フィルム・コミッション

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フィルム・コミッション: Film Commission)は、映画等の撮影場所誘致や撮影支援をする機関である。

地方公共団体(都道府県・市町村)か、観光協会の一部署が事務局を担当していることが多く、映画撮影などを誘致することによって地域活性化、文化振興、観光振興を図るのが狙いとされるため、地方公共団体が担当している場合、その部署は、そのいずれかの関連部署になっているようである(フィルムコミッションそのものの担当部署を設けているところもある)。

また、フィルム・コミッションと名乗らないものの、民間企業においても同様のサービスを行う部署を設置するケースがある(JR西日本本州四国連絡高速道路など)。

世界で初めてのフィルム・コミッションは、1940年代にアメリカ合衆国ユタ州で発足した。

主な業務内容[編集]

  • 制作者への誘致・プロモーション活動
  • 制作者へのロケーション撮影支援 
  • 支援した作品を活用した地域活性化活動
    • 地域住民や映像業界とのコラボレーション:映画祭、上映会
    • 観光政策としての誘客施策:フィルム(スクリーン)・ツーリズム
    • 文化資産の保全・活用:施設改修・保全活動
    • 特産品等の物販促進:プロダクト・プレイスメント
    • 地域教育機関との連携:映像制作ワークショップ
  • 地域への啓蒙・PR活動
  • サービスの向上およびスタッフの育成
  • 近隣FCとの連携

以下は撮影支援の細かい内容(組織によって支援内容は異なる)

  • ロケハンの協力
    • ロケハンの為のロケ地情報の提供や写真提供など。
  • 撮影許可申請の代行
  • ロケの立会い
  • 食事や宿泊施設の手配
  • エキストラの募集、手配
  • 映画イベントの協力
  • 映画公開時のロケ地情報パンフレット製作・配布。
  • 映画ポスターのロケ地での配布・手配

日本[編集]

利用した作品の例[編集]

日本では、群馬県高崎市で地元住民も参加して撮影された「ここに泉あり(今井正)」や、1980年代大林宣彦監督が故郷・尾道で、多くの地元賛同者の協力を得て撮影した「尾道三部作」(『転校生』『時をかける少女』『さびしんぼう』)が、その先駆けといわれる[1]

以下は、ごく一部であり、網羅ではない。2004年度以降かなりの映画がフィルムコミッションを利用しているので実際は膨大な数に上る。また、本数としては、テレビ番組の方が圧倒的に多いが、ここでは紹介していない。詳しくは各フィルムコミッションのページの実績欄を参照。

実写映画[編集]

アニメ作品[編集]

組織の一覧など[編集]

日本では、フィルム・コミッションの連絡機関として特定非営利活動法人ジャパン・フィルムコミッション(旧・全国フィルム・コミッション連絡協議会)が存在する。

  • 2000年2月 - 「フィルム・コミッション設立研究会」発足(大阪ロケーション・サービス協議会(現在の大阪フィルム・カウンシル)が最初に設立)。
  • 2000年9月 - 「フィルム・コミッション設立推進全国シンポジウム」開催。
  • 2000年11月 - 「東京国際映画祭・国際シンポジウム」開催。
  • 2001年8月 - 「全国フィルム・コミッション連絡協議会」設立。
  • 2009年3月 - 「全国フィルム・コミッション連絡協議会」解散。特定非営利活動法人ジャパン・フィルムコミッションへ組織移行。
  • 2009年4月 - 「特定非営利活動法人ジャパン・フィルムコミッション」設立。

こうした動きは、マスコミを通じて伝えられ、国内各地の自治体でフィルム・コミッション設立の動きが加速している。

一部は、AFCI(国際フィルムコミッショナーズ協会)やAFCNet(アジア・フィルム・コミッションネットワーク)にも加盟している。

以下の一覧、末尾の※は、JFC未加盟。

北海道・東北[編集]

関東[編集]

中部[編集]

近畿[編集]

中国・四国[編集]

九州・沖縄[編集]

脚注[編集]

外部リンク[編集]