Atomic Heart
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『Atomic Heart』 | ||||
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Mr.Children の スタジオ・アルバム | ||||
リリース | ||||
録音 |
Tokyufun Tokyo Hilton Hotel Oorong-soh Sound Village Studio Victor Yamanakako Studio Free Studio (Yotsuya & Tsukiji) Baybridge Studio | |||
ジャンル |
J-POP ロック | |||
時間 | ||||
レーベル | トイズファクトリー | |||
プロデュース | 小林武史 | |||
チャート最高順位 | ||||
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ゴールドディスク | ||||
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Mr.Children アルバム 年表 | ||||
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『Atomic Heart』収録のシングル | ||||
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ミュージックビデオ | ||||
「ラヴ コネクション」 - YouTube |
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ライブ映像(公式) | ||||
「Dance Dance Dance」 (2018) - YouTube |
『Atomic Heart』(アトミック・ ハート)は、日本のバンド・Mr.Childrenの4枚目のオリジナルアルバム。1994年9月1日にトイズファクトリーより発売された。
概要[編集]
- 前作『Versus』から1年ぶりのアルバム。小林武史は本作から方向性が恋愛路線から精神論へと変化してきたことを指摘している。桜井和寿もタイトルについて訊かれた際に「今までのMr.Childrenの詞にあったロマンティックでセンチメンタルな部分をどこかで排除したような詞を書いてみようというのがあって。科学的な目というと大げさかもしれないけど、たとえば人を愛する気持ちというのはどういうことなんだろうとか、(中略)全体の切ない気持ちというよりも、局部局部に視点を持っていって考えていて」と語っている[1]。
- ジャケットはブルーバックに白文字で「Mr.Children・Atomic Heart」と小さく表記されているのみ。アートディレクターは信藤三雄。初回限定盤はブルーのプラスチックスリーブに水色のカラーCDケースが収納されている仕様であり、歌詞カードの表紙は表記のない水色の無地。
- 初めてインストゥルメンタルが収録された作品で、本作以降Mr.Childrenの全作品で公式にインストゥルメンタルは斜体文字で表記されている。
- Mr.Childrenのアルバムでは最もシングルカットされた曲(カップリング曲やリミックスバージョンを含む)とベスト・アルバムに収録された曲が多い作品。
- 5thシングル「innocent world」のカップリング曲「my confidence song」は未収録となった。
チャート成績[編集]
累計343.0万枚を売り上げ(オリコン調べ)、Mr.ChildrenのCD作品では最高の売上を記録。また、発売当時の邦楽アルバムで歴代最高売上を記録した(それまでは1992年発売のDREAMS COME TRUE「The Swinging Star」が歴代1位であった)。さらに、日本国内における男性アーティストのオリジナルアルバムで歴代最高の売上を記録している。
なお、オリコンチャートにて初動売上が100万枚を突破せずに累積売上が300万枚を突破したオリジナルアルバムは本作のみ[2]。
収録曲[編集]
- 全作詞:桜井和寿 / 全編曲:小林武史 & Mr.Children
- Printing [0:24]
- プリンターがプリントしている音で構成されているインストゥルメンタル。
- 桜井は「これは『Dance Dance Dance』と繋がっているイメージがあるんです。『Dance Dance Dance』が詞も音も両方の面で情報量満載の曲で。今この世の中にある情報とか欲望がびっしり詰まっている曲なんで、それを表す意味でコンピューターのプリンターの音を使っているんです」と語っている[3]。ライブにおいても次曲「Dance Dance Dance」の前に流れることが多い。
- Dance Dance Dance [4:57]
