King Gnu

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ナビゲーションに移動 検索に移動
King Gnu
別名 Srv.Vinci
(旧称、2017年まで)
出身地 日本の旗 日本 東京都
ジャンル J-POP
ミクスチャー・ロック
オルタナティヴ・ロック
コンテンポラリー・R&B
ニュージャズ
現代音楽
活動期間 2013年 -
(King Gnuとしては2017年 - )
レーベル PERIMETRON(2016年[1] - 2018年
アリオラジャパン2019年 - )
公式サイト King Gnu(キングヌー)Official Website
メンバー 常田大希(ギターボーカル
勢喜遊(ドラムスサンプラー
新井和輝(ベース
井口理(ボーカル・キーボード
旧メンバー 石若駿(ドラムス・シンセベース

King Gnu(キングヌー)は、日本の4人組バンド

概要[編集]

2013年にリーダーの常田大希が立ち上げたプロジェクト、Mrs.Vinci(ミセス・ヴィンチ)、それを原型としたSrv.Vinci(サーヴァ・ヴィンチ)を前身とする。2017年にKing Gnuへ改名。

バンド名は、由来である“Gnu=ヌー”が、春から少しずつ合流してやがて巨大な群れになる習性を持っており、自分たちも老若男女を巻き込み大きな群れになりたいという思いから名づけられた[2]。メンバーそれぞれが多方向の音楽から影響を受け、そこから新しい音楽を作り上げたことから、自身らの音楽を「トーキョー・ニュー・ミクスチャー・スタイル」と称している[3]。バンドロゴには「JAPAN MADE」という言葉が入っている。

音楽面においてはオルタナティヴ・ロックのみならずジャズヒップホップクラシックなど幅広いジャンルの要素を取り入れながら、歌謡曲然とした親しみやすいメロディーや日本語による歌詞を乗せることを重視しており、「J-POPをやる」ということがKing Gnuの大きなコンセプトの一つとなっている。また同世代の他のバンドと比べ、曲中で転調が行われることが非常に多いことも特徴である。

ミュージックビデオの制作や、ロゴタイプをはじめとするビジュアルデザインは、常田が立ち上げたクリエイター集団「PERIMETRON」が担っている。

メンバー[編集]

現メンバー[編集]

常田 大希(つねた だいき)
小澤征爾の率いる小澤国際室内楽アカデミーにチェロ奏者として在籍していたことがある。
King Gnuにおける全ての楽曲の作詞作曲を担当しており、バンドのリーダー兼プロデューサーでもある。
King Gnuとは別にソロプロジェクト「millennium parade(ミレニアム・パレード)」としての音楽活動も行っている。
クリエイター集団「PERIMETRON(ペリメトロン)」を主宰している[4]
アニメ「血界戦線」のサウンドトラックにチェロ演奏、アメリカ版「ポケットモンスター」、映画「リバーズ・エッジ」、映画「ママは日本へ嫁に行っちゃダメというけれど。」、ドラマ「拝啓、民泊様。」の音楽などへ参加している。他に、俳優 中野裕太らとの「Gas Law」(ドラムも演奏)、人力ミニマル楽団「東京塩麹」(チェロを演奏)、スガダイローらとの「blacksheep」、Numero×Emporio Armani、Adidas、New Balance×Chari Co、Beamsなどの有名ブランドへの楽曲提供も複数行っている。
ストラヴィンスキープロコフィエフといったクラシック、ケンドリック・ラマーフライング・ロータスTABOO1といったヒップホップセロニアス・モンクマイルス・ディビス、ロバート・グラスパーといったジャズや、NIRVANAゴリラズアークティック・モンキーズレディオヘッドからの影響をインタビュー等で公言しているが、BLANKEY JET CITYや、THEE MICHELLE GUN ELEPHANTなどのバンドも好んでいる。井上陽水のような歌詞を書きたいと述べている[5][6]
勢喜 遊(せき ゆう)
幼少期は家にあった電子ドラムを叩いていた。プロミュージシャンの両親を持つ。小、中学生時代にはダンススクールに通い、ダンサーを志望していた[7]
ブラックミュージックをルーツとし、ファンクを好み、ラテンを聴いていた時代もあった。また、Mars Voltaなども好んで聞く。skillkillsや踊Foot Worksらとも親交がある。
常田のプロジェクトであるmillenium paradeにもバンドメンバーとして参加している。
新井 和輝(あらい かずき)
一般の大学に通っていたものの音楽に没頭し、友人のいる音楽大学に通って授業を受け、音楽の知識を得る。そんな時に、ドラムの勢喜遊と出会う。ベースを初めたきっかけは、バンドに誘われた際、ベースパートしか空いていなかったことから。当時はASIAN KUNG-FU GENERATIONのコピーをしていた[8]。並行して他アーティストのサポートや、ジャズのセッションマンとしても活動しており、元・椿屋四重奏中田裕二のアルバムやDef Jam Recordingsからアルバムを出しているIO(KANDYTOWN)の音源にも参加している。また常田のプロジェクトであるmillenium paradeにも勢喜と同様バンドメンバーとして参加している。
井口 理(いぐち さとる)
常田とは小学校、中学校が一緒の幼馴染。常田曰く「嫌われない声」の持ち主[9]で、多くの人に届く声と評価している。最も好んでいるミュージシャンは七尾旅人。他にも、親の影響から井上陽水チューリップオフコース布施明尾崎紀世彦ポルノグラフィティなどの日本出身のアーティストを好んでいる[10]
バンドと並行して舞台俳優としても活動している[11]
Twitterに変顔写真やネタ動画を多数投稿する、面識のない著名人(後藤正文ジャミロクワイジャスティン・ビーバーなどと言ったミュージシャンは勿論のこと、NASAローマ法王に至るまで)のアカウントにクソリプやKing Gnuのミュージックビデオなどを送り付ける、シュールな一発芸を披露する、大の下ネタ好きであるなどメンバーの中では最も芸人気質が強く、ファンからはお笑い担当、ムードメーカーとしても認知されている。Mステ初登場の際は一人だけ酩酊したように全身を振り乱しながら階段を駆け下りる、演奏中にずっと変顔をするなどのパフォーマンスの結果、当日のTwitterトレンドに井口に関するツイートが多数ランクインする事態となった。
2019年3月13日から『オールナイトニッポン0』(ニッポン放送)の木曜日パーソナリティーに就任している。
新井とルームシェアしている[12]

