江田島市
えたじまし 江田島市 | |||||
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海上自衛隊幹部候補生学校(旧海軍兵学校生徒館) | |||||
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国 | 日本 | ||||
地方 | 中国地方(山陽地方) | ||||
都道府県 | 広島県 | ||||
市町村コード | 34215-7 | ||||
法人番号 | 9000020342157 | ||||
面積 |
100.65km2 | ||||
総人口 |
20,138人 [編集] (推計人口、2024年9月1日) | ||||
人口密度 | 200人/km2 | ||||
隣接自治体 |
(海上で隣接) 呉市、広島市、大竹市、廿日市市、安芸郡坂町 山口県岩国市 | ||||
市の木 | サクラ | ||||
市の花 | キク | ||||
江田島市役所 | |||||
市長 | 明岳周作 | ||||
所在地 |
〒737-2297 広島県江田島市大柿町大原505番地 北緯34度10分30秒 東経132度27分44秒 / 北緯34.175度 東経132.4622度座標: 北緯34度10分30秒 東経132度27分44秒 / 北緯34.175度 東経132.4622度 江田島市役所(2024年3月) | ||||
外部リンク | 公式ウェブサイト | ||||
ウィキプロジェクト |
江田島市(えたじまし)は、広島県西部の瀬戸内海島嶼部に位置する市である。
地理
瀬戸内海の広島湾にある江田島と能美島を主な市域とする。江田島と能美島はかつて水域によって分断されていたとされるが、現在は地続きとなっている[1]。また、能美島は西能美島と東能美島に分けて記載されることがあったが、2008年に表記が統一された[2]。
能美島の南西にある大黒神島、沖野島、長島のほか、複数の島を有する。
地形
山岳
- 主な山
- 古鷹山 - 標高394m
海岸
- 湾岸
- 島嶼
人口
中国地方で最も人口が少ない市である。
江田島市と全国の年齢別人口分布(2005年) | 江田島市の年齢・男女別人口分布(2005年) | |||||||||||||||||||||||||||||||||
■紫色 ― 江田島市
■緑色 ― 日本全国 |
■青色 ― 男性
■赤色 ― 女性 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
江田島市(に相当する地域)の人口の推移
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総務省統計局 国勢調査より |
隣接自治体・行政区
いずれも海上で隣接する。
歴史
現代
- 2004年(平成16年)11月1日 - 安芸郡江田島町、佐伯郡能美町、沖美町、大柿町が合併して、江田島市となる。
- 2006年(平成18年)10月1日 - 地上デジタル放送が開始される。山口県向けの岩国デジタル中継局が野登呂山(沖美町是長)に設けられた。
- 2013年(平成25年)3月14日 - 技能実習生による江田島中国人研修生8人殺傷事件が起きる。
- 2016年(平成28年)8月1日 - 市役所の本庁を能美庁舎から大柿庁舎に移転する[3]。
- 2024年(令和6年)1月13日 - 大柿町陀峯山で山火事が発生。4日にわたり山林約240haが焼失[4]。
行政
市長
歴代市長
代 | 氏名 | 就任日 | 退任日 |
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初代 | 曽根薫 | 2004年12月5日 | 2008年12月4日 |
2代 | 田中達美 | 2008年12月5日 | 2016年12月4日 |
