリスト・音楽関係者
  • GODRi (ゴリ)(SiMのドラマー)
バレエダンサー
アナウンサー
その他の関係者

スポーツ[編集]

野球
サッカー
バレーボール
ボクシング
相撲
陸上競技
騎手
ボブスレー
プロレス

学術・文化[編集]

学者
宗教家
作家

芸術[編集]

漫画家
画家
路上詩人
アニメーター
書道家
ファッションデザイナー
グラフィックデザイナー

その他[編集]

その他[編集]

名誉市民[編集]

  • 都築正男[9]
  • 石見元秀[9]
  • 吉田豊信[9]
  • 戸谷松司[9]
  • 桂米朝[9]
  • 堀川和洋[9]

郵便番号・電話番号[編集]

姫路市の郵便番号2007年2月13日より、以下の通りとなった。

姫路市の市外局番2006年5月14日午前2時より、4桁(0792)ないし5桁(07932,07933)から3桁の局番「079」に切り替わり、旧市外局番の4桁目以降が市内局番の先頭に移行した(例:0792-xx-xxxx→079-2xx-xxxx)。但し、旧安富町の区域の市外局番は今まで通り「0790」であり、変更はない(旧安富町の区域から他の姫路市の区域(旧家島町、旧夢前町、旧香寺町を含む)には市外局番079が必要で、市外通話料金がかかる)。

脚注[編集]

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  1. ^ 都染直也『ことばのとびら』58頁、神戸新聞総合出版センター、2006年。
  2. ^ 平均降雨日数は日降水量1mm以上の平年値。湿度は月平均日相対湿度。平均値は1981 - 2010年平均、極値は1948年1月 - 2011年5月。
  3. ^ 平均降雨日数は日降水量1mm以上の平年値。湿度は月平均日相対湿度。平均値は1981 - 2010年平均、極値は1978年12月 - 2013年11月。
  4. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y z 市勢沿革 (PDF)”. 市政の概要 平成27年版. 姫路市. 2016年5月8日閲覧。
  5. ^ 図典 日本の市町村章 p161
  6. ^ 姫路市の市旗(姫路市の概要)
  7. ^ 大汝命と火明命の親子喧嘩の神話から。
  8. ^ 姫路市統計情報(エクセル資料)
  9. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p 市長公室 (PDF)”. 市政の概要 平成27年版. 姫路市. 2016年5月8日閲覧。
  10. ^ 姫路市立城郭研究室(PDF資料)
  11. ^ a b c d 姫路市議会の構成・議員名簿”. 姫路市. 2016年5月8日閲覧。
  12. ^ 議会 (PDF)”. 市政の概要 平成27年版. 姫路市. 2016年5月8日閲覧。
  13. ^ a b c d e f g h 観光交流 (PDF)”. 市政の概要 平成27年版. 姫路市. 2016年5月8日閲覧。
  14. ^ 姉妹都市(海外・国内)/姉妹城
  15. ^ 国内の姉妹都市
  16. ^ 姫路市の「区」については、次の外部リンク先も参照。姫路の雑学(姫路市公式サイト)姫路の地名
  17. ^ 出光興産兵庫製油所跡地(2003年閉鎖)。
  18. ^ 2008年2月15日付 神戸新聞WEBNEWS。閉鎖された出光興産兵庫製油所の総敷地面積が約128万平方キロメートル(神戸新聞、朝日)、松下電器が出光興産から土地を引き受けて建設する工場の敷地面積が約48万平方メートル(マイコミジャーナル、ロイター通信)。
  19. ^ 江戸かりんとうと播州かりんとうの違い
  20. ^ アクセスマップ |教育・学生生活”. 兵庫県立大学. 2015年1月22日閲覧。
  21. ^ 理学部の一部施設あり。理学部と環境人間学部の1年生も通学。
  22. ^ 姫路工学キャンパス施設整備(改装予定) (PDF)”. 兵庫県立大学 (2014年11月12日). 2015年1月23日閲覧。
  23. ^ アクセスマップ |教育・学生生活”. 兵庫県立大学. 2015年1月22日閲覧。
  24. ^ 日本商工会議所 金賞に姫路市 銀賞は会津若松商工会議所(産業観光まちづくり大賞)(2011年10月5日)
  25. ^ 姫路市(第5回「産業観光まちづくり大賞」金賞受賞)
  26. ^ 湯元上山旅館公式サイト
  27. ^ 雪彦温泉
  28. ^ 日帰り保養施設「ほたるの里 安富 花温泉 休館のお知らせ」
  29. ^ 姫路市休養センター 香寺荘
  30. ^ a b c NIFTY 温泉
  31. ^ 「杉本和行・公正取引委員会委員長」独白! わが摘発方針
  32. ^ 姫路の能楽師・江崎敬三さん 3月、十二世江崎欽次朗を襲名
  33. ^ 重要無形文化財の保持者の追加認定(総合認定)について
  34. ^ バレリーナの谷桃子さん死去

関連項目[編集]


外部リンク[編集]

行政
観光