IT'S A WONDERFUL WORLD

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Mr.Children > IT'S A WONDERFUL WORLD
IT'S A WONDERFUL WORLD
Mr.Childrenスタジオ・アルバム
リリース
録音 OORONG TOKYO STUDIO
ジャンル J-POP
ロック
時間
レーベル トイズファクトリー
プロデュース 小林武史
Mr.Children
チャート最高順位
  • 週間1位(オリコン
  • 2002年5月度月間2位(オリコン)
  • 2002年度年間6位(オリコン)
  • オリコン歴代アルバムランキング198位
ゴールドディスク
  • ミリオン(日本レコード協会
  • Mr.Children アルバム 年表
    Q
    (2000年)
    IT'S A WONDERFUL WORLD
    (2002年)
    シフクノオト
    2004年
    『IT'S A WONDERFUL WORLD』収録のシングル
    1. 優しい歌
      リリース: 2001年8月22日
    2. youthful days
      リリース: 2001年11月7日
    3. 君が好き
      リリース: 2002年1月1日
    ライブ映像(公式)
    「overture ~ 蘇生」
    - YouTube
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    IT'S A WONDERFUL WORLD』(イッツ・ア・ワンダフル・ワールド)は、日本バンドMr.Childrenの10枚目のオリジナルアルバム2002年5月10日トイズファクトリーより発売された。

    概要[編集]

    オリジナルアルバムでは『Q』から約1年半ぶりのアルバム。

    本作はメジャーデビューからおよそ10年となる5月10日に発売された。

    2001年頃から「優しい歌」などのレコーディングは開始していたが、ベストアルバムのプロモーション、ライブ活動も相まって、本作のレコーディングの時間が滞り、結果的にベスト・アルバムの発売が先行することになった。発売前は全13曲収録予定とされていたが、後に全15曲になった。

    レコーディングは収録曲順に行われた。

    20thシングル「優しい歌」のカップリング曲であるリメイク版の「花」、22ndシングル「君が好き」のカップリング曲「さよなら2001年」は未収録となり、これらは2007年のアルバム『B-SIDE』に収録された。

    リスナーと向き合い、歌に重きを置いた内容のアルバムになっている。桜井和寿は「たとえばそれが街で流れたときに、聞いた人が聞く意識もなく聞こえてきて、それがその人の中で育っていくっていう、それがポップの素晴らしさだなと思った」と語っている[1]

    仮タイトルは『この醜くも美しい世界』であったが、鈴木英哉が『Dear wonderful world』はどうかと提案したことにより最終的に『IT'S A WONDERFUL WORLD』になった[2]。また、メンバーは『BLUE TO BLUE』など複数のタイトル候補があったことを示唆している。

    歌詞カードにはメンバーそれぞれが動物と触れ合っている写真があり、撮影時はスタジオに早く来たメンバーから動物を選べるようになっていたため、最も遅く来た中川敬輔が残されていたヘビと一緒に写真を撮ることになったとのこと。アートディレクターは信藤三雄

    本作発売後にアルバムを引っ提げて、21か所を巡るホールツアー『Mr.Children TOUR 2002 DEAR WONDERFUL WORLD』、全5か所を巡るアリーナツアー『Mr.Children TOUR 2002 IT'S A WONDERFUL WORLD』を開催する予定だったが、直前に桜井が小脳梗塞を発症。治療の為に入院したことにより全公演が急遽中止となった。約半年の療養期間を経て、2002年12月21日に一夜限りの復活ライブ『TOUR 2002 DEAR WONDERFUL WORLD IT'S A WONDERFUL WORLD ON DEC 21』を横浜アリーナで開催した。

    収録曲[編集]

