SUPERMARKET FANTASY
『SUPERMARKET FANTASY』 | ||||
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Mr.Children の スタジオ・アルバム | ||||
リリース | ||||
録音 |
OORONG TOKYO STUDIO BUNKAMURA STUDIO VICTOR STUDIO SOUND CITY | |||
ジャンル |
J-POP ロック | |||
時間 | ||||
レーベル | トイズファクトリー | |||
プロデュース |
小林武史 Mr.Children | |||
専門評論家によるレビュー | ||||
チャート最高順位 | ||||
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ゴールドディスク | ||||
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Mr.Children アルバム 年表 | ||||
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『SUPERMARKET FANTASY』収録のシングル | ||||
ミュージックビデオ | ||||
「エソラ」 - YouTube |
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ライブ映像(公式) | ||||
「声」 (2009) - YouTube |
『SUPERMARKET FANTASY』(スーパーマーケット・ファンタジー)は、日本のバンド・Mr.Childrenの15枚目のオリジナルアルバム。2008年12月10日にトイズファクトリーより発売された[2]。
概要[編集]
初回限定盤と通常盤の2形態で発売。初回限定盤はCD+DVD、通常盤はCDのみ。Mr.Childrenのアルバムが初回出荷分から初回限定盤・通常盤に分かれているのは本作が初となる。また、アリーナツアー『Mr.Children Tour 2009 〜終末のコンフィデンスソングス〜』チケット先行抽選予約の案内が封入されていた。
前作『B-SIDE』から1年7か月ぶり、オリジナルアルバムでは『HOME』から約1年9か月ぶりのアルバム。『HOME』と同様に本作発表時にはライブツアーの開催も同時に発表された。アートディレクターは森本千絵。
アルバムタイトルは、森本がジャケットの各候補に名付けていたタイトルの1つを桜井和寿が気に入ったことからそのまま採用された。ジャケットもそのタイトルが付いていたものが選ばれている[3]。桜井は「スーパーマーケットという消費される市場があって、そこにいろんなタイアップの曲がたくさんあって。でもその中で消費されるということに対して、ネガティブに、卑屈になってしまうのではなくて、でもその消費される中でも素敵なことって起こっていくんじゃないかなと思うし、そうなって欲しいなという願いを込めて音楽を作ってる……、というようなことが連鎖した言葉」とコメントしている[4]。
本作について桜井は「聴き手のことをすごく意識したアルバム」[3]であると語り、「『HOME』がすごく多くの人に聴いてもらえたので、そこに甘えたり、安心したりしたくなくて。次のアルバムは、〈アーティスティックに〉とか〈新しいことにチャレンジしてみました〉みたいなのには、したくなかった」[5]「聴いた人に徹底的に喜んでもらえるようなものをやりたい」[6]と述べている。それが「アマチュア時代の感覚にすごく近い」[5]「デビュー1枚目がこれだったらよかった」[7]と語っており、鈴木英哉も「すごく若い気がする」とコメントしている[8]。
チャート成績[編集]
オリコンチャートの初動売上はオリジナルアルバムでは『シフクノオト』以来3作ぶりに70万枚を突破し、2008年に発売されたオリジナルアルバムでは最高の売上を記録した。『HOME』に続き2週連続1位を獲得、発売から4週目(合算週)で累計売上100万枚を突破し、オリジナルアルバムでは『IT'S A WONDERFUL WORLD』から5作連続、アルバム通算12作目のミリオンセラーを獲得した。上半期アルバムチャートでは唯一のミリオンセラーであり、『HOME』に続いて3作目の1位を獲得した。現時点でオリジナルアルバムとしては最後のミリオンセラーとなっている。
収録曲[編集]
CD[編集]
- 全作詞・作曲:桜井和寿 / 全編曲・プロデュース:小林武史 & Mr.Children / 弦編曲:小林武史・四家卯大
- 終末のコンフィデンスソング [5:09]
- 管編曲:小林武史・山本拓夫
- 2009年に開催されたライブツアーのタイトルは『Mr.Children Tour 2009 〜終末のコンフィデンスソングス〜』と、この曲の複数形がタイトルとなっている。