3代 | 明岳周作 | 2016年12月5日 | 現職 |
議会
市議会
- 定数:16人
- 議長:吉野伸康
- 副議長:酒永光志
衆議院
- 選挙区:広島2区(広島市(佐伯区・西区)、大竹市、廿日市市、江田島市(旧能美町・沖美町・大柿町域))
- 任期:2021年10月31日 - 2025年10月30日
- 当日有権者数:404,009人
- 投票率:51.48%
当落 | 候補者名 | 年齢 | 所属党派 | 新旧別 | 得票数 | 重複 |
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当 | 平口洋 | 73 | 自由民主党 | 前 | 133,126票 | |
大井赤亥 | 40 | 立憲民主党 | 新 | 70,939票 | ○ |
- 選挙区:広島5区(呉市、竹原市、三原市(旧本郷町域)、尾道市(旧瀬戸田町域)、東広島市(旧安芸津町域)、江田島市(旧江田島町域)、豊田郡)
- 任期:2021年10月31日 - 2025年10月30日
- 当日有権者数:242,034人
- 投票率:54.52%
当落 | 候補者名 | 年齢 | 所属党派 | 新旧別 | 得票数 | 重複 |
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当 | 寺田稔 | 63 | 自由民主党 | 前 | 74,362票 | ○ |
野村功次郎 | 51 | 立憲民主党 | 新 | 41,788票 | ○ |
施設
警察
- 本部
- 交番
- 大柿交番(江田島市大柿町大原)
- 駐在所
- 大君駐在所(江田島市大柿町大君)
- 沖駐在所(江田島市沖美町畑)
- 切串駐在所(江田島市江田島町切串2丁目)
- 小用駐在所(江田島市江田島町小用1丁目)
- 高田駐在所(江田島市能美町高田)
- 中町駐在所(江田島市能美町中町)
- 飛渡瀬駐在所(江田島市大柿町飛渡瀬)
- 三高駐在所(江田島市沖美町三吉)
消防
- 本部
- 消防署
- 江田島消防署(江田島市江田島町鷲部二丁目17番5号)
- 出張所
- 能美出張所(江田島市能美町鹿川1275番地3)
郵便局
江田島郵便局が市内全域の集配業務を行う。
経済
- 名産・特産
第一次産業
農業
漁業
- 主な漁港
- 柿浦漁港
- 深江漁港
- 畑漁港
- 美能漁港
- 世上漁港
第二次産業
工業
自衛隊関連の産業 - かつて大本営が置かれたこともある「軍都」広島市と、四大鎮守府の一つが置かれた呉市に挟まれた立地から、戦前より日本軍、とくに海軍の拠点となっていた。 現在も海上自衛隊の施設が数多く存在する。また、火薬などを製造する中国化薬江田島工場がある。
第三次産業
商業
情報・通信
マスメディア
中継局
- テレビ
- ラジオ
生活基盤
ライフライン
電力
ガス
上下水道
電信
教育
高等学校
- 広島県立大柿高等学校(大柿町大原)
中学校
- 江田島市立江田島中学校(江田島町小用)
- 江田島市立能美中学校(能美町中町)
- 江田島市立三高中学校(沖美町三吉)
- 江田島市立大柿中学校(大柿町大原)
小学校
- 江田島市立江田島小学校(江田島町中央)
- 江田島市立切串小学校(江田島町切串)
- 江田島市立鹿川小学校(能美町鹿川)
- 江田島市立中町小学校(能美町中町)
- 江田島市立三高小学校(沖美町三吉)
- 江田島市立大古小学校(大柿町大原)
特別支援学校
その他の学校
- 自衛隊
- 自動車教習所
廃校
- 高等学校
- 広島県立江田島高等学校(江田島町小用、2010年3月末廃校)
- 広島県立大柿高等学校大君分校(大柿町大君、2009年3月末廃校)
- 中学校
- 江田島市立沖中学校(沖美町畑)(2006年3月末廃校→能美中学校へ)
- 江田島市立切串中学校(江田島町切串)(2009年3月末廃校→江田島中学校へ)