    1. overture [1:55]
      • 作曲:小林武史
      「ノイズみたいなところから音楽が再生していくみたいなイメージは作れないでしょうか?」という桜井の提案によって作られたインストゥルメンタル。小林が単独で作曲。
      元々は「蘇生」とセットだったが長すぎるので別々になった。
    2. 蘇生 [6:07]
      アサヒ飲料WONDACMソング
      BBC EARTH製作映画「ライフ -いのちをつなぐ物語-」主題歌[3]
      花王アタック30周年キャンペーン「30歳の挑戦者たち」CMソング。
      12弦ギターが使われている。
      リチャード・ギアがゲスト出演したテレビ番組の中でダライ・ラマの「一日、一日、自分は生まれ変われる」という言葉が紹介され、何気なくそれを観ていた桜井は「もしそう考えて生活していたら、いつもポジティヴな気持ちでいられるんだろうな…」と考えていた。そのことがずっと頭に残っていた桜井が、歌が鳴っている数分間だけでもそんな気持ちになってもらいたいという想いを込めて作られた楽曲[4]
      ライブ定番曲で、必ず「overture」とセットで演奏される。アンコールでの披露が多い。ライブツアー『Mr.Children HOME TOUR 2007』まで毎回欠かさず演奏されていた。
      演奏時間が約6分と長く、繋がっている前曲「overture」と組み合わせた場合は約8分となる。また、次曲とも曲間がほとんどなく、アウトロの余韻が長くとられている。
      ラジオOAのみで「overture」が付いておらず、アウトロも簡略化されたプロモーション用のバージョンが存在するがこちらのバージョンはベスト・アルバムMr.Children 2001-2005 <micro>』『Mr.Children 1992-2002 Thanksgiving 25』へ収録された。
      2013年からはプロ野球東北楽天ゴールデンイーグルス銀次選手の登場曲として使用されている。
    3. Dear wonderful world [2:17]
      15曲目「It's a wonderful world」のサビがないバージョンで、演奏時間は2分余りと「overture」に次いで短い楽曲。
      当初はサビもあり、テンポも現在より速いアレンジだったが、「蘇生」と「one two three」を繋ぐ曲が欲しいという事でこちらを使用した。
      最後の部分は実際に桜井が近所のカフェで録音しに行ったもの。アウトロに「あの、カプチーノのお客様。お待たせ致しました」というウェイトレスの声が入っていて、店内に流れていたBGMはそのままでは使えないため編集でカットされ、小林がBGM風にピアノを弾いたものになっている[5]
      曲間がほとんどなく、次曲と繋がっている。
    4. one two three [4:59]
      タイトルはアントニオ猪木の有名な言葉に基づいており、アウトロでは実際にアントニオ猪木が引退する際の語りを許可を得て入れている[5]
      2014年に開催されたファンクラブ限定ツアー『Mr.Children FATHER&MOTHER 21周年ファンクラブツアー』の直前に行われた「会員が最もライブで聴きたい曲」アンケートでは7位に選ばれた[6]
      ちょうどレコーディングの2年前のセッションで録音したドラムパートが残っている。
      歌詞は特に意味は無いとのこと。
      後に2015年開催の『Mr.Children 2マンLIVE』で初披露された。
    5. 渇いたkiss [5:13]
      2000年から2001年にかけて行われたコンサートツアー『Mr.Children Concert Tour Q 2000-2001』中に完成した曲。
      男女の別れについて描かれており、絵空事ではなく、艶めかしさを出すために桜井自身もブレスをかなり入れているという。
      タイトルの漢字は「乾いた」を用いるべきだと鈴木が提案したが、女性としては愛情が無くなり乾いた唇かもしれないが、主人公の男にとっては、唇に飢えて欲しがってる「渇望」の意味だと考え、「渇いた」を使用することになった。
      仮タイトルは、「秋 〜オーギュメント〜」。
      最後の転調は小林のアイデア[7]
      前述の「会員が最もライブで聴きたい曲」アンケートでは9位に選ばれた[6]
    6. youthful days [5:17]
      21stシングル。
    7. ファスナー [4:52]
      Mr.Childrenとミュージック・ビデオやライブ映像などで関わりの深い映像作家の丹下紘希は、この楽曲をモチーフに劇場用中篇映画「FASTENER」を撮影した。
      スガシカオの作風を意識して作られている。スガ本人もこの楽曲を気に入っており、ドキュメンタリー映画『Mr.Children / Split The Difference』ではスガと共演して披露されているほか、新録版がスガのベスト・アルバム『SugarlessII』に収録された。37thシングル「himawari」ではシークレットトラックとしてスガ主催の音楽フェスティバル『スガフェス!』でのライブ音源が収録されている。
      歌詞に「ウルトラマン」「仮面ライダー」が登場する。
    8. Bird Cage [6:32]
      なかなかうまくいかない恋人同士を鳥の番(つがい)に例えて歌った楽曲。
      演奏時間は本作最長。
    9. LOVEはじめました [5:21]
      打ち込みを多用した社会風刺の楽曲。イントロが1分以上ある。
      本作発売時にはこの楽曲と「蘇生」がCM曲として使われた。
      イントロやアウトロの「LOVEはじめました」の声は、桜井の仮歌をエフェクト処理したものになっている[7]
    10. UFO [5:06]
      当初は収録予定ではなく、桜井は「『冷めかけたスパゲティー』というフレーズを歌いたかっただけ」と語っている。小林がイニシアティブを取って作られた楽曲[7]
      ライブで演奏されたことはないがファンからの人気は高く、前述の「会員が最もライブで聴きたい曲」アンケートでは10位に選ばれた[6]
    11. Drawing [5:43]
      21stシングルのカップリング曲。
    12. 君が好き [4:32]
      22ndシングル。
    13. いつでも微笑みを [3:31]
      損保ジャパンCMソングで、起用されたのは発売から5年5ヵ月後の2007年10月からである。後にベストアルバム『Mr.Children 2001-2005 <micro>』へ収録された。
      冒頭や間奏に聴こえるトランペットの口真似はタック&パティのパティ・キャスカートによるステージから着想し、その旋律からは「歌の中にもうひとつ架空の楽曲を鳴らす」というアイデアも生まれていった[4]
      タイトルの読みについては「いつでもほほえみを」と「いつでもえみを」とでどちらが正しいのか、ファンの間でも議論が交わされている。
      前者の根拠としては歌詞の中で「微笑みを」を「ほほえみを」、「微笑を」を「えみを」と読み方で表記が使い分けられていること、『ap bank fes '11 Fund for Japan』でのMCで桜井自身が「いつでもほほえみを」と発言していること。
      後者の根拠としてはJASRACに読み方が「いつでもえみを」と登録されていること、ベストアルバムのライナーノーツに読み方が「いつでもえみを」であると明記されている(ただし桜井が書いたわけではない)こと。
      桜井は「橋幸夫さんと吉永小百合さんの『いつでも夢を』をイメージして作った楽曲」と語っており、それは詞の中でも明確に指している[4]。冒頭のシンセサイザーは小林ではなく、桜井の演奏によるもの[4]
      CM放映開始直後に発売された31stシングル「旅立ちの唄」のカップリングに、この楽曲のライブ音源が収録されている。
    14. 優しい歌 [3:35]
      20thシングル。
      このアルバムの中でどう進化させるか考え、アルバムバージョンとしてアレンジを変更したり再録する案も出たが、結局シングルバージョンのままの収録となった。 
      あえてこの曲を終盤に置いている。本曲からこのアルバムまでの道筋、時の流れが見えてくるのではないかということからだという。
    15. It's a wonderful world [4:12]
      表記は異なるもののアルバムタイトル曲であり、3曲目「Dear wonderful world」の続編。
      アルバムタイトルが決まってから最後に作られた曲であり、3曲目「Dear wonderful world」のサビがあるバージョンである。
      リズムトラックを少しいじっており、ストリングスで始まってやがてバンドが入り、ストリングスで終わる仕上がりである。
      仮タイトルは「醜くも美しい世界」。

