白日 (King Gnuの曲)

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白日
King Gnuシングル
初出アルバム『CEREMONY
リリース
規格 デジタル・ダウンロード
ジャンル J-POPミクスチャー・ロックオルタナティヴ・ロック
レーベル Ariola Japan
作詞・作曲 常田大希
プロデュース 常田大希
King Gnu シングル 年表
Prayer X
(2018年)
白日
(2019年)
飛行艇
(2019年)
ミュージックビデオ
「白日」 - YouTube
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白日」(はくじつ)は、日本のミクスチャー・ロックバンドKing Gnuの楽曲。2019年2月22日Ariola Japanより配信リリースされた。

制作とリリース[編集]

「白日」はバンドメンバーの常田大希によって作詞、作曲された楽曲である。また「白日」は坂口健太郎主演の日本テレビ土曜ドラマイノセンス 冤罪弁護士』の主題歌として書き下ろされている[1]。ドラマのプロデューサーである日本テレビの荻野哲弘は曲を注文するにあたって、次のような依頼をしたという。『『イノセンス 冤罪弁護士』は、無実なのに罪に問われた方々を救うべく、坂口健太郎さん演じる主人公・黒川拓と仲間たちが奔走するドラマです。例え無罪を勝ち取ったとしても、一度捕まって報道されれば厳しい世間の目に晒され続ける現実が待っています。それでも、未来に向かって前を向いて歩いて欲しいという主人公の祈りにも似た気持ちを楽曲に込めていただきたいとお願いしました。』[2]。King Gnuがドラマの主題歌を務めることが各マスメディアに情報解禁されたのは1月7日のことであった[2][1]。2018年1月から放送されるドラマの主題歌としてのオファーであったため、常田は2018年末から2019年始にかけ、正月休みを返上し、家に1人こもって楽曲を制作した。その間、常田はデモ音源を制作し、1月9日頃にはバンドメンバーを交えて録音が実施された[3]。通常、常田またバンドにおいては曲の制作時、常田自身で曲の全パートの入れたデモをメンバーに渡した上で各メンバーが修正していく手法がとられているものの、「白日」においては曲の納期が差し迫っていたため、レコーディングスタジオ内で曲を詰めていくという方法がとられた[3]。曲は4日ほどスタジオにこもって制作、仕上げられている[3]。その後、2019年2月22日にAriola Japanよりデジタル・リリースされた[4]

構成と歌詞[編集]

「白日」の原曲キーはD♭で[5]、曲のBPMは94である[6]。曲の歌詞について作詞した常田は曲を正月返上で部屋で一人で制作していた状況をもとに『暗い』『エモイ』と表現し、その『エモさ』が曲に入ってきたかもしれないと語っている[3]。また歌詞はドラマの主題歌であることを踏まえ、ドラマの内容に沿って書かれている。歌詞検索サイト『歌詞検索UtaTen』の蓮実あこによると『冤罪をかけた者、かけられた犠牲者、冤罪を晴らすために弁護する冤罪弁護士、三者の心情』が表現されている[7]。またミュージック・ビデオ公開時のInstagramへの投稿において、常田は作詞作曲への影響について次のように語っている;

「去年は地元の友人が2人も立て続けに亡くなったりして生と死を強く意識した年になりました。最近の自分の作詞作曲にはその出来事の影響が強くあります。ずっと避けていた墓参りに行こうと思えたのはこの曲のお陰かもしれません」
常田大希、ミュージック・ビデオ公開時のInstagram上の投稿[8][9]

チャート成績[編集]

Billboard JAPANの総合楽曲チャートBillboard Japan Hot 100では、2019年3月4日付のチャートに9位で初登場した[10]。その後、ストリーミング数を大きく伸ばし、翌週3月11日付で7位を記録[11]Official髭男dismPretender」によって30週以上1位が続いていた記録をこの曲でストップさせる記録を打ち出した。音声、ビデオ両ストリーミングサービスでの再生回数は2億回を超えている。