Mrs.Vinci、Srv.Vinci時代の元メンバー[編集]

固定メンバーは常田のみで、他メンバーは流動的だった。徐々に勢喜、新井、井口が加わり現在の形となる。


石若駿(いしわか しゅん)
常田とは大学の同級生。常田が主宰するmillennium paradeにも初期から参加するなど現在でも親交は続いており、盟友ともいえる存在である。勢喜や新井ともmillennium paradeなどでの親交がある。
詳細は本人記事を参考のこと。

経歴[編集]

2013年[編集]

常田が、石若駿らと共に自らのソロプロジェクトとして前身となる「Mrs.Vinci」を結成。ほどなく「Srv.Vinci(サーヴァ・ヴィンチ)」へ改名。当時はエレクトロニカ、現代音楽寄りの前衛的な音楽性のユニットだった。
7月19日、YouTubeに「ABUKU」のミュージックビデオをアップ。

2014年[編集]

6月7日、YouTubeに「Stem」のミュージックビデオをアップ。

2015年[編集]

9月16日に全国流通盤となる1stアルバム「Mad me more softly」を発売。
現在のメンバー編成となり、音楽性も現在のものへと変化していった。

2016年[編集]

5月5日、『都』期間限定配信。
7月20日に、常田のソロプロジェクト・DTMP(Daiki Tsuneta Millennium Parade)名義でのファーストアルバム「http://」が発売された。
9月14日に、ミニアルバム「トーキョー・カオティック」をタワーレコード限定で発売。King Gnuのプロトタイプともいえる作品である。

2017年[編集]

CHAIらとSXSWへ参加、USツアー。(このツアー前後、2週間程度「Tokyo Chaotic」というバンド名に変更されている)
5月にバンド名を「King Gnu」に改名[13]
7月26日、FUJI ROCK FESTIVAL ’17 に出演[14]
10月25日にKing Gnu名義では初となるアルバム「Tokyo Rendez-Vous」を発売。収録曲「Vinyl」はパーソルテンプスタッフのブランド広告「HAKEN ROCK!!」に起用され、翌年1月25日からCM映像が公開された[15]。同月29日には、アルバム発売を記念したフリーライブを、横浜VIVRE前の特設ステージで開催した。
米津玄師の楽曲「爱丽丝(ありす)」に常田が共同プロデュース・アレンジ・ギター、元・パスピエの矢尾拓也らと参加[16]。11月1日に、同曲が収録された米津のアルバム「BOOTLEG」が発売された。

2018年[編集]

1月28日に、キャリア初となるワンマンライブ「Tokyo Rendez-Vous」を渋谷WWWで開催。チケット即日ソールドアウトに伴い追加公演を渋谷WWW Xで開催。
7月13日に恵比寿LIQUIDROOM、7月16日に大阪Shangri-Laでワンマンライブ「Flash!!!」を開催。即日ソールドアウトを記録。同日より楽曲「Flash!!!」の配信を開始した。
初のシングル「Prayer X」を9月19日にリリース。同曲はフジテレビ系TVアニメ「BANANA FISH」のエンディングテーマに起用された。

