日本触媒

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索
株式会社日本触媒
NIPPON SHOKUBAI CO., LTD.
Kogin osaka.JPG
日本触媒本社がある大阪市の興銀ビル(2009年7月)
種類 株式会社
市場情報
東証1部 4114 1956年11月12日上場
大証1部(廃止) 4114 1952年5月6日 - 2013年7月12日
略称 日触
本社所在地 日本の旗 日本
541-0043
大阪府大阪市中央区高麗橋四丁目1番1号
興銀ビル
設立 1941年昭和16年)8月21日
(ヲサメ合成化學工業株式會社)
業種 化学
事業内容 基礎化学品事業
機能性化学品事業
環境・触媒事業
代表者 池田 全徳(代表取締役社長)
資本金 250億38百万円
売上高 連結:2,695億20百万円
単独:1,680億84百万円
(2013年3月期)
純資産 連結:2,202億48百万円
単独:1,871億58百万円
(2013年3月31日現在)
総資産 連結:3,523億73百万円
単独:2,724億17百万円
(2013年3月31日現在)
従業員数 連結:3,938名
単独:1,986名
(2013年3月31日現在)
決算期 3月31日
主要株主 住友化学(株) 9.55%
JXホールディングス(株) 5.21%
日本マスタートラスト信託銀行(株)(信託口) 4.69%
日本トラスティ・サービス信託銀行(株)(信託口) 4.02%
(2012年3月31日現在)
主要子会社 日宝化学(株) 67.8%
日本ポリエステル(株) 99.1%
日触物流(株) 100%
日本乳化剤(株) 100%
関係する人物 八谷泰造(創業者)
外部リンク http://www.shokubai.co.jp/
特記事項:東京本社東京都千代田区内幸町一丁目2番2号 日比谷ダイビル
テンプレートを表示
1959に開設された川崎製造所千鳥工場

株式会社日本触媒(にっぽんしょくばい、英称:Nippon Shokubai Co., Ltd.)は、大阪市中央区高麗橋と東京都千代田区内幸町に本社を置く化学品製造企業である。1941年創業。

概要[編集]

創業者であり、日本の石油化学工業の第一人者としてもその名を知られる八谷泰造により1941年に大阪・桃谷にて「ヲサメ合成化學工業株式會社」として設立される。設立当初からまだ知名度が低かったバナジウム触媒を目指すなど、当時としては珍しい企業でもあった。

やがて戦後1949年に日本触媒化学工業株式会社に社名を改称。この先の石油化学工業の飛躍的発展を見越して、当時富士製鐵(後の新日本製鐵、現:新日鐵住金)の社長だった永野重雄からの出資に成功すると、酸化エチレンアクリル樹脂ポリエステルなどの開発事業で成功をおさめるとともに、この酸化エチレンやアクリル樹脂などの事業が、現在に至るまで同社の事業の根幹を支え続けている。また高吸水性樹脂の分野でも、世界トップシェアを持っている。

テクノ・アメニティーを理念として掲げている。テクノロジー(技術)でアメニティー(快適さ)を人々に提供していこうという意味である。

事業所[編集]

  • 本社:大阪、東京
  • 研究所:基盤技術研究所(吹田姫路)、先端材料研究所(吹田、姫路)、機能性化学品研究所(吹田、川崎)、情報・機能性材料研究所(吹田、姫路、筑波)、GSC触媒技術研究所(吹田、姫路、川崎、筑波)、吸水性樹脂研究所(姫路)、生産技術センター(姫路、吹田)
  • 製造所・工場:川崎、姫路、吹田
  • 海外事業所:アメリカ、シンガポール、インドネシア、ベルギー、中国、韓国

沿革[編集]

  • 1941年 - ヲサメ合成化學工業株式會社設立。
  • 1949年 - 社名を日本触媒化学工業株式会社に改称。
  • 1970年 - プロピレン酸化法によるアクリル酸、アクリル酸エステルを日本で初めて工業化。
  • 1974年 - 自動車触媒製造開始。
  • 1985年 - 高吸水性樹脂本格製造開始。
  • 1991年 - 社名を株式会社 日本触媒に改称。
  • 1997年 - ダイオキシン類分解触媒製造開始。

製品[編集]

主な取扱商品はアクリル酸と高吸水性樹脂。

  • 世界のアクリル酸製造能力の55%のシェアを持つが、自社のアクリル酸の世界シェアは15%で世界3位である。このギャップはどこから生まれてくるかというと、この会社では世界の化学メーカーにライセンシングを行っており、その全ての製造能力を合計するとこのような数値となる。
  • 高吸水性樹脂においては世界シェア25%(世界第1位)を取得しており、単純に言い換えると世界中の紙おむつの吸水ポリマーの4分の1はこの会社で製造されたものである。またこの吸収剤は体積の1000倍の水を吸収保持する特性があることから、砂漠にポリマーを埋めて吸水させて植物を植え、砂漠の緑化を行うプロジェクトが計画されている。
  • この会社の名前にある「触媒」が示すとおりダイオキシン分解触媒や自動車排気ガスの排煙触媒の製造も行っている。この会社では触媒となる化学品の製造を行っており、それが適用されるフィルターは製造していない。この触媒付フィルターの中に排煙を通すことで、内部での化学反応が促進され、汚染物質が除去されるという仕組みである。

CM[編集]

1991年製作のCMで台湾の映画監督侯孝賢を、続く1992年製作のCMではフィンランド映画監督アキ・カウリスマキを、それぞれCMディレクターとして起用し、話題を呼んだ。当時番組スポンサーだった『鶴瓶上岡パペポTV』(読売テレビ)などでCMが放送されていた。

事故[編集]

  • 1976年3月、日本触媒化学工業姫路工場(当時の名称)でアクリル酸エステルを入れていたタンクが爆発し、生産設備を全面停止した[1][2]
  • 2012年9月29日、姫路製造所で化学薬品(アクリル酸)のタンクが爆発し、これが発端となって大規模な火災が発生。これにより、姫路市消防局網干消防署消防士1人が死亡し、同製造所従業員や兵庫県警網干署員ら計36人も火傷などの重軽傷を負った[3]。この事故を受けて姫路製造所の製品生産設備は使用停止命令が出された。同年11月にまず非危険品の自動車触媒から生産を再開。12月以降、アクリル酸を使用しない製品について順次生産を再開した[4]

過去の提供番組[編集]

脚注[編集]

関連項目[編集]

外部リンク[編集]