ミュージック・ビデオ[編集]

「白日」のミュージック・ビデオは、2019年2月28日にYouTube上で公開された[8]。このビデオの監督はOSRINが務めた[12]。ビデオは福島県いわき市に所在するヘレナ国際ホテルで撮影された。この建物はバブル経済期に造られた未完成のホテルであり、ぼくのりりっくのぼうよみ「after that」、みやかわくん「略奪」、KANA-BOON「Fighter」、UVERworldDECIDED」、MONDO GROSSO「惑星タントラ」、LiSAThrill, Risk, Heartless」などのビデオでも撮影場所として使用されるなど、撮影施設としてたびたび利用されている[13]

ビデオ映像は、冒頭のタイトル「白日」の英語表記と最後に表示されるスタッフクレジット、PERIMETRONのロゴを除き、全編にわたって一貫して白・黒・グレーのみのモノクロあるいはグレイスケールであり、また演奏シーンのみの構成となっている[8][13]。ビデオの冒頭24秒はボーカル、キーボードの井口理の横顔のみが映し出され、楽曲の持つ孤独さと物悲しさが表現されている。「戻れないよ、昔のようには」というフレーズを機にビートが刻まれ、他のメンバーも映し出される。映像のアングルはに合わせて切り替わっている[8]。ビデオは、バンドのこれまでのビデオ史上のなかでも最もシンプルな作品とされ[8]、ディレクターを務めたOSRINも「今までのMVで一番被写体の力に頼る撮影をしました。シンプルで渋い作品になったと思います」とコメントしている[14]。またビデオ内にはバンドメンバー4人と、サポートメンバーとしてWONKの江﨑文武、SANABAGUN.の大樋祐大、Charlesおよびサンプリエの深澤希実、小室響からなる鍵盤奏者4人、そしてエンジニア1人が出演している[8][13]

評価[編集]

「白日」のミュージック・ビデオは、肯定的な評価を受けている。2019年9月18日に行われたMTVによるミュージックビデオアワード『MTV VMAJ 2019』では、本ビデオが『最優秀ビデオ賞』『最優秀邦楽新人アーティストビデオ賞』の2部門を受賞した[15]。またビデオは肯定的な批評を得ている。ロッキンオンの蜂須賀ちなみは『自身の矛盾を内側に抱えながら、何とか生きていこうとする姿にこそ、人間の美しさは詰まっている。“白日”という楽曲およびそのMVは、それを真っ向から描ききった作品であり、だからこそ私たちの心を掴んで離さないのだろう。』と評している[8]。渡辺和歌はロッキンオンに寄せた寄稿文の中で、前作「Prayer X」のミュージック・ビデオが怖すぎたことにより『『BANANA FISH』というタイアップがありながら、同曲がプチブレイクに留まった』ことを踏まえ、『シンプルな演奏シーンのみに徹した「白日」のMVは大正解。』『PERIMETRONOSRIN(ディレクター)、佐々木集(プロデューサー)両氏に「よくぞこらえた」という讃辞を贈りたい。』とミュージック・ビデオを称賛している[13]。このビデオは商業的成功も収めており、2019年12月11日にはYouTubeにおけるビデオの再生回数が1億回を突破した。ビデオの公開から約9か月半での到達であった[16]

カバー・バージョン[編集]

日本の歌手Uruは2019年にシングル盤『願い』のカップリング曲として「白日」をカバーしている[17]

ライブ・パフォーマンス[編集]

「白日」は第70回NHK紅白歌合戦でもライブ・パフォーマンスされている。

チャートと認定[編集]

週間チャート[編集]

チャート(2020年) 最高
順位
日本 (Billboard Japan Hot 100)[18] 2

年間チャート[編集]

チャート(2019年) 最高
順位
日本 (Billboard Japan Hot 100)[19] 4

ゴールドディスク認定[編集]

国/地域 認定 認定/売上枚数
日本 (RIAJ)[20] ダブル・プラチナ
  • (ダウンロード)
500,000*

*認定のみに基づく売上枚数
^認定のみに基づく出荷枚数

脚注[編集]