2019年[編集]

1月6日、同月19日からスタートする、日本テレビ土曜ドラマイノセンス 冤罪弁護士」の主題歌として、新曲「白日」を書き下ろしたことを発表。バンド初のドラマタイアップである。同楽曲は同年2月22日に配信限定でリリースされた。
1月16日、2ndアルバム「Sympa」をリリース。新録曲「Slumberland」は発売に先駆けて配信された。また、バンドは『Sympa』のリリースを以てソニー・ミュージックレーベルズ内のアリオラジャパンからメジャーデビューを果たした[17]
3月13日、メンバーの井口が『オールナイトニッポン0』(ニッポン放送)の木曜日パーソナリティーに就任[18]
7月19日、プロテニスプレイヤーの大坂なおみ選手が出演するANAの国内版テレビCM『ひとには翼がある』篇のCMソングとして、新曲『飛行艇』を提供。同楽曲は同年8月9日に配信限定でリリースされた[19]
8月22日、『飛行艇』のPVが公開。
10月11日、ブルボンアルフォート』CMソングに提供した新曲『傘』を配信リリース。

作品[編集]

King Gnu名義[編集]

シングル[編集]

発売日 作品名 規格品番 最高
順位
収録アルバム
PERIMETRON(インディーズ)
1st 2018年9月19日 Prayer X UXCL-161 31位 Sympa

配信限定シングル[編集]

発売日 作品名 規格 収録アルバム
PERIMETRON(インディーズ)
2018年7月13日 Flash!!! デジタル・ダウンロード Sympa
Ariola Japan(メジャー)
2019年2月22日 白日 デジタル・ダウンロード
2019年8月9日 飛行艇 デジタル・ダウンロード
2019年10月11日 デジタル・ダウンロード

フルアルバム[編集]

発売日 作品名 規格品番 最高
順位
PERIMETRON(インディーズ)
1st 2017年10月25日 Tokyo Rendez-Vous UXCL-128
BVCL-931(再発盤)
46位
Ariola Japan(メジャー)
2nd 2019年1月16日 Sympa BVCL-928〜9(初回生産限定盤)
BVCL-930(通常盤)
4位

Srv.Vinci名義[編集]

フルアルバム[編集]

発売日 作品名 規格品番 収録曲
1st 2015年9月14日 Mad me more softly UXCL-0078

ミニアルバム[編集]

発売日 作品名 規格品番 収録曲 備考
1st 2016年9月16日 トーキョー・カオティック UXCL-99 タワーレコード限定発売。

Daiki Tsuneta Millennium Parade名義[編集]

発売日 作品名 規格品番 収録曲
1stアルバム 2016年7月20日 http:// APLS-1608

タイアップ[編集]

起用年 曲名 タイアップ
2018年 Vinyl パーソルテンプスタッフ「HAKEN ROCK!!」CMソング
Prayer X フジテレビ "ノイタミナ" 「BANANA FISH」エンディングテーマ
2019年 白日 日本テレビ土曜ドラマイノセンス 冤罪弁護士』主題歌
Sorrows アサヒビールドライゼロ スパーク」CMソング
Hitman ANA グローバルCMソング
飛行艇 ANA 国内版テレビCM『ひとには翼がある』篇CMソング
ブルボンアルフォート」CMソング
Teenager Forever ソニー『完全ワイヤレス型ノイキャンイヤホン WF-1000XM3』CMソング

ライブ[編集]

ワンマンライブ[編集]

公演年 公演名 公演日 会場
2017 King Gnu『Tokyo Rendez-Vous』FREE LIVE 10月29日 横浜VIVRE前特設ステージ
2018 King Gnu 1st ONE-MAN LIVE 「Tokyo Rendez-Vous」 1月28日 渋谷WWW
King Gnu ONE-MAN LIVE 「Tokyo Rendez-Vous X」 3月23日 渋谷WWWX
King Gnu ONE-MAN LIVE 「Flash!!!」 7月13日 恵比寿LIQUIDROOM
7月16日 大阪Shangri-La
King Gnu One-Man Live 2018 AW 11月7日 名古屋CLUB QUATTRO
11月8日 梅田CLUB QUATTRO
11月20日 マイナビBLITZ赤坂
2019 King Gnu One-Man Live Tour 2019「Sympa」 3月3日 新木場STUDIO COAST
3月7日 愛知DIAMOND HALL
3月9日 福岡DRUM LOGOS
3月17日 大阪BIGCAT
3月18日
3月21日 高松MONSTER
3月22日 広島CLUB QUATTRO
3月30日 札幌cube garden
3月31日
4月5日 仙台Rensa
4月12日 新木場STUDIO COAST
4月15日 大阪なんばHatch
4月21日 Zepp DiverCity TOKYO
King Gnu Live Tour 2019 AW 10月14日 仙台GIGS
10月20日 京都KBS HALL
10月22日 東京・日比谷野外音楽堂
10月27日 Zepp Sapporo
10月31日 Zepp Nagoya
11月1日 Zepp Fukuoka
11月3日 BLUE LIVE 広島
11月4日 高松festhalle
11月6日 Zepp Osaka Bayside
11月7日
11月16日 Zepp DiverCity TOKYO
11月17日
11月26日 Zepp Tokyo

