播磨灘物語

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播磨灘物語』(はりまなだものがたり)は、司馬遼太郎歴史小説。1973年5月から1975年2月にかけ、「読売新聞」に連載された。

初版単行本は、1975年に講談社から刊行された。現行版は講談社文庫全4巻(改版2004年)。『司馬遼太郎全集 33・34』(文藝春秋、初版1983年、全集第2期・最初の巻)にも収録されている。

豊臣秀吉軍師として知られる黒田官兵衛(孝高、如水)の生涯を描く。友人として竹中半兵衛も描かれる。

あらすじ[編集]

黒田官兵衛が仕える御着城小寺政職の勢力は、播磨から備前にかけあったが中世的な家風が漂い、中央(京周辺)で台頭する織田信長に対しては否定的であった。信長の時代の到来を予知した官兵衛は、小寺家を信長の勢力圏に組み入れるよう奔走する。だが次第に当の小寺家には疎まれてゆく。そんな中、織田方の重臣荒木村重が叛旗を翻す。

村重に小寺家がなびくことをおそれ、官兵衛は村重を説得しようと有岡城に向かうが、投獄されてしまう。ここで官兵衛は、自分の知恵の無力さ、はかなさを感じ、出獄したころには身も心も変わっていた。天下統一に向け動く秀吉の重臣として新たな人生が始まる。