- 当初からアルバムの1曲目になることを想定していたという[9]。
- HANABI [5:42]
- 33rdシングル。
- エソラ [5:04]
- 管編曲:小林武史・山本拓夫
- 仮タイトルは「貨物船」[10]。
- 本作のリードナンバーであり[11]鈴木英哉も「アルバムを象徴する歌だと思う」とコメントしている[8]。後に発売されたベスト・アルバム『Mr.Children 2005-2010 <macro>』『Mr.Children 2003-2015 Thanksgiving 25』にも収録されている。現在はライブ定番曲にもなっている。
- タイトルは「絵空事」から。桜井は「“夢物語”って“物語”が付いたことによって否定的な、かなわないものっていうニュアンスが出てくるじゃないですか。だから“絵空事”も“事”を取りたかったんです」と語っている[12]。
- アレンジは「君の瞳に恋してる」を意識したという[13]。アルバムの中で最後に完成した曲[14]で、本アルバムジャケットのデザインを見て歌詞を書いたという[15]。
- ミュージック・ビデオが制作されている。監督はジャケットデザインを担当した森本千絵と児玉裕一からなる“こだまgoen°”が務めており、終盤には片桐仁(ラーメンズ)と片桐の息子が数秒のみ出演している。本アルバムの初回限定盤の他に、ベスト・アルバム『Mr.Children 2005-2010 <macro>』の初回限定盤、ライブ・ビデオ『Mr.Children DOME & STADIUM TOUR 2017 Thanksgiving 25』にも収録されている。このミュージック・ビデオは『SPACE SHOWER Music Video Awards 09』で「BEST ART DIRECTION VIDEO」を受賞した。
- 声 [4:14]
- フジテレビ系ドラマ『コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-』新春スペシャルと、その続編である『コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命- 2nd season』最終回の挿入歌に起用された。
- サビの部分には歌詞がなく[16]“イェーイ”の繰り返しで歌っており、メンバーはそこにこの曲のすべてが詰まっていると述べた[17]。
- 少年 [5:35]
- 旅立ちの唄 [5:34]
- 31stシングル。
- 口がすべって [4:11]
- 水上バス [5:04]
- 東京 [4:35]
- ロックンロール [3:29]
- 羊、吠える [4:37]
- 風と星とメビウスの輪 [5:15]
- GIFT [5:44]
- 32ndシングル。アウトロがシングル収録の音源とはやや異なっており、以降のベスト・アルバムにはこのバージョンで収録されている。
- 花の匂い [5:10]
- 1st配信限定シングル。シングルと同一音源だが、前曲の余韻が僅かに残っている。
初回限定盤付属DVD[編集]
- MUSIC CLIPS 2007-2008 〜SUPERMARKET FANTASY〜
- 旅立ちの唄
- GIFT
- HANABI
- 花の匂い
- エソラ
参加ミュージシャン[編集]
- Mr.Children
- 小林武史:Keyboards
- 安達練:Computer Programming
- 山本拓夫:Sax (#1, #3)
- 西村浩二:Trumpet (#1, #3, #7, #12)
- 奥村晶:Trumpet (#1, #3)
- 広原正典:Trombone (#1, #3, #7, #12)
- 藤井良太:Bass Trombone (#7, #12)
- 藤田乙比古:Horn (#7, #12)
- 勝俣泰:Horn (#7, #12)
- 川城恵:Oboe (#6)
- 藤井珠緒:Percussion (#1), Castanet (#9)
- 四家卯大ストリングス:Strings (#2, #3, #6, #7, #9, #12, #13)
- 四家卯大:Stings (#2, #3, #6, #7, #9, #12, #13)
- 沖祥子:Strings (#2, #3, #6, #7, #9, #12)
- 伊勢三木子:Strings (#2, #3, #6, #7, #9, #13)
- 菊地幹代:Strings (#2, #3, #6, #7, #9, #12, #13)
テレビ出演[編集]
番組名 | 日付 | 放送局 | 演奏曲 |
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2008 FNS歌謡祭[27] | 2008年12月3日 | フジテレビ | HERO |
HANABI | |||