- 小学校
- 2006年3月末廃校
- 江田島市立大須小学校(江田島町大須)(→切串小学校へ)
- 江田島市立秋月小学校(江田島町秋月)(→江田島小学校へ)
- 2007年3月末廃校
- 江田島市立沖小学校(沖美町畑)(→鹿川小学校へ)
- 江田島市立小用小学校(江田島町小用)(→江田島小学校へ)
- 江田島市宮ノ原小学校(江田島町宮ノ原)(→江田島小学校へ)
- 江田島市津久茂小学校(江田島町津久茂)(→江田島小学校へ)
- 2009年3月末廃校
- 江田島市立大君小学校(大柿町大君)(→大古小学校へ)
- 2012年3月末廃校
- 江田島市立飛渡瀬小学校(大柿町飛渡瀬)(→江田島小学校へ)
- 2014年3月末廃校
- 江田島市立高田小学校(能美町高田)(→中町小学校へ)
- 2019年3月末廃校
- 江田島市立柿浦小学校(大柿町柿浦)(→大古小学校へ)
- その他
交通
道路
東能美島の東にある呉市の倉橋島とは早瀬大橋で繋がっており、倉橋島と本州とは音戸大橋で繋がっているため、本州との間を自動車で行き来できる。
国道
県道
港湾
公共交通
市内には鉄道が通っていない。JTB時刻表では小用(こよう)バス停(隣接する小用港を含む)が中心駅として記載されている。なお、海上を隔てた最寄り駅は呉線の呉駅。
乗合バス・乗合タクシー
宇品より中町港への高速船、宇品や呉から小用への便に合わせ、大柿高校前方面への路線が接続運行されている。
公共交通空白・不便地域の江田島町北部や沖美町では予約制乗合タクシー「おれんじ号」や乗合タクシー「江田島北部朝夕便」を展開している[6]。2010年10月に予約型乗合タクシーの試験運行を開始し[7]、本格運行に移行してからも継続する基準を明示しながら運行している[6]。2012年7月には障害者割引運賃制度を設けた[8]。予約型乗合タクシーの愛称の「おれんじ号」は募集した中から選ばれたもので、市の特産品を採り入れていることやひらがなが明るい印象を与えることが採用理由に挙げられている[7]。
いずれの路線も江田島市内で完結しており、早瀬大橋を渡り倉橋島と繋がるような路線は運行されていない。従って陸路で江田島に向かう公共交通機関は無く、市内への公共交通機関利用での来訪には航路の利用が必要になっている。
航路
広島港(宇品)や呉港(呉中央桟橋・呉ポートピアの天応桟橋)と結ぶ航路でフェリーや高速船、旅客船が運行されている[9]。
- 能美町
- 高速船 中町~<海上ロッジ>~高田~宇品
- 沖美町
- フェリー 三高~宇品(瀬戸内海汽船)
- 江田島町
- フェリー 切串~宇品(上村汽船)
- フェリー 切串~天応(さくら海運)
- 高速船 小用~<切串 or プリンスホテル前>~宇品(瀬戸内海汽船)
- 高速船・フェリー 小用~呉(瀬戸内海汽船)
- 旅客船 秋月~呉(バンカー・サプライ、運休中)
切串港は、上村汽船の発着場所と、さくら海運・瀬戸内海汽船が使用する桟橋は1kmほど離れた別の場所である。
観光・文化・特産品
史跡
- 旧海軍兵学校 - 1888年(明治21年)に東京築地から移転し、旧日本海軍の海軍士官養成の地となっていた。現在は海上自衛隊の第1術科学校および幹部候補生学校となっており、一部が見学できる。
- 茶臼山 - 大柿町深江に所在[10]。
- 愚痴聞き地蔵尊 - 大柿町深江に所在[10]。
レジャー施設
- 国立江田島青少年交流の家
- サンビーチおきみ
- 能美海上ロッジ(2017年営業休止)
- 真道山森林公園キャンプ場
- シーサイド温泉のうみ
- 入鹿海水浴場
- 長瀬海水浴場
- 長浜海水浴場
- 大君ふれあい公園
- 鹿川水源地公園
- 古鷹記念公園
- 小用みなと公園
- 江田島公園
- 鹿田公園
特産品
江田島市観光協会のサイトによると、下記の特産品がある。
- 牡蠣