  1. ^ a b King Gnuが初のドラマ主題歌、坂口健太郎主演「イノセンス 冤罪弁護士」に書き下ろし”. 音楽ナタリー (2019年1月7日). 2020年3月20日閲覧。
  2. ^ a b King Gnu、初ドラマ主題歌として坂口健太郎主演ドラマ「イノセンス 冤罪弁護士」に新曲“白日”を書き下ろし” (2019年1月7日). 2020年3月20日閲覧。
  3. ^ a b c d King Gnu常田大希にインタビュー -『白日』のヒットで報われた、次は皆で大合唱できる曲を”. ファッションプレス (2019年7月5日). 2020年3月20日閲覧。
  4. ^ King Gnu、ドラマ「イノセンス 冤罪弁護士」主題歌を配信リリース”. 音楽ナタリー (2019年2月8日). 2019年3月20日閲覧。
  5. ^ King Gnuの【白日】を音楽制作者の観点で解説していく”. (音)エゾノデンゲン. 2020年3月20日閲覧。
  6. ^ 2019年メガヒット、King Gnuが極めて「邦楽的」と言える理由”. 現代メディア (2019年12月31日). 2020年3月20日閲覧。
  7. ^ 【歌詞コラム】King Gnu『白日』で真っ白にしたい事とは何なのか?”. 歌詞検索UtaTen (2019年7月29日). 2020年3月20日閲覧。
  8. ^ a b c d e f g King Gnuの美しき名曲“白日”のMVはなぜモノクロであるべきなのか”. ロッキング・オン (2019年3月12日). 2019年3月20日閲覧。
  9. ^ 常田大希 - Daiki TsunetaはInstagramを利用しています:「#KingGnu ㅤ “白日” MV公開しました.”. Instagram (2019年3月1日). 2020年3月20日閲覧。
  10. ^ 【ビルボード】213,649枚を売り上げたNMB48「床の間正座娘」総合首位獲得 back number「HAPPY BIRTHDAY」総合2位に初登場”. Billboard Japan (2019年2月27日). 2019年3月16日閲覧。
  11. ^ 【ビルボード】745,566枚を売り上げた欅坂46「黒い羊」3冠で総合首位獲得 UVERworld「Touch off」総合4位に初登場”. Billboard Japan (2019年3月6日). 2019年3月16日閲覧。
  12. ^ King Gnu、坂口健太郎主演ドラマ主題歌「白日」MV公開”. オリコン (2019年2月28日). 2019年3月16日閲覧。
  13. ^ a b c d King Gnu「白日」のMVを徹底解説”. ロッキング・オン (2019年3月5日). 2020年3月20日閲覧。
  14. ^ King Gnu、ドラマ「イノセンス 冤罪弁護士」主題歌MV公開
  15. ^ King Gnuが2冠の偉業達成!GLAY、日向坂46らがライブで観客魅了した「MTV VMAJ」”. 音楽ナタリー (2019年9月19日). 2019年9月19日閲覧。
  16. ^ King Gnu「白日」MVが1億再生突破、ビルボードジャパン年間ランキング【Hot 100】4位のナンバー”. Billboard JAPAN (2019年12月11日). 2019年12月11日閲覧。
  17. ^ Uruニューシングル詳細発表、c/wにKing Gnu「白日」カバー収録”. 音楽ナタリー (2019年7月25日). 2020年3月20日閲覧。
  18. ^ 白日 / King Gnu | CHART insight | Billboard JAPAN”. Billboard Japan. 2020年3月21日閲覧。
  19. ^ <nowikiBillboard Japan Hot 100 Year End”. Billboard Japan. 2020年3月21日閲覧。
  20. ^ 1月度有料音楽配信認定~King Gnu「白日」がダブル・プラチナ認定”. PR TIMES. 日本レコード協会 (2020年2月20日). 2020年3月21日閲覧。

外部リンク[編集]