ミュージックステーション[28] | 2008年12月5日 | テレビ朝日 | エソラ |
Music Lovers[29] | 2008年12月7日 | 日本テレビ | GIFT |
花 -Mémento-Mori- | |||
SONGS[30] | 2008年12月10日 | NHK | HANABI |
エソラ | |||
GIFT | |||
少年 | |||
僕らの音楽[26] | 2008年12月12日 | フジテレビ | GIFT |
エソラ | |||
Music Lovers[29] | 2008年12月14日 | 日本テレビ | HANABI |
エソラ | |||
少年 | |||
1億3000万人が選ぶ! ベストアーティスト2008[31] | 2008年12月16日 | 日本テレビ | HANABI |
HAPPY Xmas SHOW! あなたのリクエストとつながる音楽番組[32] | 2008年12月23日 | 日本テレビ | GIFT |
エソラ | |||
ミュージックステーションスペシャル スーパーライブ2008[33] | 2008年12月26日 | テレビ朝日 | HANABI |
GIFT | |||
V.I.P.[34] | 2008年12月27日 | スペースシャワーTV | |
第59回 NHK紅白歌合戦[35] | 2008年12月31日 | NHK | GIFT |
Music Lovers | 2009年1月5日 | 日本テレビ | 花の匂い |
ライブ映像作品[編集]
曲名 | 作品名 | 備考 |
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終末のコンフィデンスソング | Mr.Children Tour 2009 〜終末のコンフィデンスソングス〜 | |
HANABI | 「HANABI#ライブ映像作品」を参照
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エソラ | Mr.Children Tour 2009 〜終末のコンフィデンスソングス〜 | |
ap bank fes '09 | ||
Mr.Children DOME TOUR 2009 SUPERMARKET FANTASY IN TOKYO DOME | ||
Mr.Children Tour 2011 SENSE | ||
Mr.Children STADIUM TOUR 2011 SENSE -in the field- | ||
MR.CHILDREN TOUR POPSAURUS 2012 | ||
Mr.Children [(an imitation) blood orange] Tour | ||
Mr.Children REFLECTION {Live & Film} | 『Mr.Children TOUR 2015 REFLECTION』に収録。 | |
Mr.Children DOME & STADIUM TOUR 2017 Thanksgiving 25 | ||
声 | Mr.Children Tour 2009 〜終末のコンフィデンスソングス〜 | |
Mr.Children DOME TOUR 2009 SUPERMARKET FANTASY IN TOKYO DOME | 2回演奏された。 | |
ap bank fes '10 | ||
少年 | Mr.Children Tour 2009 〜終末のコンフィデンスソングス〜 | |
旅立ちの唄 | 「旅立ちの唄#ライブ映像作品」を参照
| |
口がすべって | Mr.Children Tour 2009 〜終末のコンフィデンスソングス〜 | |
Mr.Children REFLECTION {Live & Film} | 『Mr.Children TOUR 2015 REFLECTION』に収録。 | |
水上バス | Mr.Children Tour 2009 〜終末のコンフィデンスソングス〜 | |
東京 | Mr.Children Tour 2009 〜終末のコンフィデンスソングス〜 | |
MR.CHILDREN TOUR POPSAURUS 2012 | 特典映像。弾き語りで演奏された。 | |
ロックンロール | Mr.Children Tour 2009 〜終末のコンフィデンスソングス〜 | |
風と星とメビウスの輪 | Mr.Children Tour 2009 〜終末のコンフィデンスソングス〜 | |
Mr.Children DOME TOUR 2009 SUPERMARKET FANTASY IN TOKYO DOME | ||
Mr.Children STADIUM TOUR 2011 SENSE -in the field- | ||
Mr.Children Tour 2018-19 重力と呼吸 | ||