- 広島みかん
- デコポン
- ネーブル
- オリーブ
- ちりめん
- いりこ
- 太刀魚みりん
- いりこみそ
- 黒鯛みそ
- 島華せんべい
- きな粉ボーロ
- 江田島海軍カレー
- みかん羊羹
- 夕日の香
- 夕日のショコラ
- ネーブルマーマレード
- イチジクゼリー
- キュウリ
- 竹炭
- ウコンクッキー
出身者・ゆかりの人物
- 井上龍也 - お好み焼き愛好家
- 上林巨人 - プロボクサー
- 河石九二夫 - 広島大学名誉教授、日本外科学会名誉会員、日本輸血学会名誉会員、日本消化器外科学会名誉会員、勲二等瑞宝章・従三位
- 河石達吾 - 水泳選手、ロサンゼルスオリンピック100m自由形銀メダリスト
- 川西幸一 - ミュージシャン、ドラマー、ロックバンド「ユニコーン」のメンバー
- 栗原恵 - 女子バレーボール選手
- 瀬越憲作 - 囲碁棋士
- 大沖 - 漫画家
- 津田喜次郎 - 実業家、「津田式ポンプ」考案者
- 登張竹風 - ドイツ文学者、評論家
- 中本忠子 - 元保護司
- 灘尾弘吉 - 政治家、第60・61代衆議院議長
- 秦康之 - 厚生・環境技官[11]
- 福村晃夫 - 情報工学者、名古屋大学名誉教授、初代人工知能学会会長
- 三村明 - 撮影監督
- 三浦大知 - ダンサー・歌手
- 三浦マイルド - ピン芸人
- やのほのか - タレント[12]、アイドルグループ「STU48」のメンバー(2017年[12] - 2022年[12])、江田島市広報大使(2019年9月30日[13] - 2022年9月23日[14])
- 六角紫水 - 漆工芸家
脚注
注釈
出典
- ^ 江田島町 1982, pp. 117–118.
- ^ “海図の島名が「能美島」に!” (PDF). 第六管区海上保安本部 (2008年3月27日). 2011年1月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年5月7日閲覧。
- ^ “本庁が移転しました~詳しくはこちらから~”. 江田島市 (2016年8月1日). 2019年10月9日閲覧。
- ^ “広島・江田島市の山火事 発生4日目で「鎮圧」 山林 約240ha焼く”. TBS NEWS DIG (2024年1月16日). 2024年5月6日閲覧。
- ^ 『全国市町村要覧 令和01年版』(第一法規) p.338
- ^ a b “予約型乗合タクシー「おれんじ号」・乗合タクシー「江田島北部朝夕便」”. 江田島市. 2022年8月5日閲覧。
- ^ a b 江田島市総務部総務課秘書広報室 編「予約型乗合タクシー「おれんじ号」運行開始」(PDF)『広報えたじま』第73号、江田島市、8頁、2010年11月1日 。2022年8月6日閲覧。
- ^ 江田島市総務部総務課秘書広報室 編「おれんじ号の障害者割引運賃制度」(PDF)『広報えたじま』第89号、江田島市、11頁、2012年7月1日 。2022年8月6日閲覧。
- ^ “海上交通【航路・運航事業者一覧】”. 江田島市. 2022年8月5日閲覧。
- ^ a b “江田島珍スポット”. 江田島観光協会. 2022年12月30日閲覧。
- ^ “毎日フォーラム・霞が関人物録:広島県(上)”. 毎日新聞デジタル (毎日新聞社). (2023年6月9日) 2024年1月23日閲覧。
- ^ a b c “プロフィール”. やのほのかオフィシャルサイト. 2024年1月26日閲覧。
- ^ “江田島市初の広報大使にSTU48矢野帆夏さんが就任!”. 江田島市 (2019年10月1日). 2022年8月10日閲覧。
- ^ 江田島市企画部企画振興課 編「市広報大使の矢野帆夏さんが任期満了へ」(PDF)『広報えたじま』第215号、江田島市、36頁、2022年9月1日 。2022年12月6日閲覧。