- 作曲:桜井和寿・小林武史
- 仮タイトルは「ひよこの武道館」「ひよこのトンネル探検」「ひよこのトンネル探検・魔界編」[4]。
- ライブ定番曲。元々は「今の自分達が武道館のような大ホールでやるとしたら?」という発想から作られた[5]。楽曲中のスネアはマイクにオートバイのマフラーを括り付けて録音されたもの[5]。
- 後にベスト・アルバム『LAND IN ASIA』『Mr.Children 1992-1995』にも収録された。ベスト・アルバム発売に伴い行われたライブツアー『POPSAURUS』では本作収録の「innocent world」「Round About 〜孤独の肖像〜」と共に2001年・2012年の両セットリストに入っている楽曲[6]。
- ラヴ コネクション [4:57]
- 作曲:桜井和寿・小林武史 / 管編曲:山本拓夫
- 仮タイトルは「What Do You Want」「背骨男」[4]。
- 後に6thシングル「Tomorrow never knows」のカップリング曲としてシングルカットされ、ベスト・アルバム『LAND IN ASIA』にも収録。
- このアルバムの中では最後に出来上がった曲。ローリング・ストーンズを意識し「ライブで盛り上がれる曲を作ろう」というコンセプトにおいて作られた。ミュージック・ビデオが製作され、こちらもローリング・ストーンズの「ジャンピング・ジャック・フラッシュ」を意識したものになっている。このミュージック・ビデオは映像作品に未収録であったため視聴するのが困難だったが、2020年4月18日より公式YouTubeチャンネルで視聴可能となった。
- innocent world [5:45]
- 作曲:桜井和寿
- 5thシングル。
- クラスメイト [5:27]
- 作曲:桜井和寿 / 管編曲:山本拓夫
- 仮タイトルは「女子供の a long time ago」[4]。
- 後に7thシングル「everybody goes -秩序のない現代にドロップキック-」のカップリング曲としてシングルカットされ、ベスト・アルバム『LAND IN ASIA』にも収録。
- 既に彼氏がいる昔のクラスメイトと関係を持ってしまうという曲。
- 「innocent world」と同時期に作られた曲でもある。
- CROSS ROAD [4:33]
- 作曲:桜井和寿
- 4thシングル。
- ジェラシー [6:41]
- 作曲:桜井和寿・小林武史
- Asia (エイジア) [5:22]
- 作曲:鈴木英哉
- Rain [0:20]
- 雨の降る音が録音されているインストゥルメンタル。
- 雨のち晴れ [5:33]
- 作曲:桜井和寿・小林武史
- 仮タイトルは「環七での危険な遭遇」[4]。
- 曲作りに疲れた桜井が、これは自分の曲ではないのだからと気楽に考え「JEN(鈴木の愛称)がもしサラリーマンだったとしたら?」という発想の元で作られた曲[5]。
- 当初は鈴木がボーカルを担当する予定だったが、桜井は歌詞を書き上げるとこの曲に愛着が湧き始め結局桜井がボーカルを取ることになった[5][9]。歌詞の中の”上司に愚痴言われるうちが「花」だって言うから”の「花」は正しくは「華」だが、これは意図的なもの[10]。
- この曲のリミックスバージョンが8thシングル「【es】 〜Theme of es〜」のカップリング曲として収録され、オリジナルバージョンは後にベスト・アルバム『LAND IN ASIA』『Mr.Children 1992-1995』にも収録。
- 同曲は、2020年11月29日放送のテレビ東京系モヤモヤさまぁ~ず2「日本で2番目に小さい市!狛江市ブラブラ」の狛江市紹介時の挿入歌として、2番最初の部分が使用された。
- Round About 〜孤独の肖像〜 [5:25]
- 作曲:桜井和寿 / 管編曲:山本拓夫
- Over [4:43]
- 作曲:桜井和寿
- 仮タイトルは「2beatでカン」(もともとのリズムが2ビート、メロディはKAN的なものを意識したことから)[4]。
- 失恋ソングであり、曲名には「ここで終わりにする」と「ここを越えていく」という2つの意味が掛かっている[5]。桜井は「悲しいことを悲しいことと思わない僕の性格が出た」と語っている[5]。
- 後にベスト・アルバム『Mr.Children 1992-1995』にも収録。
- 2014年に開催されたファンクラブ限定ツアー『Mr.Children FATHER&MOTHER 21周年ファンクラブツアー』の直前に行われた「会員が最もライブで聴きたい曲」アンケートでは8位に選ばれた[11]。
- 36thシングル「ヒカリノアトリエ」ではシークレットトラックとして桜井による制作秘話と演奏を交えたライブバージョンが収録されている。
参加ミュージシャン[編集]
- 山本拓夫:Baritone, Alto, Soprano & Tenor Sax
- 荒木敏男:Trumpet & Flugelhorn
- 小倉博和:Bouzouki, Electric Guitar