GIFT | 「GIFT#ライブ映像作品」を参照
| |
花の匂い | 「花の匂い#ライブ映像作品」を参照
|
脚注[編集]
- ^ “SUPERMARKET FANTASY Mr.Children”. ORICON NEWS. 2020年4月19日閲覧。
- ^ “Mr.Childrenニューアルバム&アリーナツアー決定”. 音楽ナタリー (2008年10月1日). 2020年9月16日閲覧。
- ^ a b 『WHAT's IN?』、ソニー・マガジンズ、2008年12月号、28頁
- ^ 『Switch』スイッチ・パブリッシング、2008年12月号、38頁
- ^ a b 『音楽と人』USEN、2009年1月号、33頁
- ^ 『B-PASS』シンコーミュージック・エンタテイメント、2009月1月号、13頁
- ^ 『MUSICA』FACT、2009年1月号、12頁
- ^ a b 『Switch』スイッチ・パブリッシング、2008年12月号、41頁
- ^ 『MUSICA』FACT、2009年1月号、16頁
- ^ 『MUSICA』FACT、2009年1月号、18頁
- ^ 『B-PASS』シンコーミュージック・エンタテイメント、2009年1月号、20頁
- ^ 『WHAT's IN?』ソニー・マガジンズ、2008年12月号、34頁
- ^ 『Switch』スイッチ・パブリッシング、2008年12月号、39頁
- ^ a b c 『B-PASS』シンコーミュージック・エンタテイメント、2009年1月号、17頁
- ^ 『Talking Rock!』トーキングロック、2009年1月号、23頁
- ^ 『別冊カドカワ 総力特集 小林武史』KADOKAWA、2008年、187頁
- ^ 『Talking Rock!』トーキングロック、2009年1月号、21頁
- ^ “ミスチルがNHK北京五輪&新ドラマ主題歌を担当”. 音楽ナタリー (2008年3月6日). 2020年9月17日閲覧。
- ^ a b 『MUSICA』FACT、2009年1月号、19頁
- ^ 『WHAT's IN?』ソニー・マガジンズ、2008年12月号、35頁
- ^ a b c 『Talking Rock!』トーキングロック、2009年1月号、22頁
- ^ 『WHAT's IN?』ソニー・マガジンズ、2008年12月号、36頁
- ^ 『CDでーた』角川マガジンズ、2007年12月号、25頁
- ^ a b 『MUSICA』FACT、2009年1月号、20頁
- ^ 『SWITCH』スイッチ・パブリッシング、2008年8月号、38頁
- ^ a b “桜井和寿×伊集院光の対談「僕らの音楽」で実現”. 音楽ナタリー (2008年11月17日). 2020年12月18日閲覧。
- ^ “Superfly、Perfumeが「FNS歌謡祭」初登場”. 音楽ナタリー (2008年11月21日). 2020年12月18日閲覧。
- ^ “初代DJ OZMA、ミスチルら7組が「Mステ」出演”. 音楽ナタリー (2008年12月3日). 2020年12月18日閲覧。
- ^ a b “「Music Lovers」で2週連続ミスチル特集オンエア”. 音楽ナタリー (2008年12月3日). 2020年12月18日閲覧。
- ^ “Mr.Children、「SONGS」で紅白に先駆けNHKに登場”. 音楽ナタリー (2008年12月5日). 2020年12月18日閲覧。
- ^ “aiko、SPEED、Perfumeが日テレ音楽特番に生出演”. 音楽ナタリー (2008年12月10日). 2020年12月18日閲覧。
- ^ “ミスチル、ayuら出演「HAPPY Xmas SHOW!」オンエア”. 音楽ナタリー (2008年12月22日). 2020年12月18日閲覧。
- ^ “「Mステ」特番に超豪華アーティスト36組が出演”. 音楽ナタリー (2008年12月5日). 2020年12月18日閲覧。
- ^ “ミスチルが新作の魅力を語るスペシャ特番オンエア”. 音楽ナタリー (2008年12月26日). 2020年12月18日閲覧。
- ^ “紅白曲目発表!GIFT、ポリリズム、天城越え他披露”. 音楽ナタリー (2008年12月19日). 2020年12月18日閲覧。
外部リンク[編集]
- Mr.Children 「エソラ」 MUSIC VIDEO - YouTube
- Mr.Children「エソラ」 Tour2015 REFLECTION Live - YouTube
- Mr.Children「声」Mr.Children DOME TOUR 2009 ~SUPERMARKET FANTASY~ IN TOKYO DOME - YouTube
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