Kind of Love
『KIND OF LOVE』 | ||||
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Mr.Children の スタジオ・アルバム | ||||
リリース | ||||
ジャンル | ポップ・ロック | |||
時間 | ||||
レーベル | トイズファクトリー | |||
プロデュース | 小林武史 | |||
チャート最高順位 | ||||
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ゴールドディスク | ||||
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Mr.Children アルバム 年表 | ||||
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『KIND OF LOVE』収録のシングル | ||||
『KIND OF LOVE』(カインド オブ ラブ)は、日本のロックバンド・Mr.Childrenの2枚目のオリジナルアルバムである。1992年12月1日にトイズファクトリーより発売された。
概要[編集]
前作『EVERYTHING』から約7ヶ月ぶりのアルバムで、2ndシングル「抱きしめたい」と同時発売となっている。
「抱きしめたい」のカップリング曲「君の事以外は何も考えられない」は未収録となった。
初のフルアルバムだが、Mr.Childrenは『EVERYTHING』を公式に1stアルバムと位置付けているため本作は2ndアルバムである。初回限定盤は三方背スリーブケースに、CDトレイはスリムケース仕様の別ジャケット、大型歌詞カードが収められている。アートディレクターは信藤三雄率いるContemporary Production。
前作のアルバムタイトルが「何よりも大切なもの」という意味だったことから、Mr.Childrenにとって大切なものは「愛」ではないかという理由で「Love」が浮かんだが、当時の彼らには少し重い言葉だったため「愛のようなもの」(色々な愛)を意味する「KIND OF LOVE」になった。
新宿ヒルトンホテルのスイートルーム2部屋を何日も借し切り、当時最先端だったハードディスク・レコーディングを行った。ギターやベースはアンプを通さず直接コンピュータに繋いで録音し、ドラムだけは別途スタジオで録音した。まず桜井と小林が二人で曲の構成を練り上げ、後からバンドが参加するという流れでレコーディングが行われた。そのため、作詞や作曲のクレジットに小林が入っているものが多くなっている。
ベストアルバム『B-SIDE』のプロモーション用に作られた29thシングル「しるし」収録曲の「ひびき」のPVには本作が登場する。
オリコンチャートでの最高順位は13位(1995年2月20日付)だったが100位以内に159週チャートイン(1992年12月14日付〜2000年1月24日付、その期間中に11回にわたり100位圏外へと落ちている)するロングヒットとなり、発売から約3年4ヶ月後の1996年4月29日付で累計売上が100万枚を突破。オリコンにおいて、週間チャートで一度もトップ10入りせずにミリオンセラーを記録したアルバムは本作と『BAD COMMUNICATION』(B'z、最高順位12位)のみで、ミリオンセラーを記録したアルバムでは最高順位が最も低い。
本作発売後にライブツアー『'92-93 Kind of Love Tour』を開催。これがMr.Childrenにとって初のオール・ワンマン・ツアーになった。
収録曲[編集]
- 虹の彼方へ (3:35)
- All by myself (4:33)
- 3rdシングル「Replay」にもカップリングとして収録されている。
- BLUE (4:55)
- 抱きしめたい(5:26)
- 2ndシングル
- グッバイ・マイ・グルーミーデイズ (4:14)
- 1stシングルカップリング
- Distance (5:12)
- 車の中でかくれてキスをしよう (5:20)
- アマチュア時代から存在する曲で、当時メンバーが共通で好きだったイギリスのバンド「フェアーグラウンド・アトラクション」の1stアルバム『ファースト・キッス』のジャケット(男女が車の中でキスをしている図)にインスパイアされ作られた。サウンドはアコースティック・ギター主体となっている。
- 思春期の夏 〜君との恋が今も牧場に〜 (3:39)
- 鈴木がボーカルを担当している数少ない曲。仮タイトルは「ジェン・カントリ」。
- 『Mr.Children DOME & STADIUM TOUR 2017 Thanksgiving 25』にて、鈴木のドラムとボーカルの兼任により披露され、初めて映像化された。鈴木のメインボーカルが映像化されるのもこれが初となった。
- 星になれたら (5:03)
- アマチュア時代から演奏されていたナンバーで、歌詞の内容から一時期卒業式などで歌われる曲にもなっていた。
- 後に作曲に関わった寺岡が全面プロデュースしているゆずとセッションしたことがある[1]。
- 後にベストアルバム『Mr.Children 1992-1995』に収録されたが、「抱きしめたい」より曲順が先で、1stシングル「君がいた夏」に次いで2曲目となっている。
- ライブで本楽曲を演奏する際、本作発売以降に行われたツアーでは、桜井はアコースティック・ギターを演奏していたが、『Mr.Children STADIUM TOUR -Hounen Mansaku- 夏祭り1995 空[ku:]』以降のツアーでは、ハンドマイクのみで歌っている。
- 後に開催されたファンクラブ限定ツアー「Mr.Children FATHER&MOTHER 21周年ファンクラブツアー」の直前に行われた「会員が最もライブで聴きたい曲」では28位に選ばれた[2]。
- ティーンエイジ・ドリーム (I〜II) (6:08)
- 2部構成で作られた曲。
- 後にこの曲を題材にしたライブ『'94 Special Concert』が行われた。
- いつの日にか二人で (4:12)
- 作詞:桜井和寿(#1・3 - 7・9 - 11)、桜井和寿 & 小林武史(#2・8)
- 作曲:桜井和寿(#1・4・7・10・11)、桜井和寿 & 小林武史(#2・3・5・6)、桜井和寿 & 寺岡呼人(#9)、鈴木英哉 & 小林武史(#8)
- 全楽曲編曲:小林武史 & Mr.Children
演奏[編集]
- 山本拓夫:Sax
- 村田陽一:Trombone
- 荒木敏男:Trumpet, Flugelhorn
- 小倉博和:Acoustic Guitar
- 木村昭三:Acoustic Guitar
- 鈴木祥子:Chorus
- TOMOKO:Chorus
- 桑野聖ストリングス:Strings
- 松本賢:Computer Programming