    参加ミュージシャン[編集]

    ライブ映像作品[編集]

    蘇生

    作品名 備考
    wonederful world on DEC 21
    Mr.Children Tour 2004 シフクノオト
    ap bank fes '05
    MR.CHILDREN DOME TOUR 2005 "I ♥ U" 〜FINAL IN TOKYO DOME〜
    Mr.Children HOME TOUR 2007
    ap bank fes '09
    MR.CHILDREN TOUR POPSAURUS 2012
    Mr.Children Stadium Tour 2015 未完
    Mr.Children DOME & STADIUM TOUR 2017 Thanksgiving 25

    Dear wonderful world

    作品名 備考
    wonederful world on DEC 21

    渇いたkiss

    作品名 備考
    wonederful world on DEC 21

    youthful days

    ファスナー

    作品名 備考
    wonederful world on DEC 21
    MR.CHILDREN DOME TOUR 2005 "I ♥ U" 〜FINAL IN TOKYO DOME〜
    Mr.Children Tour 2009 〜終末のコンフィデンスソングス〜
    Mr.Children / Split The Difference スガシカオがゲストボーカルとして参加。
    スガフェス! 〜20年に一度のミラクルフェス〜

    Bird Cage

    作品名 備考
    wonederful world on DEC 21

    LOVEはじめました

    作品名 備考
    wonederful world on DEC 21
    MR.CHILDREN DOME TOUR 2005 "I ♥ U" 〜FINAL IN TOKYO DOME〜
    Mr.Children DOME TOUR 2009 SUPERMARKET FANTASY IN TOKYO DOME
    Mr.Children [(an imitation) blood orange] Tour

    Drawing

    君が好き

    いつでも微笑みを

    作品名 備考
    wonederful world on DEC 21
    ap bank fes '05 弾き語りで演奏された。
    Mr.Children HOME TOUR 2007
    ap bank fes '11 Fund for Japan

    優しい歌

    It's a wonderful world

    作品名 備考
    wonederful world on DEC 21
    ap bank fes '05

    脚注[編集]

    1. ^ 『BREaTH』ソニー・マガジンズ、2002年6月号、22頁
    2. ^ WHAT's IN?』ソニー・マガジンズ、2002年5月号、28頁
    3. ^ Mr.Childrenの名曲「蘇生」がドキュメンタリー映画『ライフ ―いのちをつなぐ物語―』の主題歌に決定! CDジャーナル、2011年6月22日閲覧
    4. ^ a b c d Mr.Children 2001-2005 <micro>』ライナーノーツ
    5. ^ a b 『Sound & Recording Magazineリットーミュージック、2002年6月号、44頁
    6. ^ a b c 映画「Mr.Children REFLECTION」 劇場公開パンフレット
    7. ^ a b c 『Sound & Recording Magazine』リットーミュージック、2002年6月号、45頁

    外部リンク[編集]