- TOMOKO:Chorus
- 高安錬太郎:Computer Programming
- 角谷仁宣:Computer Programming
- 松本賢:Computer Programming
ライブ映像作品[編集]
Dance Dance Dance
ラヴ コネクション
作品名 | 備考 |
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【es】 Mr.Children in FILM | ドキュメンタリー映画作品 |
regress or progress '96-'97 tour final IN TOKYO DOME | |
Mr.Children TOUR '99 DISCOVERY | |
Mr.Children DOME TOUR 2009 〜SUPERMARKET FANTASY〜 IN TOKYO DOME |
innocent world
クラスメイト
作品名 | 備考 |
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Mr.Children Concert Tour Q 2000-2001 | |
Mr.Children、ヒカリノアトリエで虹の絵を描く | ドキュメンタリー・ビデオ作品 |
CROSS ROAD
「CROSS ROAD#ライブ映像作品」を参照
ジェラシー
作品名 | 備考 |
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【es】 Mr.Children in FILM | ドキュメンタリー映画作品 |
Asia (エイジア)
作品名 | 備考 |
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【es】 Mr.Children in FILM | ドキュメンタリー映画作品 |
雨のち晴れ
作品名 | 備考 |
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【es】 Mr.Children in FILM | ドキュメンタリー映画作品 |
Round About 〜孤独の肖像〜
作品名 | 備考 |
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【es】 Mr.Children in FILM | ドキュメンタリー映画作品 |
regress or progress '96-'97 tour final IN TOKYO DOME | |
Mr.Children CONCERT TOUR POPSAURUS 2001 | |
MR.CHILDREN TOUR POPSAURUS 2012 |
Over
作品名 | 備考 |
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MR.CHILDREN DOME TOUR 2005 "I ♥ U" 〜FINAL IN TOKYO DOME〜 | 特典映像、弾き語りで演奏された |
脚注[編集]
- ^ 『R&R NewsMaker』ビクターエンタテインメント、1994年9月号、35頁
- ^ ベスト・アルバムでは『Impressions』(竹内まりや)、『ALL SINGLES BEST』(コブクロ)などが該当。
- ^ a b 『R&R NewsMaker』ビクターエンタテインメント、1994年9月号、37頁
- ^ a b c d e f g 『【es】 Mr.Children in 370 DAYS』角川書店。
- ^ a b c d e f 『Mr.Children 1992-1995』ライナーノーツ
- ^ 他に両セットリストで演奏された楽曲は、14thシングル「ニシエヒガシエ」・16thシングル「光の射す方へ」・3rdアルバム『Versus』収録曲「LOVE」が該当
- ^ 他に鈴木が作曲に携わった曲は2ndアルバム『Kind of Love』収録曲「思春期の夏 〜君との恋が今も牧場に〜」、7thアルバム『DISCOVERY』収録曲「#2601」が該当
- ^ 初回限定盤にはお詫びと訂正を兼ねた紙が同封されている
- ^ 『B-SIDE』ライナーノーツ
- ^ 『R&R NewsMaker』ビクターエンタテインメント、1994年9月号、25頁
- ^ 映画「Mr.Children REFLECTION」 劇場公開パンフレット
外部リンク[編集]
- Mr.Children 「ラヴ コネクション」 MUSIC VIDEO - YouTube
- Mr.Children「Dance Dance Dance」from Mr.Children Tour 2018-19 重力と呼吸 - YouTube
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