出演フェス・イベント[編集]

ミュージックビデオ[編集]

監督 曲名
PERIMETRON Mad me more softly
ロウラブ
Tokyo-Rendez-Vous
McDonald Romance
Vinyl
常田大希 ABUKU
OSRIN あなたは蜃気楼
Flash!!!
Prayer X
It's a small world
Slumberland
白日
飛行艇
内山拓也 The hole

出演[編集]

テレビ[編集]

ラジオ[編集]

CM[編集]

  • ソニー『完全ワイヤレス型ノイキャンイヤホン WF-1000XM3』(2019年10月 - )- CMソングに「Teenager Forever」を提供、井口がナレーションを担当。

脚注[編集]

[ヘルプ]

注釈[編集]

出典[編集]

  1. ^ King Gnu「Tokyo Rendez-Vous」インタビュー|鬼才集団が提示する新たな歌モノのスタイル - 音楽ナタリー 特集・インタビュー
  2. ^ 要注目バンド・King Gnuの『Tokyo Rendez-Vous』。高度なサウンドメイクで独自のミクスチャーセンスを発揮する彼らのキャラクターに迫る 2018年1月18日閲覧。
  3. ^ 【気になる新人】King Gnu「同世代の他のバンドは洋楽を目指し、俺達は邦楽をやる。そこが違う」 2018年1月18日閲覧。
  4. ^ King Gnu「Tokyo Rendez-Vouz0インタビュー 2018年1月18日閲覧。
  5. ^ 【インタビュー】彼らを聴いても尚、日本の音楽に無関心でいられるか。鬼才・常田大希の衝撃作『http://』 2018年1月18日閲覧。
  6. ^ 【気になる新人】King Gnu「同世代の他のバンドは洋楽を目指し、俺達は邦楽をやる。そこが違う」 2018年1月18日閲覧。
  7. ^ 【気になる新人】King Gnu「同世代の他のバンドは洋楽を目指し、俺達は邦楽をやる。そこが違う」 2018年1月18日閲覧。
  8. ^ 【気になる新人】King Gnu「同世代の他のバンドは洋楽を目指し、俺達は邦楽をやる。そこが違う」 2018年1月18日閲覧。
  9. ^ King Gnu「Tokyo Rendez-Vouz0インタビュー 2018年1月18日閲覧。
  10. ^ 要注目バンド・King Gnuの『Tokyo Rendez-Vous』。高度なサウンドメイクで独自のミクスチャーセンスを発揮する彼らのキャラクターに迫る
  11. ^ 【気になる新人】King Gnu「同世代の他のバンドは洋楽を目指し、俺達は邦楽をやる。そこが違う」 2018年1月18日閲覧。
  12. ^ King Gnu井口&新井、ハートフルすぎる同居の様子を語る
  13. ^ King Gnu「Tokyo Rendez-Vouz」インタビュー
  14. ^ フジロックフェスティバル'17 2018年1月17日閲覧。
  15. ^ “King Gnuの「Vinyl」がCMソングに、監督「“トレスポ”並みの衝撃」”. BARKS (JAPAN MUSIC NETWORK). (2018年1月25日). https://www.barks.jp/news/?id=1000151232 2018年2月12日閲覧。 
  16. ^ King Gnu (@KingGnu_JP) - Twitter
  17. ^ “King Gnu、1月に2ndアルバム『Sympa』をリリース&メジャーデビュー決定 全国ツアーも”. Spincoaster (Spincoaster). (2018年11月21日). https://spincoaster.com/news/king-gnu-release-major-debut-album-sympa 2019年1月6日閲覧。 
  18. ^ King Gnu井口理「ANN0」新パーソナリティ就任に「お腹痛い」”. 音楽ナタリー (2019年3月13日). 2019年3月13日閲覧。
  19. ^ King Gnuが大坂なおみ出演ANAテレビCMに新曲「飛行艇」提供、来月配信リリース”. 音楽ナタリー (2019年3月13日). 2019年7月19日閲覧。
  20. ^ nterFM897 King Gnu初のレギュラーラジオ… 2018年4月5日閲覧。
  21. ^ King Gnu常田大希によるクリエイティブチーム・PERIMETRONのラジオ番組スタート 2019年3月30日閲覧。

外部リンク[編集]